英語が全然聞き取れない?リスニングの勉強法を徹底解説します!

文字で見れば理解できるのに、音声になると途端に聞き取れなくなる経験はありませんか?リスニングがなかなか上達しないのは、英語の勉強方法や使っている教材に原因があるかもしれません。この記事では、初心者でも無理なく続けられて着実に上達につながるリスニング勉強法を紹介します。

なぜ英語が聞き取れないのか? には理由があります。1000時間ヒアリングマラソンの全15種類のシリーズは、文法や音の規則、ニュース英語など、それぞれ異なるテーマでリスニング力強化にアプローチしており、自分の弱点を知るきっかけになります。月に一度、TOEIC 形式のリスニング問題を解いたり、書き取りのコンテストに参加したりすることもできるため、成長を定期的に確認することも可能です。

そもそもなぜ英語が聞き取れないのか?

英語が聞き取れない主な理由と効果的な学習法について解説します。主なポイントは次の4つです。

  • 知っている単語なのに聞こえないワケ
  • 音の変化(リンキング・リダクション)が壁になる
  • 頭の中で日本語に訳そうとすると間に合わない
  • ディクテーションをするとより効果的

知っている単語なのに聞こえないワケ

知っている英単語が聞き取れないのは、あなたの脳や耳が英語特有の音やリズムに慣れていないだけです。

日本語と英語では、音の高低や強弱、話すスピードが大きく異なります。文字で見れば理解できる英単語も、音で聞くと理解できないことは珍しくありません。

英語のリスニング力を向上させるには、継続した取り組みが何より大切です。毎日少しずつでも英語を聞く習慣をつくれば、あなたの耳は徐々に英語の音のパターンを覚えていくため、確実にリスニング力が向上します。

正しいトレーニングさえ積めば、英語のリスニング力は大きく伸ばすことが可能です。

音の変化(リンキング・リダクション)が壁になる

知っている英単語が聞き取れないのは、音の変化によるものです。英語を話すとき、ネイティブスピーカーは単語を一つずつはっきりと発音しません。単語同士をつなげて発音したり、一部の音を省略したりします。

例えば、単語同士をつなげて発音する場合、"pick it up"は「ピック・イット・アップ」ではなく「ピキラップ」のように聞こえます。

音を省略する場合も同様です。"going to"は「ゴナ」、"want to"は「ワナ」と短縮されます。教科書で覚えた「ゴーイング・トゥー」や「ウォント・トゥー」とはまったく違う音です。

英語の音の変化パターンを知れば、リスニング力は格段に向上します。
英語のリスニング力が格段にアップする「音の脱落」については、以下の記事で詳しく解説しています。

頭の中で日本語に訳そうとすると間に合わない

英語が聞き取れない理由の一つに、日本人特有の「翻訳癖」があります。英語を聞いた瞬間、多くの人が無意識に日本語に訳そうとします。しかし、翻訳している間にも英語は次々と流れてくるため、理解が追いつきません。翻訳癖を解決するには、英語を英語の語順のまま理解することが重要です。

"I bought a book at the bookstore yesterday"を例に説明します。

"I"で「私が」、"bought"で「買った」、"a book"で「本を」と聞こえてくる順にイメージを積み重ねます。続いて"at the bookstore"で「場所は本屋」、"yesterday"で「時間は昨日」と情報を追加し、頭の中で場面や動作を描くイメージです。

聞こえてきた英語を日本語に訳そうとせず、英語のまま理解できれば、英会話のスピードに徐々についていけるようになります。

ディクテーションをするとより効果的

ディクテーション(聞き取った英語を書き取る練習)は、リスニング力向上に効果的です。実際に書き取ってみると「聞こえたつもり」だった部分が実は曖昧だったことに気づきます。

聞き取れなかった箇所を正解と照らし合わせることで、音の変化や自分が苦手とする音のパターンが明確になります。

余裕のある方は、学習素材の音声を使って英文全体のディクテーションにチャレンジしてみましょう。最初は大変ですが、確実にリスニング力の向上を実感できるはずです。

詳しいディクテーションのやり方については、記事後半で解説しています。

初心者でもできる!リスニング力を鍛える基本習慣

リスニング力を鍛える基本習慣は以下のとおりです。

  • 毎日30分でOK!耳に英語を“さらす”習慣をつくる
  • 「聞くだけ」から「真似する」へ切り替える意識を持つ

初心者でも挑戦しやすい方法なので、ぜひ英語学習に取り入れてみてください。

毎日30分でOK!耳に英語を“さらす”習慣をつくる

リスニング力向上の秘訣は、毎日コツコツと英語の音に触れることです。大切なのは継続で、量の確保が耳の慣れにつながります。とはいえ、忙しい毎日でまとまった学習時間をつくるのは難しい方も多いでしょう。

英語のリスニング学習を継続する効果的な方法は「スキマ時間」の活用です。通勤中や家事をしているとき、運動中など、耳が空いている時間に英語を聞きましょう。英語のポッドキャストやニュースを聞いたり、アプリでの学習がおすすめです。

1000時間ヒアリングマラソン 」では、台本なしのフリートークや臨場感たっぷりのドラマ英会話、電話でのお悩み相談など、幅広いジャンルの「生の英語」が収録されています。ニュース英語やビジネス英語、日常会話、オリジナルコメディドラマ、クロストークなど、多岐にわたる音声ジャンルに耳を慣らすことが可能です。

スキマ時間を使った毎日の英語学習にぜひ取り入れてみてください。

「聞くだけ」から「真似する」へ切り替える意識を持つ

英語のリスニング力を鍛えるためには、ただ聞くだけでなく、音読や発話などのアウトプットも取り入れることが重要です。

実際に口を動かすことで、英語の音やリズムが身につきやすく、今まで聞き逃していた細かな音の違いや英語特有の発音にも気づけるようになります。

音読をすることで、英語を英語の語順のまま理解する習慣がつくため、リスニング時にも聞こえた順に理解する力が身につきます。

次の章では、具体的なアウトプットの方法について解説します。

効果的なリスニング勉強法3選

効果的なリスニングの勉強法は、以下の3つです。

  • ディクテーション
  • オーバーラッピング
  • シャドーイング

それぞれのやり方について詳しく解説します。

ディクテーション

ディクテーションとは、聞いた英語の音声を一言一句文字に書き起こす学習法です。

ディクテーションの具体的なやり方は、以下のとおりです。

    1. 全体を通して一度聞き、大まかな内容を把握する
    1. 文章を区切って何度も聞き、聞き取れた部分から書き起こす
    1. 聞き取れない部分は空欄にしておく
    1. 正しいスクリプトと照らし合わせて答え合わせを行う
    1. なぜ聞き取れなかったのかを分析する
    1. 同じ音声で再テストして確認する

ディクテーションがリスニング力向上に効果的な理由は、普段聞き逃している音や単語に気づけるからです。耳で聞いた音と実際の文字を照らし合わせることで、英語の音のパターンが理解できるため、リスニング力が向上します。また、聞こえた英語を書き取ろうとすることで、集中して英語を聞く習慣も身につきます。

最初は聞き取れない部分が多くても心配いりません。むしろ、聞き取れない箇所を発見できること自体が大きな前進です。短い文章や馴染みのある内容から始めて、少しずつ難しい音声に挑戦していけば、必ずリスニング力は向上します。

オーバーラッピング

オーバーラッピングとは、英語のスクリプト(文字)を見ながら、流れる音声と同時に発声を行う学習法です。音声と自分の発声を「重ね合わせる」ことから、オーバーラッピングと呼ばれています。

オーバーラッピングの具体的なやり方は、以下のとおりです。

    1. まず音声だけを聞いて全体の流れを掴む
    1. スクリプトを見ながら音声を聞き、音と文字の対応を確認する
    1. スクリプトを見ながら音声と同時に発声する
    1. 自分の発声を録音してネイティブの音声と比較する

オーバーラッピングがリスニング力向上に効果的な理由は、英語の音声と文字を同時に処理するからです。文字だけでは分からない音の省略や変化を、自分の口の動きで確認できるため、同じ音が流れてきたときに聞き取れるようになります。

オーバーラッピングは、英語初心者でも始めやすく、英語らしいリズムや発音を身につけるのに最適なトレーニングです。まずは短いスクリプトから始めて、毎日コツコツ続けてみてください。

シャドーイング

シャドーイングとは、流れてくる音声のすぐ後を追って、のように復唱する英語学習法です。聞き終わってから発音するのではなく、音声を聞きながら同時に追いかけるように発声します。

シャドーイングの具体なやり方は、以下のとおりです。

    1. まずは音声だけを集中して聞き、大まかな内容を把握する
    1. 英文スクリプトを確認しながらリスニングし、発音や全体の意味を理解する
    1. 一文ずつ区切ってリピートする
    1. 音声を聞きながらスクリプトを見て一緒に音読する
    1. 文章を見ながら、音源に少し遅れて読む
    1. 何も見ずに音声に少し遅れて発声する

音声を忠実に再現することで、英語特有の音の変化やイントネーション、リズムを体感的に習得可能です。自分が正しく発音できる音は聞き取れるため、発音練習を通じてリスニング能力が向上します。

シャドーイングは負荷が高いトレーニングですが、正しいやり方と適切な教材選びにより、初心者でも効果を実感しやすい学習法です。教材選びについては、次の章で解説します。

リスニング教材の選び方

リスニング力を上げるリスニング教材の選び方は、以下のとおりです。

  • 自分のレベルに合った教材か
  • 自分の目的に合っているか
  • 原稿があるか

自分のレベルに合った教材か

リスニング教材を選ぶときは、自身のレベルに合った教材を選ぶことが重要です。レベルが合っていないと、何度聞いても聞き取れなかったり、逆に簡単すぎて上達を実感できなかったりして、途中で挫折する原因になります。

リスニング力を効果的に伸ばすためには、自分のレベルよりも少し上の教材を選ぶのがポイントです。具体的には、辞書なしで9割以上読めるテキストが理想的です。

自分のリスニングレベルは、英語の公式試験(TOEICやTOEFL、IELTSなど)を受験し、スコアで客観的に評価する方法があります。TOEICのリスニングでは、一般的に270点程度までが基礎レベル、275〜395点程度が中級レベルの目安とされています。ほかにも、レベルチェック機能のある英語学習アプリを利用するのも便利です。

参考: レベル別評価の一覧表|IIBC 一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

自分の目的に合っているか

リスニング教材を選ぶときは、自分の学習目的に合っているかを確認しましょう。目的に合わない教材を選んでしまうと、挫折したり上達を実感しにくくなったりするからです。

TOEICのリスニングセクションで高得点を取ることが目的なら、TOEIC専用の教材が効果的です。英検のリスニング対策なら、英検協会の公式サイトや過去問集に付属の音源を活用してください。

ネイティブとの英語会議の内容を理解することが目標なら、ネイティブの自然な会話速度で話されている教材を選びましょう。

原稿があるか

リスニング教材を選ぶときは、音声に対応した原稿(スクリプト)が用意されているものを選びましょう。聞き取れなかった部分や理解が曖昧だった箇所を原稿で確認することで、学習効果が高まるためです。

とくにディクテーション(聞いた内容を文字に書き起こす練習)を行うときは、原稿が必須です。正解となる原稿がなければ、自分の書き取りが正しいかどうか確認できません。また、原稿があれば段階的な学習が可能です。最初は原稿を見ながら音声を聞き、慣れてきたら原稿なしでディクテーションに挑戦できます。

まとめ

英語が聞き取れない主な原因は、英語特有の音の変化や、英語を日本語に訳そうとするクセにあります。リスニング力向上のためには、まず毎日30分でも英語を聞いて英語の音に慣れることから始めましょう。

聞いた英語を書き取るディクテーションも効果的です。自分の弱点が明確になり、集中して聞く習慣が身につきます。リスニング力を高めるにはアウトプットも重要です。英語に慣れてきたら、オーバーラッピングやシャドーイングで実際に発話練習も取り入れてみてください。

リスニング力向上には、自分の目的やレベルに合った教材を選ぶことも重要です。今回紹介した方法を参考に、さっそくリスニング学習を始めてみましょう。継続することで、必ず上達を実感できるはずです。

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・あらゆる角度から耳を鍛える豊富なコンテンツ

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