TOEIC模試とは本番と同じ形式・時間配分でTOEICの問題を解ける模試のことです。TOEIC模試が受けられる問題集やアプリについて、1969年の創業から56年以上にわたり日本の英語教育をリードしてきたアルクが解説します。
TOEICは過去問が公開されていないため、実力を正確に測るには模試の活用が欠かせません。しかし「どこで受けられるの?」「無料で受けられるものはある?」と迷い、教材選びでつまずく人が少なくありません。
効率的にスコアアップするには、自分のレベルと学習スタイルに合った模試を選び、本番同様の条件で解いて復習することが重要です。
模試で効果的にスコアアップするには、自分のレベルに合った教材を選ぶことが大切です。TOEIC500点未満の方はまず基礎固めから、600〜700点台の方はスコア帯に合った難易度の模試に挑戦してみましょう。
目次
TOEIC模試とは

まず、TOEIC模試とはいったいどういったものなのでしょうか。以下の3点について解説します。
- 模試を解くメリット
- 日本では過去問は出版されていない
- 本番と同じスケジュールでテストを解ける
模試を解くメリット
TOEICの模擬試験としては、テストを運営するIIBCが「TOEICテスト公式問題集」を出版しており、各出版社からもテストと同じ200問がセットになった問題集が出ています。模擬試験を使えば、本番同様の問題を解くことができます。そのため、テストの各パートで、それぞれどんな問題が、どれだけ出題されるか、問題がどれくらい難しいかを知ることもできます。
また、模擬試験は、問題集によって問題の難易度や解説の量・レベルが異なるので、自分の実力に合ったものを選ぶことができるという、利点があります。TOEICの問題形式に慣れた後は、いろいろな問題集を試し、自分の使いやすいものを見つけるのもいいでしょう。
日本では過去問は出版されていない
大学入試でもどんな資格でも、試験対策と言えば、とにかく「過去問題を解きまくる」というのが定石ですよね。しかし、日本ではTOEICの過去問は出版されていないというのをご存じでしょうか? というのも、TOEICでは問題用紙は全て回収されてしまい、持ち帰ることができないからです。
ただ、過去問は全く手に入らないというわけではありません。韓国ではETS(TOEICのテスト開発会社)が過去問を出版しており、日本からでもネットからそれを手に入れることができます。
しかし注意してもらいたいことがあります
- 「韓国で実施された試験」であること
- 「解説が韓国語」であること
- 「リスニング用の音声は自分でダウンロードする」ということ
それから、解説が韓国語のため翻訳の手間がかかります。現在は翻訳アプリが発達していますが、それでも完璧とは言えません。
そしてCDが付属していないため、リスニング用の音声は、韓国語の案内を見ながら自分でダウンロードすることになります。
基本的には公式問題集など、日本で出版されている教材を利用すれば十分だといえるでしょう。
公式問題集については以下の記事で詳しく解説しています。
本番と同じスケジュールでテストを解ける
TOEICはなんといっても問題数が多いため、時間との勝負になります。いくら単語や文法を覚え、パートごとに完璧に練習していても、リスニング45分、リーディング75分の計120分通してテストを受ける体験しているのといないのとでは、本番での感覚が大きく異なります。
そこで、試験を実際に体験できる模擬試験が役に立ちます。本番のような緊張感の中で、実力が発揮できるか、リスニング音声がどれだけ速いのか、リーディングでの時間配分がどれだけ難しいかなどが、分かるでしょう。
また、模試を受けてみて初めて、自分の弱点を知ることもできます。例えば「このパートにこれだけの時間がかかってしまった」「途中で一度集中力が途切れてしまった」「最後まで解き切ることができなかった」といった具合です。自分の弱点を知ることで、「このパートは〇分で解けるように練習しよう」のように、それに応じた対策ができます。
また、実際のテストと同じタイムスケジュールで一度演習を行ってみましょう。TOEICは午前・午後の2回実施しているため、時間帯によって、集中力が発揮しやすい・発揮できないなど自分にあった時間帯がわかるかもしれません。
時間配分について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
失敗しないTOEIC模試の選び方|4つのチェックポイント
ここでは、模試選びで失敗しないために押さえておきたい4つのチェックポイントを紹介します。
新形式・最新の出題傾向に対応しているか確認する
TOEIC L&R公開テストは2016年5月29日実施分から新形式に切り替わっています。新形式に対応しているかどうかが選ぶうえでの最低条件です。
公式問題集の場合、番号が大きいほど最新の出題傾向を反映しています。最新刊である「公式TOEIC Listening & Reading 問題集12」から取り組むのが鉄則です。中古で購入する場合は、発売年を必ず確認しましょう。
自分のスコア帯に合った難易度を選ぶ
TOEIC模試の問題集には「600点突破レベル」「800点突破レベル」のように到達目標スコアを明記しているものがあるため、自分が目指すスコアに合った教材を選びましょう。
一方、現在のスコアが500点未満の方は、模試に取り組む前にまず単語帳やパート別の対策書で基礎力を固めることを優先しましょう。
基礎的な語彙や文法が身についていない段階で模試を解いても、学習効果が薄くなってしまいます。基礎固めを終えてから模試に進むほうが、結果的にスコアアップの近道になります。
現在のスコアが500点未満の方は、以下の記事を参考に、まずは基礎固めを行いましょう。
解説の詳しさと復習のしやすさで比較する
模試は「解いて終わり」ではなく、復習を通じて知識を定着させるところまでがワンセットです。そのため、教材を選ぶ際は問題の質だけでなく、復習しやすい仕組みが整っているかにも注目しましょう。
具体的には、以下のポイントを確認してみてください。
- 解説の分量と深さ:不正解の選択肢がなぜ間違いなのかまで踏み込んで説明しているか
- 解説動画の有無:紙面の解説に加えて動画での解説が付属しているか
- スコア予測機能の有無:正答数から現在の実力をスコアとして把握できるか
- 音声ダウンロード・アプリ連携:音声を端末にダウンロードしてオフラインで再生できるか
学習スタイルに合う形式を選ぶTOEIC模試には、書籍・アプリ・Webサイトの3つの形式があり、それぞれメリットとデメリットが異なります。
書籍は本番に近い紙の環境で集中して取り組みたい人に最適です。マークシートを塗る練習も含めて本番さながらの演習ができます。一方、持ち運びにくく、外出先での学習にはやや不向きな面もあります。
アプリはスキマ時間の活用に強く、通勤電車や昼休みなどの短い時間でもパート別に学習を進められます。AIによる弱点分析やスコア予測機能を搭載したアプリもあり、効率重視の社会人には心強い選択肢です。
オンラインサイトは無料で利用できるものも多く、まずは気軽に模試を試したい方に向いています。
継続的に対策を進めるなら、書籍で本番形式の模試を解き、アプリでスキマ学習という形で併用するのがおすすめです。
TOEIC模試が無料で受けられるアプリ・サイト3選
模試といっても何から始めたらよいか分からない人や、まとまった時間をとるのが難しい人は、TOEIC模試が受けられるアプリやWebサイトがおすすめです。スマートフォンやタブレット一つあれば、いつでもどこでも対策ができて、便利です。
ここでは、効率よく学習できるサイトやアプリを3つご紹介します。
- Santaアルク
- English Journal
- IIBC「TOEIC 公式教材」アプリ
Santaアルク
アルクが運営するTOEIC対策アプリ「Santaアルク」では、無料のスコア診断で模試の簡易版ともいえるレベルチェックが受けられます。
3分程度のテストでAIが精度95%で予測スコアを算出し、得意分野や苦手分野の分析結果をもとに、一人ひとりに最適化された学習プログラムも作成されます。
さらに有料プランでは、30問・100問・200問の実践模擬試験にも取り組めます。
スコアだけでなく、弱点ポイントや各問題にかかった解答時間もデータとして可視化されるため、苦手分野を集中的に補強しやすい設計です。
まずは無料のスコア診断で自分の現在地を確認するところから始めてみましょう。
ENGLISH JOURNAL
ENGLISH JOURNALは、アルクが運営する英語に役立つ情報をお届けするウェブメディアです。
こちらのTOEIC サンプル問題シリーズから、サンプル問題にチャレンジしてみましょう。
IIBC「TOEIC®公式教材」アプリ
IIBC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)は、TOEICを実施している団体で、TOEIC対策書の出版や学習サポート、教育・研修など、さまざまな事業を展開しています。
そんなIIBCが提供する「TOEIC公式教材」というアプリでも模試が受けられます。IIBCが出版している公式教材がそのまま入っているため、本番に近い問題で自分の力を手軽に試すことができます。こちらにもサンプル問題がありますので、チャレンジしてみてください。
【レベル別】TOEIC模試のおすすめ問題集6 選
アプリでの学習と並行して、本番を想定し、紙に書かれた問題を解くことも大切です。しかし模擬試験問題集はたくさんあるため「どれを買ったら良いか分からない」という人も多いでしょう。ここでは、特におすすめの6 冊をご紹介します。
【全レベル対象】「TOEIC L&Rテスト 究極の模試600問+」
- 公式問題集とほぼ同じ値段で、公式より多い模試3回分+復習模試1回分を収録
- 600問全てに講義式の解説動画付き
- 1500人以上にモニターした正答率、正確な予想スコアが判明
- アルクのテストセンターを利用することで、自分の弱点問題タイプが分かる
といったメリットが多く、非常にコスパの良い問題集となっています。
【全レベル対象】「公式TOEIC Listening&Reading問題集12」
先ほど挙げたIIBCの「TOEIC 公式教材」アプリの紙版です。TOEICの問題を作成しているETSが制作しているため、実際の試験に限りなく近い内容になっています。
年に1度くらいの頻度で出版されており、新しいものほど近年の出題傾向に近い内容となっています。
本番と同じ形式・同じレベルの問題が2回分入っており、値段は少々高いですが、迷ったらまずこちらを購入すれば間違いないでしょう。
【全レベル対象】「TOEIC L&Rテスト精選模試【総合】」
こちらはTOEIC専門校に勤める著者陣が作成した、学習者の弱点をつく400問(模試2回分)が入った1冊です。全ての設問に正答率と、正解を導き出すプロセスを紹介した解説がついているため、分かりやすい内容となっています。
難易度が高いため、初めは点数が低く落ち込むかもしれませんが、これに慣れておけば本番では解きやすいと感じる人もいるでしょう。ある程度スコアが取れるようになってから、挑戦することをおすすめします。
【600点突破目標】「世界一わかりやすいTOEIC L&Rテスト総合模試1 〔600点突破レベル〕」
こちらは初心者向けの問題集のため、初めて模試を受ける方にぴったりです。「600点突破レベル」というだけあって、難問がなく、基礎〜標準レベルの問題に特化していますので、比較的解きやすくなっています。
そしてこの問題集の特徴は、とにかく解説が詳しいことです。頻出語句に目印が付いており、Part 5では一つ一つ構文が解説されているため、最後まで疑問を残しません。初期のTOEIC学習はこれ1冊でカバーできてしまいますよ。
ちなみに、本書に慣れてもう少しレベルアップをしたい人には、もう一段階上の「世界一わかりやすいTOEIC L&Rテスト総合模試2〔800点突破レベル〕」もあります。
【800点突破目標】TOEIC(R) L&Rテスト全パート完全攻略800点+
現在700点前後の実力がある方が800点の壁を突破するための教材として活用するのに向いています。
「基礎力チェック→難問と攻略法→実践問題」の3段階構成で、自分の弱点を把握してから難問の解き方を学び、すぐに演習で定着させるサイクルを1冊で回せます。
巻末には難問だけで構成された200問の模試も収録されているため、学んだ攻略法が本番形式で通用するかを確認できます。
学習用音声は、すべて無料でダウンロード可能です。
【800点突破目標】世界一わかりやすいTOEIC L&Rテスト総合模試2[800点突破レベル]
700点前後で伸び悩んでいる方が800点を突破するための教材です。本番と同じ形式の模試2回分を収録しています。
不正解の選択肢がなぜ間違いなのかまで踏み込んだ解説が付いているため、確実に弱点をつぶしていけます。
CD2枚分のリスニング音声も付属しており、シャドーイングや音読練習にも活用できます。
TOEIC模試の効果を最大化する活用法
さて、ここまで模試を受ける方法をご紹介してきましたが、より効果的に活用するためのポイントを、以下の3つに沿ってご紹介します。
- いつ使えばいい?
- 本番で使えるテクニックを練習する
- 時間配分のポイントをつかむ
いつ使えばいい?
まずはTOEIC学習を始める前に、試験全体の流れや、自分の今の学力を把握するために、一度模試を通しで解いてみましょう。
全て解き終えた後、「間違えた」「分からない」で終わらせず、一問一問しっかりと解説に目を通します。何をどう間違えたのか、どうして解けなかったのかを自分で分析しましょう。単に「全く文章を理解できなかった」のであれば、知らなかった単語や文法を学習しなければなりません。他にも「音声を聞き逃した」「問題文を読み間違えた」「集中できていなかった」と、それぞれ理由があるかと思います。次に解くときに反省を生かせるよう、自分なりに対策を考えてみてください。
模試は一度解いたら終わりにせず、自分の実力をチェックするために、定期的に解きましょう。「解説を見なくても自分で説明できる」「分からない単語や表現がない」というくらいになるまで何回も復習をすることで、確実に学力アップにつながります。
本番で使えるテクニックを練習する
TOEICの解き方にはテクニックがありますので、模試で使ってみましょう。
例えばリスニングでは、「設問の先読み」は必須です。これはPart 3と4で音声が流れる前に、問題用紙に書かれた設問や選択肢を読んでおくというテクニックです。とはいえ、先読みに使える時間はかなり短いため、設問を優先してしっかりと目を通しましょう。そうすることで解答のヒントになる表現を待つように、音声を聴くことができます。選択肢は余裕があればさっと目を通しておくと良いです。
リーディングのテクニックはパートごとに異なりますが、共通点として「全文を読まなくて解ける問題に時間をかけない」のが重要です。パート5と6で、選択肢に同じ語のさまざまな品詞のものが並んでいる場合、問題文を全部読まなくても、空欄前後と選択肢から正解が分かることがよくあります。こういう問題は10秒でさっと解いて、他の問題に時間を残しましょう。
パート7は全パートの中で一番難しく時間が必要なので、効率よく解くためにリスニングと同じく設問の先読みをします。しかし長文を読んでいるうちに、設問を忘れないよう、一つ設問を読んだら、長文を読んで回答してから、次の設問を読むという流れで解いていきましょう。設問中のキーワードを把握すれば、同じ表現か言い換え表現がないか、長文を探すように読んでみましょう
このように、ただがむしゃらに解くのではなく、コツを意識しながら模試に取り組んでみてください。
TOEICのテクニックについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
時間配分のポイントをつかむ
先にも述べた通り、TOEICはとにかく時間との勝負になります。そのためパートごとの時間配分がとても重要で、時間の使い方次第で結果は大きく変わってきます。模試を繰り返し解けば、自分の得意・不得意やどこで時間がかかるのかなどが分かってきますので、「このパートには〇分」と目標を設定し、達成できるように練習をしましょう。
時間配分が重要と頭で分かっていても、実際にその通りに進めるのは容易ではありませんし、本番では常に時間ばかりを気にしてはいられません。時間配分のコツを体に覚えさせるように、模試をひたすら繰り返し解いてください。しつこいようですが、TOEICは問題数が多いため「後で解こう」はほぼ不可能です。どうしてもという場合は見返して必ず分かるように、軽くマークをしておきましょう。
「時間が足りなくて解けるはずの問題が解けなかった」というもったいない事態にならないよう、しっかり時間を意識しながら頑張ってくださいね。
現在地を知って自分のレベルに合ったTOEIC模試を選ぼう
TOEIC模試を効果的に活用するには、自分の現在のスコアに合ったレベルの教材を選ぶことが重要です。
500点未満の方は、いきなり模試に取り組むよりも、単語や文法の基礎固めができる教材で学習してから模試を受けるほうが効果的です。ある程度の基礎力がある方は、「600点突破」「700点突破」など、自分の目標スコアに合った模試教材を選んで繰り返し解いてみましょう。
まずは今の自分のスコアを正確に把握することが第一歩です。「Santaアルク」なら、わずか3分・12問でAIが精度95%の予測スコアを算出してくれます。まずは無料診断で現在地を確認してみましょう。
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