TOEICはガクチカになる?ESを書くポイントや3つの例文を紹介!

「TOEICはガクチカになるの?」と就活を控えた学生で、疑問に思う方は多いでしょう。たしかに、海外留学や部活などに比べると、TOEICはガクチカに使いにくい印象がありますよね。
そこで本記事では、TOEICをガクチカとして使うためのポイントやエントリーシート(ES)の書き方について解説します。TOEICをガクチカに使っている例文も紹介しているため、エントリーシート作成時の参考にしてみてください。

本記事を読めばTOEICスコアを企業に上手にアピールする方法がわかり、就活を有利に進められるようになるでしょう。

TOEICをガクチカで利用したい場合は、最低でも600点が必要だとされています。英語を頻繁に扱う企業なら、さらに高いスコアが必要になる場合もあります。TOEICスコアをアップさせたいなら、アルクが運営する「Santa アルク」が有効です。

Santa アルクの特徴はAIの力で学習効率を上げられる点です。AIによる精度95%のスコア診断や苦手分析、目標スコア達成までの最適な学習ルートの提案などの機能を利用できます。

さらに、スマホアプリであるためスキマ時間を有効活用でき、学習効果を最大まで高められます。ガクチカで使うためのTOEICスコアを最短で取得したい方は、Santa アルクの活用を検討してみてください。

TOEICは何点からガクチカになる?

TOEICをガクチカとして使うために、どのくらいの英語力が必要なのか確認しておきましょう。

  • ガクチカに使えるのは600点以上が目安
  • TOEICスコア別の英語力
  • 企業によっては高いスコアを求められるため注意

それぞれの項目を確認して、基本的な知識を身につけましょう。

ガクチカに使えるのは600点以上が目安

一般的に、ガクチカとしてエントリーシート(履歴書)に書けるTOEICのスコアは600点からとされています。TOEIC公式が公表しているデータによると、大学生の平均スコアは588点なので、600点あれば平均以上の英語力がある証明になります。

参考:TOEIC Program DAA2023(和文)2023年8月版

また、英検公式によるとTOEIC600点は英検2級に相当するとされています。英検公式では、エントリーシートに記載できる等級は2級からとしているため、同等の英語力をもつTOEIC600点でもアピールできると考えられます。

TOEICをガクチカとして活かしたい方は、まずは600点を目標にしてみましょう。

TOEICスコア別の英語力

TOEICを運営するIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)が作成した指標によると、スコアに対する英語力は以下のように定められています。

TOEIC スコア英語力
860点専門家に対しても十分な英会話が可能。語彙・文法・構文を正確に把握し、流暢に会話ができる。
730点どんな状況でも適切なコミュニケーションを行える。日常会話はほぼ理解でき、業務でも大きな支障はない。
470点日常会話であれば要点を把握して対応できる。複雑な場面での対応や意思疎通が難しい。
220点ゆっくり話してもらうか、繰り返しや言い返してもらうことで会話できる。

参考:PROFICIENCY SCALE

上記の表から、仕事で本格的に英語を使う場合は、730点程度のスコアが必要だとわかります。企業が求めるスキルは英語だけではないものの、公式が公表している英語力を参考に目標スコアを決めるのもよいでしょう。

TOEICでは、勉強法を知っておかなければ効率的なスコアアップは望めません。以下の記事では、パート・スコアごとの勉強法について詳しく解説しています。記事を見ればTOEICの勉強法を網羅的に理解でき、スコアアップの一助となるでしょう。

企業によっては高いスコアを求められるため注意

TOEICをガクチカで使う場合は600点からとされていますが、企業によってはより高いスコアが必要です。

たとえば楽天の新卒採用では、800点以上の取得が必要であると記載されています。また三菱UFJ銀行のグローバル部門における新卒採用では、TOEIC900点以上が望ましいと明記されています。

参考:FAQ | 新卒採用 | 楽天グループ株式会社

参考:三菱UFJ銀行 募集要項

入社したい企業が求めるTOEICスコアは、募集要項のページに記載されている場合が多いです。志望企業が求めるスコアを明確にして、目標スコアに設定しましょう。

高いスコアを求められる企業として代表的なのが外資系企業です。外資系企業とTOEICの関係について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

ガクチカとして使えるスコアと現在の英語力にギャップがある場合、膨大な勉強時間がかかってしまいます。忙しい大学生活を送りつつ目標スコアを達成するためには、効率的に学習を行う必要があります。そこでスマホアプリ「Santa アルク」が、目標達成に大きく貢献してくれるツールになるでしょう。

Santa アルクはTOEIC対策アプリで、現在600万人以上のユーザーに使われています。最大の特徴はAIによって効率的に学習を行える点で、AIによる精度95%のスコア診断によって現在地をいつでも正確に把握できたり、苦手分野を分析したりできます。さらに、アルクがこれまで出版してきたTOEIC対策教材が、スマホ一台で学習できるのでお得です。

ガクチカでTOEICを使いたいと考えていながらスコア不足で悩んでいる方は、Santa アルクで1日でも早く目標スコアを達成しましょう。

企業がガクチカで知りたい5つの項目

企業はTOEICスコアで英語力を見るだけではなく、以下の5項目にも注目しています。

  • 学生の価値観や人間性を知りたい
  • 成果よりもプロセスを知りたい
  • 社風と学生の考えが合っているか知りたい
  • モチベーションの源を知りたい
  • 論理的思考力や課題解決能力を知りたい

TOEICをガクチカとして使う際は、上記5つの項目も伝えられるように工してみましょう。

学生の価値観や人間性を知りたい

企業の新卒採用では、学生の価値観や人間性が重視されます。

企業は学生がどのような思考をもち、どのように行動するのかを把握して、長期的な視点で人材育成や組織への適合性を見極めます。そのため、自分がどのような価値観をもち、どのように他者と協働してきたのかを伝えられるとよいでしょう。

大学の成績やTOEICスコアなどもみられますが、企業は学生の内面も重視しているのです。

成果よりもプロセスを知りたい

新卒採用においては、成果そのものよりも、その成果を出すまでのプロセスが注目されます。単に目標を達成する力だけではなく、困難に直面した際の対処法や柔軟性など、社会人として必要とされる能力を見極めるためです。

TOEICをガクチカとして使う場合は、スコア取得までの道のりで苦労した経験や苦手分野の対処方法など、学習過程に焦点を当てて企業にアピールするとよいでしょう。また、学習プロセスの中で英語力以外に身についたこと(継続力や計画立案能力など)も伝えると、入社後に活かせる能力もアピールできます。

ガクチカを語る際には達成した成果も大切ですが、成果に至るまでのプロセスや学びが重視されることを理解しておきましょう。

社風と学生の考えが合っているか知りたい

企業は自社の社風や価値観と、学生の考えが合っているかを重視します。

企業文化にフィットする人材は、仕事の成果だけでなく、チーム内のコミュニケーションや職場の雰囲気にも好影響を与えるため、長期的に企業に貢献しやすいと判断されます。自分が大切にしている価値観や行動原理が、企業の社風や価値観とどのようにリンクしているか、ガクチカを通じて伝えるとよいでしょう。

企業の社風や価値観は、ホームページや会社説明会、OB・OGへの聞き込みなどで確認できます。採用担当者に、自分が企業に適した人材であることをアピールできるようにしておきましょう。

モチベーションの源を知りたい

企業が新卒採用を行う際には、学生がもつモチベーションの源も重視します。どのようなモチベーションが学生を動かし、何に対して情熱をもっているのかを知ることで、長期的に企業の成長に貢献できるかを判断できるのです。

モチベーションは単に仕事をこなすためのエネルギーではなく、困難に直面したときに乗り越える力になったり、新たなアイデアを思いつく原動力になったりします。また、自社業務と学生のモチベーションがマッチしていれば、企業は長期的に仕事を続けやすいと判断できるのです。

ガクチカを伝える際に、自分が何に情熱を感じ、どのように行動や選択に影響を与えてきたのかを伝えるようにしましょう。

課題解決能力や論理的思考力を知りたい

論理的思考力や課題解決能力は、新卒採用において企業が学生に求める重要なスキルです。

経団連の調査によると、企業が新卒採用時に求める能力の1位が「課題設定・解決能力」で、2位が「論理的思考力」でした(下図赤枠)。

参考:経団連|採用と大学改革への期待に関するアンケート結果

TOEICをガクチカで伝える際には、学習過程で直面した課題をどのように解決したのか述べると課題解決能力をアピールできるでしょう。また、目標スコア達成までに工夫した学習方法や、計画立案について説明ができると論理的思考力も伝えられます。

社会人としてもっとも求められる2つのスキルを、TOEICスコアを通じて伝えられるように準備しておきましょう。

TOEICのガクチカを書くときのポイント3つ

TOEICのガクチカを書く際は、以下の3つのポイントを意識しましょう。

  • スコアは英語力を表すだけではない
  • 英語力の高さをアピールしすぎるのは逆効果になる
  • PREP法を意識して書くと内容が伝わりやすい

ガクチカを効果的に企業に伝える方法なので、ぜひ参考にしてみてください。

スコアは英語力を表すだけではない

TOEICスコアは英語力を示す指標ですが、目標達成に対する継続力や計画力、自己管理能力なども伝えられます。

とくに新卒採用では、コミュニケーション能力や課題解決力などの目に見えないスキルを求められる傾向にあります。もちろんTOEICスコアで英語力をアピールすることはプラスに働きますが、英語力以外も伝えられるようにするとよいでしょう。

スコアを取得するためにどのような努力をしたのか、困難をどのように乗り越えたのかというプロセスも伝えて、企業が求めるスキルをもっていることをアピールしましょう。

英語力の高さをアピールしすぎるのは逆効果になる

TOEICスコアで英語力だけをアピールしてしまうと、むしろ採用担当者に悪い印象を与えてしまう場合があります。新卒採用において、企業は学生の人間性や価値観を重視しています。そのため、学生が高い英語力をもっていると把握するだけでは、企業はその学生がどのような人物なのか判断できません。

企業が大卒者に求めるスキルに関する経団連の調査結果は、以下のとおりです。

参考:経団連|採用と大学改革への期待に関するアンケート結果

調査結果を見ると、主体性やチームワーク、課題解決能力などが求められています。また「特に期待する知識」に関して、専門知識より「文系・理系の枠を超えた知識・教養」が求められています。したがって、高い英語力以外にも、企業側が求めているスキルは他にも多数存在するのです。

TOEICをガクチカとして使う場合は、前述した通り、英語以外も伝えるように意識しましょう。

PREP法を意識して書くと内容が伝わりやすい

履歴書にガクチカを書く際は「PREP法」を意識すると伝わりやすい文を書けるようになります。

PREP法とは「Point:結論」→「Reason:理由」→「Example:具体例・事例」→「Point:結論」の順番で文章を書くテクニックです。文章力はどの仕事でも重要なスキルであるため、伝わりやすい文章を書けると、それだけでもプラスの評価につながるでしょう。

次の章で紹介するガクチカの例文は、PREP法を用いて書かれています。例文を参考にして、自身の履歴書を書いてみてください。

TOEICスコアを履歴書でアピールする際には、書き方を知っておくと自分の強みを採用担当者に適切に伝えられます。TOEICスコアを履歴書に書く予定の方は、以下の記事を参考にしてみてください。

TOEICをガクチカで使った学生の例文3選

TOEICをガクチカとして活用した例文を3つ紹介します。例文を参考にして、エントリーシート(履歴書)や面接対策に役立ててください。今回の例文は、300文字以内の条件で書かれています。

例文①

(Point:結論)私が学生時代に力を入れて取り組んだのは、TOEICの学習です。

(Reason:理由)大学入学時のTOEICスコアは400点でしたが、アメリカへの留学中にコミュニケーションで苦労した経験をきっかけに、努力を重ねて800点を取得しました。

(Example:具体的に学んだ内容)この経験で学んだことは、目標に向かって継続的に努力することの重要性です。400点から800点取得までの道のりは長く、挫けそうになった時期もありましたが、3年間学習を継続することで目標を達成しました。

(Point:結論)貴社に入社した際にはTOEICの学習で培った継続力を活かし、どのような業務にも積極的に取り組み目標達成に貢献したいと考えています。

例文②

(Point:結論)私は学生時代、英語学習に力を入れました。

(Reason:理由)学習をはじめたきっかけは、同じサークルの交換留学生とのコミュニケーションをうまく取れなかったためです。努力の結果、2年間で500点から750点を取得できました。

(Example:具体的に学んだ内容)学習の過程で学んだことは、具体的な学習計画を策定することの重要性です。2年間の学習では、1週間単位で学習計画を立て、単語や文法を学習する日やリスニングに注力する日などを細かく設定しました。

(Point:結論)TOEICの学習を通じて、異文化間コミュニケーションを活発に行えるようになり、大学では交換留学生との交流が増えました。貴社では国際的なビジネスが主な業務であるため、言語能力と身につけた計画性を活かして貢献したいと考えています。

例文③

(Point・Reason:結論・理由)洋画を字幕なしで視聴するという目標から、私は学生時代に英語力の向上に力を入れました。そして英語学習を行うにあたって、TOEICスコアの向上も目指しました。

(Example:具体的に学んだ内容)学習の過程で工夫したことは、苦手分野の分析です。とくに苦手であったリスニングでは、聞き取れない単語があれば分析し、その単語の音を聞き取れるようになるまでリスニングを繰り返しました。分析によって苦手を見つけ出し、同じ間違いを繰り返さないよう対策を講じた結果、1年間でスコアが400点から700点になりました。

(Point:結論)この経験から、目標達成のためには自分の弱点を克服するための努力が重要だと学びました。貴社での業務においては、与えられた仕事の問題点を的確に分析し、解決策を見つける能力を活かしていきたいと思います。

TOEICとガクチカについてよくある質問

TOEICとガクチカについてよくある質問を2つ用意しました。

  • 就活にTOEICは必須ですか?
  • TOEIC700点はガクチカで使えますか?

TOEICをガクチカで使いたい方は、回答を参考にしてみてください。

就活にTOEICは必須ですか?

TOEICスコアは就活で必須ではありません。英語を頻繁に使わない企業では重視されないケースもあります。

TOEIC公式の調査では、新卒採用の要件としてTOEICを採用している企業は約49.1%でした。

参考:英語活用実態調査2019

志望企業によって求められるスキルは異なるため、事前にリサーチしましょう。

TOEIC700点はガクチカで使えますか?

TOEIC700点はガクチカとして使える場合があります。

TOEIC公式のデータによると、大学生の平均点は588点です。700点であれば平均よりも約100点高いため、ガクチカとしてアピールしやすいです。さらに、学習した過程で学んだことも伝えられるとプラスの評価につながりやすくなります。

しかし、志望企業によってはさらに高い点数を求められる場合があります。TOEIC700点をガクチカで使う場合、事前に求められるスコアをチェックしておきましょう。TOEIC700点の実績を就職活動で使いたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

TOEICをガクチカで使う場合は英語力以外も伝えよう!

TOEICは英語力を判断する指標になるだけではなく、学習で学んだ継続力や計画性なども伝えられます。

経団連の調査によると、英語力より主体性や論理的思考力などが求められる傾向です。そのため、エントリーシートや面接でガクチカを伝える際は、英語力以外もアピールできるように準備しておきましょう。

ガクチカでTOEICを使う場合、企業が求める水準以上のスコアが必要です。求められるスコアより下のスコアでアピールしても、プラスには働きにくいでしょう。できるだけ時間をかけず、効率的にアピールできるスコアに到達するために「Santa アルク」の活用を検討してみてください。

Santa アルクは、AIによる精度95%のスコア診断や苦手分析、目標スコア達成までの最適な学習ルートの提案が可能です。AIによって効率化された学習で、ガクチカで使えるスコアを少しでも早く達成できるでしょう。

また、Santa アルクはスマホアプリであるため、通学中やバイトへの通勤中など、スキマ時間でもTOEICを学習できます。800点以上を取得している人たちの多くは、スキマ時間を有効活用しているというデータがあります。企業にできるだけ良いアピールをしたいと考えている方は、Santa アルクを活用してスコアアップを目指してみましょう。

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