英語学習×スポーツニュース
はじめまして。英語関連のブログを書いている、ごろうと申します。
皆さんは、英語学習が辛いなと思ったことはありますか?
私自身、日々英語を勉強中の身なのですが、仮にTOEICや英検などの資格取得といった明確な目的を持っていたとしても、やはり実生活で英語を活かす機会がないままだと、「勉強=苦行」という側面が強く、モチベーションを保つのが難しいなと感じています。
「とはいうものの、実生活で英語を活用する機会なんてないよ・・・」と思いますよね?
でも、思い出してみてください。毎朝のスポーツニュースのことを。
ご存知の通り、たくさんの日本人アスリート達が世界中で活躍している様子が、多くのメディアで報じられています。私も含めて、そんな日本人アスリート達のニュースに勇気づけられている人も多いのではないかと思います。
一方で、日本のメディアを通して流れてくるニュースは当然日本語に訳されており、ある種のフィルターを介しているため、「現地の生の声、熱量を直接知りたい」と思っている方も多いのではないでしょうか?
日々の暮らしに活力を与えてくれている日本の有名アスリート達が、世界でどのように報じられているのか?英語圏の現地メディアを通してそれを吸収することは、まさに英語を実践に活かす絶好のチャンスなのです。
というわけで、この連載「スポーツ×英語!世界が注目する日本人」では、海外で活躍する日本人アスリートにまつわる現地の記事などをご紹介しながら、そこに登場する英語表現をいくつかご紹介していきたいと思います!
ベーブ・ルースの再来!英語で報じられた活躍
第1回で取り上げるのは、メジャーリーグ、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手です。
大谷選手と言えば、言わずと知れた「野球の神様」、ベーブ・ルース以来の二刀流メジャーリーガー。
「大谷選手が活躍した日は仕事を頑張れる!」そう感じている人も多いのではないでしょうか。
5月14日(現地時間)には、メジャー通算100号ホームランを達成しました。
順風満帆に見える彼も、メジャーへの挑戦、ケガによる手術、昨年のMVP獲得まで、紆余曲折(うよきょくせつ)がありました。
今回はそんな大谷選手のこれまでの歩みを振り返りながら、ニュースや実況に登場する英語表現についてご紹介したいと思います。
「二刀流」って英語でなんて言う?
夢のメジャーへ!
日本のプロ野球で経験を積み、満を持して憧れのメジャーの舞台に立った大谷選手。
彼のエンゼルスへの入団会見がこちらです。
出席者一人ひとりの名前を挙げ、そしてこれまで支えてくれた全ての人達へ感謝の気持ちを述べていたのが印象的で、野球選手としてだけでなく、一人の人間としても多くの人が憧れる理由がわかる会見でした。
全員が挨拶を終えた後の記者からの質問は、やはり「二刀流のメジャーでの実現可能性」についてでした。
質問に対して、当時エンゼルスの監督だったマイク・ソーシア監督は、動画の18:31あたりでこのように答えています。
Uh, we definitely plan on him being a two-way player. There’s no doubt about that.
我々は間違いなく彼を二刀流で起用しようと思っているよ。そこに疑いの余地はないんだ。
大谷選手、そして多くの野球ファンの夢でもあるメジャーでの二刀流の実現を、エンゼルス陣営一丸となって支えていくという強い決意を感じたコメントでした。
鮮烈なMLBデビューイヤー
そして始まった2018年のMLBデビューイヤー。
春先のオープン戦では調子が上がらず、二刀流に対して懐疑的な意見が出ていましたが、開幕とともにそんな雑音は見事にかき消されました。
シーズンが終わってみれば、野手として22本塁打、61打点、10盗塁。投手として4勝2敗、防御率3.31と、二刀流として十分に胸を張れる結果を残し、アメリカン・リーグの新人王を獲得したのです!
二刀流の代償
鮮烈なMLBデビューを果たした大谷選手ですが、やはり身体への負担も大きく、「トミー・ジョン手術」と呼ばれる肘の靭帯再建手術を2018年のオフに受けます。
▼大谷選手がトミー・ジョン手術を受ける予定であることを報じた記事(CBS sports)
Tommy John surgery would almost certainly sideline Ohtani as a pitcher until 2020.
トミー・ジョン手術は、ほぼ確実に2020年まで大谷のピッチャーとしての出場を妨げるだろう。
多くの野球選手をケガから復活させてきたトミー・ジョン手術ですが、手術するとしばらくは投げられなくなるため、きっと苦渋の決断だったのでは思います。
そして、手術後に迎えた2019年シーズン。打者としては日本人メジャーリーガー初のサイクルヒット達成など活躍する一方で、投手としてはリハビリを辛抱強く行いながら苦悶する日々が2020年まで続きます・・・。
「満票」は英語でどう表す?
日本人選手として20年ぶりのMVP受賞
そして2019、2020年と鬱積した感情を抱えたまま迎えた、メジャー4年目の2021年シーズン。大谷選手が真価を発揮します。
開幕からホームランを量産した大谷選手は、最後までホームラン王争いを演じ、打っては46本塁打100打点、走っては26盗塁、投げては9勝2敗、防御率3.18、156奪三振と、ものすごい成績でシーズンを終え、現地実況にも“He’s not human!”とまで言わせる活躍を見せたのです。
また、この年メジャー史上初の二刀流でのオールスターゲーム出場も果たします。
いくつもの「史上初」を達成したこのシーズン。極めつけは、満票を獲得してのMVP受賞でした。
動画の0:05あたりで、キャスターがそのことを話しています。
Shohei Ohtani wins the AL MVP, the 19th unanimous first-place finisher for AL MVP.((この後「AL MVP」を「MVP Award」と訂正している))
大谷翔平がアメリカン・リーグのMVPを史上19人目の満票で獲得しました。
また、大谷選手のチームメイトで、自身も3度のMVP受賞の経験があるトラウト選手も、以下の記事の中で彼についてこう表現し、賞賛しています。
▼大谷選手のMVP受賞を伝えるMLB.comの記事
“Shohei’s season was nothing short of electric.”
「翔平のシーズンは電撃的以外の何物でもないよ。」
日本人選手としては2001年のイチロー選手以来20年ぶりのMVP。そして満票での受賞は日本人史上初という快挙を果たした大谷選手。
この年、完全に復活を遂げ、大谷フィーバーを巻き起こしたのです!
今回登場した英語表現
では、今回登場した英語表現について振り返ります。
two-way
二刀流
「二刀流だから、2種類のことを同時にやる人?うーん、英語に訳すのは難しそうだな」と思いきや、至ってシンプルな“two-way”でいいんです。
大谷選手が打者、投手、外野手で出場した試合では“three-way player”=「三刀流プレイヤー」と形容されていました。〇〇-wayの○○の数字さえ増やせば、何刀流でも使える表現なので、ぜひ使ってみてください!
unanimous
満場一致の
「みんなが合意しているという状態」を意味するunanimous。”We’re unanimous on this issue.”で「この問題に関して、我々全員が合意しています。」という意味になります。
nothing short of ~
~以外の何物でもない。まさに~だ。
ポジティブ、ネガティブどちらの意味でも強調したいときに活用できるのがこのフレーズ。とても便利なので使ってみてください!
大谷選手のさらなる活躍に注目!
いかがだったでしょうか。まだまだ進化が止まらない大谷選手。これからどんな「SHO TIME」(ショータイム)を見せてくれるのか?今シーズンもワクワクが止まりませんね!
次回は、スキージャンプの世界で活躍するあのアスリートをピックアップする予定です。お楽しみに~!
第2回は2022年6月20日(月)公開予定!
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