世界が見える 翻訳の不思議

アメリカ南部アパラチアの子どもたちが、なぜヒーローに熱狂するのか?【翻訳の不思議】
「世界が見える 翻訳の不思議」第14回。翻訳家の有好宏文さんがアメリカ南部アパラチア地方の子どもたちとそのヒーロー熱狂について解説します。バーバラ・キングソルヴァーの小説『デーモン・カッパーヘッド』を通して、なぜ彼らがヒーロー物語に強く惹かれるのか、そしてその背後にある社会的・文化的背景を探ります。「ヒーローになる夢」は、どのようにして彼らの現実と結びついているのでしょうか。
2024-03-28
アプリ辞書と電子辞書をうまく使い分けて翻訳と読書をするには【翻訳の不思議】
連載「翻訳の不思議」第13回。今回は翻訳家の有好宏文さんが、自身の経験から辞書アプリと電子辞書の使い方について話します。翻訳のときと読書のときで、辞書をどう使い分けているのでしょうか。アプリや電子辞書、紙の辞書を使う利点は?
2023-12-26
おしゃべりの巨匠、ユードラ・ウェルティの魅力【翻訳の不思議】
「世界が見える 翻訳の不思議」第12回。今回は翻訳家の有好宏文さんが、ユードラ・ウェルティの作品を中心に、アメリカ南部に特有のストーリーテリングの魅力を紹介します。「おしゃべりは耳で書く」とは一体どういうことでしょうか。
2023-11-24
会話で「like」を多用すると、本当に頭が悪く聞こえるのか?【翻訳の不思議】
連載「翻訳の不思議」第11回。翻訳家の樋口武志さんが取り上げるのは、会話のつなぎ言葉として使われる「like」。時に頭が悪く聞こえると言われたり、翻訳家には訳し飛ばされたり、ときに訳に悩んだり――この「like」の正体とは?
2023-10-26
翻訳者を悩ませるやっかいな句読記号セミコロン【翻訳の不思議】
連載「世界が見える 翻訳の不思議」第10回。翻訳家有好宏文さんは、最近刊行された『ポータブル・フォークナー』の新訳で、セミコロンを表す妙な空白を見つけました。それをきっかけに、日本語翻訳におけるセミコロンの表現の難しさと翻訳の奥深さについて探ります。
2023-10-11
ニコルソン・ベイカーが「読まず語り」で描く、ジョン・アップダイクの世界【翻訳の不思議】
有好宏文さんが翻訳を手掛けた、ニコルソン・ベイカーのエッセイ『U&I』は、小説家ベイカーが小説家ジョン・アップダイクについて、その作品を読まずに記憶だけで語るという、ちょっと変わった作品です。本書を翻訳するにあたり、有好さんが悩んだこと、工夫したことなどを紹介いただきます。
2023-09-11
偏見や排除を感じさせない「公平な言葉遣い」の翻訳を考える【翻訳の不思議】
日本ではLGBT理解増進法やジェンダーニュートラルの考え方が話題になっています。一方、アメリカでは特定の本を排除する「禁書」運動が盛んになり、特権、階級、バイアス、排除を感じさせる言い方を避けていこうとする試みも進んでいるそうです。今回は、翻訳家の樋口武志さんに、「公平な言葉遣い」(equity language)についてお話しいただきます。
2023-08-14
伝わる翻訳って難しい!外国の食べ物にまつわる言葉【翻訳の不思議】
その国や地域の文化と最も深くつながっているものといえば、料理。日本人の知らない料理を、文字でその雰囲気が伝わるように訳すには、どんな工夫が必要でしょうか。翻訳家の有好宏文さんが、「ミート・アンド・スリー・ベジタブル・ランチ」という言葉を例に考察します。
2023-08-07
homeとhouseをどう訳し分ける?【翻訳の不思議】
ジェスミン・ウォードの『Sing, Unburied, Sing』は2017年に全米図書賞を受賞しています。今回は、この作品のキーワードとなるhomeという語から、homeに込められる意味や、houseとの違いを、翻訳家の有好宏文さんが考えます。
2023-07-10
laborという語が2つの異なる意味を持つ理由【翻訳の不思議】
『Ducks: Two Years in the Oil Sands』は、著者のケイト・ビートンが、石油生産現場で働いた経験を描いた自伝的なグラフィックノベルです。自分を持たざる者(have-not)だったと語るビートンに、樋口武志さんは翻訳家として駆け出しだった頃の自身を重ね合わせたそうです。
2023-06-26
isn’tやaren’tのようにはなれなかった、ain’tの歴史~本屋大賞受賞『ザリガニの鳴くところ』での使用例【翻訳の不思議】
今回取り上げるのは、日本語翻訳版の小説が2021年本屋大賞で、翻訳小説部門第1位になった『ザリガニの鳴くところ』という作品です。am notなどの短縮形として使われるain’tという言葉の訳し方を、翻訳家の有好宏文さんが考察します。aren’tやisn’tという形は一般的なのに、なぜain’tは標準とならなかったのでしょうか。
2023-06-12
「wholeness(全体性)」という言葉の訳しにくさと魅力【翻訳の不思議】
ビジネス界には訳しにくいキーワードが多く存在しますが、その中でも「wholeness(全体性)」は特に難解な言葉です。この記事では、「wholeness」の訳語の難しさと魅力について、翻訳家の樋口武志さんが考察します。
2023-05-30
翻訳と解釈は紙一重!多義語のlostをどう訳す?【翻訳の不思議】
『A Lost Lady』という100年前に刊行された著作を取り上げ、そのタイトルの「Lost」をどう訳すのが適切なのか、有好宏文さんが考察します。翻訳家のお二人がリレー形式で送る連載「翻訳の不思議」の第2回です。
2023-05-08
ジェンダーを意識してmanとpersonを日本語に訳すには?【翻訳の不思議】
新連載「翻訳の不思議」。翻訳家の樋口武志さんと有好宏文さんがリレー形式で、気になる英語と文学作品を取り上げ、その翻訳について考察します。初回は樋口さんが、2022年に全米図書賞などを受賞した『The Rabbit Hutch』を題材に語ります。
2023-04-24
2024 04
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