2カ月でTOEICのスコアを200点上げることはできるのでしょうか?「そのためには机にかじりついて1日何時間も勉強しなければならないのでは?」と思う方も多いでしょう。しかし、自分に合った学習方法なら、そんなことしなくても大丈夫です。この記事では、2カ月間で200点スコアを上げるための、学習スケジュールの立て方や効率的な勉強方法について解説します。
目次
2カ月で200点上げるためのスケジュールと勉強時間
- 初心者向け:TOEIC基礎から始める2カ月間の学習計画
- 中級者向け:400点から600点、600点から800点を目指す勉強スケジュール
- 社会人・大学生向け:忙しい中でもできる効率的な勉強時間の確保方法
初心者向け:TOEIC基礎から始める2カ月間の学習計画
TOEICをまだ一度も受けたことのない方は、まずは出題形式を把握するところから始めましょう。初心者向けのパート別の詳しい解説を載せている問題集を解いて、まずはTOEICの全体像を把握しましょう。
次に初心者が重点を置く必要があるのは単語学習です。リスニングでは知らない単語は聞き取れません。リーディングでも知っている単語数が少なければ内容を推測することも難しいでしょう。TOEIC対策用の単語集を1冊選び、毎日30分、基本的な単語から覚えてください。文法も覚えれば確実に点が取れます。週3回、参考書や問題集で文法を復習するようにしましょう。
リスニング対策は、まず英語の音に耳を慣らすことを目標にします。リスニング学習用のアプリや音声スクリプトを携帯にダウンロードすれば、移動中などのスキマ時間でリスニング学習ができます。短時間でもよいので、毎日欠かさず英語の音声に触れるようにしてください。
毎週1回は本番と同じ条件で模擬試験を解いて、実力をチェックしましょう。苦手箇所を分析し問題集で繰り返し練習を行うことで、弱点を克服できるでしょう。
中級者向け:400点から600点、600点から800点を目指す勉強スケジュール
中級者も単語力がスコアアップの要となります。市販の単語集でTOEIC頻出語を中心に、毎日1時間単語を勉強してください。文法は週4回、練習問題を解き、復習を繰り返します。単語と文法を押さえれば、600点は取れるはずです。こつこつ根気よく学習してください。
リスニング対策は、リスニング学習用のアプリや音声スクリプトを携帯にダウンロードし、毎日欠かさず英語の音声を聞くようにします。その際ぜひシャドーイングも行ってください。シャドーイングとは、音声を聞きながら、追いかけるように、同じ英文を少し遅れて言う学習法です。音声を聞き流す状態から一歩踏み込んで、耳で音をとらえる訓練となります。これができるようになるとリスニング力は格段に上がります。
模擬試験は2週間に1度、本番と同じ条件で解いてください。リーディングは最後まで解けるように、時間配分を意識します。模擬試験の結果で得点の推移を確認し、翌週からの学習計画に役立てます。苦手な箇所を割り出したら、パート別問題集を解いて、弱点を補強しましょう。
社会人・大学生向け:忙しい中でもできる効率的な勉強時間の確保方法
忙しい社会人や大学生にとって、まとまった勉強時間を捻出するのは難しいものです。そういう場合はスキマ時間を活用した学習をおすすめします。勉強時間を見つけるには、まず自分の生活パターンを紙に書き出します。次にどこかにスキマ時間がないかを探しましょう。その上で1日に必要な学習を埋め込んでいきます。例えば通勤通学の移動時間をリスニングに、約束の前の待ち時間や寝る前の時間などに何げなく携帯を見ているなら、その時間を単語帳や単語アプリでの学習に充てましょう。1回10分の学習でも、1日に3回行えば、30分の学習になります。コツは無理のない範囲で、少しずつ学習を進めることです。
朝の時間も有効に活用したいところです。この2カ月は毎朝30分早く起きる習慣をつけましょう。頭のスッキリした朝の時間に、単語や文法を復習すれば、覚えたことを記憶に定着させることができます。そして模擬試験は時間のある週末に、本番と同じ2時間使って取り組んでください。
TOEICスコアアップに効果的な勉強法
- リスニング対策:TOEICリスニングセクションで点数を稼ぐコツ
- リーディング対策:効率的に読解力を伸ばす方法
- Santaアルクを使った短期集中勉強法
リスニング対策:TOEICリスニングセクションで点数を稼ぐコツ
TOEICのリスニングセクションで点数を稼ぐコツ、それは先に問題を読み、音声の内容を予測するということです。この方法を具体的にご説明します。
パート1ではまず初めにガイダンス(Directions)と例題の音声が流れますが、問題形式を理解していれば、この時間を写真に目を通し、状況をチェックすることに使えます。パート3〜4も同様に問題の音声が流れる前に設問に目を通します。リスニングの音声は1度しか流れないため、事前に設問を読み、解答のヒントとなる箇所を待ちながら音声を聞くことで、聞き漏らしを防ぐことができます。この方法はパートごとの問題形式を理解していることが大前提となりますので、参考書であらかじめテストの問題を解いておいてください。
リスニング力を上げるためには日常的に英語の音声を聞く習慣をつけましょう。音声を聞きながら、追いかけるように、同じ英文を少し遅れて言うシャドーイングという練習を行うとより効果的です。また、時間のある時に音声とスクリプトを確認して、復習をしてください。
リーディング対策:効率的に読解力を伸ばす方法
リーディングセクションはテンポとスピードが鍵となります。パート5は単語と文法の知識があればすぐに答えられる問題がほとんどなので、毎日単語学習と文法の復習をしっかり行いましょう。パート6と7は長文問題なので、毎日の単語学習で語彙力を増やしつつ、長文を読むことに慣れる必要があります。そのためには、やはり英文をたくさん読むより他ありません。例えば好きな映画のペーパーバック、好きな分野の海外のネット記事など、自分の興味の持てる分野の英文をたくさん読んでみましょう。その際、一語一語訳しながら読むのではなく、まとまりで理解する訓練をしてみてください。分からない単語は印をつけておいて、前後の文脈から意味を推測しながら、英文を読み進めます。一通り読み終わった後に、分からなかった単語の意味を調べ、答え合わせをしながら、もう一度読むようにすると、速読力と精読力をバランスよく鍛えられるでしょう。
Santaアルクを使った短期集中勉強法
短期間でスコアアップを狙うには、自分の苦手分野を正確に分析し対策することが有効です。アルクのTOEIC学習アプリ「Santaアルク」は、診断テストをもとにAIによって苦手分野が割り出されるため、弱点を的確に補強できます。また目標に向けた最短の学習ルートも提案されるため、効率よく学習を進めることができます。短時間で取り組めるコンテンツが多数掲載されているのも魅力のひとつで、毎日のスキマ時間を活用して、無理なく学習を続けられます。
200点アップにおすすめの参考書と教材
- 初心者向け:TOEIC基礎を固めるための参考書
- 中級者向け:600点から800点を目指す教材
- 800点を超えるためのリスニング・リーディング強化書
初心者向け:TOEIC基礎を固めるための参考書
初心者はTOEICのパート別の問題形式と解き方を解説した参考書で、テスト内容を把握しつつ、練習を行うのがよいでしょう。『はじめて受けるTOEIC(R)L&Rテスト 全パート完全攻略』(アルク)は、1冊で全パート対策が可能となっています。『これだけ!TOEICテスト総合対策 初めて〜650点』(菊間 ひろみ著/あさ出版)も初心者向けに、出題の傾向が分かりやすく解説されていて、おすすめです。初心者が重点的に取り組みたい単語学習に適しているのは、『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』(TEX加藤著/朝日新聞出版)で、TOEICに実際に出題された単語のみを収録した単語帳です。薄くて軽いサイズで、通勤電車の待ち時間などに、立ったまま片手で広げられて便利です。耳から覚える単語帳『キクタンTOEIC(R)テスト SCORE600』(一杉 武史著/アルク)のダウンロード音声には、日本語訳と英語訳が収録されているので、移動中や作業中にも学習できます。
中級者向け:600点から800点を目指す教材
スコアアップの鍵であるテストの時間配分と解答のスピード感を養うために、模試を使いましょう。『公式TOEIC Listening & Reading問題集』(国際ビジネスコミュニケーション協会)はTOEIC運営母体が発行しているだけに、模擬試験としては最適です。付属の解答・解説には単語やフレーズの解説も豊富についているので、復習に役立ちます。単語帳は初心者向けで紹介した『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』(TEX加藤著/朝日新聞出版)を完璧に覚えてください。苦手パートが分かっている場合は、パート別に頻出単語がまとめられている『TOEICテスト英単語 出るのはこれ!』(中村澄子著/講談社)が弱点補強に便利です。文法問題集は『TOEIC(R) テスト文法問題 でる1000問』(TEX加藤著/アスク)を繰り返し解くのがおすすめです。
800点を超えるためのリスニング・リーディング強化書
スコア800点まであとひと息という方は、基本的な単語や文法の知識は頭に入っていると思いますので、ハイレベルな単語に対応した『TOEIC L&R TEST 上級単特急 黒のフレーズ』(藤枝暁生著/朝日新聞出版)がおすすめです。長文を読むスピードを上げるには、英文を戻りながら読み、日本語に訳して理解するのではなく、英文を頭から理解していく訓練をしてください。『新TOEICテスト実践勉強法』(石井辰哉著/べレ出版)では、この方法について詳しく解説しています。
リスニングは、『公式TOEIC Listening & Reading トレーニング リスニング編』(国際ビジネスコミュニケーション協会)がおすすめです。何度も問題を解くことはもちろんですが、ダウンロードした音声を毎日聞き、音読とシャドーイングを繰り返してください。本番と同じナレーターによる音声が収録されているため、耳になじませれば本番でも問題が聞き取りやすくなるはずです。
2カ月で点数を伸ばすための効果的な対策
- 短期間でどのくらい点数が上がる?Santaアルクでスコアアップした事例を紹介
- 目標に応じた模試や問題集の使い方
- スコアアップを支えるモチベーション維持のコツ
短期間でどのくらい点数があがる?Santaアルクでスコアアップした事例を紹介
短期間でスコアを伸ばすためには、自分の弱点を正確に把握して補強することが近道となります。アルクの「Santaアルク」はTOEIC対策に特化したアプリです。AIが自分だけの学習ルートを示してくれるので、効率よく学習できます。ユーザーからは「アプリを1カ月間毎日使用したところ、リスニングと文法の弱点を把握でき、350点から830点へと480点スコアアップができました」「3カ月間の使用で、550点から795点にアップ」などの声が寄せられています。限られた時間で効率よく目標スコアの達成を目指したい方は、こちらの使用を検討してみてください。
目標に応じた模試や問題集の使い方
問題集は目標とするスコア別に使い分けましょう。600点を目標とする方は基礎的な問題集で苦手パートを繰り返し学習してください。単語は初心者向けの単語集を1冊選び、こちらも繰り返し学習します。TOEICは単語と文法がしっかり頭に入っていれば、600点は取れると言われています。問題集や参考書はあれもこれもと手を出さず、1冊決めたものを繰り返し学習しましょう。
目標スコアが700点以上の方は、公式問題集や模擬試験を重点的に活用してください。TOEIC攻略の鍵となる解答のスピード感覚を養うためには、やはり本番と同じ形で模擬試験を繰り返し解くことが欠かせません。問題を解いた後は、自分の弱点を分析し、問題集で弱点パートを反復練習しましょう。
スコアアップを支えるモチベーション維持のコツ
モチベーション(やる気)維持のためには、自分がどれくらい学習したかを“見える化”する仕組みを作ることがおすすめです。例えば覚えた単語数を記録してグラフ化する、英語の本や雑誌を何日間で読み切ったかを記録するなど、工夫してみてください。コツは目標設定を小さくすることです。そのつど達成感を感じながら目に見える学習成果を積み上げていきましょう。また英語学習の仲間を見つけることも有効です。お互いに励まし合えば、モチベーションを持続させることができます。競争するとやる気が出るという方は、クラスや職場でライバルを見つけるのも良い方法です。ライバルを超えてやろうという気持ちが原動力になり、より勉強する気持ちに拍車がかかるでしょう。英語の学習を継続するためにはモチベーションの維持が大事な要素となります。工夫して取り入れてみてください。
点数アップを加速する具体的な学習計画の立て方
- 週ごとの勉強計画の例:2カ月で200点アップを達成するには
- 定期的な進行状況の確認と修正ポイントの見つけ方
- 自己診断とフィードバックの活用法
週ごとの学習計画の例:二カ月で200点アップを達成するには
勉強をスタートする時に、まずやらなくてはならないことは、自分の英語力の把握です。初週に公式問題集などを使い、自分の実力や苦手箇所を確認します。その後、週ごとに1つのパートに集中して学習します。パート1は毎日のリスニング学習でカバーできるので、パート2〜6までを1週間ずつ学習し、残りの2週間は難易度が高いパート7の学習に充てます。毎日少なくとも1時間は各パートを学習してください。
単語学習では、毎日20語覚えることを目標にすると、2カ月で1200語覚えられます。10〜15分のスキマ時間に単語帳や単語アプリなどを活用して、学習を行いましょう。文法は、朝30分早起きして復習をします。通勤通学の時間にはリスニング学習を毎日行います。これで平日はトータル2時間ほど学習できることになります。時間のある週末は、本番と同じ形で公式問題集や模擬試験を解きましょう。時間配分に気をつけながら問題を解き、間違えた問題はしっかり復習します。公式問題集や模擬試験は少なくとも2回、できれば3回解くことをおすすめします。
定期的な進捗確認と修正ポイントの見つけ方
2カ月でスコアアップを狙うには、定期的な進捗確認で修正ポイント(弱点)を見つけることが鍵となります。時間のある週末には、毎週必ず公式問題集を本番と同じ形式で解いてください。終わったらパート別の解答数を分析し、弱点を見つけます。間違えた問題はノートにまとめ、必ず復習しましょう。自分の弱点パートが明確になれば学習計画を修正し、翌週にそこを中心に学習を進めます。
リスニングの速度、理解度も週ごとにチェックしてください。週末に受ける模擬試験でスコアの変動を確認し、得点の低いパートに時間をかけるように、学習計画を修正しましょう。これを繰り返し行うことで短期間でのスコアアップが可能となります。
自己診断とフィードバックの活用法
短期間でスコアを上げるためには効率のよい学習が不可欠です。模擬試験を受けた後は結果から自己診断を行い、苦手パートを特定してください。何が原因で正解率が下がっているのかを深く分析します。例えば文法の問題が苦手だったら、分からないのは関係代名詞なのか動詞の活用なのか前置詞なのかといった、詳しい分析が必要です。読解のスピードが遅くて時間が足りなくなるのであれば、原因は語彙力が不足しているのか、長文を読むトレーニングが足りていないのか、文章から要点をつかむ訓練が足りないのかなど、細かく探ります。それによって学習計画の修正を行ってください。
まとめ
ここまでTOEICのスコアを2カ月で200点上げるための学習計画の立て方や、スキマ時間の活用方法、おすすめの参考書やアプリについてなどを解説してきました。ぜひ本記事を参考にして目標スコアを達成してください。
【Santaアルク】3分でできる英語力診断
AIが弱点・伸びしろ・TOEICスコアを予測
- Santaアルクを使って学習しているユーザーは世界で800万人以上!
- 20時間の学習で平均165点のスコアアップ実績
- AIがユーザーのTOEICスコア・弱点・伸びしろを診断し、個別最適化されたカリキュラムを提供