これからTOEICを受けてみようと思っているみなさん。
「模試を受けてみたいけど、どこで受けられるの?」
「できればお金をかけずに受けたいけど…。」などと思ったことはありませんか?
今回はTOEICの模擬試験を受ける方法や、模試の活用法などをご紹介したいと思います。
今の自分の実力が知りたい方は、Santaアルクで無料レベルチェックをしてみるのがおすすめです。
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目次
TOEIC模試とは
まず、TOEIC模試とはいったいどういったものなのでしょうか。以下の3点について解説します。
- 模試を解くメリット
- 日本では過去問は出版されていない
- 本番と同じスケジュールでテストを解ける
模試を解くメリット
TOEICの模擬試験としては、テストを運営するIIBCが「TOEICテスト公式問題集」を出版しており、各出版社からもテストと同じ200問がセットになった問題集が出ています。模擬試験を使えば、本番同様の問題を解くことができます。そのため、テストの各パートで、それぞれどんな問題が、どれだけ出題されるか、問題がどれくらい難しいかを知ることもできます。また、模擬試験は、問題集によって問題の難易度や解説の量・レベルが異なるので、自分の実力に合ったものを選ぶことができるという、利点があります。TOEICの問題形式に慣れた後は、いろいろな問題集を試し、自分の使いやすいものを見つけるのもいいでしょう。
日本では過去問は出版されていない
大学入試でもどんな資格でも、試験対策と言えば、とにかく「過去問題を解きまくる」というのが定石ですよね。しかし、日本ではTOEICの過去問は出版されていないというのをご存じでしょうか? というのも、TOEICでは問題用紙は全て回収されてしまい、持ち帰ることができないからです。ただ、過去問は全く手に入らないというわけではありません。韓国ではETS(TOEICのテスト開発会社)が過去問を出版しており、日本からでもネットからそれを手に入れることができます。
しかし注意してもらいたいことがあります
- 「韓国で実施された試験」であること
- 「解説が韓国語」であること
- 「リスニング用の音声は自分でダウンロードする」ということ
まず、日本と韓国で試験内容は異なり、TOEIC大国である韓国ではテストの難易度が日本より高くなっています。
それから、解説が韓国語のため翻訳の手間がかかります。現在は翻訳アプリが発達していますが、それでも完璧とは言えません。
そしてCDが付属していないため、リスニング用の音声は、韓国語の案内を見ながら自分でダウンロードすることになります。
基本的には公式問題集など、日本で出版されている教材を利用すれば十分だといえるでしょう。
公式問題集については以下の記事で詳しく解説しています。
本番と同じスケジュールでテストを解ける
TOEICはなんといっても問題数が多いため、時間との勝負になります。いくら単語や文法を覚え、パートごとに完璧に練習していても、リスニング45分、リーディング75分の計120分通してテストを受ける体験しているのといないのとでは、本番での感覚が大きく異なります。
そこで、試験を実際に体験できる模擬試験が役に立ちます。本番のような緊張感の中で、実力が発揮できるか、リスニング音声がどれだけ速いのか、リーディングでの時間配分がどれだけ難しいかなどが、分かるでしょう。
また、模試を受けてみて初めて、自分の弱点を知ることもできます。例えば「このパートにこれだけの時間がかかってしまった」「途中で一度集中力が途切れてしまった」「最後まで解き切ることができなかった」といった具合です。自分の弱点を知ることで、「このパートは〇分で解けるように練習しよう」のように、それに応じた対策ができます。
また、実際のテストと同じタイムスケジュールで一度演習を行ってみましょう。TOEICは午前・午後の2回実施しているため、時間帯によって、集中力が発揮しやすい・発揮できないなど自分にあった時間帯がわかるかもしれません。
時間配分について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
TOEIC模試が無料で受けられるサイト3選
模試といっても何から始めたらよいか分からない人や、まとまった時間をとるのが難しい人は、TOEIC専用のアプリがおすすめです。スマートフォンやタブレット一つあれば、いつでもどこでも対策ができて、便利です。
ここでは、効率よく学習できるサイトやアプリを3つご紹介します。
- Santaアルク
- English Journal
- IIBC「TOEIC 公式教材」アプリ
Santaアルク
最も効率的かつ効果の期待できるのは「Santaアルク」というアプリです。
- 3分(12問)でできるスコア診断(精度95%)
- AIが提供する個人専用学習プラン
- 音声再生もできる、TOEIC頻出の英単語学習機能
- 200問、100問、30問から選べる模試機能
など魅力的なコンテンツが多く、さまざまな学習が可能です。英語学習は毎日1問でも1分でも継続することがとても大切で、それによって学んだことが記憶に定着します。ちょっとした隙間時間を生かして、効率よく学習を頑張りたい人に最適です。
ENGLISH JOURNAL
こちらのTOEIC サンプル問題シリーズから、サンプル問題にチャレンジしてみましょう。
IIBC「TOEIC®公式教材」アプリ
IIBC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)は、TOEICを実施している団体で、TOEIC対策書の出版や学習サポート、教育・研修など、さまざまな事業を展開しています。
そんなIIBCが提供する「TOEIC公式教材」というアプリでも模試が受けられます。IIBCが出版している公式教材がそのまま入っているため、本番に近い問題で自分の力を手軽に試すことができます。こちらにもサンプル問題がありますので、チャレンジしてみてください。
TOEIC模試のおすすめ問題集4選
アプリでの学習と並行して、本番を想定し、紙に書かれた問題を解くことも大切です。しかし模擬試験問題集はたくさんあるため「どれを買ったら良いか分からない」という人も多いでしょう。ここでは、特におすすめの4冊をご紹介します。
おすすめ問題集①「TOEIC L&Rテスト 究極の模試600問+」
- 公式問題集とほぼ同じ値段で、公式より多い模試3回分+復習模試1回分を収録
- 600問全てに講義式の解説動画付き
- 1500人以上にモニターした正答率、正確な予想スコアが判明
- アルクのテストセンターを利用することで、自分の弱点問題タイプが分かる
といったメリットが多く、非常にコスパの良い問題集となっています。
おすすめ問題集②「公式TOEIC Listening&Reading問題集」(1~11)
先ほど挙げたIIBCの「TOEIC 公式教材」アプリの紙版です。TOEICの問題を作成しているETSが制作しているため、実際の試験に限りなく近い内容になっています。年に1度くらいの頻度で出版されており、新しいものほど近年の出題傾向に近い内容となっています。本番と同じ形式・同じレベルの問題が2回分入っており、値段は少々高いですが、迷ったらまずこちらを購入すれば間違いないでしょう。
おすすめ問題集③「TOEIC L&Rテスト精選模試【総合】」
こちらはTOEIC専門校に勤める著者陣が作成した、学習者の弱点をつく400問(模試2回分)が入った1冊です。全ての設問に正答率と、正解を導き出すプロセスを紹介した解説がついているため、分かりやすい内容となっています。難易度が高いため、初めは点数が低く落ち込むかもしれませんが、これに慣れておけば本番では解きやすいと感じる人もいるでしょう。ある程度スコアが取れるようになってから、挑戦することをおすすめします。
おすすめ問題集④「世界一わかりやすいTOEIC L&Rテスト総合模試1 〔600点突破レベル〕」
こちらは初心者向けの問題集のため、初めて模試を受ける方にぴったりです。「600点突破レベル」というだけあって、難問がなく、基礎〜標準レベルの問題に特化していますので、比較的解きやすくなっています。そしてこの問題集の特徴は、とにかく解説が詳しいことです。頻出語句に目印が付いており、Part 5では一つ一つ構文が解説されているため、最後まで疑問を残しません。初期のTOEIC学習はこれ1冊でカバーできてしまいますよ。
ちなみに、本書に慣れてもう少しレベルアップをしたい人には、もう一段階上の「世界一わかりやすいTOEIC L&Rテスト総合模試2〔800点突破レベル〕」もあります。
TOEIC模試の効果的な活用法
さて、ここまで模試を受ける方法をご紹介してきましたが、より効果的に活用するためのポイントを、以下の3つに沿ってご紹介します。
- いつ使えばいい?
- 本番で使えるテクニックを練習する
- 時間配分のポイントをつかむ
いつ使えばいい?
まずはTOEIC学習を始める前に、試験全体の流れや、自分の今の学力を把握するために、一度模試を通しで解いてみましょう。
全て解き終えた後、「間違えた」「分からない」で終わらせず、一問一問しっかりと解説に目を通します。何をどう間違えたのか、どうして解けなかったのかを自分で分析しましょう。単に「全く文章を理解できなかった」のであれば、知らなかった単語や文法を学習しなければなりません。他にも「音声を聞き逃した」「問題文を読み間違えた」「集中できていなかった」と、それぞれ理由があるかと思います。次に解くときに反省を生かせるよう、自分なりに対策を考えてみてください。
模試は一度解いたら終わりにせず、自分の実力をチェックするために、定期的に解きましょう。「解説を見なくても自分で説明できる」「分からない単語や表現がない」というくらいになるまで何回も復習をすることで、確実に学力アップにつながります。
本番で使えるテクニックを練習する
TOEICの解き方にはテクニックがありますので、模試で使ってみましょう。
例えばリスニングでは、「設問の先読み」は必須です。これはPart 3と4で音声が流れる前に、問題用紙に書かれた設問や選択肢を読んでおくというテクニックです。とはいえ、先読みに使える時間はかなり短いため、設問を優先してしっかりと目を通しましょう。そうすることで解答のヒントになる表現を待つように、音声を聴くことができます。選択肢は余裕があればさっと目を通しておくと良いです。
リーディングのテクニックはパートごとに異なりますが、共通点として「全文を読まなくて解ける問題に時間をかけない」のが重要です。パート5と6で、選択肢に同じ語のさまざまな品詞のものが並んでいる場合、問題文を全部読まなくても、空欄前後と選択肢から正解が分かることがよくあります。こういう問題は10秒でさっと解いて、他の問題に時間を残しましょう。
パート7は全パートの中で一番難しく時間が必要なので、効率よく解くためにリスニングと同じく設問の先読みをします。しかし長文を読んでいるうちに、設問を忘れないよう、一つ設問を読んだら、長文を読んで回答してから、次の設問を読むという流れで解いていきましょう。設問中のキーワードを把握すれば、同じ表現か言い換え表現がないか、長文を探すように読んでみましょう
このように、ただがむしゃらに解くのではなく、コツを意識しながら模試に取り組んでみてください。
TOEICのテクニックについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
時間配分のポイントをつかむ
先にも述べた通り、TOEICはとにかく時間との勝負になります。そのためパートごとの時間配分がとても重要で、時間の使い方次第で結果は大きく変わってきます。模試を繰り返し解けば、自分の得意・不得意やどこで時間がかかるのかなどが分かってきますので、「このパートには〇分」と目標を設定し、達成できるように練習をしましょう。
時間配分が重要と頭で分かっていても、実際にその通りに進めるのは容易ではありませんし、本番では常に時間ばかりを気にしてはいられません。時間配分のコツを体に覚えさせるように、模試をひたすら繰り返し解いてください。しつこいようですが、TOEICは問題数が多いため「後で解こう」はほぼ不可能です。どうしてもという場合は見返して必ず分かるように、軽くマークをしておきましょう。
「時間が足りなくて解けるはずの問題が解けなかった」というもったいない事態にならないよう、しっかり時間を意識しながら頑張ってくださいね。
まとめ
継続的な学習、しっかりとした対策やトレーニングをするためには模試を有効活用しましょう。外出先や隙間時間にはアプリ、自宅でゆっくり時間を取れるときには紙の教材といったように、自分なりの学習方法を探しスコアアップを目指して、日々の学習に励んでくださいね。
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