TOEICスコアの目安とは?点数ごとのレベルを徹底解説

TOEICスコアは5〜990まで幅広く、自分のレベルがわかりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。レベルが不明瞭だと不安ですし、次の目標設定も難しくなりますよね。
TOEICスコアのレベルが分かれば、自分がやるべき課題が明確になり、効率よくTOEIC対策に取り組めるようになりますよ。
そこでこの記事では、TOEICスコアのレベルを公式情報に基づいて紹介します。ハイスコアを目指すための勉強方法も徹底解説しますので、ぜひ「日々の積み重ね」×「適切な対策方法」で目標スコアの達成を目指しましょう!

TOEICスコアについての基礎知識

TOEICを受験する際には、スコアについての基礎知識を知っておくことが重要です。

まずは、TOEICのスコア配点や平均点、英検との比較などについてみていきましょう。

TOEICのスコア配点

TOEICの点数はリスニングパートが5〜495点、リーディングパートが5〜495点の合計10〜990点の5点刻みでスコアは表示されます。

問題の正解率がそのまま得点になるのではなく、回ごとの問題の難易度による差をなくすため「スコアの同一化」と呼ばれる統計処理によってスコアが算出されます。

このような採点方法により、他の受験者数の正答率が低かった場合、数問程度のミスがあっても990点になることがあります。

全受験者数の正答率によって配点が変わるため、正解数が同じでも難易度の高い問題に正解している方が高得点になる仕組みになっているというわけですね。

TOEICの平均点とスコアの分布

TOEICスコアの平均点は、実施回ごとによって多少の差があるものの、概ね600点前後となっています。

昨年度の平均スコアについては612点であり、最も多いスコア層としては595点〜644点でした。

引用ページ:公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧|TOEIC Listening & Reading Test 公式データ・資料|【公式】TOEIC Program|IIBC (iibc-global.org)

以下に、過去4回分のセクション別と合計の平均スコアを表形式でまとめたものを紹介します。

実施回リスニングパートリーディングパートトータルスコア
2024/06/23(午後)326.4271.2597.6
2024/07/13(午後)335.5282.3617.7
2024/08/25(午後)325.2279.2604.4
2024/09/14(午後)333.0276.1609.1

点数配分はリスニング・リーディングともに495点ですが、例年リスニングパートの方が平均点が高いことが分かります。

リスニングパートの方がスコアを取りやすく、挫折しづらいため、点数の上げを狙っている方はまず「リスニングパート」から勉強し始めましょう。

また、ハイスコアを目指す方はリーディングパートを極めると総合なレベルアップができます。

TOEICスコアと英検の換算表

英語に関する資格として代表的なものとして、まず思いつくのが「TOEIC」と「英検」です。

どちらも英語学習者の中では有名な資格なので、「英検3級持っているけど、TOEICでは何点目指せる?」「TOEIC600点は英検何級になるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。

TOEICと英検のスコアと級の換算について公表はされていないため、おおよそにはなりますが以下のように比較できます。

英検TOEIC
英検1級945点~
英検準1級785点~
英検2級550点~
英検準2級225点~
英検3~5級120点~

英検はアカデミックな問題が多いのに対し、TOEICは主にビジネスに関する問題が多いため、全く同じレベルで表現することはできません。

しかし、一般的に英検2級を保持しているのであれば、TOEICスコア600点を目指せるとされています。

1度英検またはTOEICどちらかの試験を受けたという方は、ぜひ目標設定の参考にしてみてください。

Santaアルクでレベルチェックをしよう

まだ一度も英検やTOEICを受けたことがなく、現在の英語力を知りたいという方は、まずはTOEIC対策アプリ「Santaアルク」の無料レベルチェックをしてみましょう。

400万人の学習データと約3億問の解答データを学習した高精度のAIがあなたの「今」の英語力をわずか3分で判断し、TOEICスコアにして掲示します。

Santaアルクを使うメリットは次の4つです。

  • あなたのためだけにカスタマイズされた学習カリキュラムで効果的に学習できる
  • スコアアップに必要不可欠な「復習」が簡単にできる
  • 学習データに基づいた「学習レポート」で進捗を確認できる
  • 「Santaチューター」で疑問点を質問できる

Santaアルクに使用されているAIモデルの学習データを分析した結果、20時間の学習で平均165点スコアアップしたという実績があります。

実際に使用している学習者の中には、初受験で555点獲得した方や160点アップを達成している方がおり、コストパフォーマンスの良さや継続しやすい学習環境の評判が高いです。

まずは無料でできるスコア診断から始めてみて、自分の得意・不得意を明確にし、効率よく学習を進められるようにしましょう。

点数ごとのレベル解説

TOEICには、合格・不合格という分かりやすい基準がないため、自分はどのくらい英語力があるのか把握するのは難しいかもしれません。

実際のレベルを知ることは、効果的な学習のためには欠かせないものであり、自信にもつながります。

この章では、TOEIC公に基づいたレベル分けで詳しく解説していきます。

  • ~220点
  • 220~470点
  • 470~730点
  • 730~860点
  • 860点~

自分の英語力を測る目安として、ぜひ参考にしてください。

TOEIC公式のレベル分け

TOEIC公式のレベル表を確認しましょう。

レベルTOEICスコア評価
A860点~Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる
B730~860点どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている
C470~730点日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる
D220~470点通常会話で最低限のコミュニケーションができる
E~220点コミュニケーションができるまでに至っていない

参照ページ:PROFICIENCY SCALE (iibc-global.org)

それでは、それぞれのレベルごとに詳しく解説していきます。

0~220点

TOEICスコア220点以下の人は「まだ英語の基礎が理解できていない初期段階」になります。

1番下のレベルにはなりますが、対策次第では最も伸びしろのある層です。

簡単な語彙や文法などは理解できますが、1つでも難しい単語が出てくると読解できなくなるのが特徴です。

このスコア層にあたる方は、基礎的な語彙力や英文法をまず固めることが必要です。

220~470点

220点〜470点の人は、「英語の基礎力はついてきているが、完璧には理解できていない段階」になります。

中学レベルの英語の知識については身についているため、一部の問題には正解することができますが、そのほとんどが正確には理解できていません。

このスコア層にあたる方は、「語彙量を増やす」「英語耳をつくる」「英文法の理解を強化する」ことが重要です。

470~730点

470〜730点の人は、平均的なスコアを保持しており「問題なく日常生活を送れる英語力があり、自分の意思が伝えられる段階」になります。

600点ある人は、対策をすれば上級者レベルになれる可能性が高く、730点越えまであと一歩といったところです。

このスコア層の方は、基礎的な内容をしっかり固めつつ、リスニングや読解の練習に取り組むことでスコアアップを目指しましょう。

730点~860点

730点〜860点の人は、「日常会話であれば支障なくでき、ビジネス英語にも対応出来る段階」になります。

このレベルに達すると、基礎的な英語学習よりも「精読力」「時間配分の把握」「高度な問題への対応力」が求められます。

オンライン英会話やディスカッションなど、実践的な英語を使う機会を増やし、さらなるスキル向上を目指しましょう。

860点~

860点以上の人は、「ネイティブの英語力とまではいかないものの、流暢に自分の意見を伝えたり、正確に相手の話を聞き取れる力を持つ段階」になります。

このレベルに達するためには、英字新聞や洋書、映画などの高度な英語コンテンツに触れることが効果的です。

TOEIC以外の英語に触れる機会を増やし、精読力と速読力をさらに磨くことで、990点満点も目指せるでしょう。

ハイスコアを目指すための勉強法

平均点までは到達できても、その後スコアアップできない…と悩んでいる方も多いでしょう。

どんな人にも必ず「停滞期」は訪れ、それを乗り越えるとぐんとスコアが上がるようになるんです。

このでは、この伸び悩みを打破し、ハイスコアを目指すための勉強法について紹介します。

  • TOEIC特有の問題形式を理解する
  • 参考書と問題集の選び方
  • アプリで隙間時間を活用しよう

それぞれの項目について、詳しく解説していきます。

TOEIC特有の問題形式を理解する

TOEICでハイスコアを獲得するために、まずすべきことは「TOEIC特有の問題形式を理解すること」です。

TOEICのテストはリスニングパートとリーディングパートに分かれており、それぞれのパートでさまざまな形式の問題が出題されます。これらを把握することで、効率よく対策を立てられます。

参考書と問題集の選び方

次に、自分に合った参考書と問題集を選ぶことが重要です。

参考書選びのポイントとしては、以下の点を押さえましょう。

  • 自分の実力や目標スコアにマッチしたもの
  • 分かりやすい解説がついているか
  • 苦手なパートに特化したものを選ぶ

一冊を何度も繰り返し解くことで、効率よくスコアアップを目指せます。

アプリで隙間時間を活用しよう

TOEICでハイスコアを取るためには、学習時間を確保することが非常に重要です。

通勤・通学時間や休憩時間などの隙間時間にも、アプリを使ってリスニングやリーディングの練習をしましょう。

SantaアルクなどのTOEIC対策アプリを活用し、日常的に効率よく学習することで、確実に成果を出すことができます。

就活や進学に使えるのは何点から?

「就活や進学で有利になるTOEICスコアは何点から?」と疑問に思う方も多いでしょう。

この章では、企業や大学が求めるTOEICスコアについて、英語活用実態調査をもとに詳しく解説していきます。

企業が求めるTOEICスコアとは

約50%もの企業がTOEICスコアを採用要件に設けていたり、参考にしていたりします。また、TOEICのスコアが昇給や昇格の基準になることもあります。

対象TOEICスコア
新卒者・転職者600点〜
業務で英語を使う企業700点〜
外資系企業800点〜

TOEICスコアの平均点は600点ですので、それ以上の点数が多くの企業で求められます。

例えば、トヨタ自動車やソフトバンクでは、新卒採用の条件として「730点以上」を設定しています。業務で英語を使う職種では700点以上のスコアが有利に働くでしょう。

外資系企業では、海外のクライアントや同僚とのコミュニケーションが多いため、流暢な英語力が必要であり、800点以上が求められることが多いです。

履歴書に記載する際のポイント

TOEICスコアを履歴書に記載する際には、いくつかのポイントがあります。

  • 直近2年以内に受験したスコアを記載する
  • 略称ではなく正式名称(TOEIC Listening & Reading Test)で記載する
  • 他の英語資格も併せて記載する
  • 応募先の企業にTOEICスコアの要件が設けられていないか確認する
  • 嘘の申告は絶対に避ける
  • IPテスト(団体受験)のスコアは企業によって認められない場合がある
  • 証明書が必要な場合もあるので準備しておく

企業が求めるスコアを正確に把握し、自分のスコアを正しく記載することが大切です。

進学に役立つTOEICスコアは何点から?

近年では、大学入試や推薦入試においてTOEICスコアを活用する大学が増えています。基準スコアを設けている大学では、目指すべき点数が明確ですが、AO入試や推薦入試などでは基準スコアを設定していない場合もあります。

高校生のTOEICスコア平均は510点程度であるため、500点を1つの基準とするのが良いでしょう。以下に、大学の具体的な活用例を紹介します。

大学名活用事例TOEICスコア
青山学院大学 地域社会共生学部出願資格550点
日本大学 経済学部出願資格470点

MARCHレベルの大学を目指す場合、600点以上が求められることが多いです。さらに有利に進めるためには、700点以上を目標にすると良いでしょう。

参考:TOEIC活用事例 (iibc-global.org)

まとめ

この記事では、TOEICスコアにおけるレベルの目安や、就活・進学に役立つスコアについて解説しました。

TOEICは合格・不合格といった明確な基準がないため、点数だけでは自分の英語力を正確に判断することが難しいかもしれません。しかし、今の自分の英語力を正確に把握し、それに応じた対策を行うことが、スコアアップの鍵です。

初めてTOEICを受ける方や、しばらく受験していなかった方は、まずはTOEIC学習アプリ「Santaアルク」で予測スコアを確認してみましょう。自分のスコアを基に、適切な対策を行うことで、必ずスコアアップを達成できるはずです。

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

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