10月に入ると、そろそろ気になってくるのが紅葉の見頃。「色づき始め」と聞けばまだ早いと思いつつ、「見頃」の文字を見ると急に出掛けたくなります。さて、日本語では一言で「紅葉」と言えますが、英語では葉そのものを指すのか、色づいた景色を指すのかによって表現が少し変わります。「紅葉狩り」や「今が見頃」といった、秋に使いたくなる英語も一緒に見ていきましょう。
目次
「紅葉」は英語でどう言う?
「紅葉」を英語にしようとすると、一つの単語に決めたくなりますが、実際には何を指しているかによって表現が変わります。
まず覚えておきたいのは、autumn leaves / fall leaves、autumn colors / fall colors、そしてautumn foliage / fall foliageです。
The fall leaves are beautiful this year.
今年の紅葉はきれいです。We came here to enjoy the autumn colors.
紅葉を楽しむためにここへ来ました。The fall foliage is especially beautiful around the lake.
湖の周りの紅葉は特にきれいです。
leavesは一枚一枚の「葉」に意識が向いた言い方です。
一方、colorsを使うと、赤や黄、オレンジに染まった色彩や景色全体を表しやすくなります。
foliageは、木や植物の葉をまとめて指す語です。fall foliageやautumn foliageは、紅葉の名所や旅行、季節の景色について話すときによく使われます。
「紅葉した葉」を見ているのか、「一面に広がる紅葉」を見ているのか。日本語ではどちらも「紅葉」ですが、英語では少し視点が違うわけです。
fallとautumn、どちらを使えばいい?
「秋」にはfallとautumnがあります。
アメリカ英語ではfallがより一般的で、イギリス英語ではautumnがよく使われます。ただし、どちらか一方しか使わないわけではありません。
カナダではfallとautumnの両方が使われ、fallの方がややカジュアル、autumnの方がややフォーマルとされています。
ですから、
- fall leaves
- autumn leaves
- fall colors
- autumn colors
- fall foliage
- autumn foliage
はいずれも使える表現です。
私自身、「紅葉」と聞くとautumnの方が少し風情があるように感じますが、これは英語の正誤というより響きの問題。日常会話なら、相手が普段使っている方に合わせれば十分です。
「色づき始めた」「今が見頃」は英語で?
紅葉について話すなら、「紅葉しています」だけでなく、「色づき始めた」「今が見頃」「もう見頃を過ぎた」も言いたくなります。
「葉が色づく」には、turnがとても便利です。
The leaves are starting to turn.
葉が色づき始めています。The leaves turn red and gold in late October.
10月下旬になると、葉が赤や金色に色づきます。
change colorを使うこともできます。
- The leaves are beginning to change color.
葉が色づき始めています。
そして、「今が見頃」はat their peakを使って表せます。
The fall colors are at their peak now.
紅葉は今が見頃です。The autumn foliage should reach its peak next week.
紅葉は来週ごろ見頃を迎えそうです。
反対に、「見頃を過ぎた」ならpast its peak / past their peakです。
- The fall colors in this area are past their peak.
この辺りの紅葉は見頃を過ぎています。
旅行前には「まだ早いのか、今なのか、もう遅いのか」が妙に気になるものです。紅葉情報のページを何度も更新してしまう人は、私だけではないと思います。
赤、黄、金色――紅葉の色を英語で表す
紅葉の楽しさは、同じ「赤」や「黄色」でも木によって色合いが違うこと。
基本的にはred、yellow、orange、goldなどで十分ですが、少し表現を広げると、写真の説明などにも使えます。
鮮やかな赤ならvivid red。
- The maple leaves are vivid red.
カエデの葉が鮮やかな赤色です。
深い赤ならcrimson、明るく鮮やかな赤ならscarletも使えます。
The trees were covered in crimson leaves.
木々は深紅の葉に覆われていました。Scarlet leaves stood out against the blue sky.
鮮やかな赤い葉が青空によく映えていました。
イチョウなら、goldenがぴったりです。
- The golden ginkgo trees were stunning.
黄金色のイチョウが見事でした。
黄色や赤、オレンジが一度に目に入ってくる景色を前にすると、知っている色の単語を総動員したくなります。
「紅葉狩り」は英語でなんて言う?
さて、「紅葉狩り」はどうでしょう。
「狩り」だからhuntingを使いたくなりますが、英語にそのまま置き換える必要はありません。
日常会話なら、go see the fall colorsやgo look at the leavesなどと表現するのが自然です。
Let’s go see the fall colors this weekend.
今週末、紅葉を見に行こうよ。We’re going to look at the autumn leaves in the mountains.
山へ紅葉を見に行きます。
少し説明的にautumn leaf viewingやfall foliage viewingと言うこともできます。
- Autumn leaf viewing is popular in Japan.
日本では紅葉狩りが人気です。
そして、北米には面白い表現があります。
leaf-peepingです。
leaf peeperは、秋になると紅葉を見るために出掛ける人のこと。leaf-peepingなら、「紅葉を見て回ること」を表します。
- We went leaf-peeping in the mountains last weekend.
先週末、山へ紅葉を見に行きました。
peepは「ちらっと見る」という意味なので、初めて見ると少し不思議な表現です。でも、紅葉を求めてあちこち出掛ける様子を考えると、なかなか楽しい言葉ではないでしょうか。
ただし、leaf-peepingはアメリカを中心に使われるくだけた表現です。「紅葉狩り」の万能訳として覚えるというより、こんな言い方もある、と知っておくくらいがよいでしょう。
「紅葉狩り」を英語で説明してみよう
日本の「紅葉狩り」という言葉自体を紹介したいなら、momijigariを残して説明する方法もあります。
例えば、次のように言えます。
In Japan, people visit parks, gardens, and mountains to enjoy the autumn colors. This tradition is called “momijigari,” which literally means “autumn-leaf hunting.”
日本では、公園や庭園、山などを訪れて紅葉を楽しみます。この習慣は「紅葉狩り」と呼ばれ、文字どおりには「秋の葉を狩る」という意味です。
もちろん、本当に葉を捕まえたり集めたりするわけではありません。
「狩り」と言いながら、やることは眺めたり、写真を撮ったり、ときには団子を食べたり。ずいぶん平和な「狩り」です。
海外の人に説明するときは、momijigariという日本語を紹介したうえで、go see the autumn colorsのような分かりやすい英語を添えるのがよさそうです。
紅葉を見に行ったときに使える英語フレーズ
最後に、紅葉を見に出掛けたときや、写真をSNSに載せるときに使えそうな表現をまとめてみましょう。
The autumn foliage is breathtaking here.
ここの紅葉は息をのむほど美しいです。This spot is famous for its fall colors.
ここは紅葉で有名です。It’s the perfect time to take photos of the leaves.
紅葉の写真を撮るのに最高の時期です。The trees reflect beautifully on the pond.
木々が池に美しく映り込んでいます。The trail is carpeted with fallen leaves.
小道が落ち葉でじゅうたんのように覆われています。The colors look even more beautiful in the afternoon light.
午後の光の中では、紅葉がさらにきれいに見えます。
紅葉を見に行くと、景色そのものもきれいですが、つい写真の枚数も増えます。
帰宅して見返すと、同じ木を何十枚も撮っていたりするのですが、それも秋の楽しみということで。
「紅葉」の英語表現まとめ
日本語の「紅葉」は、英語では何について話しているのかによって表現を選びます。
紅葉した葉
→ autumn leaves、fall leaves紅葉の色合いや景色
→ autumn colors、fall colors木々の葉全体・紅葉の景観
→ autumn foliage、fall foliage葉が色づく
→ the leaves turn red / yellow、the leaves change color色づき始める
→ the leaves are starting to turn今が見頃
→ the colors are at their peak見頃を過ぎた
→ the colors are past their peak紅葉を見に行く
→ go see the fall colors、go look at the autumn leaves紅葉を見て回る
→ go leaf-peeping(主にアメリカ英語のくだけた表現)
「紅葉」を一語で訳そうとせず、葉を指しているのか、色や景色を指しているのかを考えると、自然な英語を選びやすくなります。
秋は、気付いたときには景色がずいぶん変わっています。せっかくなら今年は、紅葉を眺めながら「これは英語でどう言おう」と考えてみるのも面白いかもしれません。




