大学生にとってTOEICは、自分の英語力を数値で把握し、就職活動や留学、進学において武器にすることができる試験です。しかし、「他の大学生はどれくらいのスコアを持っているのか」「自分は何点を目標にすべきか」と悩む方も多いでしょう。この記事では、最新の平均スコアや就活に役立つスコア、効率的な勉強法を紹介します!
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目次
TOEICとは?
TOEICは、英語力を測定する国際的な試験で、特にビジネスや日常生活での英語能力を評価します。TOEICのスコアがあると、就職活動や留学、単位取得など多方面で役立ちます。ここでは以下のポイントを解説します。
- TOEICの基本情報と種類(L&R・S&W・Bridge・IPテスト)
- TOEICスコアの仕組みと評価基準
- 大学生がTOEICを受験するメリット
TOEICの基本情報と種類(L&R・S&W・Bridge・IPテスト)
TOEICにはいくつかの種類があり、それぞれ測定するスキルや用途が異なります。以下に主な種類と特徴を紹介します。
TOEIC Listening & Reading Test(L&R)
リスニングとリーディング能力を測定するマークシート方式の試験です。結果は合計で10点から990点のスコアで示されます。最も広く利用されているタイプです。
TOEIC Speaking & Writing Tests(S&W)
スピーキングとライティング能力を測定し、結果はそれぞれ0~200点のスコアで示されます。日常・ビジネスでの会話力や、英文メール作成の能力などを測るのに適しています。
TOEIC Bridge Listening & Reading Tests
初中級者向けの試験で、簡単なリスニングとリーディング力を測定します。結果は30点から100点のスコアで示されます。初中級者の英語力診断として活用されます。
TOEIC IPテスト
団体向けに実施される試験で、形式は若干異なる場合もありますが内容はTOEIC L&Rと同じです。大学や企業の研修で採用されています。
IPテストは大学で申し込みを受け付けている場合もあるので、自分の大学の情報を確認してみましょう。試験の費用が割安でありことなど、通常の公開テストに比べて様々なメリットがあります。詳しくは以下の記事も参考にしてみてください。
自分の英語力や目的に合った試験を選びましょう。
TOEICスコアの仕組みと評価基準
TOEIC L & Rのスコアは、5点刻みで、リスニングとリーディングそれぞれ495点満点、990点が最高スコアです。スコアの仕組みを理解して、目標を明確にし、学習計画を立ててください
スコアとコミュニケーション能力のレベル
- 220〜470点:通常会話で最低限のコミュニケーションができる。
- 470~730点:日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる。
- 730~860点:どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。
- 860〜990点: Non-nativeとして十分なコミュニケーションができる。
TOEICのスコアの計算には受験者の正答率などを基に、統計的な処理が行われているとされています。スコアごとの特性を理解し、目標を立てることが重要です。
自分の英語レベルを知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
大学生がTOEICを受験するメリット
大学生にとってTOEIC受験には数多くのメリットがあります。特に、以下の点が重要です。
就職活動に役立つ
多くの企業では、採用基準としてTOEICスコアを参考にしています。一般的に600点未満ではあまりアピールにならず、600点以上を求める企業が増えています。700点以上で評価が高くなる場合が多いです。外資系企業や商社では800点以上が目安とされることもあり、内定者の多くが800点以上のスコアを持っているような企業もあります。
TOEICを就活に役立てたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
単位認定や卒業要件になる
大学によっては、TOEICスコアを英語科目の単位認定に活用したり、卒業要件に含めていたりする場合があります。例えば、730点以上のスコアで英語の単位として認定される大学もあります。求められるスコアは大学によって違います。
自己成長や留学準備に生かせる
TOEICのスコアは英語力を数値で把握できるため、スコアが上がれば成長を実感できます。また、留学プログラムの応募要件としてTOEICスコアを指定している大学も数多くあります。
受験のメリットを最大限に生かすためには、目標スコアを決めて計画的に学習するのがおすすめ必要です。
大学生のTOEIC平均点はどのくらい?
TOEICのスコアは、大学生の英語力の基準として広く利用されています。ここでは、全国の大学生の平均スコアやスコア分布、理系・文系、大学別のスコア傾向を詳しく解説します。
- 大学生全体の平均スコアとスコア分布
- 理系・文系・大学別の平均スコア
大学生全体の平均スコアとスコア分布
2023年にTOEICを受験した大学生の平均スコアは公開テストで596点です。内訳は、リスニングが325点、リーディングが271点となっています。このスコアは日本の受験者全体の平均・612点より、やや低い水準ですが、学年ごとに異なる傾向が見られます。
学年ごとのスコア傾向 IIBC「DATA & ANALYSIS 2024」
- 1年生:平均スコア 549点
- 2年生:平均スコア 580点
- 3年生:平均スコア 599点
- 4年生:平均スコア 611点
スコア分布(全国の大学生)
295~395点: 約17%
495~645点: 約44%
695点以上: 約28%
大学生の多くは中級レベルです。学年が進むにつれてスコアが上がる傾向があり、計画的な学習がスコアアップにつながることが分かります。
理系・文系・大学別の平均スコア
大学生のTOEICのスコアには、学部や大学の種類によって違いが見られます。まず、文系学生の平均スコアは550~600点程度で、理系に比べると高くなっています。これは英語関連の授業が多いことや、英語力を重視する学部が多いことが理由だと考えられます。
一方で、理系学生の平均スコアは450~500点程度に留まる傾向があります。これは、理系学生は専門科目に集中し、英語学習に割ける時間が限られているためだと考えられます。
大学の種類による違いも顕著です。国公立大学では英語教育が充実していることが多く、平均スコアが550~600点程度で、高めの傾向があります。全学生にTOEIC受験を義務付ける大学もあり、英語学習の機会が広く提供されていることが高スコアにつながっていると考えられます。
一方、私立大学の平均スコアは450~500点程度とやや低めですが、英語教育に力を入れている大学では600点を超える学生も多く、地方の大学に比べて都市部の大学の方が、英語教育に力を入れていて、試験環境の整備が進んでいるため、スコアが高い傾向があります。
このように、環境による違いはありますが、最終的には学生個人の目標設定と努力がスコアに大きく影響するのは言うまでもありません。TOEIC対策をしっかりと行った学生が700点以上を取得することもよくあります。学部や大学の傾向を理解しつつ、自分の目標スコアを明確にして、計画的な学習を進めることが重要です。
TOEICは何点から役に立つ?
TOEICのスコアを持っていると、就職活動や進学、キャリア形成で有利になります。本章では、スコアごとの活用例を解説し、就職や留学に役立つスコアの目安や、職種ごとの目標スコアを紹介します。初心者が「600点」を目指す意義についても詳しく説明します。
- 就活で使えるのは何点から?
- ハイスコアが生かせる職種や業界
- 海外留学や大学院進学で役立つTOEICスコア
- まずは600点を目指そう!
就活で使えるのは何点から?
TOEICスコアは、多くの企業で採用時の参考にされています。企業によって求められるスコアは異なりますが、一般的には 600点以上 が目安とされています。大手企業や外資系企業では 700点以上 が評価されやすく、商社や総合職では 800点以上 を期待されることもあります。リクナビやマイナビの企業調査によると、600点以上のスコアを持つ学生は、エントリーシート通過率が高くなる傾向が見られるとのことです。
TOEICのスコアは、英語力を示すだけでなく、努力や学習をしたという点でも評価されます。新卒採用では、スコアは学生のポテンシャルや学習能力を測る基準となるため、少なくとも600点を取得しておくことをおすすめします。
ハイスコアが生かせる職種や業界
TOEICのスコアが高ければ、以下のような職種や業界で活躍するチャンスが広がります。
外資系企業
外資系企業では、英語を使った業務が日常的にあるため、TOEICのスコアの提示が求められることが多いです。特に、800点以上のスコアがあると強力なアピールになります。
商社や総合職
海外との取引が多い商社や、幅広い業務を担当する総合職では、700点以上が一つの基準となります。グローバル人材として可能性があることを示せるスコアです。
IT・エンジニアリング分野
IT業界やエンジニアリング分野では、マニュアルや技術資料の読解に英語力が求められます。600~700点程度のスコアがあると役立つことが多いです。
旅行業・航空業界
海外顧客に応対する職種では、700点以上のスコアが求められることが一般的です。さらに、英語でのコミュニケーション能力が重視されるため、S&Wテストのスコアがあると評価される場合があります。
海外留学や大学院進学で役立つTOEICスコア
海外留学や大学院への進学においては、出願資格や選考基準として、TOEICのスコアが活用されるケースがあります。特に、日本国内の大学が運営する海外交換留学プログラムでは、TOEICのスコアが英語力の基準となることが多く、一般的に700点以上が求められます。これに対し、欧米の大学ではTOEFLやIELTSが主流ですが、アジア圏の大学ではTOEIC800点以上スコアが入学基準となることもあります。
日本の大学院でも、TOEICを入試基準に採用するケースが増えています。例えば、経済学や国際関係の分野では700点以上が求められることが一般的で、高スコアを取得すれば、実力をアピールできます。グローバル化が進む理系分野でも、TOEICの重要性が高まっており、工学系の大学院では技術英語の読解力を示す指標として、スコアが活用されています。
TOEICのスコアは、進学だけでなく、学内奨学金や研究プロジェクト参加の条件として利用される場合もあります。海外進学を目指す場合、早期に目標スコアを決めて、それに向けた準備を始めることが重要です。
まずは600点を目指そう!
TOEIC初心者は最初に目指すべきなのは600点です。600点は非常に現実的な目標で、達成は可能です。このスコアがあれば、多くの企業で「英語力の基礎がある」と認められます。また、履歴書に記載する際にも、600点は強いアピールになります。
600点を目指す際は、リスニング力の向上を優先的に取り組むと効果的です。TOEICのリスニングは得点が伸びやすく、初心者にとって効率的にスコアアップできるセクションです。目標スコアを明確にし、計画的に学習を進めることで、自信を持って次のステップに進むことができます。
TOEICの勉強はどうやって進めたらいい?
TOEICスコアを上げるには、計画的な学習に加えて、効果の出やすい教材選びが重要です。本章では、目標スコア達成に必要な勉強時間の目安や、TOEIC対策アプリ「Santaアルク」の活用法、大学生に最適な学習法を解説します。
- 目標スコアを達成するために必要な勉強時間
- 「Santaアルク」でスコアアップ!
- 大学生におすすめのTOEIC勉強法
目標スコアを達成するために必要な勉強時間
TOEICで目標スコアを獲得するには、現在の英語力と目標スコアに応じて、必要な学習時間があります。オックスフォード大学出版局の資料によれば、目安として、TOEICスコアを約100点上げるためには、200~300時間の学習が必要とされています
参考:Oxford University Press「A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success」
具体的な目安は以下の通りです:
- 350点から450点: 約225時間
- 450点から700点: 約700時間
目標のスコアが高くなるほど、学習に必要な時間が増えます。これらの学習時間はあくまで目安で、学習の効率や環境によって変化します。重要なのは、質の高い学習を継続的に行うことです。
学習計画を立てる際には、毎日何時間かの学習時間を確保し、無理のないスケジュールを組むことが大切です。例えば、300時間の学習が必要で、1日2時間の学習ができるのであれば、目標スコアを獲得するのに、合計で約5カ月かかることになります。こうやって、自分がどのくらい学習に時間を割けるか、目標スコアに届くにはどのくらい時間がかかるかを確認して、計画を立ててみましょう。
「Santaアルク」でスコアアップ!
TOEICスコアアップを目指すなら、効率的な学習を支援してくれる「Santaアルク」がおすすめです。「Santaアルク」は、AIを活用したTOEIC学習専用のアプリで、比較的短期間でスコアが上がると、ユーザーから高い評価を受けています。
「Santaアルク」はAIが学習者の弱点を分析し、その人に最適な学習プランを提案する機能があります。アプリ内で模擬試験を受けると、予測スコアが提示され、リスニングやリーディングの能力が診断されます。これにより、どの分野を重点的に学習すればスコアを伸ばせるかが明確になります。
アプリなので、隙間時間に移動中や休憩中にでも手軽に勉強ができます。実際のTOEIC試験に近い問題が再現されている点も大きな魅力です。短期間で100~200点以上のスコアアップを実現した事例も多く報告されており、成果が見えやすいのも魅力の一つです。あなたもTOEICの目標スコアを目指してみませんか?
大学生におすすめのTOEIC勉強法
大学生がTOEICスコアを伸ばすためには、試験対策に特化した学習が効果的です。リスニングでは公式問題集の音源を使って、「ディクテーション」(英文の書き取り)や「シャドーイング」(下記「リスニングのおすすめ勉強法」参照)を行いましょう。リーディングでは、頻出単語を効率的に覚えるために、単語集を活用します。制限時間中に問題を解き終えるために、時間を計りながら模擬試験に挑戦し、速読力を鍛えることも重要です。学習した内容は定期的に復習することで、短期間でのスコアアップが実現できます。
リスニングのおすすめ勉強法
リスニングでは、英語の音声に慣れることと、集中力を持続させる練習が不可欠です。公式問題集の音源を活用し、Part 1(写真描写問題)やPart 2(応答問題)の短文で聞き取りの練習をしましょう。
Part 3(会話問題)やPart 4(説明文問題)に取り組む際は、会話の流れや重要なキーワードを素早く把握する力が必要です。これには「シャドーイング」という練習法が効果的です。音声を再生し、音声を聞きながら、少し遅れて後を追いかけるように英文を言いましょう。リスニング力と発音の両方を向上させることができます。
また、日常的に英語に触れる習慣を作ることも重要です。アプリやポッドキャスト、YouTubeの英語学習コンテンツ等を活用し、幅広い話題の英語を聞く習慣をつけましょう。特に、ニュースやビジネス関連英語を聞くと、TOEICに出題されるトピックに慣れることができます。リスニングでは、音声情報を素早く理解する力と、長時間の集中力を維持する習慣が成功の鍵となります。繰り返し練習を行い、本番に備えましょう。
リスニングセクションの対策については、以下の記事も参考にしてみてください。
リーディングのおすすめ勉強法
TOEICのリーディングセクションで高得点を目指すには、語彙力のアップと速読のトレーニングが役に立ちます。まず、頻出単語を効率よく覚えるために、自分に合った単語集を選び、活用しましょう
次に、『TOEIC® テスト公式問題集』や『公式TOEIC Listening & Reading 問題集』(1~11)を使って、問題の形式に慣れることが大切です。Part 5(短文穴埋め問題)とPart 6(長文穴埋め問題)では、文法力と語彙力、文脈に合う単語を選ぶ力が問われます。これらのセクションは繰り返し練習することで解答のスピードが向上します。
Part 7(長文読解問題)では速読力が鍵となります。制限時間が厳しいため、本番と同様に時間を計りながら模擬試験を解くことで、効率的に解答するコツを身に付けましょう。リーディングで高得点を取るためには、単語力、文法力、速読力の3つのスキルをバランスよく鍛え、練習を繰り返すことが重要です。
リーディングセクションの対策については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
TOEICは、大学生が自分の英語力を可視化し、就職や進学で強みをアピールできる試験です。平均スコアを参考に、自分の位置を把握し、目標スコアを設定しましょう。効率的な学習計画を立て、ツールを活用することで、600点以上を目指すことが第一歩です。TOEICで得たスキルは、将来のキャリアにおいて強力な武器となります。継続的に努力を重ね、目標スコアを達成して、新たな可能性を切り開いてください!
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