2026年の「秋分の日」は9月23日(水)。日本の祝日名は英語でAutumnal Equinox Dayと訳されます。一方、「秋分」そのものはthe autumn equinoxやthe fall equinox、the September equinoxなどと呼ばれます。ところで、equinoxとはいったい何を意味するのでしょうか?語源をひもときながら、昼と夜の長さ、お彼岸、そして秋にまつわる英語表現を見ていきましょう。
目次
2026年の「秋分の日」は9月23日
「秋分の日」は、国民の祝日の一つです。2026年は9月23日(水)が秋分の日に当たります。
秋分の日の日付は固定されていません。春分の日と秋分の日は、国立天文台が天文学的な観測・計算に基づいて算出した「春分日」「秋分日」をもとに、前年2月に日付が発表されます。
では、この「秋分」は英語でどのように表すのでしょうか。
「秋分の日」は英語でなんて言う?
「秋分の日」の英語名称は、Autumnal Equinox Dayです。
autumnalは「秋の、秋らしい」という意味の形容詞。そしてequinoxは「春分・秋分」を表します。
つまり、autumnal equinoxで「秋分」、そこにdayを付けて「秋分の日」というわけです。
ここで、まずはクイズです。
Q. equinoxという言葉の由来に関係しているものは、次のうちどれ?
- 太陽と月
- 暑さと寒さ
- 昼と夜
- 夏と冬
正解:3. 昼と夜
実は、equinoxという単語そのものに「昼と夜」にまつわる意味が隠されています。
equinoxの語源は「等しい夜」
equinoxは、ラテン語で「等しい」を意味するaequusと、「夜」を意味するnoxに由来します。言葉の成り立ちから見ると、「等しい夜」といった意味になります。
equi-は「等しい」という意味を表しますが、英語にはこのequi-を含む単語が他にもあります。
例えば、equal(等しい)やequivalent(同等の、相当する)です。これらを思い浮かべると、equinoxも覚えやすいかもしれません。
秋分の頃には、太陽がほぼ真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになります。そのため「昼と夜の長さが同じ日」と説明されることも多いのです。
- Day and night are almost equal in length on the autumnal equinox.
秋分の日には昼と夜の長さはほぼ同じです。
ここでalmost(ほぼ)としているのには理由があります。
「秋分の日は昼と夜がぴったり12時間ずつ」と思われがちですが、実際には大気による太陽光の屈折などの影響で、昼のほうがわずかに長くなります。
したがって、長さが「ほぼ同じ」と覚えておくとよいでしょう。
日が短くなってきた――秋分の頃に使いたい英語
秋分を過ぎると、北半球では次第に昼の時間が短くなっていきます。
そんな季節の変化について話すときに使える英語を見てみましょう。
- The days are getting shorter.
日が短くなってきています。
get+比較級で「だんだん~になる」という変化を表します。get shorterなら「だんだん短くなる」です。
反対に、春になって日が長くなってきたときは、次のように言えます。
- The days are getting longer.
日が長くなってきています。
朝晩に少し涼しさを感じるようになったら、こんな表現も使えます。
- There is a hint of autumn in the air.
秋の気配が感じられます。
a hint of ~は「~の気配、兆し」。in the airには「空気中に」という文字どおりの意味だけでなく、「~の気配が漂って」という意味があります。
- The air is getting cooler.
空気が涼しくなってきています。
季節の変わり目に、そのまま使いやすい表現ですね。
「秋分の日」は何のための祝日?
「秋分の日」は、1948年に施行された「国民の祝日に関する法律」によって定められた祝日です。
法律では、その趣旨を「祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ」(原文ママ)としています。
春分の日の趣旨が「自然をたたえ、生物をいつくしむ」であるのに対し、秋分の日は祖先や亡くなった人々に思いを寄せる日とされています。
この秋分の日と深く関係している日本の習慣が、「お彼岸」です。
「お彼岸」を英語で説明してみよう
秋分の日は、秋の「彼岸」の中日に当たります。
彼岸とは、春分・秋分の日を真ん中にして、その前後3日ずつを合わせた7日間のこと。秋のお彼岸には、お墓参りをしたり、祖先に思いをはせたりする人も多いでしょう。
「お彼岸」は日本独自の文化的背景を持つ言葉なので、英語に一語で置き換えようとするよりも、Higanとした上で説明を加えると伝わりやすくなります。
例えば、こんなふうに説明できます。
- Higan is a seven-day period around the spring and autumn equinoxes in Japan.
彼岸とは、日本で春分・秋分の前後に設けられる7日間の期間です。
もう少し日本での過ごし方まで伝えるなら、次のように言えます。
- Many people visit their family graves during Higan.
彼岸には、多くの人が家族のお墓参りをします。
「先祖を敬う、しのぶ」は、pay respects to one’s ancestorsという表現が使えます。
- We pay respects to our ancestors during Higan.
私たちは彼岸に祖先を敬い、しのびます。
pay respects to ~は「~に敬意を表する、弔意を表する」という表現です。日本の行事や習慣を英語で紹介するときに、覚えておくと便利でしょう。
「秋」はautumn?fall?
ところで、「秋」を表す英単語にはautumnとfallがあります。
どちらを使えばよいのでしょうか。
その前に、もう一問クイズです。
Q. 「秋」の意味でfallがより使われるのは、主にどちら?
- アメリカ英語
- イギリス英語
正解:1. アメリカ英語
autumnとfallはどちらも「秋」を意味し、アメリカ英語でもイギリス英語でも使われます。ただし、fallはアメリカ英語でより一般的です。一方、autumnはやや改まった響きがあり、イギリス英語ではこちらが広く使われます。
ちなみに「秋分」については、autumnal equinoxやautumn equinox、アメリカ英語でよく使われるfall equinoxのほか、September equinoxという言い方も広く使われています。
September equinoxは、北半球・南半球のどちらにも当てはめられる表現です。9月の分点は、北半球では秋の始まりに当たりますが、南半球では春の始まりに当たるためです。そのため、天文学などでは季節名を使わず、September equinoxと表現することがあります。
日本の祝日名としてはAutumnal Equinox Dayですが、日常会話ではいろいろな言い方を耳にします。
「秋」を感じる英語表現
最後に、秋の風景や空気を表す英語をいくつか紹介します。
autumn leaves:秋の葉、紅葉
- The autumn leaves are beautiful this year.
今年は紅葉がきれいです。
autumn leavesは文字どおり「秋の葉」ですが、日本語では文脈に応じて「紅葉」と訳せます。
fall foliage:紅葉
- We went to see the fall foliage.
紅葉を見に行きました。
foliageは木や植物の「葉」を集合的に表す語です。特にアメリカ英語では、fall foliageという組み合わせをよく目にします。
crisp autumn air:さわやかな秋の空気
- I love the crisp autumn air.
秋のさわやかな空気が大好きです。
ここでのcrispは、食べ物の「パリパリした」ではなく、空気が「すがすがしい、ひんやりした」という意味です。
autumn is in the air:秋の気配がする
- Autumn is in the air.
秋の気配がします。
季節の変化を感じたときに使える、短く印象的な表現です。
the nights are getting longer:夜が長くなってきている
- The nights are getting longer.
夜が長くなってきています。
秋分を過ぎれば、いよいよ「秋の夜長」の季節。英語の本を読んだり、映画やドラマを英語で楽しんだりするのにもよい季節かもしれません。
equinoxを覚えれば、春分の日にも使える!
今回は「秋分の日」にまつわる英語を紹介しました。
「秋分」はautumnal equinoxですが、「春分」はvernal equinoxまたはspring equinoxと言います。「春分の日」はVernal Equinox Dayです。
equinoxという一見難しそうな単語も、「等しい」を表す言葉と「夜」を表す言葉に由来すると分かれば、少し覚えやすくなるのではないでしょうか。
秋分の日には、昼と夜の長さや季節の移り変わりにも少し目を向けながら、今回紹介した英語を思い出してみてください。
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