TOEIC900点でキャリアアップ!必要な英語力や勉強時間を解説

TOEIC900点は、転職市場や会社での昇給・昇格において非常にアドバンテージになる点数です。しかし、900点をもっている人はごくわずかであるため、具体的にどれくらいすごいのか、どのようなメリットがあるかなど、イメージしにくい方は多いでしょう。
そこで本記事では、TOEIC900点のレベル感や取得のメリット・デメリットなどを解説しています。また、必要な勉強時間や効率的な勉強方法なども解説していますので、参考にしてみてください。

さらに、本記事を読めば900点取得に必要な英語力や勉強方法・ツールがわかり、自分が900点に到達するまでの道のりをイメージできるようになるでしょう。

TOEICで900点を取得している人の多くが、スキマ時間を有効活用しているというデータがあります。スキマ時間の活用には、スマホで学習できるアプリの活用がおすすめです。

「Santa アルク」では、AIによる精度95%のスコア診断や苦手分野の分析、最適な学習ルートの提案が可能です。スキマ時間を活用し、効率的に900点に到達したい方は、活用を検討してみてください。

TOEIC900点のすごさを解説!何問ミスまで大丈夫?

TOEIC900点のレベルについて、4つのポイントを解説します。

  • 900点は全受験者の上位4.2%
  • 200問中19〜17問しか間違えられない
  • 専門的な分野の英会話も可能なレベル
  • 他の英語試験と換算してもハイスコア

900点は全受験者の上位4.2%

参考: 公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧

TOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(以降IIBC)によると、2022年度の900点以上の割合は、TOEIC L&R※1における受験者全体の上位4.2%※2と発表されています。

※1:リスニングとリーディングの問題が出題される、もっとも一般的なTOEICの形式。

※2:正確な数値は895点以上が4.2%

2022年度の全受験者数は約78万4000人であるため、約3万人しか900点以上を獲得していません。

就職や転職において、900点以上が高く評価される理由を理解できるでしょう。

200問中19〜17問しか間違えられない

TOEICで900点以上を獲得するためには、問題の9割以上を正解する必要があると言われています。

TOEICは全200問であるため、17〜19問までが900点に許されるミスの数です。

ただしTOEICの採点基準は公表されていないため、テストによっては間違えられる数が変動する点に注意が必要です。

問題を全問解くには、各問題に対してスピード感をもって解く必要があります。900点を狙うためには、スピードを維持しつつ、正確に答えを選ぶ高い英語力が求められるのです。

専門的な分野の英会話も可能なレベル

IIBCによると、TOEICで860点以上の点数をもつ人たちは「専門外の分野の話題に対しても十分に会話を理解し、流暢に会話ができる英語力をもつ」と定義されています。

900点以上になると、さらにそれ以上のレベルであると考えられるでしょう。

900点以上の点数が求められるのは、外資系の銀行・コンサルティング会社・商社などが挙げられます。いずれも外国の顧客とのコミュニケーションが多く、会話の内容が顧客の資産に大きな影響を与える可能性がある業界です。

900点以上の点数を求めるのは、業務内容から見ても妥当だと言えるでしょう。

外資系企業で求められる英語力については、以下の記事で詳しく解説しています。

他の英語試験と換算してもハイスコア

文部科学省が、各試験団体のスコアを換算できる表を公開しています。

公開されている内容のうち、一般的に就職活動で用いられるテストを比較した表を以下に示します。

試験名TOEIC900点から換算
英検準1級〜1級
TOEFL iBT72〜120
IELTS5.5〜8.0

参考: 各試験団体のデータによるCEFRとの対照表

TOEIC900点は、どの試験と比較しても、高水準の点数に換算されます。

TOEICで900点を獲得している方は、英語が必要な業務において、多くの場面で評価される人材だと言えるでしょう。

TOEIC900点以上の人たちの特徴

TOEICを運営するIIBCが公開している、英語活用実態調査2019を参考に、TOEIC900点以上の人たちの特徴を解説します。

  • スキマ時間を効率的に活用している
  • 英語学習が習慣化している

TOEICで900点以上を狙いたい方は、ぜひ参考にしてください

スキマ時間を効率的に活用している

IIBCによると、TOEICで800点以上を取得している人は、通勤や通学中などのスキマ時間を有効活用している傾向があると報告されています。

学習場所の調査では、800点以上の人は「電車やバスの車内など」で学習している割合が71.7%でした。

学習時間帯の調査では、800点以上の人の66.7%が通勤時間に学習しており、その他のスコア帯よりも約2倍高い数値であると報告されています。

参考: 英語活用実態調査2019

データには800点から990点までが含まれるため、900点以上はよりスキマ時間を有効活用できていると考えてもよいでしょう。

英語学習が習慣化している

英語活用実態調査2019によると、800点以上を取得している受験者は、普段から英語の学習を行う習慣が身についていることがわかりました。

受験者全体では、1週間でTOEICの勉強をする時間は平均3時間42分です。一方800点以上をもつ人に限定すると、1週間で平均6時間4分と、平均を大幅に上回っています。

参考: 英語活用実態調査2019

調査結果には800点から990点までが含まれているため、900点以上に限ると勉強時間はさらに伸びることが予想されます。TOEICで900点以上を狙う方は、英語学習を習慣化するところからはじめてみましょう。

TOEICで900点を取得するメリット

TOEICで900点を取得するメリットは、以下の3点です。

  • 就職・転職市場で価値が高い
  • 社内評価が上がって昇給・昇格が見込める
  • 海外業務など活躍の幅が広がる

具体なメリットを理解して、900点取得のモチベーションを高めましょう。

就職・転職市場で価値が高い

TOEICで900点を獲得していれば、有利に就職・転職活動を行える場合があります。

とくに英語でコミュニケーションを頻繁に行う業界であれば、TOEICスコアが評価に関わる場合が多いです。

たとえば楽天の新卒採用では、800点以上の取得が必要であると記載されています。また三菱UFJ銀行のグローバル部門における新卒採用では、TOEIC900点以上が望ましいと明記されています。

その他にも、外資系企業は英語を多く扱う傾向があるため、TOEIC900点は有利に働くでしょう。

志望企業によって求められるTOEICの点数は異なりますが、英語を扱う業界であれば、900点は大きなアドバンテージになります。

TOEICスコアを外資系の転職で活かしたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

社内評価が上がって昇給・昇格が見込める

会社によっては、TOEIC900点の取得で社内評価が上がり、昇給や昇格が見込めます。

英語活用実態調査2019では、TOEIC900点の取得で、さまざまな業界で資格手当を支給していることがわかりました。

さらに昇進や昇格に必要なスコアの平均では、「その他」の業界で、役員への昇格基準860点が最高点でした。

参考: 英語活用実態調査2019

資格手当や報奨金に関しては、会社によって規定が定められているため、自社の規定を確認してみてください。

TOEICと年収の関係について、以下の記事で詳しく解説しています。

海外業務など活躍の幅が広がる

英語活用実態調査2019によるとTOEIC800点以上は、通訳なしで海外出張にひとりで行ける、もしくは海外赴任ができるレベルだと報告されています。

調査によると、海外部門に勤める社員へ求められるTOEICのスコアは、平均で690点とされています。TOEICで900点を所有していれば、海外勤務の条件は十分に満たしていると言えるでしょう。

参考: 英語活用実態調査2019

将来海外で働きたいと考えている方にとって、TOEIC900点は有利に働く点数なのです。

TOEICで900点を取得するデメリット

TOEICで900点を取得することには、デメリットも存在します。

  • 取得まで時間がかかる
  • 実践的な英語力も期待される

メリットだけでなくデメリットも理解して、900点に挑戦しましょう。

取得まで時間がかかる

TOEICで900点を取得するまでの時間は、現在の英語力によっては多くの時間がかかります。

オックスフォード大学出版の資料によると、現在のスコアから目標スコアまでにかかる勉強時間の平均は以下のとおりです。

※表内数字の単位は時間(h)

参考: A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success

たとえば、現在650点の人が900点を目指す場合、最低でも500時間以上はかかると予想されます。

個人差はあれど、900点以上を狙うには、膨大な時間がかかると理解しておきましょう。

実践的な英語力も期待される

TOEICで900点を取得していると、周囲からは流暢な英語で会話ができて、専門的な業務をこなせるレベルだと捉えられる場合があります。

TOEIC900点は、IIBCで「専門的な分野の英会話も可能なレベル」と定義されています。しかし、TOEICスコアが実際の英語力を正確に反映できていないという研究結果※も報告されているのです。

※韓国内で調査された結果。国によって異なる場合も考えられる。

参考: A political economic analysis of commodified English in South Korean neoliberal labor markets

TOEICで900点を取得しても、実務で活用できなければ、就職・転職後のキャリアアップは望めません。

TOEICの学習を行う際は、スピーキングやライティングなど、実践的な英語も並行して鍛えるとよいでしょう。

TOEIC900点取得に必要な英語力はどのくらい?

TOEIC900点取得のために必要な英語力を、以下2つのポイントから解説します。

  • 必要なリスニング力
  • 必要なリーディング力(単語力・文法力)

必要とされる具体的な英語力を確認して、現状との差を把握しておきましょう。

必要なリスニング力

IIBCの定義によると、TOEICで900点以上を取得するために必要なリスニング力は、以下のとおりです。

  • 簡単に予測できない会話でも文脈が理解できる
  • 否定構文・複雑な構文・難しい語彙でも意味を理解できる
  • 会話の中で離れた単語同士の関係性を把握できる
  • 情報が言い換えられていても詳細を理解できる

参考: レベル別評価の一覧表

TOEICで900点以上を取るためには、テストで流れる英会話のほぼすべてを把握できるリスニング力が必要だと示されています。

リスニング力を鍛えるために、日頃から英語の音声を聞いて、耳を徐々に鳴らしていくことが大切です。

必要なリーディング力(単語力・文法力)

IIBCによって、TOEIC900点に必要なリーディング力は、以下のように定義されています。

  • 文章の趣旨や目的が推測できる
  • 言い換えがあっても内容を理解できる
  • 関連する2つの文章のつながりが理解できる
  • 単語の例外的な意味が理解できる
  • 似た意味の複数な単語を区別できる
  • 複雑な文法構造が理解できる

参考: レベル別評価の一覧表

TOEICで出題される単語数は約10,000個と言われており、900点を取るためには8割から9割は知っておく必要があるでしょう。

またパート7では、複数の長文の関係性を正確に把握する必要があります。

で定義されているように、高いリーディング力が求められることを理解しておきましょう。

Part 7の対策についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

TOEIC900点を取るための効率的な対策

TOEICで900点を取るための効的な対策は、以下の3点です。

  • ケアレスミスを減らす
  • パート7は時間内にすべて解けるようにしておく
  • 苦手分野を重点的に勉強する

900点を取るためには必須の対策であるため、参考にしてみてください。

ケアレスミスを減らす

TOEICで900点を取るためには、200問中17問から19問程度しか間違えられません。

そのため、少しのミスが900点の目標達成を遠ざけてしまいます。

ケアレスミスを防ぐためには、ひっかけ問題でミスをしないよう対策したり、2時間(本番の試験時間)集中力を持続させるトレーニングを実施したりすることが必要です。

本番では、万全の状態で臨めるように前日までの体調管理も大切です。できるだけケアレスミスを減らせるように、対策を行いましょう

パート7は時間内にすべて解けるようにしておく

TOEICではパート7のボリュームがもっとも多く、時間を使います。900点を取得するためには、パート7を時間内にすべて解けるようにしておきましょう。

パート7を時間内に解くには、長文を早く読めるようになる必要があります。長文読解力を鍛えるためには、普段から英文に触れたり、パート7を重点的に学習したりするとよいでしょう。

パート7をすべて解くためには、パート5とパート6の時間の使い方も重要です。

時間配分の目安は、以下を参考にしてみてください。

パート1問あたりの時間の目安(合計時間)
パート520秒(10分)
パート630秒(8分)
パート760秒(57分)

パート7はスコアに大きく関わるパートであるため、しっかり対策を行いましょう。

苦手分野を重点的に勉強する

苦手分野を把握して学習しておくことも、900点を取得するためには重要です。

900点は少しのミスが命取りになるため、苦手分野でも高得点を取る必要があります。

しかし、苦手分野を自分で把握しようとしても、分析に時間がかかったり、正確に把握できなかったりする場合があります。苦手分野の把握には、分析機能付きのアプリを選ぶとよいでしょう。

次の章で紹介する『Santa アルク』では、AIによる苦手分野の分析が可能であるため、活用を検討してみてください。

TOEICで900点を取るためのおすすめ単語帳・アプリ

TOEICで900点を取るためにおすすめの単語帳・アプリを紹介します。

  • Santa アルク
  • 金のフレーズ
  • キクタン900

900点を取るための学習ができる単語帳・アプリを厳選しているため、参考にしてみてください。

Santa アルク

AIの力で効率的に学習できるアプリ『Santa アルク』を紹介します。

Santa アルクは、約600万人のユーザーに利用されており、以下の特徴をもっています。

  • 95%精度でスコア診断ができる
  • AIが効率的な学習ルートを提案してくれる
  • 「Santa Tutor」で英語に関する質問ができる
  • 無料でも学習できる
  • 点数アップの実績が多数ある

上記のように『Santaアルク』は、AIによる最適化された学習が可能で、900点を狙う方にもおすすめです。

アプリを使えばスマートフォンでいつでも学習を行えるため、スキマ時間を効率的に活用できます。

TOEIC900点に到達する近として、活用を検討してみてください。

金のフレーズ

「金のフレーズ」はTOEICに実際に出題された単語のみを収録し、頻出単語に特化している単語帳です。

著者のTEX加藤氏は80回以上のTOEIC受験経験を活かし、出題された単語を収集した「TEXファイル」をもとに単語帳を厳選しています。

TOEIC600点から990点レベルまでの単語が1000語収録されているため、900点以上を狙う受験者におすすめの1冊です。

キクタン900

「キクタンTOEIC」は、TOEIC900点以上を目指す受験者向けの単語帳です。アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア4カ国の発音で収録された音声と、日本語訳音声が収録されており、耳からも学習できます。

1120単語を収録しており、1回の学習で16語を扱う設計で、毎日最低2分から効率的に学習できます。キクタンシリーズは、レベルごとに「500・600・800・990」が用意されており、990はマイナー単語まで学習できる書籍です。

900点以上を確実に狙うために、ハイレベルな単語まで網羅したい方におすすめです。

TOEIC900点で転職や海外勤務を成功させよう

TOEIC900点は上位4.2%の英語力をもっている証明になり、就職・転職市場で有利に立ち回れるスコアです。

転職においては、業界や会社によって、TOEIC900点が生きるでしょう。また、海外勤務を希望する場合でも、900点は追い風になります。

将来目指したいキャリアによっては、TOEIC900点は強力な武器になります。本記事で紹介した勉強方法や対策を参考にして、学習してみてください。

TOEICで900点以上を取得している人の多くは、スキマ時間を有効活用しています。また、仕事をしながら900点に到達するためには、学習の効率性も求められます。

『Santa アルク』はTOEICに必要な要素が入ったオールインワンアプリなので、スキマ時間を有効活用してスマホひとつで学習が可能です。

さらに、AIが最適な学習ルートを提案してくれるため、効率よく900点取得を目指せます。

【Santaアルク】3分でできる英語力診断

AIが弱点・伸びしろ・TOEICスコアを予測

  • Santaアルクを使って学習しているユーザーは世界で800万人以上!
  • 20時間の学習で平均165点のスコアアップ実績
  • AIがユーザーのTOEICスコア・弱点・伸びしろを診断し、個別最適化されたカリキュラムを提供

SERIES連載

2024 12
NEW BOOK
おすすめ新刊
キクタンタイ語会話【入門編】
詳しく見る