ビジネスや転職活動など、英語力を必要とされる機会が増えています。英語力を測るための試験は多くありますが、日本で特に認知度が高いのがTOEICです。就職の応募資格やキャリアアップの条件にTOEICの点数が求められることもあるため、多くの人が一定以上のTOEICスコアを取りたいと感じているのではないでしょうか。
TOEICは正しい学習を継続すれば、スコアアップが可能ですが、社会人になってからTOEICの勉強を始めるのはハードルが高いかもしれません。そこで、この記事では、ゼロからTOEIC学習を始めたい社会人向けに、学習法や目標スコアを取る方法を解説します。TOEICに挑戦したい人や、正しい学習法を知りたい人はぜひ参考にしてください。
目次
社会人がゼロからTOEIC学習を始める際に「まずやること」
TOEICの学習を始める前に、まず以下の2つを明確にしておきましょう。
- 自分の実力を把握する
- 目標スコアを決める
現在のレベルと最終的な目標スコアの差分を正確に測る作業が、最短距離で結果を出すための土台となります。
自分の実力を把握する
自分の実力を把握するために、まずは現在のTOEICスコアを測定します。現在地を知らないまま学習を始めると、自分のレベルに合わない単語帳や問題集を選んでしまい、挫折の原因になりやすいからです。
手軽に実力を測る手段として、アプリの活用をおすすめします。
Santaアルクなら、わずか3分程度のテストで、無料でTOEICのスコアを診断できます。AI診断の精度は95%。あなたの現在の実力を正確に測定します。
「Santaアルク」とは、利用者1,000万人以上のTOEIC学習アプリです。単語学習やリスニング、リーディングといった、TOEIC対策がアプリひとつでできます。さらにアプリに搭載されたAIがユーザーの苦手分野を分析し、カリキュラムを提案してくれる機能もあり、苦手克服にも便利です。
TOEICのレベルチェックができる無料ツールについては、以下の記事でも紹介しています。
目標スコアを決める
TOEICを受験する目的は人それぞれですが、社会人にとってはまず600点を目標にするのが一般的です。履歴書に書けるスコアは600点からといわれ、多くの企業で英語力が認められる最低限のスコアです。
TOEICの問題を作成しているETSが発表している「Proficiency Scale スコアとコミュニケーションレベルの相関表」によると、各スコアのコミュニケーション能力の目安は以下の通りです。
- 215点未満:英語を部分的にしか理解できない。
- 220〜470点:ゆっくり話してもらうと、簡単な会話は理解できる。身近な話題であれば、応答もできる。
- 470〜730点:通常の会話が理解でき、応答もできる。複雑な場面になると、能力に個人差がある。基本的な語彙・文法は身に付いている。
- 730〜860点:通常の会話は完全に理解でき、応答も速い。業務上での英語の使用にも大きな支障がない。正確さには個人差があるが、意思疎通はできる。
- 860〜990点:専門外の分野の話題でも、十分に理解し、適切な表現ができる。ネイティブ・スピーカーとは隔たりがあるものの、語彙・文法を正確に把握している。
参考:IIBC作成資料
社会人の人は、まずは履歴書に書けるスコア・600点を目標に、学習プランを立てましょう。「Santaアルク」のレベルチェックで、予測スコアがもっと高かった人は、さらに上の得点を目指してください。
ゼロからTOEIC600点を目指す社会人向け勉強法5ステップ
ゼロからTOEIC600点を達成するためには、以下の5つのステップに沿って学習を進めるのが近道です。
- ステップ1. 基本的な文法を身に付ける
- ステップ2. 簡単な英単語を覚える
- ステップ3. リスニング力を鍛える
- ステップ4. パート別の解き方・時間配分のコツをつかむ
- ステップ5. 模試で実戦力を仕上げる
ステップ1. 基本的な文法を身に付ける
TOEIC対策では、基礎の文法知識が重要です。例えば、TOEICのPart 5では、主語・動詞の関係、時制、助動詞の使い方など、中学英語レベルの基本的な文法知識を問う問題が頻出します。他のパートの問題を解くのにも、基礎の文法知識は欠かせません。
押さえておくべき文法項目には、以下のようなものがあります。
- 品詞の識別(名詞、動詞、形容詞、副詞など)
- 動詞の形・時制(現在、過去、完了形など)
- 接続詞
- 前置詞(in, on, at など)
- 代名詞(主格、目的格、所有格)
- 関係詞(who, which, that など)
上記はすべて中学レベルの文法なので、知識があやふやな人はぜひ復習をしてください。おすすめの書籍は『Mr. Evine の中学英文法を修了するドリル』(Evine 著・アルク)、『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』(山田暢彦 著・学研プラス)などです。
基本的な文法力がある人は、『TOEIC(R)テスト 中学英文法で600点!』(小石裕子 著・アルク)が参考になります。
こちらはTOEIC600点を目指すための文法書であり、中学レベルの文法がTOEICにどう出題されるのかが紹介されています。社会人のTOEICスコアアップ指導に長年携わり実績を挙げてきたベテラン講師・小石裕子先生が、「誤解しやすいポイント」「混同しがちな項目」などを解説した一冊です。ただし、「基本的な文法は理解している」ことが大前提になっているため、上で紹介した中学レベルの文法を復習した後にこちらを使うのをおすすめします。
ステップ2. 簡単な英単語を覚える
TOEICのリスニング・リーディングの両方で重要なのがボキャブラリーです。特に初めてTOEICを受ける人の場合、基本的な単語の意味が分からないと、問題を解くこと自体が難しくなります。まずは簡単な英単語から覚え、語彙力を増やしていきましょう。
TOEIC初心者が最初に覚えるべき単語には、以下のようなものがあります。
- 頻出動詞(increase, improve, provide, require など)
- ビジネス関連用語(meeting, contract, invoice, proposal など)
- 前置詞・接続詞(although, despite, unless, whereas など)
文法を理解していても、単語が分からなければ解けない問題も多いです。TOEIC600点を目指すには5000語以上を知っておく必要があるともいわれるため、必ず語彙力を付けましょう。リスニングの対策には、英単語の意味だけでなく発音も重要です。
英単語を覚えるのにおすすめなのが『TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ』(TEX加藤・朝日新聞出版)で、TOEICで出題される最重要の1000語を学ぶことができます。こちらは人気の『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』の初級者向け版で、600点を目標にする人向けです。スマートフォン音声無料アプリにも対応しているため、音声を使って単語を覚えることができます。
ステップ3. リスニング力を鍛える
TOEICのリスニング問題は出題パターンが決まっているため、形式に慣れるだけでも正答率が上がりやすいです。
学習の初期段階では、ディクテーション(聞こえた英語を一言一句書き取るトレーニング)を取り入れ、聞き取れない音を可視化して自分の弱点を特定しましょう。
弱点を把握したら、シャドーイング(聞こえた英語のすぐ後を追って声に出すトレーニング)を繰り返します。
英語特有の音のつながりやスピードに慣れることで、英語を処理するスピードが上がり、スコアアップにつながります。
TOEICのリスニング対策については、以下の記事でも詳しく解説しています。
ステップ4. パート別の解き方・時間配分のコツをつかむ
基礎力がついた段階で、TOEICのパートごとの解き方と時間配分のコツをつかむ対策に入ります。
TOEICは全7パート構成で出題パターンが固定されており、それぞれの解き方のコツを知るだけで正答率と解答スピードが大幅に上がるからです。
リスニングとリーディングそれぞれの対策を解説します。
リスニングパート
リスニングセクションは、全体で約45分間あり、4つのパートに分かれています。それぞれのパートごとに特徴があり、対策も異なります。
【パート1:写真描写問題】
問題用紙に写真が掲載されています。音声で流れる4つの説明文の中から、写真の説明として最も適切なものを選ぶ問題です。写真に登場する人物の動作や、背景、物の位置関係に注意しましょう。選択肢に出てくるキーワードを正確に聞き取ることもポイントです。
【パート2:応答問題】
音声で短い質問と、それに対する3つの応答が流れます。応答の中から、最も適切なものを一つ選ぶ問題です。質問の最初の単語(What, Where, Howなど)を聞き逃さないようにし、即座に適切な応答を選べるように、対策しましょう。「いつ?」「どこ?」などの質問に対して、「分かりません」のような、ひねった応答が正解になることもよくあります。
【パート3:会話問題】
2〜3人の会話を聞き、内容に関する設問に答える問題です。会話の音声が流れる前に、問題用紙に書かれた設問を先に読んでおくと、内容を予測しながら音声を聞くことができ、正答率を高めることができます。
【パート4:説明文問題】
アナウンスやナレーションを聞き、内容に関する設問に答える問題です。問題音声が流れる前に、問題用紙に書かれた設問を先に読んでおくと、内容を予測しながら音声を聞くことができます。模試や問題集の音声とスクリプトを活用し、音声を繰り返し聞いて練習するのが効果的です。
リーディングパート
リーディングセクションは、75分間で100問を解く必要があるので、解答時間の配分が重要です。あらかじめ各パートにかける時間を決めておいて、制限時間内に問題が解けるよう練習しましょう。
また、パートごとの特徴を押さえて、確実に正解するスキルを身に付けましょう。
【パート5:短文穴埋め問題】
文中の空所に入る適切な語を選ぶ問題です。文法や語彙力が問われるので、頻出の文法事項(品詞、動詞の形、接続詞、前置詞など)をしっかり復習し、素早く解答できるようにしましょう。
【パート6:長文穴埋め問題】
長文の空所に入る適切な語句を選ぶ問題です。文脈を理解する力が必要な問題が出題されるので、先に文章を全て読んでから問題を解くのがおすすめです。
【パート7:長文読解問題】
Eメールや広告、記事やビジネス文書などの長文を読み、設問に答える問題です。設問を先に読んでおくと、長文から必要な情報を素早く見つけられるようになります。また、長文に出てくる表現が、設問・選択肢で同じ意味の別の表現に言い換えられることがよくあるので、語彙力アップが効果的です。
TOEICのパート別の詳しい勉強法については、以下の記事で詳しく解説しています。
ステップ5. 模試で実戦力を上げる
学習の総仕上げとして、本番と同じ形式の模試を解き、実戦力を養います。2時間ぶっ通しで問題を解く集中力を身に付け、自分なりの時間配分を確立する必要があるからです。
模試は「解いて終わり」ではなく、間違えた問題の原因分析と復習にこそ大きな価値があります。なぜ間違えたのか、どの文法事項や単語が不足していたのかを徹底的に分析しましょう。
【期間別】社会人がゼロからTOEIC600点を達成する勉強スケジュール
忙しい社会人がゼロから3ヶ月でTOEIC600点を達成するための、期間別勉強スケジュールを解説します。
最初の1ヶ月:中学レベルの単語・文法の基礎固め
最初の1ヶ月は、英語への苦手意識を克服し、中学レベルの単語と文法を完璧にする基礎固めの期間と位置づけます。土台となる知識がない状態でTOEIC対策を始めても、理解が追いつかず挫折してしまうからです。
TOEIC頻出の初心者向け単語帳と中学英文法の参考書をそれぞれ1冊ずつ用意し、完璧になるまで何度も反復練習を行いましょう。
三日坊主を防ぐため、1日30分でも必ず机に向かう習慣をつけてください。通勤時間や寝る前のわずかな時間を活用し、毎日英語に触れる環境を作ることが第一歩です。
2ヶ月目:パート別の解答テクニックとリスニングの耳慣らし
2ヶ月目は、TOEIC特有の問題形式(パート1〜7)を把握し、それぞれの解答のコツをインプットする段階に入ります。
基礎知識をスコアに直結させるためには、先読みなどの試験特有のテクニックを身に付ける必要があるからです。
通勤時間をフル活用して英語の音声を聴き、英語特有の音のつながりに耳を慣らすトレーニングを毎日継続します。
週末のまとまった時間を使って、パート別の練習問題に取り組みましょう。各パートの出題傾向に慣れ、スムーズに解答できる感覚を養っていきます。
3ヶ月目:本番を想定した模試の反復と時間配分の練習
3ヶ月目は、本番と同じ2時間を通しで測り、公式問題集や模試を解いて集中力と時間配分を養う最終調整の期間です。
TOEICは時間との戦いであり、リーディングパートで最後まで解き切るためのタイムマネジメント能力が欠かせません。難問に時間をかけすぎず、捨てる問題を見極める判断力を模試を通じて身に付けます。
間違えた問題を放置せず、なぜ間違えたのかを細かく分析して弱点を一つずつ潰していく復習作業を徹底しましょう。
忙しい社会人必見!TOEICの勉強時間を作るコツ
仕事や家事で忙しい社会人がTOEIC学習を続けるためには、スキマ時間を活用することが有効です。まとまった学習時間を確保するのは難しくても、通勤時間や休憩時間、家事の合間などの短い時間を使えば、無理なく学習を継続できます。ここからは、スキマ時間を活用した効率的なTOEIC学習法について解説します。
- 通勤時間にスマホで学習
- 家事中にリスニング学習
- 1日5分でも継続して習慣化することが大事
通勤時間にスマホで学習
通勤時間に、SNSを見たり漫画を読んだりしていませんか。社会人にとって、通勤時間はTOEIC学習に使えるスキマ時間の一つです。特に電車やバスでの移動中は、スマホアプリを活用することで手軽にTOEIC対策ができます。
TOEIC対策アプリでおすすめなのが「Santaアルク」です。単語学習・リーディング対策・リスニング対策など、TOEIC学習に必要な要素がすべて入っています。4.5億以上の学習データを元に、AIが自分に合った学習コンテンツを提案してくれるので、TOEIC初心者でも学習しやすいのが特徴です。20時間で平均195点アップの実績もあり、通勤時間にコツコツと「Santaアルク」を使うことで、効果的にTOEIC対策ができます。
TOEIC対策ができるアプリについては、以下の記事にまとめています。
家事中にリスニング学習
手が動かせない洗濯中や掃除中でも、リスニング学習は可能です。家事中に英語の音声を聞くことで、リスニング音声の発音やスピード、アクセントなどに慣れることができます。リスニングに苦手意識がある人は、まずはTOEICとは直接関係のない、簡単な英単語の音声を聞くことから始めるのがおすすめです。耳を英語に慣らすことで、徐々に難しい英語にも対応できるようになります。
「BBC Learning English」や「ESL Pod」などの、リスニング練習に適した無料のポッドキャストの活用も、リスニング力を高めるにはおすすめです。
1日5分でも継続して習慣化することが大事
TOEICの学習は、短期間で詰め込むよりも、少しずつでも毎日継続することが重要です。1日5分でも英語に触れる時間を確保して習慣化することで、確実に英語力はアップします。
例えば、朝起きたらすぐにスマホで単語学習アプリを開く、通勤時間にリスニングをする、昼休みにTOEIC対策アプリで問題を1問解く、寝る前に簡単な英文のリーディングをするなど、小さな習慣を積み重ねると、大きな学習効果が期待できます。
学習のハードルを下げることも、TOEICの学習を習慣化させるコツの一つです。机に向かってじっくり学習する時間を確保するのが難しい場合は、スキマ時間を生かしてスマホやタブレットで手軽に学習しましょう。
社会人のTOEIC学習に関するよくある質問
社会人がTOEIC学習を始める際に抱きやすい疑問や、よくある質問にお答えします。不安を解消し、自信を持って学習をスタートしてください。
TOEIC初心者はまず何から始めればいいですか?
TOEIC初心者は、まず無料のスコア診断で現在地を把握し、明確な目標スコアを設定することから始めましょう。
そのうえで、いきなり実践的な問題集を解くのではなく、まずは中学英語レベルの復習が必要かどうかを判断しましょう。
目安として、現在のスコアが550点未満の方や、文法問題を感覚で解いている方は、中学レベルの文法と単語の復習からスタートし、基礎を固めてからTOEIC特有の対策に入る流れがおすすめです。
社会人のTOEICスコアは何点からすごいと言える?
一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)の2022年度データによると、社会人全体の平均スコアは約638点です。
したがって、まずは600点以上を取得すれば、平均を超える一定水準の英語力があると言えます。
参考:IIBC
TOEICは独学でもスコアを伸ばせますか?
社会人がゼロから独学で目標スコアを取得することは十分に可能です。
ただし独学の場合は、モチベーションの維持と正しい学習計画に沿ったスケジュール管理ができるかどうかで結果が大きく変わります。
自分一人では学習のペースがつかめない場合や、スコアが伸び悩んで行き詰まった場合は、アプリや通信講座などを活用する手段も有効です。
プロのノウハウや最新のテクノロジーを一部取り入れる判断は、効率的にスコアを伸ばすための賢い選択と言えます。
独学でTOEICスコアを伸ばす方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ|社会人がゼロからTOEICの勉強を始めるなら順番と継続が大切
社会人がゼロからTOEIC学習を始める際のステップとして、以下の5つをお伝えしました。
- ステップ1:基本的な文法を身に付ける
- ステップ2:簡単な英単語を覚える
- ステップ3:リスニング力を鍛える
- ステップ4:パート別の解き方・時間配分のコツをつかむ
- ステップ5:模試で実戦力を上げる
忙しい社会人にとって、学習を継続するのは簡単ではありません。通勤時間や家事の合間など、1日5分でも英語に触れる時間を生活に組み込み、まずは習慣化を目指しましょう。
「自分の現在地がわからず不安」「効率的に最短でスコアを伸ばしたい」という方には、AI学習アプリ「Santaアルク」の活用も検討してみてください。
「Santaアルク」なら、AIによる高精度なスコア診断で、今のあなたが取り組むべき課題を瞬時に特定できます。
正しい学習手順と効率的なツールを味方につけて、キャリアアップの第一歩となる目標スコアを最短で掴み取りましょう。
まずはSantaアルクをダウンロードして、ご自身の現在のTOEICスコアをチェックしてみてください。
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