金のフレーズだけでTOEIC対策できる?特徴から使い方まで徹底解説

TOEICの単語対策に特化した教材はたくさんありますが、「金のフレーズ」は多くのTOEIC学習者に支持されている人気教材です。
しかし、金のフレーズが自分に合っているのかわからず、購入に踏み切れない人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、金のフレーズの特徴から使い方まで徹底解説します。最後に金のフレーズがおすすめな人についてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

TOEICの単語対策をしたい人には「Santaアルク」も検討してみてください。単語学習では、ユーザーのレベルごとに学習コンテンツを提示してくれるので、効率的にスコアアップを目指せます。単語以外にも文法やリスニングといったTOEICに必要な他のスキルも学べるので、ぜひ活用してみてくださいね。

金のフレーズの特徴

金のフレーズとは、TOEIC対策用の単語帳です。

Amazonの「英語の熟語・単語」カテゴリでベストセラー1位になっており、もっとも有名な英単語帳と言えるでしょう。

金のフレーズの特徴は、以下の3つです。

  • 金のフレーズは1,000単語が収録されている
  • 金のフレーズはTOEIC500点以上を想定読者としている
  • 金のフレーズは音声学習もできる

金のフレーズは1,000単語が収録されている

金のフレーズで収録されている単語数は1,000単語です。TOEIC600〜990点レベルまでの単語が、以下のようにレベル分けされて収録されています。

レベル語数
600点レベル400語
730点レベル300語
860点レベル200語
990点レベル100語

「TOEIC試験では約10,000単語が登場すると言われているのに、1,000語では足りないのでは?」と思う人もいるでしょう。しかし、10,000語のなかには、「do」や「this」などの基礎単語も含まれています。

TOEIC500〜600点程度の人であれば、新たに覚えるべき単語の数は目安として1,500〜2,000語です。

金のフレーズでは重要語や関連語なども含めると全部で2,000単語ほど学べるようになっているので、十分TOEIC対策できると言えます。

金のフレーズはTOEIC500点以上を想定読者としている

金のフレーズは、TOEIC500点以上を想定読者としています。中級レベルの600点から、上級レベルの990点までのハイスコアを目指している人向けの単語が収録されています。

TOEIC500点以下の基礎的な200単語を集めたファイルを無料でダウンロードすることもできるため、英語学習にブランクがある人にもおすすめできる教材です。

もし無料ダウンロードできる単語を見てみて、半分以上わからなければ、金のフレーズよりも高校基礎レベルの単語帳を使うのがおすすめですよ。

高校基礎レベルでおすすめの単語帳は、以下の3つです。

  • 銀のフレーズ
  • TOEIC L&Rやたらと出る英単語クイックマスター+
  • ターゲット1200

基礎レベルの単語を覚えたうえで金のフレーズを使うと、さらにハイスコアを目指せるようになりますよ。

金のフレーズは音声学習もできる

金のフレーズでは、書籍に掲載されている全単語・全フレーズの音声ファイルをダウンロードできる仕様になっています。音声が確認できるとリスニング対策も可能になり、単語のアクセントも学習できます。

音声学習なら、スキマ時間や移動時間に聞き流しもできるため、無駄なく効率的な学習ができるでしょう。

また、音声は「英語のみ」と「日本語の読み上げを含めたもの」の2種類が用意されています。あなたが学習しやすい方を選んで活用してみましょう。

【書籍版】金のフレーズの使い方

書籍版の金のフレーズには、以下のような使い方があります。

  • 目指すTOEICスコアを決める
  • 1日に覚える単語数を決める
  • 意味を覚えていない単語をチェックする
  • 日本語訳のみ覚える
  • フレーズと一緒に単語を覚える
  • 音声を聞いて学習する

それぞれ順に確認していきましょう。

目指すTOEICスコアを決める

単語を覚える準備として、まずは何点を目指すのか明確にしましょう。

金のフレーズでは目指すTOEICスコアに合わせてレベル分けされているため、目標点数が決まることで学習しやすくもなります。

目標点数は、現在のスコアと勉強時間を考慮し、以下の表を参照して決めてみてください。

※表内数字の単位は時間(h)

参考:A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success

たとえば、現在のスコアが550点で、225時間の勉強時間があるなら650点が目標点数の目安となります。

現在のスコアを測定したいという人は、AIによる精度95%のスコア診断ができる「Santaアルク」を活用してみてください。TOEIC予想スコアをあらゆる観点で分析し、目標スコアとの差分を明確にしてくれるツールです。

レベルチェックができるおすすめのツールや、目標スコアの決め方については、以下の記事で詳しく解説しています。

1日に覚える単語数を決める

1日に覚える単語数を決めることで、単語学習が習慣化されます。多すぎると億劫になってしまうので、試験の日程も考慮しながら決めましょう。

コツは朝・昼・夜と1日3回は単語に触れることです。1回につき15分取り組めば1日合計45分の学習ができます。

たとえば、金のフレーズでは600点レベルを目指す人向けに400単語が収録されています。1日45分で100単語学習すれば4日で一周することが可能です。これを二周、三周と繰り返し反復学習していくことで、徐々に記憶に定着していくようになりますよ。

意味を覚えていない単語をチェックする

金のフレーズを使って学習を始める前に、覚えていない単語をチェックしておきましょう。知っている単語と知らない単語を分けることで、効率的に学習できるようになります。

具体的には、巻末の索引を使って覚えている単語に印をつけましょう。覚えていない単語だけ学習していき、週に一回程度のペースで再度チェックし、覚えた単語には印をつけます。

徐々に覚えるべき単語の数が減っていき、モチベーションの維持にもつながりますよ。

日本語訳のみ覚える

TOEICのスコアアップを目指すなら、日本語訳のみ覚えた方が効率です。

TOEICの問題用紙は、説明から問題まですべて英語であり、英語を見て日本語に訳して解く問題しか出ないからです。日本語を見て英語に訳すことはないので、和訳がスムーズにできればスコアアップにつながりやすくなります。

具体的な対策としては、日本語訳を隠しながら1問1答のテスト形でトレーニングしていくのがおすすめです。

フレーズと一緒に単語を覚える

金のフレーズでは、フレーズと一緒に学習できるのが醍醐味です。

単語ほど短すぎず、文章ほど長すぎないちょうどいい長さのフレーズがそれぞれの単語に用意されています。フレーズを見ることで、どんなシーンで使われる単語なのか理解できるため、単語だけ見ても意味がよくわからないときに役立ちますよ。

音声を聞いて学習する

金のフレーズは書籍を購入していなくても、朝日新聞出版のページから誰でも音声をダウンロードできます。

パソコン版の音声ダウンロード方法は以下の通りです。

  • 朝日新聞出版の「金のフレーズ」のページを開く
  • 「ダウンロード」ボタンをクリックする

必要であれば、MP3プレーヤーに移して聴くことも可能です。

また、アプリ版の音声ダウンロードは以下の手順で行います。

  • 「abceed」をインストールする
  • 「金のフレーズ」を検索する
  • 音声をダウンロードする

アプリ版を利用する場合は、まずは「abceed」というアプリをインストールして使います。「abceed」は、2万以上の人気英語教材から、自分にぴったりな問題を提案してくれるアプリです。

【アプリ版】金のフレーズの使い方

金のフレーズのアプリでは、主に以下3つの使い方ができます。

  • フレーズを覚える
  • 問題を解く
  • 音声をチェックする

書籍と同様にフレーズで単語を覚えられ、覚えられているかの確認として問題を解くことができます。

また、音声をチェックすることでアクセントと発音も覚えられます。アプリは書籍を持ち出すよりも気軽に学習できるため、スキマ時間にコツコツ学習するのにぴったりです。出先でも利用するならアプリを併用するのがおすすめですよ。

金のフレーズだけでTOEIC対策できる?

書籍やアプリを複数利用してTOEIC対策をする人もいますが、結論、単語学習は金のフレーズだけでも対策可能です。

その理由は以下の通りです。

  • TOEICに出題された単語のみが収録されている
  • TOEICのスコアアップを目的に作られている
  • 音声がダウンロードできて音でも覚えられる

金のフレーズはTOEICの頻出単語が厳選されており、フレーズを通じて単語を覚えられる仕組みになっています。音声をダウンロードして音でも覚えられるため、単語対策としては十分でしょう。

ただし、TOEICには単語力だけでなく、リスニングとリーディング力(英文読解力)も必要です。

単語以外もまとめて学習したいのであれば、オールインワンアプリのSantaアルクもご検討ください。

TOEIC対策に金のフレーズがおすすめな人

ここまでの内容をまとめると、金のフレーズがおすすめな人は以下のような人です。

  • 知名度の高い単語帳を使いたい人
  • 現状のTOEICスコアが500点以上の人
  • 600点以上のハイスコアを狙っている人
  • 単語を基礎からしっかり学びたい人
  • 音声と一緒に単語を覚えたい人

「TOEICでハイスコアを取りたいけど、ブランクがあってまずは単語から勉強したい」「リスニング問題のアクセントが苦手だから音声も聞きたい」という人にはぴったりの教材です。

TOEICの頻出単語が収録されているので、無駄なくTOEIC対策ができます。

金のフレーズが向いていない人

以下のような人の場合だと、TOEIC対策としてあまり金のフレーズは向いていないでしょう。

  • 現状のTOEICスコアが500点以下の人
  • リスニングやリーディングもまとめて勉強したい人
  • 自分用にカスタマイズされた学習をしたい人

初級レベルの単語を学習したい場合や、TOEICに必要なスキルをまとめて効的に学習したい場合には、金のフレーズは向いていないです。

初級レベルの単語を学習したい人は、前述のおすすめの単語帳で勉強する、リーディングやリスニングパートを勉強したい人は、ほかの参考書も併用するといいでしょう。

いくつも教材を使うのが面倒であれば、「Santaアルク」を利用するのはいかがでしょうか?Santaアルクは500点以下のレベルにも対応しており、TOEICに必要な「単語」「リスニング」「リーディング」をカバーしています。精度95%のスコア診断であなたにぴったりな学習コンテンツも提供してくれるため、効率的にハイスコアを狙いたい人におすすめですよ。

単語に特化したTOEIC対策をしたいなら金のフレーズが有効的

600点以上のハイスコアを狙っていて、単語に特化したTOEIC対策をしたいのであれば「金のフレーズ」は有効的な教材となります。

音声やフレーズを活用しながら覚えられるため、単語の理解度が深まり、アクセントなどのリスニング対策もできます。

一方で、現在のレベルが500点以下の人や、単語以外も学習したい人には向いていません。自分の現状のレベルを把握し、必要なスキルをチェックしたうえで教材を選ぶようにしましょう。

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

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