「TOEIC800点を目指しているけど、どれくらい勉強したらいいのだろう」
「短時間で効率よくスコアを上げる方法が知りたい」
と悩んでいませんか?
この記事では、TOEICで800点を取るために必要な勉強時間や、短期間でスコアを上げる勉強法、おすすめの参考書などについて紹介します。
TOEIC800点を目指している人は、ぜひ最後までお読みください。
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目次
TOEIC 800点のレベルとは?
TOEICで800点を取るには、相当な英語力が必要です。海外の大手企業や外資系企業では、採用基準をTOEIC800点台にしているケースが多く、ビジネスシーンで基本的なコミュニケーションができるレベルと言えるでしょう。
ここではTOEIC800点のレベルについて、以下の観点から詳しく解説します。
- TOEICの平均点とスコア分布
- 他の英語系資格との比較
TOEICの平均点とスコア分布
日本のTOEIC実施団体・IIBC(一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会)が公表しているデータを見てみましょう。
2023年度試験のTOEIC平均スコアは612点です。過去3年間を見ても600〜610点台にとどまっていることから、800点は平均点と200点ほどの差があり、上級レベルの英語力を示すといえるでしょう。
また、2023年度のスコア分布を見ると、795点以上を取れた受験者の割合は全体の約16%で全受験者の中でも上位に入る英語力といえます。
IIBCが発表している、テストに関する統計「DATA&ANALYSIS2024 2023年度受験者数と平均スコア」で、学生と社会人のスコアを比較してみましょう。
2023年度試験において、学生の平均スコアは589点、社会人の平均スコアは639点でした。学生のスコア分布に着目すると、795点以上の受験者の割合は全体の11.7%で、800点を超えているのは10人に1人です。したがって、学生のうちに800点が取れると、就活や採用試験などで語学力が大きな強みになるでしょう。
大学生の平均点について、以下の記事で詳しく解説しています。
他の英語系資格との比較
他の英語力測定試験と比較すると、TOEIC800点はどのくらいのレベルなのでしょうか? 文部科学省の「各試験団体のデータによるCEFRとの対照表(2016/03/25版)」で調査しました。今回取り上げるのは、以下の3つのテストです。- 英検
- TOFEL iBT(トーフルアイビーティー)
- CEFR(セファール)
「英検」は、日本で実施されている英語の4つの技能を測る試験です。1〜5級までの8つの級があり(準1級、準2級、準2級プラスを含む)、問題はそれぞれの級によって異なります。TOEIC800点は英検の準1級レベルに相当します。
「TOFEL iBT(トーフルアイビーティー)」は、総合的な英語力を測定するテストです。英語を母国語としない人が、英語圏の大学などに入学する際に、英語力を示すために使われます。話す・聞く・読む・書くという、4つの分野を各30点、合計120点満点で測定します。TOEIC800〜950点では、TOFEL iBTが72〜94点レベルです。
「CEFR(セファール)」はヨーロッパで開発された、外国語をどのくらい使えるのかを表す国際的な基準です(テストではありません)。運用能力が低い方からA1〜2、B1〜2、C1〜2の6段階で評価されます。TOEIC800点は、CEFRだとB2レベルです。
TOEIC800点に必要な英語力とは?
TOEICで800点を取るためには、苦手な分野だけでなく、英語の総合力を上げなくてはいけません。ここでは以下の内容について解説します。・TOEIC800点に必要な単語力
・TOEIC800点に必要なリーディング力
・TOEIC800点に必要なリスニング力
どこまで学習をしたらいいかの参考にしてください。
TOEIC800点に必要な単語力
TOEICで800点を取るために必要とされる単語数は、約8500語と言われています。TOEIC600点やMARCH合格に必要な単語数は約5000語と言われているため、600点を持っている人はさらに3500語ほどを覚えなくてはいけません。短期間で語彙を増やすには、単語集を使用して学習し、さらにTOEIC対策教材で出てきた単語もこつこつ覚えていくことが重要です。また、高得点を取るためには、見たり聞いたりした瞬間に意味が分かるレベルまで、単語を記憶に定着させて、解答にかかる時間を短縮できるとよいでしょう。
TOEIC800点に必要なリスニング力
リスニングセクションは、リーディングセクションに比べて、対策することでスコアを上げやすい分野です。400点以上取るのが難しい人やリスニングに苦手意識がある人は、優先して対策するようにしましょう。リスニングが苦手な人がスコアアップを狙うためには、「音変化」を理解することが重要です。音変化とは、ネイティブ・スピーカーが話す際に、音をつなげたり、省略したりして、もともとの音が変わることを指します。
TOEICリスニングの問題でも音変化が見られるので、「知っている単語なのに聞き取れない」ということが起こりがちです。まずはどのような音変化があるのか知っておきましょう。音変化については「耳慣らし英語リスニング2週間集中ゼミ」(小川直樹 著・アルク)で、分かりやすく解説されています。
また、音変化に慣れる有効なトレーニング法として、シャドーイングがあります。シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、音声を追いかけるように発音していく方法です。練習を繰り返すことで、英文の聞こえ方が理解できるようになります。
リスニング対策については、以下の記事で詳しく解説しています。
TOEIC800点に必要なリーディング力
TOEICで800点を目指すためには、リーディングセクションで400点以上取れる力をつけなくてはいけません。
リーディングセクションとリスニングセクションの平均スコアを比較すると、リーディングよりもリスニングのスコアの方が高い傾向にあります。なぜなら、リーディングの問題を時間内に解き終わらない受験者が多いからです。
したがってリーディングでハイスコアを出すためには、時間内にすべての問題を解き終えられるように、解答のスピードを上げ、時間管理のコツを身につける必要があります。
有効な対策の一つは、英文を和訳せずに、頭から理解できるようになることです。英文を日本語に訳す時間がなくなると、解答のスピードが速くなります。本番までになるべく多くの長文を解いて、読むスピードを上げましょう。
リーディングについては、以下の記事で詳しく解説しています。
TOEIC800点に必要な勉強時間は何時間?
目標のスコアを取るために必要な勉強時間が分かれば、モチベーションアップにつながり、本番までの学習スケジュールを立てやすくなります。
この章では以下のことについて説明します。
・スコアアップに必要な勉強時間
・TOEICに特化した学習で時短も狙える
・「Santaアルク」でスコアアップを目指そう
効率よくスコアを伸ばす勉強方法が知りたい人は、ぜひチェックしてください。
スコアアップに必要な勉強時間
TOEIC800点までの勉強時間は、現在のスコアがどれくらいかによって変わります。オックスフォード大学出版の資料によると、現在のスコアから目標スコアを達成するために必要な勉強時間は以下の通りです。
左が今のスコア、一番上の行に目標のスコアが書かれています。交差するところが、目標スコア獲得までにかかる時間の目安です。例えば、600点レベルの受験者が、800点取るために必要な勉強時間は、表で点数が近い650点と850点が交差したところを見ると、500時間ほどと分かります。
1日2時間勉強すると仮定した場合、500時間を達成するには250日(約8カ月)かかります。すでに受験日が決まっている場合は、本番までの日数に合わせて1日当たりの勉強時間を増やす必要があります。
自分の現在のスコアと800点が遠ければ遠いほど、学習に時間がかかります。この表を参考に無理のないスケジュールを作りましょう。
TOEICに特化した学習で時短も狙える
「思っていたよりも必要な勉強時間が長い」と感じた人もいるかもしれません。とはいえ、すでにある程度英語力がついている場合は、TOEICの特徴をつかんで対策すれば、学習時間を短くすることは可能です。
例えば、TOEICのリスニングセクションでは、音声が流れる前に、問題用紙にある写真や設問を確認できるという特徴があります。そのため、日常の学習でも本番のテストと同様の形式の教材を使うと、テスト対策に慣れやすいでしょう。
こういったTOEICの特徴を生かした対策については、「TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術」(ロバート・ヒルキ、ヒロ前田、相澤 俊幸 著・アルク)で詳しく解説されています。
Santaアルクでスコアアップを目指そう
「Santaアルク」は、効率よく勉強ができるTOEICテスト対策アプリです。忙しくて勉強が難しい人でも、隙間時間で手軽に学習に取り組めるので、無理なく勉強時間を増やせます。
最大のおすすめポイントは、AIを使った学習コンテンツの提供です。AIがユーザーの苦手なパートや問題を判断して、トレーニングを組んでくれるため、効率よくスコアを上げられます。
ピンポイントで苦手な分野を把握したり、トレーニング用の問題を探したりするのは至難の業です。何から勉強したらいいか分からないという人でも、迷わず学習を進められるので、ぜひ使ってみてください。
ホームページでは、「Santaアルク」を使って短期間で大幅スコアアップをした人の声も多数紹介されています。
TOEIC800点を目指すための問題集3選
TOEIC800点を目指すためには、現在のレベルや目標スコアに合った参考書を使うのがおすすめです。しかし、多くの参考書の中から自分にぴったりのものを選ぶのは難しいと感じる人も多いでしょう。そこで、ここでは800点突破に適した参考書を3冊紹介します。・「TOEIC(R)L&Rテスト全パート完全攻略800点+」
・「公式TOEIC Listening & Reading 800+」
・「TOEIC L&R TEST 超上級単語特急 暗黒のフレーズ」
なかなか自分に合うものが見つからないという人は、ぜひ参考にしてください。
800点の壁を超える 「TOEIC(R)L&Rテスト全パート完全攻略800点+
目標スコアが800点の人にぜひ解いてほしい1冊です。リスニング音声が無料でダウンロードできて、スマートフォンがあればどこででも勉強ができます。
こちらの参考書の特徴は、800点を狙う際に、つまずきやすい「難問」を中心に取り上げていることです。「難問」の攻略法を学んだ後に「実践問題」を解く構成になっており、攻略法が身についているかも確認できます。
また、「難問」だけで構成された模試にチャレンジできるのもポイントです。この模試を完璧に学習しておけば、本番でもしっかりスコアが取れるでしょう。
受験者の弱点をピックアップした公式問題集「公式TOEIC Listening & Reading 800+」
TOEICを運営している国際ビジネスコミュニケーション協会が出版している本書には、800点を目指す人が押さえておきたい難問が収録されています。
この参考書の特徴は、過去のテスト結果に基づき、正答率が低かった問題をピックアップして掲載している点です。受験者の苦手な問題を厳選しているため、何度も解くことで、間違えやすい問題を確実に正解する力や解法が身に付きます。
また、難易度の高い220の語句が例文つきで紹介されている、別冊が付いているのもメリットの一つです。この1冊で800点突破に必要な、単語力も実践力も両方伸ばせるため、総合的に力を付けたい方はぜひ使ってみてください。
効率よく単語を覚えるならこれ! 王道の単語帳「TOEIC L&R TEST 超上級単語特急 暗黒のフレーズ
800点を取るのに必要な語彙を増やすのに最適なのが本書です。
こちらは人気の「TOEIC TEST 特急」シリーズの、上級者向け単語集ですが、最も大きな特徴は収録されている単語にあります。
本書に掲載されているのはTOEICで頻出する単語だけではありません。長きにわたってTOEICを研究している著者が、これまでの出題傾向や扱われやすいトピックを分析して、今後出る可能性の高い単語を多数収録しています。
タイトルに「超上級」とありますが、600点レベルの学習者から990点を目指す猛者まで幅広く使える1冊です。一気に単語数を増やしたいと考えている人は、ぜひ手に取ってみてください。
TOEIC800点のメリット3選
TOEICは英語力を測るのにぴったりのテストで、スコアを持っているとさまざまな場面で役に立ちます。そのため、できるだけ高いスコアを目指して勉強するのがおすすめです。ここでは、TOEIC800点のメリットを3つご紹介します。
・転職・就活で役立つ
・進学に役立つ
・海外赴任・留学に役立つ
ここで、TOEICのスコアの役立て方も押さえておきましょう。
転職・就活で役立つ
TOEIC800点の実力があれば、転職や就活で有利になります。なぜならTOEICのスコアを応募条件にしている企業や、スコアを参考にして採用している企業があるからです。特にTOEICのスコアが求められるのは、外資系企業やグローバル企業などです。その他、海外出張が多い部署や、エンジニアなど、英語を使う場面が多い職種であれば、TOEICのスコアが有利に働くでしょう。
実際にTOEICのスコアを入社の条件にしている企業の一つが、楽天グループ株式会社です。ホームページによると、新卒採用の場合はスコアを持っていなくてもエントリーは可能ですが、入社までに800点を取得しておく必要があります。
参考:楽天グループ採用ページ
ちなみに、「英語活用実態調査2019(企業・団体)」という調査によると、企業や団体が求めるTOEICスコアの平均は600点台です。このことからも、TOEIC800点を取っていれば、大手企業への転職や就職に役立つことが分かります。
TOEICスコアを就活・転職活動に活用したい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
進学に役立つ
TOEICのスコアが、進学に役立つ場合もあります。なぜなら、TOEICの点数によってある程度の英語力が証明されるため、進学時テストを受ける必要がないからです。大学入試ではTOEICのスコアが一定以上の場合、英語試験が免除されたり、推薦入試に出願する場合に、一定以上のスコアが必要とされたりすることがあります。これ以外にも、英語に関する授業の単位認定やテストの加点に活用されることがあり、TOEICのスコアを持っていると得をすることが多いでしょう。
一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が紹介するTOEICの活用例として、以下のようなものがあります。表は2022年度の入学試験において、一定以上のスコアがあると優遇が受けられた例です。
大学名 | 活用例 |
---|---|
青山学院大学 地球社会共生学部 | 学校推薦型入試の出願資格 |
立命館大学 経営学部 | 総合型入試の出願資格、判定優遇・合否参考 |
横浜市立大学 医学部 | 推薦入試の加点対象 |
スコアは大学入試だけでなく、大学院入試でも活用されることがあります。早いうちからTOEICの点数を上げておくと、進学時に便利です。
大学院入試におけるTOEICの扱いについて、以下の記事で詳しく解説しています。
海外赴任・留学に役立つ
海外赴任の際にもTOEICが役立ちます。「英語活用実態調査2019(企業・団体)」によると、企業や団体が海外赴任者に求めるTOEICの平均スコアは635点です。800点あれば候補者になれるはずです。
また、現在多くの英語圏の大学がTOFEL iBTのスコアを留学生の合格基準の一つにしています。TOEICの成績が直接留学に生かせるわけではありませんが、TOEICの結果から自分の英語力を知れば、狙える大学が分かるため、受けておいて損はありません。
以下の表は、TOFELテスト日本事務局のデータを基に、アメリカの大学に留学する際に求められるTOFEL iBTのスコアを示したものです。なお、推定TOEICスコアは文部科学省の「各試験団体のデータによるCEFRとの対照表(2016/03/25版)」を参考に筆者がまとめています。
大学名 | TOEFL iBTスコア | 推定TOEICスコア |
---|---|---|
カリフォルニア工科大学 | 100 | 945~ |
スタンフォード大学 | 89 | 785~ |
表から分かるように、海外留学にはとてもハイレベルな英語力が求められますが、800点を取得していれば多くの大学への挑戦権を得られるでしょう。TOEICは自分の英語力が合格基準を満たしているか確認する方法の一つとして、おすすめです。
まとめ
この記事では、TOEIC800点に関する以下の内容について解説しました。・TOEIC800点のレベル
・必要な英語力
・必要な勉強時間
・おすすめの参考書
・スコアの役立て方
現在のスコアが600点の人が800点を取るには、約500時間の勉強が必要です。しかし、TOEIC対策に特化したアプリ「Santaアルク」や800点を目指す人向けの参考書などを活用することで、より短期間で目標を達成しやすくなります。
大切なのは、必要な勉強時間から逆算してスケジュールを立てることです。計画的に勉強を進めて、TOEIC800点を目指しましょう。
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