英語の音声を聞いて、一語一句正確に書き取っていくのがディクテーションと呼ばれる学習法です。我慢強さや根気は必要ですが、その成果はどんな学習法をもしのぐと言われています。英語学習アプリ「 1000時間ヒアリングマラソン 」(以後HM)の人気コンテンツ「ディクテーション・コンテスト(英文書き取りコンテスト)」の一部を使って、体験してみましょう。
NHKで放映中の朝ドラ『ばけばけ』では、ヘブンさんが日本語を徐々に覚えていく過程が描写されています。最初は単語をポツポツ拾う程度だったのが、怪談を繰り返し聞くうちにリスニング力が飛躍的に伸び、かなりの長文を理解できるようになりました。
しかし、スピーキングのほうは単語と単語をぎこちなくつなぐところからなかなか上達しません。これは、聞く力と話す力にギャップがあるため。このギャップを埋めるのに最も有効なのが、ディクテーションという学習法です。
※文中の音声ボタンが見えない方は、オリジナルサイトでご覧ください。
ディクテーションに挑戦!
それでは早速、ディクテーションに挑戦してみましょう。HMアプリでは全文を書き取っていますが、今回は空所補充の形式にしました。( )に入る語句を書き取りましょう(複数の語が入ります)。
Q1 「こんまりになれなくても」
Welcome to Meg's Cleaning Tips. You know, we all ( ) effortlessly tidy, ( ) have the time ( ).
とてもはっきりとした発音で読まれているので、聞き取りやすかったと思います。が、実はこの中にコンテスト応募者の間違いランクナンバー2の箇所が含まれています。
【解答と解説】
訳:メグのお掃除ヒントへようこそ。私たちは皆、楽に片付いたように見える家を望んでいますが、そんな時間がある人はほとんどいませんよね。
正解:Welcome to Meg's Cleaning Tips. You know, we all (want a home that looks) effortlessly tidy, (but few of us) have the time (for that).
間違いランクナンバー2は、want a の部分です。want a が連結して「ワンタ」のように聞こえます。a を our と聞き取ったミスが多く見られましたが、原因はおそらくこの文の主語 we からの類推でしょう。our は a (/ə/) と違って短母音ではないので、「ワンタゥ」のように聞こえるはずです。
意味の面からは、a は「不特定」を表すので、a home that ...で「that 以下のような家(であればどの家でも)」となります。
Q2 「山火事が発生!」
Here is an important health advisory. ( ) are producing smoke ( ) local air quality.
スピードは速めですが、はっきりと発音されています。ここにもコンテスト応募者の間違いランクナンバー1の箇所が含まれているので、空所に聞き取った語を入れてみましょう。
【解答と解説】
訳:重要な保健衛生上の勧告をお知らせします。当地域で起きている山火事により煙が発生し、一帯の大気の質に影響を与えています。
正解:Here is an important health advisory. (Wildfires occurring in the region) are producing smoke (that is affecting) local air quality.
間違いランクナンバー1は、Wildfires の部分。ここを Wildfire is としたミスが多く見られました。要因は後続の occurring とのつながりでしょう。occurring in the region は前の名詞(Wildfires)を修飾。動詞はこの後のare producingです。
見直しのポイントは以下の通り。
① wildfire が可算か不可算かをチェック。
②可算名詞だと分かれば Wildfire is は NG で、A wildfire is とならなければならない。しかし A は聞こえない。
③ Wildfires と複数で考えれば、動詞の are producing が適切に呼応していると分かる。
ディクテーションで問われる力
ディクテーションは聞き取った英語を忠実に書くという作業なので、耳の良さ、発音に対する理解度が最も問われる学習法に思えるかもしれません。
しかし、Q2の解説でも分かるように、聞き取った音を参考に文を再構築する力、すなわち文法力こそが最も重要なカギとなります。
ですから、ひととおり書き取った後には、それが英文として正しいか確認するステップを必ず入れましょう。音としてはほとんど聞こえない、もしくはわずかなポーズで代替されている語が、英文を組み立てる上では不可欠なことが多くあります。
そういった語を補う力が、真の発信力、「話す力」につながるのです。
HMアプリの活用法
HMアプリの「ディクテーション・コンテスト(英文書き取りコンテスト)」は、ディクテーションに特化されたコンテンツで、入力した英文を提出すると、即座に添削が行われ、ミスした部分もすべて確認することができます。
また、繰り返し挑戦でき、過去の提出歴も残るので、実力の伸びを確認することが可能です。

使用されている音声はBGMや効果音付きのモノローグや会話で、英米のさまざまなネイティブスピーカーが話しています。
提出後は、コンテスト応募者が間違った上位3カ所の解説と、内容に関連した「キホン知識」のコラムを参照できるので、「自分も同じ場所を間違っていないか?」「どうすればこのミスを防げたか?」など、ためになるフィードバックを受けることができます。

ちょっと面倒くさいけれど、手間をかけただけの効果は必ず上がります!
聞く力と話す力のギャップを埋める最強の学習法、ディクテーションにぜひ挑戦してみてください!
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