国際ニュースで耳にすることが多いイギリス英語。日本人の場合、アメリカ英語に触れる機会が多いため、イギリス英語の発音には違和感や聞き取りづらさを感じるかもしれません。
英語学習アプリ「 1000時間ヒアリングマラソン 」(以後HM)の人気コンテンツ「究極のイギリス英語リスニング」の一部を使って、攻略のコツをつかみましょう。
目次
日本でよくNHKのアナウンサーが話す日本語を「標準語」と呼ぶように、イギリス英語にも「標準語」があります。RP(Received Pronunciation:容認発音)がそれで、BBCのアナウンサーや王室の人たちが話す、外国人にも聞き取りやすい発音です。このRPに、アメリカ英語と異なる部分が数多くあるのです。今回はその違いを、実際の音声を聞きながら確認していきましょう。
※文中の音声ボタンが見えない方は、オリジナルサイトでご覧ください。
イギリス英語の攻略ポイントはここ!
Point 1 尻上がりにならない疑問文
5W1Hで始まる疑問文以外は、イントネーションが尻上がりになるのがアメリカ英語。ところがイギリス英語は、疑問文でもしばしば下降調を使います。そのため、相手が何か尋ねていることに気付かない場合も。では実際に、下降調の疑問文を聞いてみましょう。
Man A: I’m going to do my best to get talking to Helen at dinner if possible.
Man B: Are you gonna try chatting her up?
Man A: I don’t know about that but I’m going to try and get her to agree to a meeting with the heads of R&D.
男性A:できれば夕食の時、ヘレンと話せるように頑張ってみるよ。
男性B:彼女にモーションをかけるつもり?
男性A:そういうわけじゃないけど、うちの研究開発担当者との面会に応じてもらえるように頑張るつもりだ。
(Session 3「彼女のプレゼン、光ってたね」より)
もちろん文末が上昇調になる疑問文もあります。イントネーションだけでは文の種類を判断できないのが、イギリス英語の難しいところです。
Point 2 母音後のRは発音されない
アメリカ英語の特徴とも言える母音+/r/の音が、イギリス英語で発音されることはほとんどありません。river(川)、professor(教授)、labour(作業:アメリカ英語のスペルはlabor)などは「リヴァ」、「プロフェッサ」、「レイバ」のように発音されます。母音+/r/の音に注意しながら聞いてみましょう。
Man: Some of the stones were transported long-distance by river from Wales.
Woman: I see, professor, but I’m a bit puzzled. I agree that the stones are interesting, but why were they placed here? What was the reason for all that labour?
男性:一部の石はウェールズから川を使って長い距離を運ばれてきたんだよ。
女性:なるほどね、教授、でもちょっと不思議だわ。巨石が興味深いことは認めるけれど、なぜここに置いたの? なぜ、そんな大変なことをしたの?
(Session 2「彼氏と彼女のストーンヘンジ」より)
カタカナ英語を聞いているかのように、あっさり発音されていますね。この音に慣れないと、日常的な単語であっても聞き逃してしまいます。
Point 3 スピードを加速する強弱のリズム
イギリス英語は、アメリカ英語よりも速く感じられませんか? 英語には強弱リズムがあり、「弱」部分は短くあいまいに発音されます。その弱まり方がアメリカ英語以上に極端なのです。太字の部分がほとんど聞こえないことを確認しましょう。
Cardiff is the capital of Wales and is famous for its historic castle. The impressive and elaborate interior of the castle was a honeymoon gift by a wealthy trader to his new bride.
カーディフはウェールズの首都であり、歴史的な城で有名です。城の印象的で精巧な内装は、裕福な商人が花嫁に与えた結婚の贈り物でした。
(Session 8「イギリス地方都市ガイド」より)
ただし、弱く発音される箇所は重要度が低い情報なので、聞き取れなくても理解にはあまり支障がありません。そこは安心してください。
Point 4 英米で異なる発音
スペルは同じでも、発音が大きく異なる語があるのもイギリス英語の難しさです。ここでは代表的な単語を挙げるので、発音の違いを耳で確かめてみてください。すべてアメリカ英語→イギリス英語の順に読まれています。
schedule(予定)
advertisement(広告)
figure(図)
either(どちらか一方の)
leisure(余暇)
tomato(トマト)
vase(花瓶)
vitamin(ビタミン)
多様な英語に触れる機会を
ここに挙げた以外にも、イギリス英語の特徴は多数あります。それらを一つずつ学ぶよりも、日頃からアメリカ英語以外の英語に耳を慣らすほうが有効でしょう。なぜなら、イギリス英語にはさまざまな訛りがありますし、オーストラリアやニュージーランドの英語もまた異なる特徴を持っています。そして、圧倒的多数の非英語話者も、それぞれの母国語の影響を受けた英語を使っているからです。
アメリカ英語だけに特化して学んでいると、そういった多様な英語をキャッチする力が弱くなってしまいます。中心にアメリカ英語を据えるにしても、折に触れてイギリス英語やオーストラリア英語、さらにはアジアやラテン語圏の人の話す英語も聞き取るようにするといいでしょう。
HMアプリの活用法
HMアプリの「究極のイギリス英語リスニング」では、さまざまなテーマの会話やモノローグを取り上げて、リスニングはもちろん、リピーティングやシャドーイングといったアウトプット練習まで、発音判定機能を使って行います。

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