英会話で聞き取りに苦労している人必見!リスニングのコツを伝授します

英会話で相手の言っていることが聞き取れず、もどかしい思いをした経験はないでしょうか。リスニングは英会話の要であり、ここがボトルネックになっていると感じる方は少なくありません。本記事では、英会話のリスニングが難しいと感じる理由を深掘りし、実践的な学習法と効果的な教材、そしてリスニング力を向上させるための心構えまで、幅広く解説します。

実際にネイティブスピーカーと話すときや海外映画を見るとき、教科書の英語と「生の英語」のギャップに驚いた経験はありませんか? 英語学習アプリ「 1000時間ヒアリングマラソン 」には、オリジナルドラマやラジオ番組、各国の英語話者のリアルな会話など、学校では触れる機会の少ない本場の英語を届けるコーナーが多数用意されています。

英会話の聞き取りが難しいのはなぜ?

英会話においてリスニングが難しいと感じるのには、いくつかの明確な理由があります。これらの原因を理解することは、効果的な学習戦略を立てる上で非常に重要です。

ネイティブのスピードとリズムについていけない

多くの英語学習者が直面する課題の一つが、ネイティブスピーカーの会話スピードです。学校で習う英語は比較的ゆっくりで、一語一語がはっきりと発音されますが、実際の英会話では単語が連結したり、弱く発音されたりするため、まるで一つの長い音のように聞こえることがあります。また、英語には日本語とは異なる独特のリズムがあり、これに慣れていないと、どこで区切って聞けばいいのか分からなくなり、聞き取りが難しくなります。

音の変化(リンキング・リダクションなど)に慣れていない

英語には、単語と単語が繋がって発音される「リンキング(連結)」、特定の音が脱落する「リダクション(脱落)」、音が変化する「フラッピング」など、様々な音の変化のルールが存在します。例えば、「get up」が「ゲラップ」のように聞こえたり、「want to」が「ワナ」のように聞こえたりするのは、これらの音の変化が原因です。これらのルールを知らないと、知っている単語でも聞き取れないという事態に陥りやすくなります。これらの音の変化は、特にネイティブ同士の自然な会話で頻繁に起こるため、英会話のリスニングにおいては避けて通れない壁となります。

  • リンキング(Linking): 隣接する単語の音が連結して発音される現象です。例えば、「an apple」は「アンナッポー」のように聞こえます。
  • リダクション(Reduction): 文中の特定の音が弱まったり、脱落したりする現象です。例えば、「for」は「ファー」ではなく、「ファ」のように短く発音されることがあります。
  • フラッピング(Flapping): 特定の条件下で「t」の音が日本語の「ラ」行に近い音に変化する現象です。例えば、「water」は「ウォーター」ではなく、「ウォーラー」のように聞こえます。

音の変化については、以下の記事で詳しく解説しています。

語彙・文法の知識が足りない

リスニングは、単に音を聞き取るだけでなく、その音から意味を理解するプロセスです。そのため、聞き取った単語やフレーズの意味が分からなければ、当然ながら内容を理解することはできません。また、文法知識が不足していると、単語は聞き取れても文章全体の構造を把握できず、話の意図を誤解してしまうこともあります。特に英会話では、瞬時に意味を理解し、反応する必要があるため、単語や文法の知識が「知っている」レベルではなく、「瞬時に使える」レベルにまで落とし込む必要があります。

「聞き取れない」を「聞き取れる」に変えるリスニング学習法

会話のリスニング力を向上させるためには、単に英語を聞き流すだけでは不十分です。意識的に、そして戦略的に学習に取り組むことで、「聞き取れない」という壁を乗り越え、「聞き取れる」喜びを実感できるようになります。ここでは、英会話に特化した実践的なリスニング学習法を紹介します。

実践的な教材を使う

英会話のリスニング力を高めるには、実際の会話に近い教材を選ぶことが重要です。ニュースや映画、ドラマなども良いですが、最初は自分のレベルに合った、スクリプト付きの教材から始めるのがおすすめです。特に、日常会話やビジネスシーンなど、自分が実際に英語を使う場面を想定した教材を選ぶと、より実践的なリスニング力が身につきます。また、様々なアクセントや話し方の英語に触れることで、多様な英語に対応できる耳を養うことができます。

とにかく継続して続ける

リスニング力は一朝一夕で身につくものではありません。毎日少しずつでも英語に触れ、継続して学習することが何よりも重要です。短時間でも良いので、毎日英語を聞く習慣をつけましょう。例えば、通勤・通学中にポッドキャストを聞いたり、寝る前に英語のニュースを少しだけ聞いたりするなど、日常生活の中に英語を取り入れる工夫をしてみてください。継続することで、徐々に英語の音に慣れ、聞き取り能力が向上していきます。

ディクテーションを行う

ディクテーションとは、聞いた英語を文字に書き起こす学習法です。この方法は、聞き取れない音や単語、文法構造を明確にするのに非常に効果的です。最初は短いフレーズから始め、徐々に長い文章に挑戦しましょう。聞き取れなかった部分は、スクリプトで確認し、なぜ聞き取れなかったのか(音の変化、知らない単語、文法など)を分析することが重要です。ディクテーションを繰り返すことで、英語の音と文字が結びつき、正確な聞き取り能力が養われます。

リスニング力向上に役立つ教材3選

リスニング学習を効果的に進めるためには、適切な教材選びが不可欠です。ここでは、英会話のリスニング力向上に特におすすめの教材を3つご紹介します。これらの教材は、様々なレベルや学習スタイルに対応しており、あなたの学習を強力にサポートしてくれるでしょう。

1000時間ヒアリングマラソン

英語のリスニング力を本格的に向上させたい方におすすめなのが、アプリ版の通信講座「 1000時間ヒアリングマラソン 」です。1年間の受講で英語を1000時間聞くことを目指します。講座では英語を大量に聞く訓練と、細部まで緻密に聞く練習の両方があり、学習を通して英語を英語のまま理解できることを目指します。

教材には、オリジナルドラマからニュース、ネイティブ・スピーカー同士の会話まで、「生の英語」が豊富に収録されています。リスニング力向上に必要な、自然な表現や会話のリズムなどにも、慣れることができるでしょう。

継続的な学習により、英語圏で実際に使われている語彙力と表現力を身に付け、リスニングの苦手意識を解消できます。

「改訂版 究極の英語リスニング Vol. 1」

英語のリスニングの基礎固めに最適なのが、書籍「改訂版 究極の英語リスニング Vol. 1」です。学習に使用する英文は基礎的な1000単語だけで書かれているため、語彙力に不安がある人でも安心して学習に取り組めます。

音声の聞き方は3つのモードから選ぶことができ、自分のレベルに合わせて、学習可能です。英文の長さやスピードは3段階でレベルアップするため、無理なく段階的にトレーニングできます。

英文の内容もバラエティに富んでおり、日常会話から表現豊かな文章まで幅広く収録されています。基本語彙を繰り返し聞くことで、英語の音に慣れながら、自然とリスニング力の土台が築けるでしょう。シリーズでVol. 4まであり、使用される語彙がレベルアップするので、自分の実力に合ったものを選ぶことも可能です。

TED

TEDは、世界中の著名人による講演を無料で視聴できるプラットフォームです。様々な分野の専門家がプレゼンテーションを行うため、興味のあるトピックを選んで学習できるのが大きな魅力です。英語字幕や日本語字幕も利用できるため、自分のレベルに合わせて活用できます。最初は字幕を見ながら内容を理解し、徐々に字幕なしで聞き取る練習をすることで、アカデミックな内容から日常会話まで、幅広い英語に対応できるリスニング力を養うことができます。リアルな英語に触れる機会として、非常に優れた教材と言えるでしょう。

まとめ

英会話におけるリスニングの課題は、多くの英語学習者が直面する共通の悩みです。しかし、その原因を理解し、ディクテーション、シャドーイングといった実践的な学習法を継続することで、確実に聞き取り能力は向上します。また、自分のレベルに合った教材を選び、オンライン英会話などを活用して積極的にアウトプットの機会を増やすことも重要です。

「聞き取れない」という壁にぶつかっても、諦めずに継続することが成功への鍵となります。完璧を目指すのではなく、まずは大意を掴むことから始め、少しずつステップアップしていきましょう。この記事で紹介した学習法や教材を参考に、あなたの英会リスニング力を向上させる、自信を持って英語でのコミュニケーションを楽しめるようになることを願っています。

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

英語を学び、英語で学ぶための語学情報ウェブサイト「ENGLISH JOURNAL」が、英語学習の「その先」にあるものをお届けします。 単なる英語の運用能力にとどまらない、知識や思考力を求め、「まだ見ぬ世界」への一歩を踏み出しましょう!

【1000時間ヒアリングマラソン】 ネイティブの生英語を聞き取る実践トレーニング!

大人気通信講座が、アプリで復活!

1982年に通信講座が開講されて以来、約120万人が利用した「ヒアリングマラソン」。
「外国人と自由に話せるようになりたい」「仕事で困ることなく英語を使いたい」「資格を取って留学したい」など、これまで受講生のさまざまな夢を支えてきました。

アプリ版「1000時間ヒアリングマラソン」は、日常、ビジネス、フリートーク、時事英語、物語などの多彩なジャンルのコンテンツを収録し、さらに豊富なアウトプット練習や学習時間の計測などの機能を盛り込み、よりパワーアップして復活しました。

「本物の英語力」を目指す人に贈る、最強のリスニング練習

学校では習わない生きた英語

実際にネイティブスピーカーと話すときや海外映画を見るとき、教科書の英語と「生の英語」のギャップに驚いた経験はありませんか? 「1000時間ヒアリングマラソン」には、オリジナルドラマやラジオ番組、各国の英語話者のリアルな会話など、学校では触れる機会の少ない本場の英語を届けるコーナーが多数用意されています。

こだわりの学習トレーニング

音声を聞いてすぐにスクリプトを確認する、一般的なリスニング教材とは異なり、英文や日本語訳をあえて後半で確認する構成にすることで、英語を文字ではなく音から理解できるようにしています。英文の書き取りやシャドーイングなど、各トレーニングを一つずつこなすことで、最初は聞き取りが難しかった英文も深く理解できるようになります。

あらゆる角度から耳を鍛える豊富なコンテンツ

なぜ英語が聞き取れないのか? には理由があります。全15種類のシリーズは、文法や音の規則、ニュース英語など、それぞれ異なるテーマでリスニング力強化にアプローチしており、自分の弱点を知るきっかけになります。月に一度、TOEIC 形式のリスニング問題を解いたり、書き取りのコンテストに参加したりすることもできるため、成長を定期的に確認することも可能です。

「1000時間ヒアリングマラソン」は、現在7日間の無料トライアルを実施中です。さあ、あなたも一緒にランナーになりませんか?

SERIES連載

2025 08
NEW BOOK
おすすめ新刊
英語の仕事で壁にぶつかったら読む本[音声DL付]
詳しく見る

3分でTOEICスコアを診断しませんか?

Part別の実力も精度95%で分析します