TOEICは、主に企業が求職者の英語力を測るための試験です。そのため、TOEICで900点を取得すれば、人生が変わる可能性は高いと言えます。
しかし、具体的にどのように人生が変わるのかイメージできなければ、学習のモチベーションにはつながりません。
そこで本記事では、TOEICで900点を取得すれば人生が変わる理由について、データをもとに解説しています。また、900点を取るための勉強法やおすすめの参考書なども解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
本記事を読めば、TOEICで900点を取得するための学習意欲が高まり、人生を変える一歩目となるでしょう。
TOEICで900点取得者の多くが、スキマ時間を積極的に活用しているというデータがTOEIC公式から発表されています。通勤・通学中や待ち時間など、スキマ時間をうまく活用するなら、スマホアプリが便利です。
目次
TOEICで900点を取得すると人生が変わると言われる理由
TOEIC900点を取得すると人生が変わると言われる理由は、以下の5つです。
- 900点取得者の希少性は非常に高いから
- 大企業で高く評価される場合があるから
- 昇格や昇進につながるから
- キャリアの幅が広がるから
- TOEICスコアが高いほど年収がアップするから
それぞれの理由を確認すると、900点取得のモチベーションを高められるでしょう。
900点取得者の希少性は非常に高いから
TOEIC900点を取得している受験者数は非常に少ないため、900点取得者は全国的に数少ない存在です。
TOEIC公式によると、2022年度の900点以上の割合は、TOEIC L&R※1における受験者全体の上位4.2%※2と発表されています。
※1:リスニング・リーディングの問題が出題されるTOEICの形式。
※2:正確な数値は895点以上が4.2%
2022年度の全受験者約78万4000人を対象として計算すると約3万人しか900点以上を獲得していません。900点の希少性が、就職や転職で高く評価される理由のひとつです。
大企業で高く評価される場合があるから
TOEIC900点取得者は企業からも高く評価されやすくなるため、就職・転職活動を有利に行える場合があります。
とくに英語を頻繁に使う業界であれば、TOEICスコアが評価に関わるケースが多いです。
たとえば楽天の新卒採用では、800点以上が採用条件とされています。また三菱UFJ銀行グローバル部門における新卒採用において、採用条件ではないものの、TOEIC900点以上が望ましいと記載されています。
参考:三菱UFJ銀行 募集要項
英語を扱う業界であれば、900点は就職や転職で有利に働くでしょう。
TOEICスコアを外資系の転職で活かしたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
昇格や昇進につながるから
会社によってはTOEIC900点の取得によって社内の評価が上がり、昇給や昇格が期待できます。
TOEIC公式の調査によると、TOEICスコアを昇進・昇格要件としている企業の多くで、900点は要件を満たしているとわかります。
参考:英語活用実態調査2019
調査では、約30%〜40%超の企業が、TOEICスコアを昇進・昇格要件にしていました。
TOEIC900点には、入社後も活かせるメリットがあります。TOEICスコアに関する制度は企業によって異なるため、就職・転職活動時に調査するとよいでしょう。
キャリアの幅が広がるから
TOEIC公式によるとTOEIC800点以上は、通訳がなくてもひとりで海外出張に行けたり、海外赴任ができたりするスコアであると報告されています。
海外部門での仕事に必要とされるTOEICスコアの平均は約690点であるため、900点を超えている場合、海外勤務の条件を十分に満たしていると言えます。
参考:英語活用実態調査2019
将来海外で働きたい方は、TOEIC900点を目標にして学習してもよいでしょう。
TOEICスコアが高いほど年収がアップするから
転職サービス提供会社「doda」の調査によると、TOEICスコアが高いほど年収が高い傾向にありました。
TOEIC900点の平均年収は534万円であり、900点より下のスコアはすべて400万円以下の年収です。TOEIC900点は、とくに年収が高い傾向にあります。
TOEICスコアが必ずしも年収と直結するわけではありませんが、傾向としてスコアと年収は比例関係にあると言えます。年収を上げたい方は、TOEIC900点を目指して人生を変えることを目指してみてもよいでしょう。
TOEICと年収の関係について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
TOEIC900点のレベルはどのくらい?
TOEIC900点を目指す場合、どのくらいの英語力をもつべきなのか具体的にイメージしておくことも重要です。
- 200問中17〜19問しか間違えない英語力
- 専門的な分野で仕事が可能
- 英検で換算すると準1級〜1級
TOEIC900点のレベル感を確認してみてください。
200問中17〜19問しか間違えない英語力
TOEIC900点以上を獲得するためには、問題の9割以上を正解する必要があります。TOEICは全200問で、9割以上正解するなら許されるミスの数は17〜19問。です。
ただしTOEICの採点基準は公表されていません。テストによっては間違えられる数が変わるため注意しましょう。
問題を全問解くには、1問にかける時間はできるだけ短くする必要があります。900点を狙うために、日々の学習で解答スピードも意識しましょう。
専門的な分野で仕事が可能
TOEIC公式によると、TOEICで860点以上の取得者は「専門外の分野の話題でも十分に会話を理解し、流暢に会話ができる英語力をもつ」とされています。
900点以上になると、さらに高い英語力をもっていると考えられるでしょう。
900点以上のスコアが要求されるのは、外資系企業(銀行・コンサルティング会社・商社など)が挙げられます。いずれも英語でのコミュニケーションが多いため、高い英語力がなければ顧客と意思疎通ができません。
900点以上の点数を求める業務は責任が重い分、給料が高くなります。
英検で換算すると準1級〜1級
文部科学省が公表しているデータによると、TOEIC900点は英検準1級〜1級に相当します。
データでは英検以外の換算データも公表されており、受験や就職活動で用いられるテストを比較した結果は以下のとおりです。
試験名 | TOEIC900点から換算 |
---|---|
英検 | 準1級〜1級 |
TOEFL iBT | 72〜120 |
IELTS | 5.5〜8.0 |
TOEIC900点はどの試験と比較しても高い点数帯になります。
TOEIC900点取得者は、多くの場面で評価される人材なのです。
TOEIC900点取得にはどのくらい勉強時間が必要?
現在の英語力によっては、TOEICで900点を取得するまでに多くの時間がかかります。
オックスフォード大学出版の資料で公開されている表によると、現在のスコアから目標スコア取得までにかかる勉強時間の目安は以下のとおりです。
※表内数字の単位は時間(h)
参考:A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success
たとえば、現在750点の人が900点を目指す場合、最低でも275時間以上はかかると予想されます。
900点を取得すればキャリアで有利になりますが、道のりは非常に長くなる可能性があると理解しておきましょう。
TOEIC900点を目指す際の注意点
TOEIC900点を目指す方は、以下の2点に注意しましょう。
- 900点でも英語がペラペラにならない人もいる
- 志望企業がTOEICを重視していない場合がある
それぞれの注意点について、詳しく解説します。
900点でも英語がペラペラにならない人もいる
TOEICで900点を取得しても、業務で英語を使えるほどのスピーキング能力が身につかない場合があります。多くの人が受験するTOEIC L&Rでは、リスニングとリーディングスキルだけが求められるため、スピーキングの学習が後回しになるためです。
実際、TOEICスコアが実際の英語力を正確に反映できていないという研究結果※も報告されているのです。
※韓国内で調査された結果。国によって異なる場合も考えられる。
参考:A political economic analysis of commodified English in South Korean neoliberal labor markets
TOEICで900点をもっていると、英語で専門的な会話ができて、さまざまな業務をこなせると思われる可能性があります。そのため900点を取得しても、実際の仕事で活用できなければ、就職や転職後のキャリアアップは期待できません。
現場で使える英語力を身につけるためには、スピーキングやライティングの学習も並行して行うのがおすすめです。
TOEICのスピーキング対策については、以下の記事を参考にしてみてください。
志望企業がTOEICを重視していない場合がある
就職や転職志望先の企業がTOEICを重視していない場合、900点でもプラスに働きにくい可能性があります。
TOEIC公式の調査によると、新卒では44.5%、中途では38.4%の割合で、TOEICを利用していない企業が存在しています。
参考:英語活用実態調査2019
就職・転職活動でTOEICを活用したい方は、まず志望企業先でTOEICが活用できるか確認しておきましょう。
TOEIC900点を取得するための勉強法
TOEIC900点を取得するための勉強法を紹介します。
- ケアレスミスを減らす
- 生の英語を聞く
- 苦手分野を重点的に勉強する
- スキマ時間を活用する
それぞれの学習方法を参考に、効率的なスコアアップを目指しましょう。
ケアレスミスを減らす
TOEICで900点を取るためには、ケアレスミスをできるだけ減らすようにしましょう。TOEICで900点を取得するには、200問中17問から19問程度しか間違えられないため、1問のミスも目標達成に大きく影響します。
ケアレスミスを防ぐためには、本番の試験時間である2時間を集中できるようなトレーニングを行ったり、ひっかけ問題で間違えないようにしたりすることが必要です。
可能な限りケアレスミスを減らせるように、日々の学習から意識しておきましょう。
生の英語を聞く
映画や動画などの生の英語に触れることで、リスニング力をアップさせる方法が有効です。
TOEIC公式の調査によると、ハイスコアを取得している人の多くが、生の英語に触れている傾向があったと報告されています。
参考:英語活用実態調査2019
映画や動画の他にも音楽を聞いたり、外国人の友人と会話したりすることも有効な手段です。
900点を目標にしている方は、調査結果を参考にして、生の英語を聞く学習も取り入れてみてください。
その他のTOEICのリスニング対策については、以下の記事を参考にしてみてください。
苦手分野を重点的に勉強する
900点には高い正答率が求められるため、苦手分野の克服も重要です。しかし、どのように苦手分野を分析すればいいのかわからない方も多いでしょう。
苦手分野の分析は、ひとりで行うと時間がかかったり、分析を間違えたりしてしまう可能性があります。そこで、苦手分野の把握には、分析機能がついているアプリがおすすめです。記事後半で紹介する「Santa アルク」では、AIによる苦手分野の分析が可能であるため、活用を検討してみてください。
スキマ時間を活用する
TOEIC公式によると、TOEICで800点以上を獲得している人々は、通勤や通学中などのスキマ時間を効果的に利用していると報告されています。
出典:英語活用実態調査2019
学習場所のデータ(上のグラフ)では、800点以上取得者の約71.7%が「電車やバスの中」と回答しています。
また、学習する時間帯のデータ(下のグラフ)では、高得点者の約66.7%が通勤時間に学習していることがわかります。これは、他のスコア層と比較して約2倍の割合でした。データは800点以上取得者が対称であるため、900点取得者はさらにスキマ時間を有効活用していると考えられます。
スキマ時間の活用には、単語帳やスマホアプリなど持ち運びやすい媒体がおすすめです。900点以上を目指す方は、スキマ時間を有効活用できるような学習を行ってみましょう。
TOEIC900点取得におすすめの参考書・アプリ
TOEICで900点を取得するためのおすすめ教材を紹介します。
- Santa アルク
- 金のフレーズ
- TOEIC L&Rテスト990点攻略
900点越えを狙える教材を厳選しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Santa アルク
AIの力で効率的に学習できるアプリ「Santa アルク」を紹介します。
Santa アルクは約600万人のユーザーが利用しているアプリで、以下の特徴をもっています。
- 精度95%でスコア診断ができる
- AIが効率的な学習ルートを提案してくれる
- 「Santa Tutor」で英語に関する質問ができる
- 無料でも学習できる
- 点数アップの実績が多数ある
上記のように「Santaアルク」は、AIによる効率的な学習が可能で、900点を狙う方におすすめです。AIによる精度95%のスコア診断で正確な現在地を把握し、最適化された学習計画に沿って学習を行えます。
またSanta アルクはスマホアプリであるため、スキマ時間を活用しやすい点もメリットです。TOEIC公式によると、ハイスコア取得者の多くがスキマ時間を有効活用しています。900点を狙うなら、スキマ時間を有効活用するためにSanta アルクを活用するのもよいでしょう。
最短で900点を取得して、人生を変えたいと考えている方は、Santa アルクの利用を検討してみてください。
金のフレーズ
「金のフレーズ」はTOEICで出題された単語だけを収録し、頻出単語に特化した単語帳です。
著者のTEX加藤氏は有名なTOEIC講師です。80回以上TOEICを受験した経験を活かして、過去に出題された単語を集めた「TEXファイル」をもとに単語を選んでいます。
収録されている単語は1000語で、TOEIC600点から990点レベルまでをカバーしています。TOEIC900点以上を目指す方におすすめの単語帳です。
TOEIC L&Rテスト990点攻略
「TOEIC L&Rテスト990点攻略」は、人気TOEIC講師HUMMER氏が作成した問題で、990点満点を目指すための学習を実施できる参考書です。
本書では、パート別に難問や見落としやすいポイントを厳選して解説し、上級者でもつまずきがちな箇所を克服できるように指導しています。さらに、英語圏4か国のナレーターによる音声CDも同梱されており、リスニング力のトレーニングも可能です。また、本書の音声は「英語の友」アプリでも聴けるため、いつ・どこでも学習を進められる点もメリットです。
TOEIC900点獲得に必要な知識と技術を、この1冊で網羅的に学習できます。
TOEICで900点を取って人生を変えよう!
TOEICで900点を取得すると、就活や転職で有利になるだけでなく、入社後のキャリアにもプラスに働く可能性が高いです。また、調査によると年収とTOEICスコアには相関があると報告されているため、TOEIC900点は人生を変えると言っても過言ではないでしょう。
本記事では、TOEIC900点を取得するための勉強法や教材も紹介しました。参考にして、人生を変えるための学習に取り組んでみてください。
TOEIC900点を取得するためには、膨大な勉強時間がかかる場合があります。仕事や学業で、なかなか勉強時間をとれない方は、アプリ学習によるスキマ時間の有効活用がおすすめです。TOEICに特化したアプリ「Santaアルク」では、AIによる精度95%のスコア診断や苦手分野の分析、900点取得までの最適な学習ルートの提案などを行います。AIの力を借りることで、限られた時間でも結果を出しやすくなります。
また、Santa アルクはスマホアプリであるため、スキマ時間で学習を行いやすい点もメリットです。ハイスコアの受験者の多くがスキマ時間を有効活用しているデータがあります。Santaアルクでスキマ時間を最大限に活用してみましょう。
TOEIC900点を最速で達成し、本気で人生を変えたい方は、Santa アルクの活用を検討してみてください。
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