TOEICは、ビジネスシーンで必要とされる英語力を測定する世界的に認知された試験です。特に、800点という高得点は、多くの企業や業界で注目される指標となっています。本記事では、TOEIC 800点の評価レベルや、転職・就職における活用方法について詳しく解説します。
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目次
TOEIC 800点のレベルとは?企業が求めるスコア基準を解説
TOEIC800点のレベルについて、以下のポイントを解説します。
- TOEIC 800点はどれくらいの英語力か?
- 日本企業と外資系企業のスコア基準の違い
- 企業が求めるその他のスキル
TOEIC 800点はどれくらいの英語力か?
TOEIC800点を取得した人は、概ね複雑なビジネス文書を理解できる読解力を持つとレベルとされています。具体的には、契約書や技術報告書など、専門性の高い文書を正確に理解し、ビジネスニュースや業界レポートを速読して要点を把握する能力がある、ということになります。
ビジネス会話においても、ほぼ支障なく意見を述べることができます。会議やプレゼンテーションで自信を持って発言し、複雑な交渉や議論にも参加して自分の立場を明確に伝えることができます。日常業務のメールや会議での英語使用も問題ありません。ビジネスメールを適切な表現で作成し、テレカンファレンスやウェビナーでも円滑にコミュニケーションを取れます。
また、多様な話者の英語を聞き取るリスニング能力も高く、さまざまな英語のアクセントや方言を理解でき、速いスピードの会話や、専門用語を含む討論にも対応できます。
さらに、ビジネスシーンで的確な語彙と表現を使いこなす能力も備えており、業界特有の専門用語や慣用表現を使用し、フォーマルな場面とカジュアルな場面で適切な言葉遣いの使い分けができます。
日本企業と外資系企業のスコア基準の違い
日本企業と外資系企業では、TOEICスコアの基準に違いがあります。多くの日本企業では、600〜700点を一つの目安としており、800点を取得している場合は英語力が特に高いと評価されます。
一方、外資系企業では700〜900点以上を求める傾向が強く、グローバルな環境で働く機会が多いため、より高いスコアを要求されます。800点は、多くの外資系企業で最低限の基準とされていますが、部署や職種によってスコア基準が異なることがあります。例えば海外とのやり取りが多い部署では、より高いスコアが求められ、研究開発や技術職では、英語論文の読解能力が重視されることがあります。
外資系企業でのTOEICの扱いについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
企業が求めるその他のスキル
企業が求めるのは、TOEICスコアだけではありません。コミュニケーション能力と英語力の両立が重要視されており、、実際のビジネスシーンでのコミュニケーション力が問われます。例えば、電話やビデオ会議での円滑なやり取りができることが期待されます。さらに、チームワークや問題解決能力、専門知識の習得も重視され、異文化理解や多様性への対応力、リーダーシップ、プロジェクト管理能力も重要です。
TOEIC 800点が転職・就職で有利になる職種と業界とは?
TOEIC 800点が、転職や就職でどのように活かせるのか、以下の3つのポイントを見ていきましょう。
- TOEIC 800点が活かせる業界とは?
- TOEICスコアが重視される職種トップ5
- TOEICスコアで有利になる企業
TOEIC 800点が活かせる業界とは?
国際貿易や輸出入業界では、海外取引先とのコミュニケーションが日常的に必要とされ、契約書や貿易文書の正確な理解と作成が求められるため、TOEIC 800点の高スコアが活かされます。外資系企業や多国籍企業では社内公用語が英語である企業も多く、高い英語力が必須です。グローバルチームでの協働作業が一般的であり、英語での円滑なコミュニケーションが求められます。
旅行・観光業界、航空業界では、外国人観光客や国際線の乗客への対応が求められ、緊急時の英語でのコミュニケーション能力が重要視されます。
IT業界やテクノロジー企業でも、高いTOEICスコアは有用です。最新の技術情報や開発ドキュメントの多くが英語で提供されており、海外の開発チームとの協働プロジェクトも多く存在します。
コンサルティング業界では、グローバル企業へのサービスの提供が求められ、複雑なビジネス課題を英語で分析・提案する能力が必要とされるため、やはり英語力は必須といえるでしょう。
TOEICスコアが重視される職種トップ5
TOEICスコアが特に重視される職種としては、以下のようなものがあげられます。
1位:営業職(海外営業、グローバル営業)
2位:マーケティング職(デジタル、国際市場)
3位:翻訳・通訳職
4位:エンジニア職(特に海外プロジェクト)
5位:人事(グローバル人材採用)
営業職、特に海外営業やグローバル営業では、高いTOEICスコアが求められます。海外クライアントとの商談や契約交渉において、流暢な英語力が必要不可欠だからです。マーケティング職、特にデジタルマーケティングや国際市場を対象とする職種でもグローバルなマーケティング戦略の立案や実行には、高度な英語コミュニケーション能力が求められます。
TOEICスコアで有利になる企業
楽天グループでは、正社員の採用において800点以上が必須条件となっています。これは、社内英語公用語化に伴う措置です。会長である三木谷氏も、ビジネスにおける国際化を加速させることに言及しています。( https://www.nikkei.com/article/DGXMZO86511560Y5A500C1000000/)
ファーストリテイリングも、ポジションによっては800点が応募条件となっています。グローバル展開を進める中で、英語力が重要視されています。( https://www.fastretailing.com/careers/ja/job-description/?id=1594 )
クラレのような化学メーカーでも、社内でTOEIC取得や英語の研修にも力を入れており、高い英語力を示すことで、選考が有利になるでしょう。
https://www.kuraray.co.jp/recruit/gradu/culture/index.html
TOEICスコアをアピールする効果的な方法とは?履歴書・面接での活用術
TOEICスコアはどのようにアピールするのが効果的なのか、以下のポイントについて解説します。
・履歴書におけるTOEICスコアの書き方
・TOEICスコアをアピールする際の注意点
履歴書におけるTOEICスコアの書き方
TOEICスコアを履歴書に記載する際は、資格欄に「TOEIC 800点(20XX年X月取得)」のように、スコアと取得年月を記載しましょう。
一般的に、スコアの有効期限は2年となっていますが、採用のためにスコアを提出する場合は、2年を超えるスコアを認めるかどうかは、企業に任されています。
自己PR欄ではスコアを活かしてどのような業務ができるかをアピールしましょう。
履歴書の書き方についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
TOEICスコアをアピールする際の注意点
最新のスコアを提示し、現在の英語力を正しくアピールしましょう。定期的に受験し、スコアを保持することも大切です。
また、過度なアピールは避けるべきです。TOEICスコアは英語力の一側面に過ぎません。実践的なコミュニケーション能力も重要であることを忘れないでください。面接では、実際の英語力を示す機会に備えましょう。
加えて、海外留学経験、英語を使用した業務経験、国際会議での発表経験など、実践的な英語使用の実績をアピールしましょう。具体的なエピソードを交えることで、より説得力が増します。
TOEICスコアを大幅アップ!転職・就職を有利に進めるための勉強法
TOEICスコアをさらに上げ、転職や就職を有利に進めるために、以下のポイントを押さえて勉強していきましょう。
- 効果的なTOEIC対策
- スコア800点からさらに上げるためには
- 忙しい社会人向けの学習プラン
効果的なTOEIC対策
TOEIC 800点からさらに高得点を目指すことで、キャリアの可能性がさらに広がります。そのために効果的な勉強法を身につけましょう。
まず、パートごとの問題形式を理解することが大切です。TOEICは7つのパートで構成されています。各パートの特徴と出題傾向を把握しましょう。
TOEICはリスニングとリーディングが各50%ずつの配点です。両方をバランスよく学習し、苦手なセクションに重点を置きつつ、得意なセクションも伸ばし続けることが大切です。
毎日の英語に触れる習慣を作ることも効果的です。英語ニュースや podcasts を聴く、英字新聞を読むなど、日常的に英語に触れる機会を増やしましょう。5分でも10分でも、毎日継続することが重要です。
実際のTOEIC試験と同じ時間配分で模擬試験を行い、時間管理のスキルを磨きましょう。苦手なセクションで時間をかけすぎないよう注意が必要です。
語彙力強化のために単語帳を活用することも効果的です。TOEICでよく出題される単語やイディオムを効率的に学習しましょう。
TOEICの単語対策について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
スコア800点からさらに上げるためには
まず、間違えた問題を丁寧に復習し、なぜ間違えたのかを理解することで、同じ種類のミスを減らしましょう。
また、過去問を活用し、より複雑な文章や高度な語彙を含む問題に取り組むことも重要です。公式問題集や模擬試験を繰り返し解くことで、高得点帯の問題にも対応できる力が身につきます。
また、リスニングの高速再生で耳を鍛えることも大切です。通常のスピードで聞き取れるようになったら、1.2倍速や1.5倍速で音声を再生して練習してみましょう。
これにより、実際の試験にも対応できるようになります。
スピーキングやライティングでアウトプットを強化することは、総合的な英語力向上に繋がります。英語を実際に使うことで、語彙や文法の定着度が上がり、TOEICにも有用なリーディングやリスニングの力も向上します。
ビジネス関連の英語記事を読むことも有効です。経済誌や業界専門誌の英語版を定期的に読むことで、ビジネス用語や時事的な表現に慣れることができます。これは、リーディングセクションで高得点を取るのに特に効果的です。
よりレベルを上げて900点を目指したい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
忙しい社会人向けの学習プラン
通勤時間などのスキマ時間を活用することが重要です。電車やバスの中でTOEICの音声問題を聴いたり、単語の暗記をすることで、毎日学習の継続に繋がります。podcasts や英語ニュースを聴くのも良いでしょう。
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また、AIによる95%精度の正確なスコア診断が可能であるため、現在の英語力と目標までの差がはっきりわかります。
スマホアプリであるため、スキマ時間で学習するのに最適です。TOEICで800点を目指している方は、Santa アルクの活用を検討してみてください。
また、問題集やウェブサイトを活用して、模擬試験を行うことも重要です。本番と同じ時間配分で模擬試験に取り組むことで、自分の弱点を把握し、時間管理のスキルを磨くことができます。また、定期的に模擬試験を行うことで、自分の実力を確認することもできます。
最後に、短時間でも毎日学習を継続することが何よりも大切です。15分でも30分でも、毎日英語に触れる時間を作ることで、着実に力をつけることができます。「今日は忙しいから」と1日でも勉強をさぼると、そのまま学習が滞ってしまう可能性があります。そのため、学習進捗をスケジュールで管理するのも良いでしょう。カレンダーアプリなどを使って、毎日の学習内容や時間を記録しましょう。可視化することで、モチベーションの維持にも繋がります。
まとめ
TOEIC 800点は、ビジネス英語の高い運用能力を示す優れたスコアです。多くの企業でこのスコアは高く評価され、キャリアアップの可能性を広げる重要な武器となります。特に、国際的なビジネス環境で働く機会の多い業界や職種では、大きな強みとなります。
しかし、実際にビジネスパーソンとして活躍するためには、TOEICスコアだけでなく実践的なコミュニケーション能力や専門知識、異文化理解力なども重要です。これらのスキルを総合的に磨くことで、グローバル人材として高い評価を得ることができます。継続的な学習と実践を通じて英語力を磨き、キャリアの可能性を広げていきましょう。
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