簡単そうで意外と手ごわい英単語「like」をネイティブみたいに使いこなす方法【英会話頻出ワード】

連載「使いこなせる!英会話頻出ワード」。言語学者のアンちゃんことアン・クレシーニさんが、「英語のネイティブスピーカーがよく使うけれど、日本語では理解しづらい言葉」を徹底解説します!今回は、簡単そうで意外と手ごわい英単語「like」を紹介します。

英会話頻出ワード「like」を使いこなそう

この間、英語が上手な日本人の友達に久しぶりに会いました。彼は「僕は英語の専門用語や難しい言葉は使いこなせるけど、ネイティブみたいに“love”を使いこなすにはどうしたらいいか、ちっともわからない!」と言っていました。

もう一人の友達は、「ネイティブは挨拶みたいに“love”って言うけん、ウケる!1日に何回言ってるの?」とふざけて言いました。

確かに、電話を切る前にI love you、家を出かける時にI love you、寝る前にI love you。もし日本語でこんなに頻繁に「愛しているよ!」と言っていたら、バリおかしいでしょうね(笑)。英語は、I love you.のオンパレードです!

I love ice cream!
I love English!
I love reading!
I love my kids!
I love my wife!
I love traveling!

loveは動詞で使うのはもちろん(I love you so much.)、名詞でも使いますし(Everyone needs love.)、形容詞的にも使います(What a beautiful love song!)。

そして、どきの使い方もあります。

I’m totally loving my new car!>
新しい車がめちゃくちゃ好き、マジで!

「よくわからん!」と叫びたくなっているかもしれませんが、実は、loveより幅広く使われている類語があります。それは“like”です。

今回の記事では、このややこしい英単語を解説していきたいと思います。
さて、始めましょう!

So like, let’s get started!

超便利!さまざまな「like」の使い方

「~が好き」

このlikeの使い方がわからない日本人はいないと思います。

I like this ice cream very much.
I really like this ice cream.
I like this ice cream so much.
I like this ice cream a lot.
このアイスクリームが大好きです。

少しレベルアップして、ネイティブっぽく言い換えるとこうなります。

I love this ice cream!
I am crazy about this ice cream!
This ice cream rocks.
This ice cream is awesome.
I am really liking this ice cream.

really likeとlove、crazy aboutはだいたい同じ意味です。

I am really liking this ice cream.は現在進行形なので、今まさに「好き」な気持ちがあって、それが毎日続いているという感じです。

学校では、likeやlove、know、resembleなどの状態動詞を現在進行形にするのはNGと習いますが、例外がいくつかあります。

I am living in the U.S.
今アメリカに住んでいます。(もうすぐ引っ越すかも)

You are resembling your father more and more every day.
あなたは日に日に父親に似てきている。

I’m liking it.とI’m loving it.も、同じように現在進行形にする場合があります。マクドナルドのキャッチコピーでも使われていますね。

I’m lovin’ it!
めっちゃハマってる!

この今どきの使い方は、日本人にはあまりなじみがないかもしれませんが、ネイティブの若者はよく使う表現です。

I’m lovin’ my new shoes.
I’m really likin’ their new song.
I’m likin’ how things are going with my new boyfriend.

し言葉やチャットでは、likingとlovingの“g”がよくカットされます。

「~のように」「~みたいに」

この使い方は先ほどの「~が好き」という意味とは全く関係ありません。例文を見てみましょう。

Do it like this.
こんなふうにしてね。

You speak English like a native speaker.
あなたは、ネイティブのように英語を話すね。

I can’t speak Japanese like you.
あなたみたいに日本語を話すことができない。

I wanna be a great teacher like you.
あなたのように優れた講師になりたいなぁ。

I wanna be like my Dad when I grow up.
大きくなったら、お父さんのような人になりたいなぁ。

この“I wanna be like”という表現は、よく英会話で使われます。

I wanna be like my big brother.
兄のような人になりたいな。

I wanna be confident like you.
あなたのように自信満々になりたい!

I wanna be a pro baseball player like Shohei Otani.
大谷翔平選手みたいなプロ野球選手になりたい。

ちなみに、私はよく、憧れの友達に“I wanna be like you when I grow up!”と冗談っぽく言います。友達は、「もう48歳やん!」とつっこんでくれます(笑)。

「どんな?ですか」

“What’s ... like?”という便利な使い方もあります。日本語でいうと、「どんな・・・ですか」です。

What’s he like?
彼って、どんな人ですか?

What does natto taste like?
納豆って、どんな味ですか?

You’ve been in Japan for 22 years?! What’s it like?
22年も日本にいるの!?どんなところ?

What’s it like?
どんな感じですか?

「似ている」

私には娘が3人います。私は金髪の白人で、旦那さんはフィリピン系アメリカ人です。私の遺伝子はあまり強くないみたいで、よく人から「娘さんは、全然アンちゃんに似ていないね!」「旦那さん似だね!」と言われます。私から遺伝したのは、肌の色くらいかな・・・。

これもlikeを使って表せます。

Your daughters don’t look anything like you.
娘さんは全然あなたに似ていないね。

They look just like their father.
お父さん似だね。

Who do you look like, your mom or your dad?
誰に似てるの?お母さん、それともお父さん?

I don’t look like either of them.
どっちにも似ていない。

Wow, he really looks like his brother.
すごい、めっちゃお兄ちゃんに似てるね!

「そっくり!」は、こんなふうに言います。

He looks exactly like his father!
He is the spitting image of his father!

ちなみに、「目が似ている」など、身体の一部について言うときには、こんなふうに表せます。

He has his father’s eyes.
目は、お父さんだね。

She has her mother’s nose.
お母さんの鼻だね。

They have their mother’s skin tone.
肌の色は、お母さんに似ているね。

家族だけじゃなくて、有名人に似ているというときにもこの表現が使えます。

My friend really looks like Jackie Chan.
私の友達が、ジャッキー・チェンにすごく似てるんだよね。

A: You look like that guy from “The Greatest Showman.”
B: Hugh Jackman?
A: Yeah, him!
B: I get that all the time.

A: グレイテスト・ショーマンのあの人に似てるよね。
B: ヒュー・ジャックマン?
A: そうそう!
B: よく言われる。

ちなみに、私は「夏木マリさんにすごく似てる!」とよく言われます。マジで光栄です。夏木さんみたいに、カッコよく美しく歳をとりたいなぁ。

この文は勉強になるから、英訳してみましょう!

By the way, people often tell me that I look like Mari Natsuki.
What a huge compliment, seriously.
I’d like nothing more than to age gracefully and beautifully like her.

「~のように見える」「~しそう」

He looks (like he is) really angry!
彼、怒ってるみたい!

He looks (like he is) super tired.
めっちゃ疲れてそう。

It looks like (it may) rain today.
今日は雨が降りそう。

This meat looks (like it may be) spoiled.
このお肉、腐ってそう。

かっこをつけたように、会話の中では、likeとそれに続く単語が省略されることが多いです。

それでは、「楽しそう!」は英語でなんて言うでしょうか?

That sounds like a lot of fun!
That sounds like fun!
That sounds fun!

That looks like a lot of fun!
That looks like fun!
That looks fun!

They seem like they are having a lot of fun!
They seem like they are having fun!
That seems fun!

とても便利なフレーズです。さまざまな表現ができるようになれば、より英語の魅力がわかるようになると思いますので、ぜひいろいろ使ってみてください!

つなぎ言葉

最後に、おそらく一番使いづらいlikeの使い方について話したいと思います。会話の間を埋める「つなぎ言葉」としてのlikeです。

日本語のつなぎ言葉には、「ええと」「なんか」「っていうか」などがありますが、英語ではI mean、you know、likeなどをよく使います。一つずつ使う人もいますし、つなげて言う人もいます。

I need like, 10 more dollars, Mom.
お母さん、あと10ドルくらい必要なんだけど・・・。

I mean, you know, I don’t even like have a car!
っていうか、ほら、車とかも持ってないからね!

このlikeには全く意味がありませんが、自然に使うと、半端なく「ネイティブの若者感」が出ます。

You know, I heard there is like a big party at his house tonight.
なんかね、今夜彼のとこでさ、なんかすごいパーティーがあるみたい。

A: How much money are you taking to Disneyland?
B: I don’t know, I mean, like $100 maybe?
A: ディズニーにいくら持ってく?
B: まぁ、知らんけど、多分、100ドルとか?

I have like a test tomorrow so I can’t go out tonight.
明日さ、なんか、試験があるから出掛けられんのよ。

I mean, she’s like 30 years old! Way too old for him.
っていうか、彼女は30歳じゃん!彼にはあまりに年上過ぎだよ。

I have like literally no money, man. There’s no way I can go.
なんていうか、全くお金がないからさ。普通に行けない。

英単語の持つニュアンスを学ぼう

私は22年間日本語を勉強してきました。日常会話や仕事ができる程度には日本語を習得しましたが、やっぱりまだまだ日本語ネイティブが使う言葉のニュアンスがわからないことがあります。

辞書で調べると、山ほどたくさん意味が載っていて、よく「あぁ、勘弁して!どの意味なの?」と叫びたくなります。

おそらく、英語を勉強している日本人の皆さんにも同じような悩みがあるのではないでしょうか。つまり、Maybe you are confused like me!

この記事で説明したように、ネイティブが使うさまざまな表現を学ぶことを通して、徐々にさまざまな使い方やニュアンスがわかってくると思います。

So...諦めないで、ちょっとずつ英語をマスターしていきましょう!勉強すればするほど、どんどんネイティブのように話せるようになるバイ!

As you continue to study the subtle nuances of English, you will start sounding more and more like a native speaker every day!
I mean like, that’s awesome!
I hope you liked this article.
I’ll see you like next time!

アン・クレシーニ
アン・クレシーニ

アメリカ生まれ。福岡県宗像市に住み、北九州市立大学で和製英語と外来語について研究している。著書に『アンちゃんの日本が好きすぎてたまらんバイ!』(合同会社リボンシップ)。自身で発見した日本の面白いことを、博多弁と英語でつづるブログ「アンちゃんから見るニッポン」が人気。Facebookページも更新中! 写真:リズ・クレシーニ

こちらの記事もおすすめ!

アンちゃんの本、電子書籍で大好評発売中!

アン・クレシーニさんの連載

語彙力&フレーズ力を磨く、おすすめの本

ネイティブと渡り合える、知的で洗練された英単語力。

本書は、アルクの『月刊ENGLISH JOURNAL』(1971年創刊~2023年休刊)に掲載されたネイティブスピーカーの生のインタビューやスピーチ、約300万語のビッグデータから、使用頻度の高い英単語300個を厳選し、一冊に編んだものです。

すべての英単語は日本語訳、英英定義、例文と共に掲載、無料ダウンロード音声付きで、読んでも聞いても学べる英単語帳です。また、難易度の高い単語をしっかり定着させるため、穴埋め問題やマッチング問題、さらに構文や使用の際に気を付けるべきポイント解説も充実しています。伝えたいことが明確に伝えられる、上級者の英単語力をこの一冊で身に付けましょう!

英語中級者と上級者の違いは、的確で、気の利いたフレーズ力!

50余年の歴史を持つ、アルクの『月刊ENGLISH JOURNAL』(1971年創刊~2023年休刊)に掲載されたインタビューやスピーチ約300万語というビッグデータの中から、頻出する英語フレーズ300個を厳選。日常会話やemail、SNSではよく使われているのに、日本人が言えそうで言えない、こなれたフレーズを例文と英英定義と共に収載しました(全音声付き)。

厳選した300種類の穴埋め問題&マッチング問題を通して、「見てわかる」のレベルから「自分でも使える」ようになるまで、しっかり定着させます。上級者への壁をこの一冊で打ち破りましょう!

難関大を目指す受験生が英単語を「極限まで覚える」ための単語集

大学入試などの語彙の問題は、「知っていれば解ける、知らなければ解けない」ものがほとんど。昨今の大学入試に登場する単語は難化していると言われており、文脈からの推測や消去法では太刀打ちできない「難単語の意味を問う問題」が多数出題されています。こうした問題をモノにして、周囲に差をつけるには、「難単語を知っていること」が何よりのアドバンテージです。

SERIES連載

2024 02
NEW BOOK
おすすめ新刊
ITエンジニア本大賞2024受賞!チームを動かすIT英語実践マニュアル
詳しく見る
メルマガ登録