絶対押さえたい、動詞playの正しい使い方【使いこなせる!英会話頻出ワード】

連載「使いこなせる!英会話頻出ワード」。言語学者のアンちゃんことアン・クレシーニさんが、「英語のネイティブスピーカーがよく使うけれど、日本語では理解しづらい言葉」を徹底解説します!今回取り上げるのは動詞の「play」。覚えておくと便利な表現がたくさんあります!

I prayed with my friends.って何?

ある日、生徒たちが授業で「休み」についてレポートを書きました。

1人が“I prayed with my friends last weekend.” という文を書きました。最初、「ああ、この生徒は信心深い!」と思っていましたが、そんなことを書いた人はそれまで1人もいませんでした。信心深い生徒はいたかもしれませんが、レポートに書いてきたことはありませんでした。

でも、よく考えたら、「ああ、なるほど! I played with my friendsと言いたかったんだ!!」と気付きました。長年、多くの日本人がこのややこしい/r/と /l/に悩まされていますが、この生徒のミスは、/r/ と /l/ だけではありませんでした。残念ながら、この文には二つの間違いがあります。

一つ目はというと・・・

pray = 祈る
play = 遊ぶ

この生徒が言いたかったのは、「週末に友達と遊んだ」です。でも、英語ではこの場合にplayを使いません。これが二つ目の間違いです。

playは主に小さい子どもしか使わない単語です。次のような感じです。

Mommy, can I play with my friends?
ママ、友達と遊んでいい?

I wanna play with my friends today!
友達と遊びたい!

Let’s play at the park!
公園で遊ぼう!

ちなみに、ママ友が小さい子ども同士を遊ばせると決めたときは、play dateという表現を使います。

Our kids have a play date at the park tomorrow.
明日、子どもたちは公園で遊ぶ約束なの。

Let’s set up a play date sometime soon!
近いうちに子どもたちを遊ばせよう!

playという単語は幼い子どもにしか使わない?そうだとしたら、いつまで使っていいの?そう思うかもしれませんね。時期は明確に決まっていませんが、大体、中学校ごろからアメリカ人は「遊ぶ」と表したいときにplayを使わなくなります。

「遊ぶ」で最もよく使われるのはspend timeですが、若者はよくhang outと言います。従って、冒頭の学生が書くべき文は、以下のどちらかです。

I spent time with my friends over the weekend.
I hung out with my friends last weekend.
週末、友達と遊びました。

他の文を見ていきましょう。

I haven’t hung out with my friends at all these days because I have so much homework.
最近、宿題がとても多くて、友達と全然遊んでいない。

Let’s hang out sometime soon!
近いうちに遊ぼう!

I spent time with my best friend from college yesterday. We had a blast!
昨日、大学時代の親友と遊んだ!すごく楽しかった!

「遊ぶ」と表したいときにplayを使うことは多くありませんが、他の場面では使い方はたくさんあります。。今回、山ほどあるplayの使い方について話したいと思います。

さて、今日は一緒にplay用語を楽しみましょう!

playはどんなスポーツにも使えるの?

日本語では、ほとんどのスポーツと運動に「~する」が付きます。

野球をする
バスケットボールをする
ヨガをする
空手をする
ボルダリングをする
水泳をする
山登りをする
スノボをする
スキーをする
運動する
筋トレをする

そのため、日本人は英語でこれらを表現するとき、全てにplayを付ける傾向があります。しかし、実際は異なります。

野球をする = play baseball
バスケットボールをする = play basketball
ヨガをする = do yoga
空手をする = do karate
ロッククライミング(ボルダリング)をする = go rock climbing、do rock climbing
水泳をする = go swimming
山登りをする = go hiking
スノボをする = go snowboarding
スキーをする = go skiing
運動する = exercise
筋トレをする = work out, lift weights

難しい!!どう区別するの!?」と思うかもしれませんが、そんなに難しくありません。

  • 基本、球技スポーツはplay
  • ボールを使わないスポーツはdo
  • -ingが付いてスポーツはgo

もちろん例外はあります!例文を見ていきましょう。

I played basketball in high school.
高校でバスケットボール部に入っていた。

I am playing golf this weekend with my dad.
今週末、父とゴルフをする。

I do yoga three times a week.
週3回ヨガをする。

Can you ski?
スキーはできますか?

I am going snowboarding with my friends next week.
来週、仲間とスノボをしに行く。

I did karate for 10 years.
10年間、空手をやりました。

I totally can’t dance.
私は、全然ダンスができない。

I went bowling with my brother yesterday.
昨日、兄とボーリングに行った。

I play badminton every day.
毎日バドミントンをする。

どこかに行って何かをする」と言うときに、playではなくてgoを使います。

play bowling ×
go bowling ○

play snowboarding ×
go snowboarding ○

play jogging ×
go jogging ○

ところで、ダンスが好きな学生が最近とても多くなっています。「ダンスをする」はplay dancingと言いません。でもgo dancingと言うと、どこかのクラブに行って、お酒を飲みながらダンスするイメージが強くなります。

では、「ダンスをする」はなんと言えばいいでしょうか。

I love to dance!
ダンスをするが大好き!

I practiced dancing for like nine hours yesterday.
I practiced my dance moves for like nine hours yesterday.
昨日は9時間、ダンスを練習した。

私の生徒たちはよくボーリングをしに行きますが、どう言ったらいいか分からないときがあるようです。

I went bowling with my friends yesterday. ○
I played bowling with my friends yesterday. ×
昨日、友達とボーリングに行った。

I love bowling!
I love to bowl!
I love to go bowling!
ボーリングが大好き!

この3つはどれもOKですが、I love to play bowling.とは言いません。ボールを使うスポーツにはplayを使うと言いましたが、例外はあります。私の母語は難しくて、申しございません・・・。なんでplayを使わないのでしょう?ボールが重いから?どこかに行って、するから?

いずれにせよ、play bowlingとは言わないので、気を付けましょう!

楽器は全部play!?

基本、全ての楽器にはplayを使います。

ピアノを弾く = play the piano
ギターを弾く = play the guitar
ドラムを叩く = play the drums
サックスを吹く = play the sax
レコーダーを吹く = play the recorder
バイオリンを弾く = play the violin

動詞が同じだから、複数の楽器を合わせて言うことは簡単です。例えば、私の娘はいろいろな楽器ができます。それを英語で言うのは簡単です。

My daughter can play the piano and the drums.
娘はピアノとドラムができます。

でも、日本語は「ピアノを弾く」とか「ドラムをたたく」と言ったりします。そのため私はいつも迷います。

「娘は。。。ピアノとドラムができる?演奏する?弾ける?」

何が一番良いだろう?といつも悩みます。こんなとき、英語はバリ便利だなあ、とよく思います。

しかし、謎が一つあります。なぜ、play the piano、play the guitarなどと言うのでしょうか。アメリカ英語では、play piano、play guitarのように言わないこともありませんが、play the piano、play the guitarの方が自然で、よく耳にします。

英語の冠詞は本当に難しいです。「特定されたものならtheを使う」とよく教えられますが、この場合、弾けるギターが一つしかないわけではありません。

英語のうれしいところは、I play piano、I play guitarでも絶対に通じて、あまり違和感もないことです。ただし、I play a piano、I play a guitarとなると不自然になってしまうので、注意してくださいね。

I have been playing the guitar for about 20 years.
20年くらい前からギターを弾いている。

Can you play the piano?
ピアノを弾けるの?

I learned how to play the drums when I was a kid.
子供の頃、ドラムを習った。

I play (the) sax in the school band.
学校の吹奏楽部でサックスを吹いている。

ちなみに、バンドで楽器を演奏するときにはtheを使わないことがあります。

I play drums in my band.
自分のバンドでドラムをたたいています。

He played guitar in a band for 15 years.
彼はバンドで15年、ギターを弾いている。

I play piano for my church’s worship team.
私は教会の音楽部でピアノを担当しています。

「利用される、だまされる」のplay

先週、アメリカに住んでいる友人とメールのやりとりをしました。彼に新しい友達ができたそうで、彼はその人にいろいろなことをしてあげたい気持ちがあったようですが、メールの最後で、彼はI don’t wanna get played.と書いていました。つまり、「だまされたくない」という意味でした。

少し例文を見ていきましょう。

I think he’s playing you. Be careful.
彼は、あなたの利用しようとしているよ。気を付けてね。

You are so getting played. I can’t believe you don’t see it.
めちゃくちゃだまされているよ。気付いていないなんて信じられない。

日本語に「プレイボーイ」という言葉があります。これは、このget playedとつながりがあると思います。つまり、「プレイボーイ」の「プレイ」には「遊ぶ」という意味も、「女をだます」という意味もあると思います。ちなみに英語でも、たくさんの女性の遊ぶ男性をplayboyやplayerと言います。

play the devil’s advocate

play the devil’s advocateは、ディベート好きなアメリカ人がよく使う表現です。ここでのplayは「~を演じる」「~の役割を果たす」という意味。devilは「悪魔」、advocateは「代弁者」という意味です。

この表現は、元々はカトリック教派の用語です。カトリックでは、亡くなった偉大な人を聖人の列に加える習慣があります。そして、列聖されるための審査がありました。The Devil’s Advocateは、教会が選んだカトリック弁護士の肩書だったそうで、この人の仕事は、列聖されようとしている人が行った奇跡が本物かどうかを疑うことでした。厳しい審査がなければ、その奇跡を信じることはできないと思われたからです。参考:https://www.nytimes.com/2018/04/03/magazine/why-have-we-soured-on-the-devils-advocate.html

現在のplay the devil’s advocateの意味は、「話を盛り上げたり面白くしたりするために、わざと反対の意見を言う」ことです。本当に反対の意見を持っているわけではないかもしれませんが、物事はあらゆる角度から見ることが大事です。アメリカはディベート文化の国で、a devil’s advocateは「わざと反論する人」を示す言葉になっているのです。

例文を見ていきましょう。

OK, I get what you are saying, but let me play the devil’s advocate.
言っていることは分かりますが、反対意見を言わせてください。

Do you really mean that? Or are you just playing the devil’s advocate?
本当にそう本当に思っているの?それとも、反対の意見を言いたいだけ?

もっと、もっとあるよ!

playを使う表現はたくさんあります。

She is playing hard to get.
彼女はわざと気のないふりをしている。

I’m not really sure what time we are going to leave. Let’s play it by ear.
何時に出発するか、まだ分からない。その場の状況に合わせて決めよう。

※ play it by ear ★元々は「楽譜なしで(耳だけで)演奏する」の意。

She is really musically gifted. She can play any song by ear.
彼女にはすごい音楽の才能がある。耳コピでどんな曲でも演奏できる。

My fans have played a big role in my success.
私のファンは私が成功したことにおいて大きな役割を果たした。

The kids are playing hide-and-seek and tag in the park.
子どもたちが、公園でかくれんぼと鬼ごっこをしている。

During the school shooting, she survived because she played dead.
学校の乱射事件で、彼女が生き残ったのは死んだふりをしたからだ。

Stop playing us against each other!
私たちが対立するように仕向けるのはやめて!

He is playing hooky again.
彼は、また学校をサボっている。

Stop playing dumb! I know you get what I am saying.
分からないふりをするのはやめて!私が言っていることは分かっているでしょう。

Let’s play it safe and stay home.
大事を取って、家にいよう。

You are playing with fire. You should stay away from him.
「火遊び」をしているのか。彼と関わらないほうがいい。
※ play with fire 危険なことをする ★元々は文字通り「火で遊ぶ」の意。

We played phone tag all day.
電話のすれ違い一日じゅう続いた。
※ phone tag ★両者がお互いに電話をかけているのに相手が常に不在の状態。

We can’t afford to play a waiting game. We need to make a decision quickly.
根比べをしている余裕はない。早く決めないといけない。

Many teenagers like to play pranks on Halloween.
多くの10代は、ハロウィーンにいたずらをするのが大好きだ。

I am going to play a joke on my dad. Play along with me, OK?
お父さんをからかうから、私に調子を合わせてね、いい?

ちなみに、「からかう」や「いたずらをする」には、play a joke、play a trick、play a prankと三つの言い方がありますが、prankとtrickはjokeよりもドッキリ感があります。

まとめ

今日の「play」講座は、いかがでしたか? playの使い方は、想像した以上にたくさんありましたね。

「やばい!私は、ずっとI played with my friends.とかI played bowling.と言っていた!正しい言い方が一つもできていない!」という人がいるかもしれませんが、それは大丈夫です。失敗は良いことです。失敗は「最も信頼できる教師」です。

私は25年間、日本語を勉強していますが、数えきれないほど日本語で失敗してきました。そのおかげで、日本語が話せるようになりました。失敗する度に、少しずつ上手になりました。つまり、私は失敗に大いに感謝しています。失敗しない人は成長しないですからね!

皆さんも、これから少しずつplayを正しく使っていきましょう!

ただ、最後に一つだけ、とても気をつけてほしいことがあります。もし、英語圏でバリかわいい女性に出会ったら、Hey, do you wanna play with me?とだけは絶対に言わないでね。

その理由を知りたい方は、この記事を読んでください。

Images by Matthias Koll, Petra, Alexa from Pixabay

アン・クレシーニさんの本

アン・クレシーニさんの連載

アン・クレシーニ
アン・クレシーニ

アメリカ生まれ。福岡県宗像市に住み、北九州市立大学で和製英語と外来語について研究している。著書に『アンちゃんの日本が好きすぎてたまらんバイ!』(合同会社リボンシップ)。自身で発見した日本の面白いことを、博多弁と英語でつづるブログ「アンちゃんから見るニッポン」が人気。Facebookページも更新中! 写真:リズ・クレシーニ

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