【大学生・社会人】TOEICで「自慢できる」点数は何点から?

これからTOEICを受ける方は、「自慢できる得点って何点ぐらい?」「TOEICって何点ぐらい取ればいいの?」と考える方がいるかもしれません。この記事では、TOEICのスコアがどれくらいあると英語力があると評価されるのか、さまざまなデータから検証します。

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TOEICで「自慢できる」スコアは何点から?

TOEICはどのくらいのスコアがあれば「自慢できる」(=英語力があると評価される)のでしょうか。TOEICを実施しているIIBCは、テスト結果のデータを毎年公表しています。そのデータを基にスコアの平均点をチェックしてみましょう。TOEICの平均点は、大学生か、社会人かによっても異なるため、

  • TOEICのスコア分布
  • 大学生の平均点
  • 社会人の平均点

以上の3つのデータから、自慢できるレベルのスコアは何点かを考えます。

TOEICのスコア分布

2023年度のTOEIC L&Rのスコア分布データによると、全体の平均スコアは612点でした。
過去3年間の平均を見ても大きな差はなく、おおむね600点程度が平均スコアとなっています。

参考:IIBC

50点刻みで示されたスコア分布のグラフを見ると、スコアが545~694点の間の人が特に多く、この範囲だけで受験者全体の31.3%に上ります。極端に点数が低い人は少なく、195点未満の人は、ほとんどいないことが分かります。
TOEICはある程度英語を学習した人が試験を受けることが多いため、平均スコアは日本人の平均的な英語力よりも、高くなっていると考えられます。英語学習者以外も含めた日本人全体で考えると、平均の600点前後でも「普通よりも英語力がある」といえるはずです。

高得点の人の割合を見ると、845点以上の人が上位9.4%、795点以上の人が上位16.2%、745点以上の人が24.4%となっています。

「自慢できる」のはどの程度のレベルかという感覚は人によっても違い、また学生か社会人かでも違うと思います。IIBCのスコアは50点刻みでしか分からないこともあり、850点程度で10人に1人の英語力、800点程度で6人に1人なので、この間が「自慢できるスコア」ではないでしょうか。

大学生の平均点

IIBCが発表しているデータによると、2023年度の大学生のTOEIC L&Rの平均スコアは596点です。これは受験者全体の平均よりも、20点程度低い値です。

参考:IIBC

学年別の平均スコアを見ると、1年生で549点、2年生で580点、3年生で599点、4年生で611点と年々平均スコアが高くなっていくのが分かります。4年生に関しては、受験者全体の平均とほとんど変わりません。

専攻によっても平均スコアは大きく異なります。先ほどのデータによると、平均スコアが最も高いのは国際学が含まれる社会学/法学系で、平均623点と全体の平均点を上回る結果です。
次に平均スコアが高いのは文学部などの文系(教育、言語、心理学など)で平均611点となっています。
全体的に、理系よりも文系の方が、得点が高い傾向があるようです。逆に言うと、理系専攻の方が低いスコアでも「自慢できる」と考えられます。

IIBCが発表しているスコア分布には、「大学生」だけのデータはありませんが、小学生から大学院生までを含めた「学生」という区分があります。そのデータによると、「学生」で高スコアを取っている人は、受験者全体で高スコアを取っている人よりも少ないことが分かります。845点以上を取った人の割合はわずか6.4%、745点以上の割合でも18.7%と20%にも届きません。

学生の場合は750点程度で6人に1人の英語力になるので、これだけ取れれば自慢できそうです。1年生や理系の学生は平均が50点ほど低いため、700点前後でしょうか。

社会人の平均点

IIBCが発表しているデータによると、2023年度の社会人のTOEIC L&Rの平均スコアは639点です。受験者全体や学生の平均と比べると平均は高い値です。

参考:IIBC

職種別平均では海外系の職種についている人が平均729点と頭一つ抜けており、そのほか法務、財務、教育系の職種も平均700点前後と高いスコアを取っています。

また、役職別の平均スコアも公開されています。課長、部長、役員と、課長以上では、役職が上にいくほど平均のスコアが高い傾向があります。

「社会人」のスコア分布を見ると、「大学生」や「全体」と比べて、高得点の人の割合が高いことが分かります。595~744点の間の人が特に多く、650点以上取っている人が半数です。

上位層の割合も異なっており、845点以上の割合が12.6%と、1割を超えています。また795点以上の割合では21.3%と、2割を超えます。「学生」では745点以上が2割未満だったことを考えると、ここからも社会人は高い点数を取る人が多いことが分かります。

IIBCのデータから分かるのは、社会人の自慢できるTOEICスコアは800点以上ということでしょう。この記事では、全体や学生で「6人に1人の英語力」でも「自慢できる」レベルとしてきましたが、社会人は平均が高いため、800点でも5人に1人の英語力です。そのため、社会人なら850点が「自慢できる」レベルかもしれません。

実生活に役立つTOEICスコアは何点?

次にどのくらいスコアがあれば実生活で役に立つかを確認してみましょう。「TOEICで何点を目標にすればいいんだろう?」と疑問を持つ人は、TOEICスコアをどこで生かしたいかを考えると、目標スコアが導き出せます。
ここでは

  • 大学の単位取得に役立つスコア
  • 就活に役立つスコア
  • 英語を生かせる仕事に求められるスコア

の3つについて解説します。

大学の単位取得に役立つスコア

近年、大学では一定以上のTOEICスコアがあれば、授業を受けなくても英語の単位として認められる制度を設けているところが増えています。

2021年に行われた、776の大学を対象とした調査の中で、TOEICスコアを単位認定に活用している学校は334校と、4割以上に上ることが分かりました。

参考:IIBC

単位認定を受けられるスコアは学校によって異なりますが、600~800点の間に設定している学校が多いようです。偏差値が高い学校・学部ほど高い点数が基準になる傾向があります。

各大学で具体的にどの程度のスコアが必要かについては、 IIBCのサイト から確認できます。

就活に役立つスコア

就職活動に役に立つTOEICスコアは600点以上とよくいわれます。
TOEIC Programを活用している企業・団体を対象にIIBCが行った調査で、半数以上が「TOEICの点数を選考に活用している」「活用の可能性がある」と答えました。具体的には「採用時にTOEICのスコアを参考にしている」と回答した企業が44.9%、「要件としている」が4.2%、「要件・参考とする可能性がある」は6.3%です。

この調査では、新入社員に求めるTOEICスコアは平均では535点でした。

しかし、業種別の新入社員の平均スコアを見ると、マスメディアでは647点、鉱業では670点、公共団体では693点と、入社した人のスコアは600点を超えている業種もあります。
これは、人気業界では優秀な人材が多く応募してくるためと考えられます。そのため、就職活動で英語力を「自慢」するには、最低でも600点は取っておいた方が安全でしょう。

また、新入社員に限らず、従業員に求めるスコアとしては、技術部門で560点、営業部門で575点となっています。

参考:IIBC

TOEICスコアを活かせる企業について、以下の記事で詳しく解説しています。

英語を生かせる仕事に求められるスコア

英語を生かして仕事をしたい場合、求められるTOEICのスコアは、最低でも700点以上といわれます。

IIBCが企業を対象に行った調査では、企業が従業員に期待するTOEIC L&Rスコアは、海外部門の場合570~810点と、さまざまです。。

外資系企業では、特に英語力が求められるマネジャークラス以上の役職の場合、おおむね700点以上のスコアを取得しているそうです。英語をそこまで求められない部署では500点以上あれば十分ですが、英語を生かして働きたい場合は、やはり700点以上が求められるようです。

同じ調査によると、海外出張者や海外赴任者の選抜にTOEICスコアを「要件としている」「参考としている」「要件・参考とする可能性がある」という企業は合わせると半数以上に上ります。

具体的に求められる点数としては、海外出張で平均620点、海外赴任で平均635点となっています。海外出張などは希望者が多いこともあるため、実際は企業が求めている要件よりも高い点数が必要になることもあります。

日本ではTOEIC L&Rテストが有名ですが、英語を生かせる仕事では、S&W(スピーキング&ライティング)のスコアが求められることもあるようです。海外出張レベルはスピーキングが130~150点、ライティングが140~160点といわれています。

参考:IIBC

TOEICハイスコアを目指すためのおすすめ教材3選

TOEICで目標のスコアを取得するためには、教材選びが大切です。ここではおすすめの教材を3つ紹介します。

-「Santaアルク」
-『TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ』
-『TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術』

「Santaアルク」

「Santaアルク」は、短期間で効率よくスコアアップを目指せる、TOEIC対策アプリです。
『キクタン』などの語学教材を手がけてきたアルクが提供しており、世界で800万以上ダウンロードされています。
このアプリは3億以上の学習データを基に、AIが最短でスコアアップできる学習プランを提案します。わずか20時間で平均165点のスコアアップという実績があります。
このアプリの大きな特徴は、精度95%でスコア予測ができることです。スコアは問題を解くたびに更新されていくため、実力の伸びが分かり、モチベーションの維持につながります。
問題や英語学習に関する疑問はいつでもAIチューターに質問することができ、リアルタイムで回答が来て、すぐに解決します。
TOEIC対策をしたいけど、何を学習すればいいのか分からない、忙しくて時間が取れない、という方におすすめのアプリです。これ1つでTOEIC対策が全て完結します。

『TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ』

これまで230万部を売り上げた、ベストセラーの単語帳です。
本書はとにかくTOEICに出る単語だけを学習できるのが大きなメリットです。単語が目標スコア別に掲載されており、自分に本当に必要な単語を集中して学習することができます。
また単語とともに、TOEICでよく出るフレーズも掲載されています。解説では、それぞれの単語がどのパートでどういった形式で出ることが多いかまで説明されているため、テストに役立つ単語力を身に付けることができます。
掲載されている単語・フレーズの音声は、全て無料でダウンロード可能で、リスニング対策にもなります。また、本書に対応したアプリも利用可能で、隙間時間にクイズ形式で楽しく学習ができます。
TOEICのスコアアップに重要な単語力をしっかりと鍛えることができる一冊です。

『TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術』

直前対策におすすめの教材です。たった11日で効率よくスコアアップするコツが満載されています。
学習プログラムは30年以上にわたってTOEIC受験指導を行ってきたロバート・ヒルキ氏が考案したもので、スコアが上がりやすい順に組まれています。
本書ではテストで使えるが解答のテクニック詳しく掲載されているため、英語力が同じでもこの本を読むだけで、スコアアップも可能です。
別冊として200問の模試がついており、本番の試験に近い問題で腕試しができます。本書で学んだテクニックが身に付いているか、チェックしてみましょう。「換算点表」もついているため、正答数からスコアの予測もできます。

まとめ

本記事では、TOEICで「自慢できる」スコアや、実生活に役立つスコアについてさまざまなデータをもとに解説しました。
学校やビジネスで、TOEICのスコアがあると評価される場面が非常に増えています。自分の学校や今後進みたいキャリアに合わせて、英語力をアピールできるスコアを目指しましょう。
今回紹介したおすすめの教材を使えば、効率よく高得点を目指せます。ぜひ活用してみてください!

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

英語を学び、英語で学ぶための語学情報ウェブサイト「ENGLISH JOURNAL」が、英語学習の「その先」にあるものをお届けします。 単なる英語の運用能力にとどまらない、知識や思考力を求め、「まだ見ぬ世界」への一歩を踏み出しましょう!

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