「外資系企業への転職でTOEICは何点必要?」と、転職を考えている方で疑問をもっている方は多いでしょう。
外資系企業は、英語圏の顧客とやり取りする場合が多く、日系企業よりも英語力が重要視されます。
本記事では、外資系企業への転職とTOEICの関係や、業界別のスコア目安などを解説しています。また、外資系企業へ転職するためのTOEIC学習法も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
本記事を読めば外資系の転職におけるTOEICの重要性がわかり、転職に役立つ知識を得られるでしょう。
目次
外資系企業への転職には、TOEIC700点以上のハイスコアが必要になる場合があります。転職活動を行いながらスコアアップを目指すには、効率よく学習を行いましょう。「Santaアルク」なら、AIが最適な学習ルートを提示し、苦手分野の分析も行えます。確実に700点以上を目指すなら、ぜひ活用してみてください。
外資系企業への転職とTOEICの関係
外資系企業への転職とTOEICの関係を、以下の3つのポイントで解説します。
- 外資系ではTOEICが重視される理由
- 外資系で求められるTOEICの足切りライン
- 外資系への新卒就活とTOEICの関係性
外資系企業への転職を検討している方は、まずはTOEICの重要性を確認しておきましょう。
外資系ではTOEICが重視される理由
外資系企業でTOEICが重視される主な理由として、海外企業との頻繁なやりとりが挙げられます。
外資系企業ではメールのやり取りやオンライン会議、プレゼンテーションなど、多岐にわたる業務で英語を使用します。ビジネス英語に特化したTOEICのスコアが高ければ、外資系企業に必要な英語力を示せるわけです。
そのため、日常的に英語を使用する外資系企業への転職には、高いTOEICスコアが有利に働くケースがあるのです。
外資系で求められるTOEICの足切りライン
英語活用実態調査2019によると、日系企業の海外部門で期待されるスコアは平均して690点程度とされています。日系企業よりも英語を使用する機会が多い外資系企業では、700点以上を求められる場合もあるでしょう。は必要でしょう。
700点以上のスコアでは、日常的なビジネスメールのやり取り、簡単なプレゼンテーション、会議へ参加できる能力が示せます。また、業界や職種によっては、800点以上のスコアを求める企業もあります。自分が目指す業界や職種に応じて目標スコアを設定することが重要です。
外資系への新卒就活とTOEICの関係性
新卒採用では、TOEICスコアよりも、学生時代の学業成績や課外活動などが重視される傾向にあります。新卒者は実務経験をもたないため、学生生活での活動や成果が、その人のポテンシャルを示す指標となるためです。
ただし、外資系企業では、日系企業よりもTOEICスコアが重要な役割を果たす場合があります。たとえば、三菱UFJ銀行のグローバル部門の新卒採用募集要項では「①日本語力・英語力ともにネイティブレベル(TOEICを語学の基準としないが、900点以上が望ましい)」と記載されています。
参考:募集要項 | 三菱UFJ銀行 | Recruiting Information
学生時代に力を入れたことが重要になる新卒就活でも、目指す企業によってはTOEICがアドバンテージになる場合があると知っておきましょう。
【業界別】外資系の転職に必要なTOEICスコア
外資系企業と言っても、業界はさまざまです。本章では、以下の4つの業界における求められるTOEICスコアを解説します。
- 金融
- コンサル
- 商社
- ホテル・航空
転職を検討している業界の解説を参考にしてみてください。
金融
外資系の金融企業では、TOEICで800点から900点程度のスコアが目安とされています。
金融業界では、英語によるコミュニケーションミスが顧客の損失に直結する可能性があるため、ハイスコアが求められているのです。
800〜900点は、専門的な分野の会話ができるレベルです。たとえば、ビジネス上の高度な議論や交渉、複雑な報告書の作成、専門的なテーマに関するプレゼンテーションなどが行えます。
さらに金融業界においては、金融商品の説明や市場分析、リスク管理など、専門知識を伴う話題での正確なコミュニケーションが求められます。業務のうえでは、ビジネスシーンの英語だけでなく、金融業界特有の英語表現も習得する必要があるでしょう。
コンサル
コンサルタント業界においても高度な英語力が求められ、TOEICスコアで800点から900点が目安とされています。
コンサルタントは顧客の課題解決をサポートする役割であるため、明確かつ論理的に意見を伝える能力が不可欠です。
とくに、外資系のコンサルタント業界では、国際的なプロジェクトが多く、英語を母国語としないクライアントとのやり取りも頻繁に発生します。相手の背景を理解しつつ、的確に意思疎通を図る能力が必要になるため、高いレベルの英語力が求められるのです。
また転職後にコンサルタントとして働く際は、専門的な知識や会話術などのスキルも必要になります。TOEICスコア向上と同時に、転職後を見据えて、業務内容や必要なスキルについて学習しておくとよいでしょう。
商社
外資系の商社では、多岐にわたる企業との国際的なやりとりが日常的に行われるため、高い英語力が必要不可欠です。そのため、TOEICでは800点から900点程度のスコアが目安とされています。
商社では国際取引や輸出入、海外市場の調査、異文化間の交渉など多様な業務を担当する点が特徴です。800点以上のTOEICスコアは、英語を用いた複雑な業務をスムーズに行う能力があることを証明できます。
さらに、転職後のキャリアアップを目指す場合は、実際のビジネスシーンで活用できる英語スキルを身につけておくとよいでしょう。多くの企業で採用されているTOEIC L&R※ではスピーキングテストがないため、TOEICの勉強と並行して、スピーキングの学習をすると効率的に英語力を伸ばせます。
※もっとも一般的なTOEICの形式。スピーキングとライティングを行うS&Wもある。
ホテル・航空
ホテルや航空業界における外資系企業では、TOEICで700点から800点程度のスコアが目安とされています。実際、国際的なホテル業を営む「ヒルトングループ」では、新卒採用でも700点以上の英語力を求めています。転職者の場合は、即戦力として期待されているため、より高い点数を求められるでしょう。
参考:ヒルトングループのセミナー/説明会 | マイナビ2024
ホテルや航空業界は、多国籍な顧客との接触が頻繁にあり、国際的なサービス提供が求められます。客室サービスやフロント業務、予約対応など、日常業務で英語を使う能力は700〜800点の点数が必要です。
またホテル・航空業界では、英語を話せるだけでなく、顧客サービスの質を高めるためのコミュニケーションスキルも重要です。異文化への理解や顧客のニーズに応える能力が求められるため、実務での顧客対応も学んでおくとよいでしょう
TOEICスコアで可能な業務が変わる
TOEICスコアによって、可能な業務に違いがあります。
本章では、外資系企業で求められる600〜900点代に焦点を当てて、可能な業務を解説します。
600点〜700点台が可能な業務
TOEICスコア600点〜700点台が可能な業務は、英語を使用する基本的な業務や内部コミュニケーションです。TOEIC公式によると、600点〜700点台の人は、日常生活のコミュニケーションが可能であり、ある程度のビジネスコミュニケーションも行えるレベルとされています。
業務の例としては、日常的なメールのやり取りや簡単な報告、内部会議での基本的な意見交換などが挙げられます。しかし、高度な英語コミュニケーション能力を要求される業務や外部との交渉、複雑なプロジェクト管理などは難しいでしょう。
ただし、転職後にTOEICスコアをさらにアップさせて、対応可能な業務の幅を広げることは可能です。転職後もTOEICの学習を続けることが、キャリアアップのためには重要です。
800点〜900点台が可能な業務
TOEICスコア800点〜900点台の人は、ネイティブスピーカーとのコミュニケーションも問題なく行えるレベルで、プロジェクトの管理や、取引先との重要な会議への参加などが可能です。また、800〜900点のスコア帯の人は、大手企業や外資系企業への就職・転職の際に有利となり、社内での昇進や海外赴任の候補としても有望です。
TOEICスコアを800点以上取っておくと、転職後すぐに高いポジションに就ける可能性が高くなります。転職を成功させた先を見据えて、TOEICスコアの目標を800〜900点に設定するのもよいでしょう。
TOEICで900点を狙いたい方は、以下の記事で解説している難易度や学習方法を参考にしてみてください。
スコアが高くても実践で英語力を発揮できない場合がある
TOEICスコアが高い場合でも、実際の英語力とは必ずしも比例しないという議論があります。転職を検討している方は、転職後の実践を見越して勉強する必要があると理解しておきましょう。
Miso KimらKim et al.,(2018)の研究によると、韓国において、TOEICスコアと実際の英語能力との間にギャップが見られたと報告されています。
TOEICスコアはあくまで目安であり、実際のビジネスシーンで英語を使用するためには、スピーキングのトレーニングも必要です。TOEIC L&Rにはスピーキングセクションが含まれていないため、スピーキング能力を別途強化する必要があります。
実際の英語力がTOEICスコアと見合っておらず、転職後にがっかりされないよう、TOEICの勉強と同時に実践英語の勉強も必要です。
外資系への転職はTOEICスコア以外も必要
外資系の転職ではTOEICスコアがアドバンテージになる一方、以下の3つの能力も必要です。
- コミュニケーションスキル
- スピーキング力
- 経験や専門性
TOEICスコアアップを目指すと同時に、上記3つのスキルも磨きましょう。
コミュニケーションスキル
外資系企業においては、高いコミュニケーションスキルが非常に重要です。
外資系企業では、多様な文化背景をもつ人々と協働する機会が多く、異文化コミュニケーションのスキルが重要となります。
また、ビジネスシーンにおいては、論理的な会話が求められます。とくに、チームでのプロジェクトや会議での発言、顧客との交渉など、多様な状況において適切なコミュニケーションが必要です。
したがって、外資系企業で成功するためには、TOEICスコアの他に、実際のビジネスシーンでのコミュニケーションスキルが不可欠なのです。
スピーキング力
実務では読む・聞く以外に、話す必要があるため、TOEIC L&Rに含まれていないスピーキングも、外資系企業で働くために重要な能力です。
スピーキングセクションが含まれないTOEICの学習だけでは、実践的な英語運用能力が不十分になりがちです。
そのため、実践的なスピーキング能力を身につけるために、以下のような方法で学習してみてください。
学習方法 | 概要 |
---|---|
会話練習 | 教材やオンラインレッスンなどを活用する。 |
シャドーイング | 英語音声の後に続いて英語を発音する。 |
自己紹介やプレゼンの練習 | 自分の考えや提案を英語で明確に表現する。 |
会話練習を行う場合、アルクが運営する「アルクオンライン英会話」の利用が効果的です。ネイティブ講師のマンツーマンレッスンを24時間365日受けられるため、都合に合わせてレッスンを受講でき、スピーキング能力を効率的に伸ばせます。
外資系企業ではTOEICのスコアだけではなく、実際のビジネスでスムーズなコミュニケーションを実行できる能力が求められるため、総合的な英語力の向上を目指しましょう。
経験や専門性
外資系企業においては、過去の経験や専門性も重視されます。外資系企業は、その業界特有の知識やスキルも必要であるため、単に言語能力が高いだけでは不十分です。
たとえば、建設業界での経験をもつ人が外資系金融企業への転職を目指す場合、英語力が高くても金融の知識や経験が不足しているため内定は難しいでしょう。
外資系企業への転職を目指す場合、英語力の向上に加えて、対象となる業界における実務経験や専門性が重要です。外資系企業へ転職したい場合は、現在のキャリアを活かせる業界、もしくは職種を検討するとよいでしょう。
TOEICスコアを活用して就職・転職したい方向けに、以下の記事でTOEICの有効期限や履歴書の書き方について解説しています。
外資系転職のためのTOEIC勉強法
外資系企業への転職のためにTOEICスコアを高めるには、以下の勉強法がおすすめです。
- 実践を意識する
- 過去問を解く
- 頻出単語を覚える
上記の勉強を実践して、目標のスコアを取得できるようになりましょう。
実践を意識する
転職後は英語を使って業務をする機会が増えるため、実践を意識して英語学習に取り組みましょう。TOEICは主にリスニングとリーディングの能力を測定するため、スコアアップを目指す学習だけでは実践力が十分に身につきません。そのため、スピーキングの学習も並行するのがおすすめです。
実践を意識した学習としては、TOEICのスコアアップにも反映できる方法がおすすめです。
たとえば、英語音声の後に続いて発音するシャドーイングは、スピーキング能力とリスニング能力を両方伸ばせます。
実際のビジネスシーンでは、総合的な英語運用能力が求められるため、学習時から意識しておくことが重要です。
公式問題集を解く
TOEICは単純な英語力だけでなく、時間配分がハイスコアへの鍵となります。そのため公式問題集を解いて、問題の傾向や各パートの時間配分などに慣れると、スコアアップが期待できます。
各パートに特化した問題集でも、時間配分の学習は可能です。しかし、公式問題集では本番同様2時間で全問解く練習ができます。
公式問題集を活用して時間配分の感覚を養えば、時間配分のミスによる失点を防げるでしょう。
公式問題集について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
頻出単語を覚える
TOEICでは過去のテストの傾向から、頻出単語が割り出されています。そのため、頻出単語を重点的に学習すれば、テストであまり出題されない単語無駄な単語を覚える必要がないため効率的に学習を行えます。
頻出単語を学習する方法としては「単語帳」と「アプリ」がおすすめです。単語帳は紙もしくはデジタルで販売されており、TOEICに特化した書籍を選べば頻出単語を集中して学べます。
アプリでは、単語帳と同じく頻出単語を学べるうえ、文法や長文読解、リスニングまで網羅的に学べる場合もあります。また、苦手分野をAIが分析する機能を有しているアプリもあるため、効率的な学習を行いたい方はアプリがおすすめです。
約10,000単語が出題されると言われるTOEICでは、頻出単語の学習はスコアに大きく影響します。単語帳やアプリで単語を重点的に学習して、目標スコアを目指しましょう。
TOEICの単語学習に最適なアプリを選びたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
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外資系企業への転職のためにTOEICスコアUPを目指そう
外資系企業への転職においては、TOEICスコアが有利に働くケースがあります。
外資系企業は高いレベルの英語力を求めているため、転職を検討している方は、700〜900点を目安にTOEICの学習に取り組んでみましょう。
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