【TOEIC対策】シャドーイングの効果とは?やり方とおすすめ教材6選を徹底解説

「シャドーイングってどうやるの?」「どの教材を使えば効果的なの?」と思っていませんか?シャドーイングは難しいと言われることもありますが、やり方や教材さえ間違わなければ、どのレベルの人でも実践できる学習法です。
今回は、シャドーイングの効果と具体的なやり方、おすすめの教材をレベル別に紹介しています。
シャドーイングが難しいと感じてしまう理由についても解説しているので、いまいちシャドーイングへのモチベーションが上がっていない人も、ぜひ参考にしてみてください。

シャドーイングは、とくにリスニング力アップに効果のある学習法ですが、リスニング対策ならアプリの活用もおすすめです。「Santaアルク」では、AIによる精度95%のスコア診断によって、あなたに合った学習コンテンツを提供しています。レベルに合ったリスニング対策ができるので、ぜひ利用を検討してみてくださいね。

TOEIC対策に役立つシャドーイングの効果

シャドーイングとは、英語の音声に続いて、聞こえたまま影(シャドー)のように追いかけながら発話するトレーニング法です。

シャドーイングをすることで、英語を聞き取るのに必須の「音声知覚」と呼ばれる能力が鍛えられ、以下のような効果を得られます。

  • リスニング力が向上する
  • リーディング力が向上する

リスニング力が向上する

シャドーイングを行うとリスニングが向上します。シャドーイングでは、聞こえてきた音声を一言一句リピートする必要があるため、音をしっかり聞き取る力(音声知覚)を鍛えられるからです。

また、キャッチした音を理解する力(意味理解)も同時に伸ばせます。流れてきた英語を正しい語彙に変換し、その英語の意味を正しく理解できるようになることで、リスニング力が身につくのです。

リスニングが苦手な人は、以下の記事もチェックしてみてください。英語が聞き取れない原因と対策法について解説しています。

リーディング力が向上する

シャドーイングを行うことで、リーディング力も上がります。

文章の意味を理解しながらシャドーイングすることで、キャッチした音を理解する力である意味理解のスキルが向上し、英文を早く読めるようになるからです。また日本語の語順に直さず、そのまま英語の語順で読む癖が身につくことで、リーディングスピードの向上につながります。

早く読めるようになれば、試験時間内に解き終わることができたり、TOEICパート7のような長文読解もスムーズに回答できたりします。

パート7の時間配分や対策法については以下の記事で解説しているので、パート7が苦手な人は、ぜひ参考にしてみてください。

シャドーイングが難しいと感じる3つの理由

シャドーイングは、リスニングにもリーディングにも効果があるトレーニング法ですが、TOEIC初心者には「難しい」と感じる場合があります。

シャドーイングが難しいと感じるのは、以下のような理由があるためです。当てはまる人は事前に注意しておきましょう。

  • 基礎英語力が身についていないから
  • 教材の速度が自分のレベルに合ってないから
  • 事前にスクリプトを確認していないから

基礎英語力が身についていないから

シャドーイングでは、中学レベルの語彙力や文法の知識といった基礎英語力が必要です。基礎英語力がないと、音声を聞いても単語を認識できないため、シャドーイングが難しいと感じてしまうのです。

初心者向けのシャドーイング教材であっても、教材内に10個以上知らない単語があれば、シャドーイングの前に基礎英語力を身につけましょう。

単語や文法を学習するなら、TOEIC対策ができるアプリ「Santaアルク」も利用してみてください。ユーザーのレベルごとに単語学習ができたり、文章構造の分析機能で文法を学習できたりもします。基礎英語力を伸ばしたい人は、ぜひダウンロードしてみてくださいね。

教材の速度が自分のレベルに合ってないから

教材のレベル感が合っていても、速度が合っていないと難しいと感じてしまいます。発音される音声が速すぎると、聞き取った音声を自分の脳内にある単語と結びつけることができません。

音が単語として認識されず、うまくシャドーイングできなくなってしまうので、速度を落として取り組んでみましょう。

事前にスクリプトを確認していないから

シャドーイングを実施する前にスクリプトと音声を照らし合わせていないと、難易度はかなり上がります。

たとえば、「キーパップ」という音を聞き取ったとします。スクリプトを見てそれが「keep up」のことだと認識していなければ、「ついていく」という単語の意味を理解するところまで対応するのは難しくなるでしょう。

スクリプトを確認し、音声と照らし合わせてから始めると、シャドーイングがやりやすくなりますよ。

シャドーイングのやり方

シャドーイングは、1日あたり30分〜1時間を目安に取り組みましょう。1時間以上続けてシャドーイングを行うと、口が疲れて正しい発音ができなくなるためです。まずは15分など短い時間から始めて、毎日継続して取り組めるようにしましょう。

以下の手順に沿って、シャドーイングを実践してみてください。

  • STEP1:音声を聞く
  • STEP2:スクリプトを確認する
  • STEP3:音に集中してシャドーイングする
  • STEP4:意味を理解しながらシャドーイングする

STEP1:音声を聞く

シャドーイングする教材を選んだら、まずは音声を聞きます。まだスクリプトは見ずに英語を聞き取り、内容をイメージしながら聞いていきましょう。

何度か繰り返し聞き、聞き取れなかった部分はメモしておくと次のステップで役立ちますよ。

STEP2:スクリプトを確認する

次に、スクリプトを確認して聞き取れなかった部分の原因を把握しましょう。

単純に発音の知識がなくて聞き取れなかったのか、そもそも単語や文法を知らなかったのかなどをチェックし、わからなかった部分は調べて理解できるようにしておきます。

また、文章の意味もきちんと理解できるように、文章の頭から意味のかたまりごとに区切っていく「スラッシュリーディング」を取り入れると、英語の語順のままで意味をつかみやすくなりますよ。

スクリプトを確認する際は、英文を正確に理解しながら読んでいく「精読」のやり方も活

用できるでしょう。以下の記事では、精読の詳しいやり方や注意点について解説しているので、あわせてご覧ください。

STEP3:音に集中してシャドーイングする

ここからは実際にシャドーイングを行いますが、まずは音に集中して実践していきます。英語の意味まで理解しようとせず、流れている音声から1〜2語遅れる程度のスピードで発音していきます。

一つひとつの発音・アクセント・強弱・リズムを意識しながら、聞こえてきた通りに真似ることがポイントです。難しいときはスピードを落としたり、シャドーイング時の音声を録音して正しく言えているか確認するといいでしょう。

スムーズに発音できるようになるまで何度も繰り返し練習すると、音をしっかり聞き取る「音声知覚」を無意識にできるようになっていきますよ。

STEP4:意味を理解しながらシャドーイングする

スムーズに発音できるようになったら、英語の意味も理解しながらシャドーイングを行いましょう。2段階にわけることで、今度はキャッチした音を理解する「意味理解」がしやすくなり、リスニング力アップが期待できます。

日本語に置き換えて理解しようとすると、音声のスピードについていけないので、英語の語順のまま理解するよう心がけましょう。

シャドーイングにおすすめの教材6選

シャドーイングを実践する際は、自分に合った教材を選ぶのが重要です。テキスト教材とアプリをそれぞれ紹介しているので、レベルや学習スタイルに合わせて選んでみてくださいね。

  • 公式TOEIC Listening & Reading 問題集11
  • 決定版 英語シャドーイング 改訂新版
  • ゼロからスタートシャドーイング
  • シャドテン
  • 英会話や英単語を聞き流し-英語リスニング
  • TED

公式TOEIC Listening & Reading 問題集11

「公式TOEIC Listening & Reading 問題集11」は、本番にもっとも近い公式問題集です。各問題には英文スクリプト・日本語訳・日本語の解説がついています。

本番の試験と同じネイティブスピーカーの音源を聞けるため、最初に取り組むシャドーイング教材としておすすめですよ。

決定版 英語シャドーイング 改訂新版

決定版 英語シャドーイング 改訂新版」は、初心者から上級者まで幅広いレベルに対応したシャドーイング教材です。

教材は第一部と第二部に分かれており、第一部ではシャドーイングとはどんな学習方法で、どうやって取り組むのかが詳しく解説されています。第二部は実践トレーニングとなっており、ステージ1〜3で段階的に難易度が上がっていきます。

シャドーイングを論理的に理解したあとに実践トレーニングを行えるため、効率的にシャドーイング学習ができる一冊です。

ゼロからスタートシャドーイング

ゼロからスタートシャドーイング」は、TOEIC初心者が気軽に取り組みやすい教材です。単語→短文→会話→長文といったように、簡単な題材から順にシャドーイングしていく内容になっています。

丁寧な解説やアドバイスでわかりやすく、イラスト付きで楽しく学習できるのが特徴です。まずは簡単なシャドーイングから取り入れたい人におすすめですよ。

シャドテン

「シャドテン」は、シャドーイングに特化した英語学習アプリです。自分が話した音声を録音できるため、英語を客観的に聞いて改善につなげることも可能です。

また、英語のプロがシャドーイング音声を添削してくれる機能もついています。プロに添削してもらうことで、シャドーイングの精度を上げられたり、発音で改善すべきポイントを指摘してもらえたりします。

独学でシャドーイングするだけでなく、プロにアドバイスを求めたい人におすすめのアプリです。

英会話や英単語を聞き流し-英語リスニング

「英会話や英単語を聞き流し-英語リスニング」は、完全無料で英語ニュースや英会話などをリスニングできるアプリです。

ハッキリとした発音が流れるため、初心者でも取り組みやすいでしょう。また、ダウンロード機能付きなので、オフラインでシャドーイングすることもできます。話題は毎日アップロードされるため、「最新情報を英語で聞いてシャドーイング学習にも活かしたい」という人におすすめのアプリです。

TED

「TED」は世界の著名人によるスピーチを無料で視聴できるアプリです。文化、自然、社会問題など幅広いカテゴリーが用意されているため、興味のあるジャンルで楽しくシャドーイングに取り組めます。

日本語のスクリプトがあり、字幕表示や再生速度の変更もできるため、シャドーイングに適しています。

シャドーイング用の教材ではないため、難易度は少し高めです。シャドーイングに慣れてきた人や、TOEIC中級者〜上級者レベルの人におすすめです。

シャドーイングを実践してリスニングもリーディングも得意になろう

シャドーイングは、英語を聞き取る能力「音声知覚」と、聞き取った音を理解する能力「意味理解」を鍛えられるトレーニング法です。

シャドーイングを続けることで、リスニング力とリーディング力の向上が期待できます。1日あたり30分〜1時間を目安に継続的に取り組むことで、学習効果を最大限に上げましょう。

ただし、基礎英語力が身についていないと、シャドーイングは効果を発揮できません。中学レベルの単語や文法の知識に自信がなければ、まずは「Santaアルク」で基礎英語力を伸ばしてみてください。

SantaアルクはTOEICに特化した単語学習のほか、リーディング学習に活用できる文章構造の分析機能もついています。AIチャットで英語に関する質問をすることも可能なので、疑問点も解消しながら効率的に学習できますよ。

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

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