11月3日の米大統領選に向けて、1回目の候補者同士のテレビ討論会が、10月29日オハイオ州クリーヴランドで行われました。討論会はトランプ大統領と民主党のバイデン前副大統領が激しく非難し合う、異例の展開。今後どのような展開になっていくでしょうか?今回は、ますます目が離せないアメリカ大統領選挙のテレビ討論会について詳しくご紹介します。
今回のニュースな英語
Presidential debate
今回のフレーズは、アメリカ大統領選挙に向けた大統領候補によるテレビ討論会について取り上げます。
9月29日に行われた1回目の討論会、皆さんはご覧になりましたか?最近はYouTubeでもライブで見ることができ、ありがたい限りです。
今年は現職のトランプ大統領が新型コロナウイルスに感染してしまったことで、討論会が少し波乱含みとなっています。
背景
アメリカでは、大統領選に向けた選挙キャンペーンの一環として、代表的な候補者(共和党と民主党の二大政党の現状は、ほぼこの二党からの2人になります)がテレビで政策などについて討論会を行います。有権者にとっては、どちらが大統領にふさわしいかを見られるよい機会です。
今年は当初、1回目9月29日、2回目10月15日、3回目10月22日の予定でした。ところが前述の通り、トランプ大統領が新型コロナウイルス感染症に罹患(りかん)。そのため、オンラインでのバーチャル会場でディベートを行うという方向で計画されかけましたが、10月9日(現地時間)に公式にキャンセルが決まりました。
民主党のバイデン候補は一人でもオンラインでやると言っていたものの、トランプ大統領が直接対決にこだわり、2回目と3回目の討論会をそれぞれ1週間延期するよう要求。オンラインなら参加しないと主張したのが、キャンセルの原因のようです。
有権者から質問を受け付ける唯一の討論会となるはずだった2回目がなくなり、次は3回目の予定として日程されていた22日で、これが2回目かつ最後の討論会となります。
▼第1回の討論会の様子
どんなふうに使われている?

日本語では、アメリカ大統領候補の討論会について、決まった表現があるわけではなさそうですが、英語では大抵、Presidential debateと呼ばれます(可算名詞なので、文脈によってaもしくは複数のときもあれば、theが付く時もあります)。
ただし、文の中で常にPresidential debateというフレーズで登場するかというとそうではないので注意してください。当然ながら、「何の(誰の)ディベートか」が明らかなときには、Presidentialが割愛されてthe debateなどになります。
下記は、15日の第2回がキャンセルされたことを伝えるニューヨーク・タイムズ(NYT)の記事です。
No law requires presidential candidates to take part in debates. So, eventually, the debate was simply called off.
大統領候補が討論会に参加しなくてはならないと定める法律はない。そのため結局、討論会は単に中止となった。
2020 Election Presidential Debate Calendar: Key Dates
call offは「取りやめる」「中止する」などを意味します。
ちなみに上記NYTの記事に、討論しなくてはならないという「法律はない」と書いてありますが、これまでの慣例としては選挙前に2、3回行われてきたようです。
また今回は、7日に行われたマイク・ペンス現副大統領とカマラ・ハリス上院議員による副大統領候補の討論会(Vice presidential debate)も注目されました。CNNによると、視聴者数は前回2016年の3,700万人を大きく上回り、5,700万人に達したそうです。(9月29日の大統領候補討論会の視聴者数は7,300万人)
More than 57 million people watched the vice presidential debate
イギリス公共放送BBCによると、副大統領候補の討論会が注目された理由の一つは、「the two oldest presidential candidates in history」(史上最高齢の大統領候補2人)であることから。大統領に何かあったら、副大統領がその職務をこなすことになるため、高齢の大統領の脇を固める副大統領の役目は重要です。
Why this VP debate actually matters
もちろん、ハリス上院議員が、もしかしたら米史上初の女性副大統領になる可能性があるというのも、副大統領討論会が注目された理由でもあります。
まとめ
ということで、残すところ22日の1回のみとなってしまった大統領候補による討論会。第1回を見た限りでは、「これが世界最強国のリーダーの討論?」と思ってしまうほど、ディベートのお手本とは言い難いやり取りでした。この状況を踏まえ、22日は2人とも戦略を変えてくるのか?ぜひ楽しみにしましょう!
YouTubeなら政治専門のケーブルチャンネルC-SPANで見られそうです。YouTubeではなくてブラウザで見たいという人は、C-SPANのウェブサイトはこちら。
ほかにも、YouTubeでライブ配信をするメディアは複数あると思うので、Twitterなどで探してみることをおすすめします。
22日夜9時(東部時間)から1時間半の予定なので、日本時間では翌日23日午前11時スタートとなります。
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