夏も終わり、受験生の皆さんは一気に受験モードに入り始めたのでしょうか。受験英語対策というと、参考書や問題集などを想像するかもしれませんね。
実践的な対策は大切ですが、たまにはアプリを使って、英語を「楽しむ」という観点から勉強してみませんか?今回現役大学3年生である私が、受験英語に効果的なアプリを「 単語帳用 」「 リスニング対策用 」「 リーディング対策用 」の3つに分けて紹介します!
私自身が使ってみた感想や大学受験を一緒に乗り越えてきた友達の体験談などを交えつつ、現役大学生ならではの「リアル」な観点から紹介していきたいと思います!
スマホを自分だけの単語帳に!英単語アプリ
mikan
まずは多くのアプリ紹介記事やランキングなどで高評価を得ている「mikan」をご紹介します。私の周りでも受験必携アプリとして多くの支持を得ていました。
このアプリは10単語ごとの単語テストがレベル別に行われ、間違えた問題は苦手単語として登録されていきます。至って単純な流れなのですが、この ムダのない機能とデザインは飽きが来ず、継続力を確実にアップ してくれます。
「mikan」の評判・口コミ:モチベーションが続きます
大学受験の時は「センター試験」のカテゴリーを使っていました。大学入学後は「TOEIC」カテゴリーを愛用しています。音声も自動で流れてくるのでリスニング対策にもなりましたし、キャラクターが毎テストごとに褒めてくれるのもささやかなモチベーションになっていました。(大学3年・Hさん)
膨大な単語量がきれいにカテゴリー化 されているので要領よく学習でき、また多岐にわたったジャンルに対応しているのでずっと活用できるのもいいですね。
私も実際にこのアプリを使っていますが、通学中にサクッと単語テストができる手軽さや、自分の進捗具合がわかるスッキリとしたデザインがお気に入りで「義務感」なく継続することが出来ています。
ダウンロードはこちら
play.google.com本気!私の英単語 大学受験編
「本気!私の英単語 大学受験編」は、その名の通り 大学受験に必須の2300語にフォーカスし徹底して覚えるアプリ です。
主な機能は1分チャレンジと単語カードの2つのみで、デザインもいたってシンプルです。個人的に、最大の魅力は程よいゲーム的要素がある点だと思っています。
連続正解数がコンボ数で表現されたり、正解数に応じてポイント、レベルアップがあったりするので自然とモチベーションが高まっていきます。
「本気!私の英単語」の評判・口コミ:学習習慣が付きます!
やればやるほどレベルが上がっていき、テンポよく進められるだけでなく、間違えた単語は単語帳に自動生成されていくので、苦手意識をもつことなく単語量を増やすことができました。通学中のほんの1分を使うだけで頭が勉強モードに切り替わるので、メリハリのある学習習慣を作ってくれたと思います。(大学1年・Rさん)
ダウンロードはこちら
「英語の耳」は楽しみながら作る!リスニング対策アプリ
Podcast
「Podcast」(ポッドキャスト)はiPhoneに内蔵されているApple純正アプリですが、使ったことのない人も意外と多いのではないでしょうか?実はこのアプリ、使わないと本当に損です!
ポッドキャストとは一言でいえばダウンロード形式のネットラジオのようなもので、個人で行っているものから本格的なラジオ番組に至るまで幅広いジャンルがあります。そのなかでも英語学習のリスニング対策として特におすすめなのが「 English as a second language(ESL) 」という番組です。
この番組はカジュアルな日常会話が全て英語で話されているのですが、第二言語として英語を学ぶ人向けなのでスピードもゆっくりで焦ることもありません。
私自身、留学をしている間ずっと聞いていたのですが、この番組が他のリスニング対策CD等と一線を画していると思うのは、 重要単語が英語で説明されるという点 です。
はじめに出てきたときは全く意味が分からない英単語でも、簡単な単語を使って説明されるとその意味が和訳ではなくイメージで頭に入れることができ、自然と「英語の耳」が身についていく感覚を抱くことができます。
私はこのイメージでの捉え方がESLによって身に付き、留学中、リスニングができずに会話に置いていかれるということが少なくなりました。
また題材となる日常会話も参考書のような「作られた感」はなく、外国文化が学べたり、クスッと笑えるオチがあったりなど楽しんで聞けるものになっているのも魅力の一つです。
また、Androidの方は「ポッドキャストプレーヤー」(無料)というアプリを入れて聴くのがオススメです。Wi-Fi下でポッドキャストをダウンロードでき、広告もないのでストレスなく楽しめます。
ポッドキャストは受験対策にしては遠回りだ、と感じる方もいるかもしれませんが、確実に身に付くのでぜひ一度聞いてみてください!
ダウンロードはこちら
play.google.com捨てる こと!リーディング対策アプリ">第一歩は「読まなきゃ感」を 捨てる こと!リーディング対策アプリ
受験勉強をする中で、長い英文を前にすると無意識に「ツラい!」という感覚が湧きあがるのでは?ぼーっと何度も同じ行をたどってしまったり、気がついたら寝落ちしていたり…という方も多いのではないのでしょうか。私もかなりこの現象が起きていました。
私はこの「いつの間にか芽生えている苦手意識」は、英文に対して「読まなきゃ…」という辛い義務感を持って接しているのが 原因 ではないかと思っています。
この英文リーディングにおいての「読まなきゃ感」を取っ払い、楽しんで読めるようになるためのアプリをご紹介します!
POLYGLOTS
それがこの「POLYGLOTS」です。学習系アプリランキング上位の常連である「POLYGLOTS」は世界中の英語ニュースが読めるアプリですが、 無料であるにも関わらず高機能 なのが特徴です。リーディング対策にフォーカスしてこのアプリを使っていた体験者の声を紹介します。
「POLYGLOTS」の評判・口コミ:モチベーションが続きます
受験生の頃、とにかく多くの英文が読みたいと思い、「POLYGLOTS」を利用し始めました。英語ニュースというと難しそうという印象を持ってましたが、細かいカテゴリーの中で自分が興味のあった”travel”の記事から読み始めたので、苦手意識なく読み進めることができました。はじめは知らない単語も多く読むスピードが遅かったのですが、「ワンタップ辞書」と「ペースメーカー機能」によってだんだんと早く読めるようになりました。(大学3年・Mさん)
Mさんが言っているように「POLYGLOTS」はカテゴリーが多岐にわたっており、自分の興味のある記事からトライできます。そのため「英文に対する苦手意識」よりも前に「記事に対する興味」が先行し、気づいたら読み進めていた、という状態になれるのではと思います。
また、Mさんが使っている「ワンタップ辞書」は、分からない単語をタップするだけで 和訳・発音・ブックマーク追加できる機能 です。自動的に調べた単語もリストアップされるので、調べっぱなしにならず語彙力アップにつながります。
「ペースメーカー機能」は自分が選んだ速さで画面が自動スクロールする機能で、 受験に必須の速読力も高まる と考えられます。 他にもネイティブスピーカーの先生とのチャット機能や自動スラッシュ機能など本当に盛りだくさんのアプリなので、ぜひ一度インストールしてみてください。
「POLYGLOTS」で英語を「読まなきゃ感」からではなく「好奇心」から読むという体験をすることで、受験の英語長文においても主体的に、かつ要点を抑えた効率の良い読み方を出来るようになると思いますよ!
ダウンロードはこちら
play.google.com番外編 受験生に必携の大学情報収集アプリ!
大学パンフ
このアプリでは一部の私立大学を除いたほとんどの大学のパンフレットをスマホで見ることが出来ます。
パンフレット内を検索したり、オープンキャンパス等のイベントをカレンダーにまとめたり、公式HPにジャンプしたり、所在地の地図に飛んだりなど、さまざまなことがこのアプリ一つで行うことができてしまいます。
私たちの世代が受験生のころは、このアプリはなかったのですが、使ってみて本当に便利だと感じました。かさばりがちなパンフレットもアプリでスマートにまとめることで、 身も心も 整理 して受験対策をサクサクと行うことが出来る のではないでしょうか!
ダウンロードはこちら
おわりに
気になるアプリはありましたか?
これらのアプリによって、「英語」が単なる受験科目から楽しいコミュニケーションツールの一つに変わった!という方がいれば幸いです。きっとその変化は、学習の幅の広がりと受験に対する前向きな姿勢をもたらすと思います。
受験生のみなさん、根を詰めすぎずにたまには一息つきながら、目標に向かって頑張ってください。応援しています!
文:柴田葉奈
立教大学異文化コミュニケーション学部の3年生。アルクで短期インターンをさせていただいています。去年アイルランドに3カ月留学をしていました。趣味は野球観戦と映画鑑賞。
【トーキングマラソン】話したいなら、話すトレーニング。
語学一筋55年 アルクのキクタン英会話をベースに開発
- スマホ相手に恥ずかしさゼロの英会話
- 制限時間は6秒!瞬間発話力が鍛えられる!
- 英会話教室の【20倍】の発話量で学べる!
SERIES連載
思わず笑っちゃうような英会話フレーズを、気取らず、ぬるく楽しくお届けする連載。講師は藤代あゆみさん。国際唎酒師として日本酒の魅力を広めたり、日本の漫画の海外への翻訳出版に携わったり。シンガポールでの勤務経験もある国際派の藤代さんと学びましょう!
現役の高校英語教師で、書籍『子どもに聞かれて困らない 英文法のキソ』の著者、大竹保幹さんが、「英文法が苦手!」という方を、英語が楽しくてしょうがなくなるパラダイスに案内します。
英語学習を1000時間も続けるのは大変!でも工夫をすれば無理だと思っていたことも楽しみに変わります。そのための秘訣を、「1000時間ヒアリングマラソン」の主任コーチ、松岡昇さんに教えていただきます。