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「TOEICは資格として認められているのか」「履歴書に書くべきスコアはどのくらいなのか」「TOEICで語学力を証明できるのか」などの疑問を持っていませんか?本記事では、英語力を証明するためのTOEICの活用方法や英語に関する他の資格について説明し、スコアの目安や就職にどのように影響するかなど総合的に解説します。TOEICを活用し、キャリアアップにつなげるポイントを理解しましょう。
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目次
TOEICは資格?
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TOEICは英語力を測る試験として広く認知されています。ですが、資格としての位置付けは実際どうなのでしょうか。ここでは、TOEICの特徴や種類、英語に関する他の資格などを説明し、資格としてどのような位置付けなのかを解説していきます。
TOEICとは
TOEIC(Test of English for International Communication)は、英語によるコミュニケーション能力を測定する世界共通テストです。主にビジネスシーンでの英語運用能力を評価するため、多くの企業や団体が採用・昇進の基準として活用されています。一般的な資格試験とは異なり、合否ではなくスコア制で評価されるのが特徴で、英語力の指標として履歴書にも記載可能です。特に日本やアジア圏では広く認知されており、グローバル企業や外資系企業などでスコアの提出を求められることもあります。
TOEICの位置付け
TOEICは、公的な資格ではなく、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が実施する「民間の語学試験」として位置づけられています。そのため、国家資格のような法的効力はありませんが、企業や教育機関で広く認知されているため、語学力を証明する信頼性の高い指標とされています。特に、ビジネス英語の能力を測る指標として重視され、履歴書に記載することで、英語力の目安を示すことが可能です。TOEICはスコアにより、リスニングとリーディングの英語力を客観的に評価でき、就職や昇進の際に有利になる資格(詳細は後述)といえます。
TOEICのテストの種類について
TOEICにはいくつかの種類があり、最も一般的なのが「TOEIC Listening & Reading(L&R)Test」です。これはリスニングとリーディングの能力を測るテストで、先述のように就職や昇進の際に活用している企業が最も多いテストです。また、「TOEIC Speaking & Writing(S&W)Test」は、スピーキングとライティング能力を評価し、実践的な英語力を証明するのに適しています。他にも、英語学習の初級者向けに「TOEIC Bridge」も提供されており、自分の目的に合わせたテスト選択が可能です。
他の英語系の資格について
TOEIC以外にも、英語力を証明する資格は複数あります。それぞれの特徴や目的は異なるため、求めるスキルや資格の用途によって自分に合う資格を選ぶことが重要です。以下の表に主要な英語資格をまとめました。
資格名 | 特徴・目的 | 主な用途 |
---|---|---|
TOEIC | ビジネス英語に特化、Listening & Readingが主流 | 就職・昇進、企業の語学評価 |
TOEFL | アカデミック英語、Reading・Writingを重視 | 海外大学・大学院留学に関連 |
IELTS | 4技能(読む・書く・聞く・話す)評価 | 留学・移住・ビザ申請に関連 |
英検 | 日本国内向け、級別に基礎から応用までカバー | 学校・企業・他資格に関連 |
その中でもTOEICは、ビジネスや就職などでの信頼度が高く、就職や昇進で役立つ資格ですが、目的に応じて他の資格も検討するとよいでしょう。
TOEICと英検の比較については、以下の記事も参考にしてみてください。
履歴書に書けるTOEICスコアは?
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それでは、履歴書にTOEICスコアを記載する際、どのくらいのスコアを目安にすべきなのでしょうか?スコアの目安を理解することは、試験を受ける前の目標設定にも役立つ重要なポイントです。ここでは、スコア別に求められる英語力や、就職活動や履歴書に記載する際の具体的なスコアを紹介していきます。
TOEICスコア別の英語力
TOEICスコアは、英語力の目安として多くの企業や教育機関で活用されています。以下は、スコアごとの一般的な日本国内での評価です。
スコア範囲 | レベル | 説明 |
---|---|---|
860点〜 | レベルA | ノンネイティブとして十分なコミュニケーションができる |
730点〜 | レベルB | どんな状況でも適切なコミュニケーションができる |
470点〜 | レベルC | 日常生活のニーズを満たし、限定的な範囲でコミュニケーションができる |
220点〜 | レベルD | 通常会話で最低限のコミュニケーションができる |
0~220点 | レベルE | コミュニケーションができるまで至っていない |
参考:TOEIC公式
履歴書に書けるスコア
履歴書に記載できるスコアの目安は一般的に600点以上とされていますが、企業や業界によって基準は異なります。TOEIC公式による受験者アンケートでは、特に600〜700点台から就職やキャリアアップに役立ち、さらに800点以上で高い英語力をアピールできるという声が多いようです。注意点として、履歴書に記載する際は正式名称・種類・スコア・取得日などが必要で、企業によっては公式認定証の提出を求められる場合もあります。
TOEICスコアを履歴書に記入する際のポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
就職活動で役立つ
TOEICスコアは、就職活動において客観的な英語力の証明として活用できます。特に、外資系企業やグローバル展開を行う企業では、一定の英語力が求められるため、高いスコアは選考時のアピールポイントとなります。また、TOEIC L&Rのスコアは、大学での学習成果を客観的に示す手段としても有効です。一般的な認識としても、TOEICのハイスコアは一朝一夕では取れないという認識があるため、その「継続力」や「やり抜く力」などを評価する企業もあるでしょう。
参考:TOEIC公式
転職活動で役立つ
転職活動においても、TOEICスコアはキャリアチェンジやキャリアアップを目指す際の強力な武器となります。特に、異業種への転職や新たな職種に挑戦する場合、英語力の証明としてTOEICスコアを提示することで、採用担当者に対して自身の能力を効果的にアピールできるという声が多いです。また、英語を重視するような職種では、履歴書や職務経歴書にスコアを記載することで、採用担当者にプラスな印象を与えられるでしょう。
高いスコアが求められる職種
TOEICスコアは、職種や役職に応じて求められる水準が異なります。特に、外資系企業や国際業務を担当するポジションでは、高い英語力が求められます。たとえば、マネージャーや交渉が必要なポジションでは、TOEIC L&R Testで800点以上が理想的とされているようです。一方、一般社員で、グローバルなコミュニケーションが求められない場合、日常会話や読み書きができる程度で十分とされ、TOEICスコアで500点台以上が目安となることもあります。したがって、履歴書に記載する際は、志望する職種や企業の求める英語力に応じて、適切なスコアをアピールすることが重要です。
参考元:TOEIC公式
効率的にTOEICのスコアアップを目指すために
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TOEICスコアの向上は、語学力を証明する信頼性のある手段となります。ここまで先述しているように、スコアを履歴書に記載することで就職や昇進に有利になるため、効果的な学習方法が重要です。ここでは、スコアアップを目指すための対策方法や学習計画について解説していきます。
TOEICの基本的な試験内容
まずTOEIC試験の内容は、英語のリスニングとリーディング能力を測るためのテストで、ListeningとReadingの2セクションに分かれています。問題は下記のようなPartがあり、全部で200問、試験時間は約2時間です。
Listening(リスニング)
- Part 1:写真描写問題(6問)
- Part 2:質問と応答の問題(25問)
- Part 3:会話の理解(39問)
- Part 4:説明文の理解(30問)
Reading(リーディング)
- Part 5:短文穴埋め問題(30問)
- Part 6:長文穴埋め問題(16問)
- Part 7:長文読解問題(54問)
リスニングは音声で問題が出題され、リーディングは文章を読んで解答します。
基礎的な英語力を身につける
TOEICのスコアアップには、まず英語の基礎力を強化することが重要です。単語・文法・フレーズの理解が不十分な状態では、問題演習を重ねても伸び悩むことが多いため、次のような方法で土台を固めましょう。
- 単語:TOEIC頻出の単語帳などを活用し、毎日コツコツ覚えて一冊完璧にする
- 文法:中学・高校レベルの英文法を復習し、基礎的な文構造を理解する
- フレーズ:TOEICやビジネスシーンで頻出の英語表現などを身につける
まずは基礎力を固めることで、リスニングやリーディングの土台となるスコアの向上が期待できます。
リスニング対策
リスニングのスコアを伸ばすには、英語を「聞き取る力」と「内容を理解する力」の両方を鍛えることが必要です。以下のような対策を実践しましょう。
- 毎日英語を聞く:TOEIC公式問題集の音声や、英語ニュース・ポッドキャストを活用
- シャドーイング:聞いた英語をすぐにマネして発音することで、リズムやイントネーションに慣れる
- パート別対策:Part 1・2は短文の聞き取り、Part 3・4はメモを取りながら要点を押さえる練習を行う。
特に、リスニングは「慣れ」が大切なので、毎日継続することがスコアアップの鍵です。
リーディング対策
リーディングのスコアアップには「速読力」と「正確な理解力の向上」が必要です。TOEICでは時間内に多くの問題を解く必要があるため、以下のような対策を行いましょう。
- 語彙力強化:TOEIC頻出単語を集中的に覚え、文脈の理解をスムーズにする。
- 文法力強化:Part 5・6では、品詞・時制・前置詞などの知識が重要なため復習。
- 速読の練習:Part 7の長文問題は、スキャニング(必要な情報を素早く見つける技術)を意識して読む。
公式問題集を使い、実際の試験と同じ形式で時間を計りながら解くことで、試験本番への対応力も高まります。
スコアアップに必要な学習計画
TOEICスコアアップのためには、まず一度模試を解いてみるなどして、現状のスコアを把握しましょう。はじめに、目指すべきスコアやどの分野に弱点があるのかを明確にすることが重要です。その後、基礎固めとして、文法や単語の復習を行い、リスニングやリーディングの基本的な力を養います。次に、実戦力を強化するために、TOEIC形式の問題集を使って、実際の試験に近い環境で解く練習を積みます。これにより、時間配分や試験の流れ、問題の解き方に慣れてくるはずです。最後に、仕上げとして再度模試を実施し、弱点を再確認して復習し、スコアアップを目指します。このように計画的に学習を進めることで、着実にスコアの向上が期待できます。「TOEICスコアを上げたいけどどこから手を付ければよいか分からない・・」という方は、Santaアルクの無料スコア診断がおすすめです。3分のテストで自分のジャンル別の実力が把握でき、あなたにぴったりの学習プランを作成します。
まとめ
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TOEICは、語学力を証明する信頼性の高い民間のテストで、特にビジネス英語において広く認知されています。民間資格ではありますが、履歴書に記載することで就職や昇進に有利に働く企業もあります。スコアアップには、自身のレベルの把握と学習計画、基礎力の強化から実戦力の向上まで順序立てて学習を進めることが大切です。TOEICはキャリアアップに役立つ重要な指標となるため、コツコツと学習を積み上げていくことで今後のキャリアアップにもつながるでしょう。
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