TOEICが履歴書に書けるのは何点から?正しい書き方や注意点を解説

TOEICの履歴書への正しい書き方がわからない」「自分のスコアが履歴書に書けるレベルなのかわからない」とお悩みですか?
この記事ではTOEICの履歴書への書き方について詳しく解説します。
履歴書に書くと有利になるTOEICの点数や正しい書き方のポイント、注意点についても紹介していますのでぜひ参考にしてください。

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TOEICは何点から履歴書に書ける?

TOEICで求められるスコアは企業によって変わるため、一概には言えませんが、一般的には600点から評価される傾向にあります。TOEIC公開テストの平均点が600点前後のため、600点あれば「平均の英語力は持っている」と証明できるからです。

TOEICを運営するIIBC(一般財団法人国際コミュニケーション協会)によると、2022年度の平均スコアは608点となっています。

引用:2022年度 受験者数と平均スコア

英語を使う職種の場合は600〜700点を要件としている企業が多いです。

TOEICの種類と履歴書の書き方

TOEICスコアを履歴書に記載するときには「免許・資格」欄に記入します。

TOEICの種類ごとに履歴書への書き方を紹介します。

TOEICの種類と履歴書への書き方

  • TOEIC L&R(Listening&Reading)
  • [TOEIC S&W(Speaking&Writing)
  • [TOEIC IPテスト
  • TOEIC Bridge

参考:TOEICや英検を履歴書でアピールするには?

「TOEIC L&R(Listening&Reading)」の書き方

一般的にTOEICとは、リスニング能力とリーディング能力を測る「TOEIC Listening&Reading(TOEIC L&R)」を指します。多くの企業で採用されている試験です。

履歴書には以下の順番で記入しましょう。

「TOEIC L&R(Listening&Reading)」の書き方

  • 取得年月
  • TOEIC公開テスト
  • ◯◯点取得
免許・資格
202311TOEIC公開テスト 600点取得

TOEICスコアの取得年月日は試験日を記入します。

試験日は、公認定証の上部に記載されている「Test date」の日付です。

「TOEIC S&W(Speaking&Writing)」の書き方

TOEICには「TOEIC L&R」のほかに、スピーキング能力とライティング能力を測る「TOEIC Speaking&Writing(TOEIC S&W)」というテストがあります。

TOEIC S&Wは、スピーキング・ライティングともに200点の計400点満点です。

IIBCのサイトでは、「企業が期待するTOEIC Speaking・Writingスコア」は以下のように紹介されています。

引用:2022年度 受験者数と平均スコア

このことから、TOEIC S&Wは240点(スピーキング120点・ライティング120点)以上から評価される傾向にあると言えるでしょう。

TOEIC S&Wのスコアを書く場合は、履歴書には以下の順番で記入しましょう。

「TOEIC S&W(Speaking&Writing)」の書き方

  • 取得年月
  • TOEICスピーキング&ライティング 公開テスト
  • スコア〇点/400点取得
  • (スピーキング〇点/200点、ライティング〇点/200点)
免許・資格
202311TOEICスピーキング&ライティング 公開テスト スコア260/400点取得
(スピーキング130/200点、ライティング130/200点)

TOEIC S&Wのスコアは、あくまでもTOEIC L&Rを補足するものです。

単独では評価されないので注意が必要です。

履歴書に書く場合は、両方のスコアを記入しましょう。

「TOEIC IPテスト」の書き方

TOEICの受験形式には、個人で受ける「公開テスト」のほかに、学校や企業などの団体単位で受ける「IPテスト」があります。

TOEIC IPテストのスコアを書く場合は、履歴書には以下の順番で記入しましょう。

「TOEIC IPテスト」の書き方

  • 取得年月
  • TOEIC IPテスト
  • 〇点取得
免許・資格
202311TOEIC IPテスト 600点取得

IPテストでは最新の問題は出題されず、公開テストの過去問題が出題されます。

受験後、公式の認定証は交付されず、スコアレポート(簡易的にスコアを示したもの)が発行されます。

企業によっては、IPテストを正式なスコアとして認めない場合もあるので注意が必要です。

「TOEIC Bridge」の書き方

TOEIC Bridgeは、英語学習初心者から中級者向けのテストです。
TOEICテストよりも簡単で日常的なトピックが多く、TOEICの前に受けるテストとして最適です。

満点でも英語能力をアピールできないため、履歴書には記載しないほうがよいでしょう。

TOEICは種類ごとに履歴書への書き方が変わります。

書き方を確認し、正しく「免許・資格」の欄に記載しましょう。

TOEICテストの履歴書への正しい書き方|ポイントと注意点6つ

TOEICテストの履歴書への正しい書き方について、ポイントと注意点は以下の6つです。

この記事でわかること

  • テストの正式名称を記入
  • できれば2年以内のスコアを記入
  • 点数は正確に記入
  • 「勉強中」や「英語のレベル記載」もアピールに
  • IPテストでは認められない場合も
  • TOEIC以外の英語スコアがあれば記載

参考:TOEIC®が履歴書に書けるのは何点から? 履歴書の書き方や注意点

テストの正式名称を記入する

履歴書にTOEICスコアを記載するときは、略称ではなく資格の正式名称を記載しましょう。

それぞれのTOEICテストの正式名称は以下の通りです。

TOEICテストの正式名称

  • TOEIC公開テストまたはTOEIC Listening & Reading Test
  • TOEIC スピーキング & ライティング 公開テスト
  • TOEIC IPテスト

できれば2年以内のスコアを記入する

TOEICのスコアは有効期限が決められていませんが、履歴書に記入する場合は2年以内のスコアを書くようにしましょう。

TOEICの認定証の再発行期限が2年であり、企業に提出を求められた際に、2年以上前のスコアだと認定証を発行できないためです。

受験した日付が2年以上前の場合は再度受験するのがおすすめですが、スコアがわかるのは、受験から約3週間後です。

履歴書に新しいスコアを記載したい場合は、スコアが出るまでの期間を考慮して早めに受験しましょう。

点数は正確に記入する

TOEICを受験すると、スコア認定証が発行されます。

嘘の点数を書いて内定をもらったとしても、企業から認定証の提示を求められれば嘘がばれてしまいます。

虚偽の記入により内定が取り消しになることもあるため、正確な点数を記入するようにしましょう。

「勉強中」や「英語のレベル記載」もアピールになる

TOEICを受けたことがない人でも、英語をアピールできる書き方はあります。

英語を勉強中の人や、前職で英語を使って仕事をしていた人は備考欄に記載しましょう。

英語を勉強中の人は「TOEIC〇〇点に向けて勉強中」などと現在の目標を書いておくと、前向きな姿勢をアピールできます。

TOEICは受けたことがなくても英語を使って仕事をしている人なら「英語力:ビジネスレベル」などと英語のレベルを書くとよいでしょう。

「英語でプレゼンをしていた」「海外の取引先が訪日した際、工場内を英語で案内していた」など、実際に英語を使っている仕事内容を書けば、英語の実務ができることへのアピールになります。

IPテストでは認められない場合がある

TOEICの公式サイトでは、「公開テストとIPテストのどちらも出題形式やスコアの有効性は変わらない」と記載されています。

基本的には、IPテストの結果も履歴書に記載して問題ありません。

しかしIPテストは過去問が出題されたり、公式認定証が発行されなかったりと公開テストとの違いがあります。

企業のなかには、IPテストのスコアを認めないところもあるため、事前に確認しましょう。

TOEIC以外の英語スコアがあれば記載する

外資系企業によっては、TOEICとは別のテストスコアを重視する場合があります。

TOEIC以外の英語スコアを持っている場合は、TOEICとあわせて履歴書に記載するとよいでしょう。

履歴書に書けるTOEIC以外の英語資格と、履歴書でアピールできるスコアは以下の通りです。

資格名内容履歴書でアピールできるスコア
TOFEL(トーフル)英語を母国語としない人を対象とした英語能力を測定するテスト600点以上
IELTS(アイエルツ)英語圏の国々に留学、就労、または移住するための英語力を測定するテストスコア5.0以上
Linguaskill Business(リンガスキル ビジネス)ビジネスで求められるコミュニケーションスキルを測定するテストB1 140点以上
実用英語技能検定(英検)英語の「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの技能を総合的に測定するテスト2級以上
国際連合公用語英語検定試験(国連英検)英語を使って国際的に活躍するための能力を測定するテストB級以上
日商ビジネス英語検定試験ビジネス英語のライティング能力に特化した検定試験2級以上

履歴書に書ける!TOEICで600点以上をとる3ステップ

TOEICで600点以上をとるための3ステップは以下の通りです。

TOEICで600点以上をとるための3ステップ

  1. 今の自分のスコアを把握する
  2. 目標スコアから逆算して試験日と勉強計画をたてる
  3. 定期的にスコアチェックをしながら600点を目指す

1.今の自分のスコアを把握する

TOEICの勉強をはじめる前に、まずは自分のスコアをチェックしてみましょう。

現在のスコアを知っていると、目標スコアとの差が明確になり、目標スコアまでの学習計画がたてやすいです。

単にレベルチェックをしてみたい人は、Santaアルクを活用してみてください。

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TOEICのスコアについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

2.目標スコアから逆算して試験日と勉強計画をたてる

一般的に、TOEIC100点アップには200〜300時間かかるといわれています。

650点をとるために必要な勉強時間をレベル別に紹介するので参考にしてください。

引用:Oxford University Press『A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success』

※オックスフォード大学出版局が、TOEIC受験を指導する講師用に作成した指南書

現在のスコアが350点の場合、650点を狙うなら700時間の勉強時間が必要です。

スコアが450点なら450時間、550点なら225時間が必要になります。

確実に600点を目指すには、現在のスコアと学習時間を計算し試験の時期を選ぶ、または、試験日から逆算して1日の勉強時間を決めるとよいでしょう。

TOEICの具体な勉強法やスコア別の対策法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

3.定期的にスコアチェックをしながら600点を目指す

TOEICの勉強をはじめたら、1ヶ月に1回、2ヶ月に1回など定期的にスコアチェックをおこないましょう。

定期的にスコアをチェックし現状把握することで、学習へのモチベーションが保ちやすくなります。

目標スコアとの差分が明確になることで、学習スピードの調整にも役立つでしょう。

TOEICスコアを履歴書に書くときのよくある質問(FAQ)

TOEICスコアを履歴書に書くときのよくある質問は以下の通りです。

  • 前回のテストより点数が下がってしまったら?
  • 履歴書の提出までに受験できなかった場合は?
  • 公式認定証は必要?

前回のテストより点数が下がってしまったら?

最新のTOEICスコアが以前のテストよりも下がってしまった場合、履歴書に記載するのは必ずしも最新のスコアでなくてもかまいません。

自分にとってのハイスコアを記載しましょう。

2年以内のスコアであれば、一番高い得点を書いてもよいです。

しかし2年以上経ってしまっている場合は、2年以内に受けたTOEICのスコアを書くようにしましょう。

履歴書の提出までに受験できなかった場合は?

履歴書を提出する時期に目標スコアに達してない場合や、未受験の場合は「受験予定」や「スコア〇〇点を目標に勉強中」と記載しましょう。

英語の勉強を頑張っていることをアピールできます。

未受験の場合は、履歴書の資格欄もしくは備考欄に以下のように記載します。

免許・資格
20242TOEIC公開テスト受験予定
20242TOEIC公開テストスコア〇〇点を目標に勉強中

年月には「試験を受ける予定の日付」を記載しましょう。

公式認定証は必要?

企業からの指定がなければ、公式認定証を添付する必要はないため、履歴書に書くTOEICのスコアは自己申告となります。

ただし、企業によっては公式認定証の提示を求められることがあるため、虚偽の申告はしないよう注意してください。虚偽の申告が発覚した場合、内定を取り消されることもあります。

2023年11月の公開テストから紙の公式認定証は廃止され、デジタル公式認定証(PDF)のみ発行されています。

参考:TOEIC® Program公開テストの公式認定証をブロックチェーン技術を使ってデジタル化

TOEICスコアは履歴書に正しく書いて就職・転職につなげよう

TOEICのスコアを履歴書に書く場合は、以下の点に注意してください。

この記事でわかること

  • テストの正式名称を記入する
  • できれば2年以内のスコアを記入する
  • 点数は正確に記入する
  • 「勉強中」や「英語のレベル記載」もアピールになる
  • IPテストでは認められない場合がある
  • TOEIC以外の英語スコアがあれば記載する

履歴書の正しい書き方やポイントを抑えて、転職や就職につなげましょう。

企業が求める英語力により履歴書に書けるTOEICスコアは変わりますが、一般的には英語を使わない職種なら600点以上、英語を使う職種なら700点以上といわれています。

履歴書に書けるスコア600点を目指すなら、以下の3ステップで英語学習をすすめると効がいいです。

TOEICで600点以上をとるための3ステップ

  1. 今の自分のスコアを把握する
  2. 目標スコアから逆算して試験日と勉強計画をたてる
  3. 定期的にスコアチェックをしながら600点を目指す

スコアチェックや、レベルに合ったTOEICの勉強をすぐはじめたいならSantaアルクをぜひ活用してみてください。

AIによる精度95%の診断テストで、現在のTOEICスコアがわかります。また、診断結果からあなたに必要なコンテンツを選んで出題してくれるので、効率よくスコアアップを目指せますよ。1日1問から学習できるため、忙しい方でもスキマ時間を利用しての学習が可能です。スコア診断は約3分で完了するので、ぜひ一度お試しください。

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