TOEICには点数アップのコツがある!知らなきゃ損する必須テクニックを解説

TOEICに必要な能力は、英語力だけではありません。TOEIC独特のコツがあり、理解すると少ない労力で効率的に点数アップが見込めます。
本記事では、TOEICで点数アップするためのコツをパート別に解説しています。効率的な学習方法も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

本記事を読めばTOEICのコツが理解でき、より効率的な試験対策ができるようになるでしょう。

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TOEICのコツ:リスニング(Part1)

TOEICのパート1では、1枚の写真について4つの短い説明文を聞き、写真をもっとも的確に説明している文を選ぶ問題です。

TOEICのパート1でスコアを取るコツは、以下の3つです。

  • 最初に写真をすべて確認する
  • 時制表現に注意する
  • 言い換えに注意する

コツを理解して、点数に結び付けましょう。

最初に写真をすべて確認する

パート1では、テストが始まってすぐに、写真をすべて確認しましょう。写真を見れば、どのような設問が流れるか予想でき、音声を聞き取りやすくなります。

たとえば、以下のような画像が出題されたとしましょう。

写真を確認すると、子どもたちが遊具で遊んでいることがわかります。

この問題の設問は、以下の4つです。

  • (A) They’re playing on the equipment .(彼らは遊具で遊んでいる。)
  • (B) They’re reaching for a tree branch.(彼らは木の枝に手を伸ばしている。)
  • (C) They’re swinging on a rope.(彼らはロープにぶら下がって揺れている。)
  • (D) They’re jumping from a wall.(彼らは壁から飛び降りている。)

問題の答えは(A)です。事前に写真を確認しておくと、(A)が流れてすぐに答えがわかります。

TOEICでは、パートごとに問題のディレクション(解説文)が流れます。ディレクションは聞く必要が無いので、写真の確認はディレクションが放送されている間に行いましょう。

時制表現に注意する

パート1では、時制表現が設問に含まれる場合があるため注意しましょう。時制表現は正解と思わせる表現で、間違いを誘う場合が多いです。

たとえば以下のような設問で、時制表現が出題されます。

  • (A) A vase has been placed next to another one.(花瓶がもうひとつの花瓶の隣に置かれている。)
  • (B) A sofa has been pushed against the wall.(ソファが壁際に置かれている。)
  • (C) Flowers are being arranged in vases.(花が花瓶に生けられているところだ。)
  • (D) A lamp is being set on a table.(明かりがテーブルの上に置かれているところだ。)

この設問の答えは(B)で、時制表現の(C)がひっかけです。(C)は現在動いている状態をあらわす受け身の進行形であるため、置かれているだけの花瓶には適していない表現です。

写真に移っている物体の名詞が出ても、時制に注意して設問を選ぶようにしましょう。

言い換えに注意する

パート1では、写っている物体を異なる表現で言い換えている場合があるため、注意が必要です。

言い換えられる単語のとして、以下が挙げられます。

言い換え前言い換え後
guitarmusical instrument(楽器)
carvehicle(乗り物)
projectorequipment(装置)
flowerplants(植物)
cat, doganimals(動物)

日本で一般的なカタカナ語が、あまり使用されない英単語に置き換わっているケースが多いです。

言い換え表現については、単語帳やアプリなどで語彙力を鍛えると対応しやすくなります。

TOEICのコツ:リスニング(Part2)

パート2は、1つの文に対する3つの回答文が流れ、3つのうちから適切な回答を選ぶ問題が出題されます。

パート2を解くコツは以下の3つです。

  • 文頭の疑問詞に注目する
  • 疑問形ではない問題に注意する
  • ひっかけ問題に注意する

パート1とは異なり、写真や視覚から得られる情報がなく、リスニング力が試されるパートです。コツを理解して高得点を狙いましょう。

文頭の疑問詞に注目する

パート2では、文頭の疑問詞に注目すると正解を選びやすくなります。文頭を聞くだけで答えられる問題もあるため重要なテクニックです。

たとえば、以下の問題が出題されたとしましょう。

Who is in charge of seating arrangements?(だれが席の配置を担当していますか。)

  • (A) The agreement has been broken.(協定は破られました。)
  • (B) Julia usually does them.(ジュリアがいつも行っています。)
  • (C) There’s no extra charge for those.(それらに対する追加料金はありません。)

※本番で英文は表示されません。

この問題の場合、答えは(B)です。文頭のWhoだけ聞き取るだけでも、選択肢から(A)と(C)を除外でき、(B)だけが残ります。

パート2の中では文頭を聞き逃さないように、意識して学習しましょう。

疑問形ではない問題に注意する

パート2で流れる問題は、疑問形だけではありません。疑問形ではない問題が流れる場合、文章全体の意味を理解する必要があります。

疑問形ではない問題の例を、以下に示します。

I’m thinking about getting a cat.(猫を1匹飼おうと思っています。)

  • (A) He didn’t get anything for his birthday.(彼は自分の誕生日に何ももらえませんでした。)
  • (B) There’s a new pet store at the mall.(新しいペットショップがショッピングモールにありますよ。)
  • (C) When did you get it?(いつ手に入れたのですか。)

上記の問題の正解は(B)で、答えるためには最後のcatまで聞き取る必要があります。

疑問形ではない問題では、高いリスニング力が試されます。目標スコアを確実に狙いたい方は、文頭だけでなく、文章全体も把握できるリスニング力を身につけましょう。

ひっかけ問題に注意する

パート2ではひっかけ問題も出題されるため、注意が必要です。

ひっかけ問題の例として、以下の表現を紹介します。

表現説明例文
Why don’t you 〜〜してはどうですか?Why don’t you take the rest ?(休んだらどう?)
How about 〜〜はどうでしょうか?How about going to see a movie tonight?(今夜映画を見に行くのはどうでしょうか?)
否定文+付加疑問文You don’t like tomatoes, do you?Q:He can't speak Japanese, can he?(彼は日本語を話せないのですよね?) A:No, he can't(はい。彼は話せません)

「なぜ」という意味のWhyや「どのように」という意味のHowが、表現によって意味が異なる場合があります。また、否定文+付加疑問文の場合、回答が日本語の感覚と異なる点にも注意が必要です。

目標スコアに到達するために、ひっかけ問題にも正しく答えられるようになりましょう。

パート2については以下の記事で詳しく解説しています。

TOEICのコツ:リスニング(Part3,4)

パート3とパート4は、会話や説明文を聞き、用意されている4つの解答文から適した1つを選ぶ問題です。

長文のリスニングが試されるパート3とパート4のコツは以下の3点です。

  • 設問を先に読む
  • 最初の音声で状況を把握する
  • わからない問題は捨てて次に進む

リスニングパートの中で難しいパートですので、上記のコツを理解し、スコアアップを目指しましょう。

設問を先に読む

パート1と同様に、ディレクションの最中に設問を先に読んでおきましょう。

設問を読んでおくと、会話の内容を事前に予測した状態でリスニングに臨めます。

たとえば、パート3では以下のような問題が出題されます。

Who most likely is the man?(その男性についてもっとも可能性が高いのは?)

  • (A) A bus driver(バスの運転手)
  • (B) A newspaper reporter(新聞記者)
  • (C) An art teacher(美術の先生)
  • (D) The head of a school(学校の校長)

設問の問題を事前に確認しておけば、会の断片を聞き取るだけでも答えられる可能性が高まります。

質問文と(A)〜(D)の回答文すべてを確認するのが難しい場合は、質問文の確認のみでもスコアアップにつながります。

パート3とパート4のディレクション中に設問文を確認し、スムーズに問題へ取り掛かれるように準備しましょう。

最初の音声で状況を把握する

パート3とパート4の長文リスニングでは、最初の音声で大まかな状況をつかむことが大切です。

最初に会話の状況が把握できれば、会話全体の流れも理解しやすくなります。反対に、最初の部分が聞き取れなかった場合、後の会話の流れを理解するのが難しくなります。

パート3やパート4では、音声の最初に状況をあらわす単語(bankやnewspaperなど)を出す場合が多いため、聞き逃さないようにしましょう。

わからない問題は捨てて次に進む

自信をもって答えられない問題の場合、きっぱりと諦めて、次の問題に進むのも有効な手段です。

リスニングは1度しか流れないため、聞き逃してしまうと、その問題は答えられなくなる可能性が高いです。

問題について悩むより、次の問題の設問を確認しておく方が、効的にスコアを伸ばせます。

わからない問題を切り捨てる勇気も、スコアアップには重要なのです。

パート3については以下の記事で詳しく解説しています。

TOEICのコツ:リーディング(Part5,6)

TOEICのパート5・パート6・パート7はリーディング問題です。パート5とパート6では埋め問題が出題されます。

パート5とパート6のコツは以下の2点です。

  • 選択肢から問題の解き方を判断する
  • 同じ問題に時間をかけない

リーディングパートは時間との戦いです。コツを理解し、素早く問題を解けるようになりましょう。

選択肢から問題の解き方を判断する

パート5とパート6では、選択肢から問題の解き方を判断することで、どのように解くべきか、どれだけ時間をかけるべきかを判断できます。

パート5とパート6で出題される問題には、主に以下のタイプがあります。

問題のタイプ問題形式と対策法
語彙問題・4つの異なる意味をもつ単語から選択する問題・単語力が重要
品詞問題・名詞・動詞・副詞・形容詞など、同じ単語で形の違う品詞が出題される問題空・所の前後を見るだけで答えられる問題が多い
文法問題・文章全体を読んで単数や複数形、時間軸などを判断して答える問題・文章全体の意味を理解する必要がある

語彙問題と品詞問題は、空所の前後の単語を見るだけで答えられるケースが多く、比較的時間をかけずに回答できます。一方で、文法問題は文章全体の意味を把握する必要があるため、時間がかかりやすいです。

選択肢から問題の解き方を判断するスキルは、アプリや公式問題集を使って学習することで身につけましょう。

パート5・パート6の解き方のコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。

同じ問題に時間をかけない

リーディングパートは時間との勝負です。問題数が多く、スコアの配点も高いパート7に時間をかけられるように、パート5とパート6は素早く問題を解く必要があります。

時間の目安としては、パート5は1問20秒(計10分)、パート6は30秒(計8分)程度で、残りの57分をパート7に当てるのが理想です(計75分)。

わからない問題は悩んで時間をかけるより、パート7で時間を使った方が、スコアを伸ばせる可能性があります。

同じ問題に時間をかけすぎないように意識して、TOEICに臨みましょう。

TOEICのコツ:リーディング(Part7)

パート7は長文読解の問題が出題されます。パート7を解くためのコツは、以下の3点です。

  • 最初に設問を確認する
  • 長文をすべて読む必要はない
  • 目標スコアによっては後半の設問を捨てる

難易度の高いパート7のコツを理解して、スコアを伸ばしましょう。

最初に設問を確認する

最初に設問を確認しておくと、効率的に長文を読めるようになります。

たとえば、以下の設問を先に確認したとしましょう。

What is the purpose of the meeting?(ミーティングの目的は何ですか?)

問われる内容を理解していると、長文の中でミーティングの目的を重点的に探せるようになります。

パート7でスコアを伸ばすため必須のテクニックであるため、活用してみてください。

長文をすべて読む必要はない

パート7の長文をすべて読む必要はなく、設問に関わる部分だけを読んでも解答できる場合があります。

たとえば、以下の設問があったとしましょう。

What is suggested about Mr. Benavidez?(ベナビデス氏については何が示唆されていますか?)

上記の場合「Mr. Benavidez」というキーワードに関わる部分を文中から探せば、回答につながる文章を見つけられる可能性が高いです。

パート7の問題は、キーワードの部分を見つけるだけで解ける問題があります。長文をすべて読まずに、効率的に問題を解くように意識しましょう。

目標スコアによっては後半の設問を捨てる

目標スコアによっては、パート7の後半の設問を諦める手法も有効です。

パート7の終盤になると、長文が2つ~3つ用意されたマルチプルパッセージの問題が出題され、文章量が増えます。文章全体を把握する必要がある問題も出題されるため、難易度も高い傾向です。

もし目標スコアが600点から700点台の場合、パート7をすべて解かずに比較的難易度の低い問題に集中する方が、効率的にスコアを伸ばせる場合もあるでしょう。

TOEICは時間が足りなくなるテストですので、スコアアップのために問題を捨てる方法も検討してみてください。

パート7については以下の記事で詳しく解説しています。

TOEICは時間配分もスコアアップのコツ

TOEICのリーディングパートは、時間配分がスコアに直結します。

パート5・パート6・パート7にかけるべき時間の目安は以下のとおりです。

パート1問あたりの時間の目安
パート520秒
パート630秒
パート760秒

問題の性質によってかかる時間は若干異なりますが、上記の時間を目安にすると、時間内にリーディングパートを全問解けるようになります。

目安の時間を意識して、時間がかかってしまいそうな問題は飛ばすことも考慮するとよいでしょう。

時間配分については以下の記事も参考にしてみてください。

TOEICでスコアアップするための効率的な勉強法

TOEICでスコアアップをするためには、以下の3つの効率的な勉強方法があります。

  • 頻出単語・表現を集中して覚える
  • 公式問題集を解いてテスト形式に慣れる
  • スキマ時間を活用する

コツを理解するだけでは、TOEICでのスコアアップは望めません。上記の勉強法で効率的に知識を得て、目標スコアに到達しましょう。

頻出単語・表現を集中して覚える

TOEICでは、過去の傾向から頻出する単語や表現がわかっています。そのため、TOEICの勉強を行う際には、頻出単語と表現を集中して覚えると効率的です。

学習には、TOEICに特化した単語帳やアプリを選ぶのがおすすめです。TOEICに特化しているため、ほとんど出ない単語や表現を学ぶ必要がなく、効率的な学習を行えます。

TOEICには、頻出単語や表現を理解していれば答えられる問題が多いため、集中して学習してみてください。

公式問題集を解いてテスト形式に慣れる

TOEICでは、出題される問題の形が決まっています。公式問題集を解いてテスト形式に慣れておくと、本番で焦ることなくテストに取り組めるようになります。

前述したように、TOEICには解答のコツがありますが、いきなり本番で試そうとしても困難でしょう。公式問題集を解いて、コツや時間配分を学習することで、はじめてコツを生かせるのです。

公式問題集は、TOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会が出版しています。日々の勉強に単語帳やアプリを使いつつ、テスト前に解いてみて、本番の環境を意識した学習も行ってみましょう。

公式問題集については以下の記事で詳しく解説しています。

スキマ時間を活用する

通勤・通学時間や休憩時間などのスキマ時間で学習すると、短期間で効率的にスコアを伸ばせます。

TOEICを運営している国際ビジネスコミュニケーション協会が発行している「英語活用実態調査2019」では、ハイスコアの人ほどスキマ時間を有効活用していると報告されています(以下のグラフ参照)。

出典:英語活用実態調査2019

スキマ時間の活用には、アプリの活用がおすすめです。「Santa アルク」では、スマホでいつでもリスニングやリーディングの学習が可能です。また、AIで95%精度のスコア診断や、個人に合った最適な学習計画の提示を受けられるため、効率的な英語学習を行えます。

TOEICについてよくある質問

TOEICについてよくある質問を2つ用意しました。

TOEICの勉強時間に目安はありますか?

勉強時間の目安は、個人の英語レベルや目標スコアによって異なります。

オックスフォード大学大学出版の資料では、現在のスコアから目標スコアまでの学習時間が統計的に算出されています。

参考:A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success

上記の表を参考にして、目標スコアまでの勉強時間を算出してみてください。

TOEICの700点はどのくらいのレベルですか?

TOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会では、点数別の英語力を以下のように定義しています。

TOEIC スコア英語力
860点専門家に対しても十分な英会話が可能。語彙・文法・構文を正確に把握し、流暢に会話ができる。
730点どんな状況でも適切なコミュニケーションを行える。日常会話はほぼ理解でき、業務でも大きな支障はない。
470点日常会話であれば要点を把握して対応できる。複雑な場面での対応や意思疎通が難しい。
220点ゆっくり話してもらうか、繰り返しや言い返してもらうことで会話できる。

参考:PROFICIENCY SCALE

700点台は、日常会話に加えてビジネスで英語を活用できるレベルです。

目標スコアと自分の現在の英語力に大きなギャップがある場合は、目標スコアを少し抑えてみるのもよいでしょう。段階的に目標スコアを更新することで、成長を実感でき、モチベーションが維持できるようになります。

TOEICのコツをマスターしてスコアアップを目指そう!

TOEICでは、パートごとにコツを理解しておくと、効率的にスコアアップが狙えます。一方、スコアアップのコツは一朝一夕では身につきません。

そのため、コツを理解した上で学習に取り組み、本番で使えるように体と頭に覚えさせる必要があります。

TOEICのスコアアップのために、本記事で解説したコツを意識しながら、学習を行ってみてください。

TOEICのコツを効率的に学習するためには、アプリの活用がおすすめです。

アルクが運営する「Santa アルク」では、AIによる95%精度のスコア診断や、個人にあった最適な学習ルートの提案、苦手分野の分析が可能です。効率的にTOEICのコツを身につけられるツールとして、ぜひ活用を検討してみてください。

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

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