英語で意見を求められて、言葉に詰まってしまった経験はありませんか?この連載では、身近な社会的テーマを取り上げ、英語で自分の考えを伝えるときに役立つ表現を紹介します。今回のテーマは「死刑制度」です。
目次
死刑制度について、英語でどう話す?
死刑制度は、国や地域によって考え方が大きく分かれるテーマです。重大犯罪への厳しい罰として必要だという意見がある一方で、冤罪の可能性や、人が人の命を奪うことの是非を理由に反対する意見もあります。
このテーマについて英語で話すとき、中心になる表現が the death penalty です。「死刑制度」「死刑」という意味で使われます。また、「冤罪」は miscarriage of justice などと表現できます。
The death penalty should be legal.
死刑は合法であるべきです。
今回は、この意見に賛成か反対か、英語ネイティブスピーカー5人のコメントを見ていきます。
ネイティブスピーカーの意見
意見1:凶悪犯罪には適用されるべき
I agree that it should be legal, but it should only be applied to some of the more serious and heinous of crimes when the person has no chance of being rehabilitated or may prove to be a threat to others in the future.
死刑は合法であるべきだという意見には賛成です。ただし、より深刻で凶悪な犯罪の一部に限って適用されるべきです。その人に更生の見込みがない場合や、将来的に他人に危害を加える可能性がある場合に限るべきでしょう。
意見2:人が生死を決めるべきではない
I strongly disagree with the death penalty being legal. It is not our place to play God and decide who lives and who dies. Yes, some people commit despicable crimes and can be classed as “evil,” but I am not sure what the death penalty actually solves. In fact, states in the U.S. without the death penalty show lower levels of crime, such as murder.
私は、死刑を合法にすることに強く反対します。神のように、誰が生き、誰が死ぬのかを決めるのは私たちの役目ではありません。確かに、卑劣な犯罪を犯し、「悪」と見なされる人もいます。しかし、死刑が実際に何を解決するのか、私には分かりません。実際、死刑制度のないアメリカの州では、殺人などの犯罪発生率が低いとされています。
意見3:重大犯罪への抑止力になる
I agree with the statement. Having the death penalty sends a message to people that there is such a harsh punishment for serious crimes and discourages people from committing those crimes. However, I do think there should be very strict guidelines and restrictions so that no one abuses the system.
私はこの意見に賛成です。死刑制度があることは、重大な犯罪にはこれほど厳しい罰があるというメッセージを人々に送り、そのような犯罪を思いとどまらせることにつながります。ただし、この制度が悪用されないように、非常に厳しい指針や制限が必要だと思います。
意見4:冤罪の場合、取り返しがつかない
No. In a civilized society, taking a killer’s life reduces us to the same level as them. Deprive them of freedom, but not of their life. In addition, mistakes can be made during the trial process. Miscarriages of justice cannot be rectified if the person has been put to death.
いいえ。文明社会において、殺人者の命を奪うことは、私たちをその人たちと同じレベルに引き下げる行為です。自由を奪うことはできても、命を奪うべきではありません。さらに、裁判の過程で誤りが起こる可能性もあります。冤罪は、その人が死刑にされた後では正すことができません。
意見5:抑止力として機能していない
I don’t think it should be legal. The death penalty was originally created to discourage people from doing the same thing. That has not worked at all so we should be thinking of different methods to use.
私は死刑を合法にすべきではないと思います。死刑制度はもともと、同じことをしようとする人を思いとどまらせるために作られたものです。しかし、それは全く機能していません。ですから、別の方法を考えるべきです。
意見を述べるときに使える英語表現
I agree that ...
……という意見に賛成です。I strongly disagree with ...
……に強く反対します。In fact, ...
実際、……However, I do think ...
しかし、私は……だと思います。In addition, ...
さらに……I don’t think ...
……とは思いません。
「死刑制度」について話すときのキーワード
| 語句 | 意味 |
|---|---|
| the death penalty | 死刑、死刑制度 |
| heinous | 凶悪な、極悪な |
| be rehabilitated | 更生する |
| It is not one’s place to ... | ……する立場にない |
| play God | 神のように振る舞う、生死を左右する |
| commit a crime | 犯罪を犯す |
| despicable | 卑劣な |
| harsh punishment | 厳しい罰 |
| discourage someone from doing | 人が……するのを思いとどまらせる |
| abuse the system | 制度を悪用する |
| miscarriage of justice | 冤罪、誤判 |
| rectify | 正す、修正する |
自分の意見を英語で言ってみよう
死刑制度について考えるときは、「重大犯罪への罰」と「冤罪や人権の問題」の両方を意識する必要があります。
英語で意見を述べるときは、賛成・反対を示した上で、その理由が「抑止力」「被害者感情」「更生の可能性」「誤判のリスク」のどこにあるのかを整理すると、より伝わりやすくなります。
例えば、次のように言えます。
I think the death penalty should be abolished because mistakes in the justice system cannot always be corrected.
司法制度の誤りは必ずしも正せるとは限らないため、死刑制度は廃止されるべきだと思います。
I believe the death penalty should remain legal for the most serious crimes, but only under very strict conditions.
最も重大な犯罪については、非常に厳しい条件の下でのみ、死刑制度は合法であり続けるべきだと思います。
正解のないテーマについて考えることは、英語で自分の意見を伝える練習になります。今回紹介した表現を使って、あなたならどう考えるか、英語で一文書いてみましょう。
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