「英検2級はTOEICだと何点ぐらい?」「英検2級とTOEIC、自分に合った試験はどっち?」など、疑問に思う人も多いのではないでしょうか。この記事では、TOEICと英検2級のスコア換算や、TOEICを初めて受ける人におすすめの教材と攻略法について、詳しく解説します。
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目次
英検2級をTOEICスコアに換算すると何点?
英検2級はTOEICに換算すると600点レベルに相当します。
英検2級とTOEIC(L&R)600点相当は、いずれも必要語彙数が5000語程度です。また、国際標準規格のCEFR(Common European Framework of Reference for Language)の対照表によると、英検2級と、TOEIC S&W550~780は、CEFRのB1レベルとなっています。
参考:TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表|【公式】TOEIC Program|IIBC
英検とTOEICの評価基準
それぞれの試験のスコア換算の指標となっている考え方を解説します。
【英検】
現在の英検は、国際標準規格のCEFR(Common European Framework of Reference for Language)に対応した、英検CSEスコアで評価されています。
CEFRとは、「ヨーロッパ言語共通参照枠」と呼ばれている、国際的な指標です。
外国語の習熟度をA1、A2、B1、B2、C1、C2(C2が最高)の6段階に分けており、この指標はさまざまな言語で共通して使用できるという特徴があります。
日本英語検定協会によると、英検2級はCEFRのB1レベルに該当します。
参考:英検CSEスコアとは | 公益財団法人 日本英語検定協会
CEFRのB1では以下のようなことができるとされています。
仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。
その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。
身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。
【TOEIC】
TOEIC Programは英語のコミュニケーション能力を評価する基準で、米国にある非営利テスト開発機関であるETSによって開発されています。また、日本におけるTOEIC Programの実施・運営は(一財)国際ビジネスコミュニケーション協会が行っています。
TOEICはリスニングとリーディング(L&R)、スピーキングとライティング(S&W)の2つに分かれていて、他にもスピーキングに特化した試験や、TOEICよりも簡単で、英語学習初中級者を対象としたTOEIC Bridgeもあります。
多くの人が受験するのがTOEIC L&Rのため、この記事ではTOEIC L&RをTOEICと呼びます。
スコア換算で注意すべきポイント
英検とTOEICのスコアを比較する場合に、注意するべきポイントがあります。
換算点といっても、英検とTOEICにはさまざまな違いがあるため、全く同じとはいえないということです。
では、具体的にどのような違いがあるのか、次の項目で詳しくご説明します。
英検2級とTOEICの違い
英検とTOEICはともに英語力を測る試験ですが、試験の内容やメリットが異なります。
ここでは、以下の3つの点について解説します。
① 試験形式の違い
② 受験の目的やメリットの違い
③ 問題のトピックの違い
試験形式の違い
英検2級の受験の目安は、高校卒業程度とされています。
出題されるのは、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングなので、4つの技能をバランスよく身に付ける必要があります。
一方、TOEIC (L&R)は英検と違って、全ての受験者が同じテストを受けます。問題はリスニングとリーディングの2つのセクションに分かれています。
受験の目的やメリットの違い
英検2級は受験者の8割近くが、中高生です。
受験のメリットには、入試や教員採用試験での優遇、留学での英語力の証明などがあります。そのため、生徒や学生、先生を目指す人に適しています。
これに対してTOEICは、受験者の9割が大学生や社会人です。
ビジネス関連の話題が多く出題され、就職や仕事でのキャリアアップのために利用されています。
TOEICを活用してキャリアアップを目指したい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
問題のトピックの違い
「受験の目的やメリットの違い」でも説明しましたが、英検とTOEICでは利用目的が違います。そのため、問題の内容も違っています。
英検に多い問題のトピック
・日常生活における友達や家族とのやりとり
・学校活動(授業、放課後の過ごし方)に関する内容
・友達とのメール、手紙のやりとり
・医療やテクノロジーなど社会性のある英語の長文
TOEICに多い問題のトピック
・オフィスでの会話や業務連絡など、ビジネスシーンのやりとり
・会社の製品やサービスの紹介
・出張や旅行に関する内容
・ビジネスメールや広告
英検2級とTOEICの問題はどちらが難しい?
ここまで英検とTOEICの受験目的の違いを紹介してきましたが、では問題は、英検2級とTOEICではどちらが難しいのでしょうか。
リスニングとリーディングを比較してみましょう。
まず試験時間で比較すると、英検2級は1次試験の筆記(リーディング、ライティング)が85分間、リスニングが約25分間です。
TOEICは、リスニングが約45分間とリーディングが75分間です。
TOEICは英検よりも試験時間が長く、問題数も多くなっています。
リスニング
リスニングの問題を比較すると、以下のようになります。
英検2級
問題数:30問(25分)
第1部:会話を聞いて、それに関する質問に答える(15問)
第2部:英文を聞いて、それに関する質問に答える(15問)
TOEIC
問題数:100問(45分)
パート1:音声を聞いて、写真の適切な説明文を選ぶ(6問)
パート2:質問を聞いて、それに対する適切な応答を選ぶ(25問)
パート3:会話を聞いて、それに関する質問に答える(39問)
パート4:英文を聞いて、それに関する質問に答える(30問)
ここからは、英検よりも試験時間が長く、問題数も多い、TOEICのリスニングの特徴を解説します。
TOEICの各パートについてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
英検にない問題がある
TOEICと英検のリスニング問題は似ていますが、TOEICのパート1、パート2のような問題は、英検にはありません。
パート2~4においても、質問、会話、発言(トーク)がいずれも音声で読まれるだけです。しっかりと聞いていないと問題に答えられません。
発音が多様
英検2級までは、リスニングの音声で使用されるのはアメリカ英語だけです。
1級、準1級では、これに加えてイギリス英語の音声も出題されます。
一方TOEICでは、イギリス英語、カナダ英語、オーストラリア英語、ニュージーランド英語が使用されていて、それぞれ発音が異なります。
事前に対策して、さまざまな英語に慣れておくことが重要です。
スピードが速い
TOEICでは、長くても1分ほどの音声が次々と出題されます。45分間の試験の間、集中して音声を聞く練習も必要です。
リーディング
リーディングの問題を比較すると、以下のようになります。
英検2級
問題数:31問(25分)
短文の空所に適切な語句を補う(17問)
長文の空所に適切な語句を補う(6問)
長文を読んで、それに関する質問に答える(8問)
TOEIC
問題数:100問(60分)
短文の空所に適切な語句を補う(30問)
長文の空所に適切な語句を補う(16問)
長文を読んで、それに関する質問に答える
(一つの文書:29問、複数の文書:25問)
問題数だけ見ても、英検2級とTOEICの難易度の違いは明らかです。英検2級に合格していても、TOEICの問題を時間内にすべて解答することは難しいと考えられます。
ここで英検2級とTOEICのリーディングセクションから、空所補充問題を比較してみます。
(4) Last summer was perfect for growing vegitables, so the farm ( ) a
large amount of produce.
1 struggled 2 yielded 3 decreased 4 regretted
Answer: 2
NO.105 All clothing sold in Develyn's Boutique is made from natural materials and
contains no ( ) dyes.
(A)immediate (B)synthetic (C)reasonable (D)assumed
Answer: (B)
英検2級の問題は生活や身近な社会的事柄のトピックが中心ですが、TOEICの問題は会社やビジネスに関する話題が多く出題されます。
同じ実力であれば英検二級の方が正答率は高くなる
先ほどサンプル問題を比較しましたが、全体的な問題のレベルとしては英検2級よりもTOEICの方が難易度が高い傾向があります。TOEICは全ての人が一つのテストを受けるため、テスト全体を見た場合、難易度が高い問題も含まれているからです。
TOEICの問題のトピックや語彙に、ビジネス関係のものが多く、経験のない高校生や大学生には難しく感じられるということもあるでしょう。こういったことから、英語が苦手な人にとっては、英検を受験する方が負担少ないと考えられます。
TOEIC600点と英検2級では、求められる英語力の水準は同じですが、それぞれの試験に特化した学習を行うことが重要です。英検なら4技能を伸ばす、TOEICならビジネス関係の問題にも慣れるなど、それぞれ試験の特徴に合わせた対策をすることが、結果につながるはずです。
英検2級とTOEICはどちらを受けるべき?
「英検2級とTOEICの違いや試験内容の違いも分かったけれど、自分はどちらの試験を受けるべき?」と思う人もいるのではないでしょうか。
これから英検2級かTOEICを受けるなら、上で解説したそれぞれの試験目的をふまえて、現在の自分に合う方を選んでください。
高校生以下は英検がおすすめ
高校生以下の人には、これからの高校入試、大学入試に生かせる、英検の受験がおすすめです。
英検2級は高校卒業レベルの英語力と定義されています。
前にも説明した通り、英検は受験対策や、留学に必要な語学力認定のために利用されることが多いです。
英検2級に合格しているということは、高校卒業までの英語を理解している証明になります。
大学生・社会人はTOEICがおすすめ
大学生・社会人の人には、TOEICの受験がおすすめです。TOEICのスコアがあると、大学入試などで優遇が受けられたり、就職・転職で英語力をアピールしたりできます。
ビジネスで活躍するための英語力を身につけたい、または自分の英語力を証明したい人はTOEICを受験しましょう。
TOEIC600点を目指す人におすすめの教材3選
いざTOEICを受験しようと思って勉強を始めても、対策教材がたくさんあり過ぎて、どれを選べばよいのか分からない人も多いのではないでしょうか。
ここでは、TOEIC600点を目指す人におすすめの教材を3つご紹介します。
- Santaアルク
- 『はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト 全パート完全攻略』
- 『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』
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600点レベルからレベル別になっていて、TOEICに出題される単語を段階的に学べます。
目次
600点レベル 助走の400語
730点レベル 加速の300語
860点レベル 飛躍の200語
990点レベル 頂点の100語
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まとめ
本記事では、英検2級とTOEICを比較して、それぞれの違いと試験の特徴について解説しました。
英検2級はTOEIC600点レベルに相当しますが、試験内容が異なるので全く同じというわけではありません。
高校生以下の人には英検が、大学生や社会人の人にはTOEICがおすすめです。
これからTOEICを初めて受ける人、まずは600点を目指す人におすすめのアプリや問題集、単語帳もご紹介しました。
自分に必要な試験を上手に選択して、ぜひ英語力アップを目指してください!
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