共通テスト英語リーディングは、80分で約5,600語という大量の英文を処理する必要があり、時間配分と読解スピードが合否を分けます。この記事では、総合対策・実践演習・基礎固めの3つの視点から、効率よく得点力を伸ばせる参考書を6冊厳選して紹介します。
目次
共通テスト英語リーディング対策におすすめの参考書6選
共通テストの英語リーディング対策におすすめの教材を、教材の種類や難易度別に紹介します。自分に合った教材を選びましょう!
【総合対策①】2026年版 1カ月で攻略! 大学入学共通テスト英語リーディング
「 1カ月で攻略!大学入学共通テスト英語リーディング 」は、その名の通り試験1カ月前からでも間に合う22日間完成プログラムが特徴の一冊です。「読む型」で問題全体の流れをつかみ、「解く型」で設問の解法を学ぶという2ステップ学習により、短期間で共通テスト特有の問題パターンを攻略できます。
2025年度試験の問題を受けて改訂しているため、最新の出題形式にもバッチリ対応。時間がない受験生でも完走しやすいのが魅力です。
【総合対策②】改訂第2版 大学入学共通テスト 英語[リーディング]の点数が面白いほどとれる本
定番シリーズの共通テスト版。過去の共通テスト・センター試験から厳選された良問で確実な英語力が身につきます。
共通テスト攻略のカギとなる「文章の大意を読み取る問題」「資料から情報をすばやくつかむ力が問われる問題」の解法を、複数の「原則」に分けて徹底解説。
ページ数は多めですが、解説が丁寧で理解が深まります。二次試験にも対応できる高い読解力を身につけたい受験生におすすめです。
【実践演習】2026 共通テスト総合問題集 英語[リーディング]
通称「黒本」として知られる河合塾の総合問題集。全統共通テスト模試や全統プレ共通テストなど、実際の模試問題を収録しているため、本番に近いクオリティの問題での実戦演習を複数回行えます。
河合塾の模試は本番に近い難易度設定で知られており、現在の実力を正確に測定できます。基礎が固まってから取り組むことで、最大の効果を発揮します。
【基礎固め①】共通テスト英語リーディング レベル別問題集
共通テストの過去問に挑戦してみて、まったく歯が立たないと感じた人は、まずは基礎固めから始めましょう。
「レベル別問題集」はレベル0(超基礎編)からレベル3(上級編)まで、4段階に分かれたレベル別シリーズで、自分の実力に合わせた問題で共通テスト対策ができる教材です。
【基礎固め②】英単語ターゲット1900 6訂版
基礎的な単語を固めないまま共通テスト対策の教材を進めると、かえって非効率になってしまう場合があります。単語力が足りていないと感じている人は、まず「ターゲット1900」で最低限の英単語を身につけるのがおすすめです。
【基礎固め③】1カ月で攻略! 大学入試読むための英文法【基礎編】
単語と同様、文法も最低限の基礎を固めておく必要があります。
「1カ月で攻略! 大学入試読むための英文法【基礎編】」は中学レベルの文法から疑問になりやすい点を詳細に解説し、深い理解を目指します。
「be動詞と一般動詞の型」「名詞・前置詞の型」「代名詞の型」など、英文法を品詞の観点からとらえ直す20日完成プログラムで、共通テストレベルの英語長文の読解力習得を目指します。
教材選びのポイント
本記事で紹介したもの以外にも、英語リーディング対策の教材は多数あります。
そこで、ここでは共通テスト対策の教材選びのポイントを解説します。
共通テスト対策に特化しているか
共通テストは従来のセンター試験から大きく変化し、リーディングは全問が長文読解となりました。発音・アクセント・文法単独問題がなくなり、ある程度の長さの文章を素早く正確に読み取る力が求められます。
そのため、参考書選びでは「共通テストに特化した教材かどうか」が重要なポイントです。広告やメール、グラフなどの資料を扱う問題や、複数の情報源を読み解く問題など、共通テスト独自の出題パターンを網羅している教材を選びましょう。
発行日が新しいか
共通テストは2021年度から始まり、年々問題形式や出題傾向が進化しています。2025年度試験では新たに試作問題も発表され、さらなる変化が予想されます。
そのため、最新の傾向に対応した新しい版の参考書を選ぶことが重要です。特に「2026年度」と明記されている最新の年度版や、「改訂版」「新課程対応」と明記されている参考書を選びましょう。古い参考書では、現在の共通テストに対応できない可能性があります。
自分のレベルに合っているか
参考書は自分の現在の実力に合ったものを選ぶことが大切です。基礎が不安な段階で実戦問題集に取り組んでも効果は薄く、逆に基礎が固まっているのに易しすぎる参考書を使っても時間の無駄になります。
まずは模試や過去問で自分の実力を確認し、現在の得点帯に応じて参考書を選びましょう。
目標点を狙うための学習法
闇雲に教材を解くだけでなく、正しい学習法を意識することで勉強の効率は大きく上がります。共通テスト対策に取り組む方に意識してほしいポイントを紹介します。
時間を計って解く習慣をつける
共通テスト英語リーディングの最大の課題は「時間との戦い」です。80分で約5,600語という大量の英文を処理する必要があるため、時間配分が得点に直結します。
普段の学習からタイマーを使い、各大問の目安時間を意識して解く習慣をつけましょう。例えば第1問Aは3分、第2問は10分といった具合に、自分なりの時間配分を確立することが重要です。時間内に解き終わる感覚を体に染み込ませることで、本番での焦りも防げます。
最初は時間オーバーしても構いません。まずは正確に解くことを優先し、徐々にスピードアップを図っていきましょう。
「なぜ間違えたのか」を言語化する
問題を解きっぱなしにするのは最も避けるべき学習法です。間違えた問題こそが、自分の弱点を教えてくれる貴重な学習材料です。
間違えた問題については、「なぜ間違えたのか」を必ず言語化しましょう。「単語がわからなかった」「文構造を読み違えた」「時間が足りなかった」「選択肢を読み間違えた」など、具体的に原因を言葉にすることが重要です。頭の中でなんとなく理解するだけでなく、丸つけと一緒にノートに何を間違えたのか書き出すことで、自分のニガテ分野・やりがちなミスのパターンが見えてきます。
素早く解くためのテクニックを身につける
共通テスト英語リーディングで高得点を取るには、ただ読むだけでなく、効率的に情報を処理するテクニックが不可欠です。
全体的には、設問や選択肢の先読みが特に重要です。英文を読み始める前に、まず設問と選択肢に目を通すことで、「何を探しながら読めばいいか」が明確になります。これにより、必要な情報だけを効率的に拾うことができ、時間の節約につながります。全文を丁寧に読む必要がある問題と、部分的に読めば解ける問題を見極める力も養われます。
また、読み始める前に文章のテーマを確認することも効果的です。タイトル、見出し、図表、最初と最後の段落などに目を通すことで、文章の全体像をつかんでから読み始められます。文章のテーマをあらかじめ把握しておくことで、細かい部分を読む際も文脈の把握が素早くできるようになります。
これらのテクニックは、普段の演習から意識的に実践することで身につきます。最初は時間がかかっても、繰り返すうちに自然とできるようになるので、ぜひ継続して意識しましょう。
まとめ
共通テスト英語リーディングで高得点を取るには、自分のレベルや目的に合った参考書選びと、効率的な学習法の実践が欠かせません。
自分の現在の実力と目標点、そして試験までの残り期間を考慮して、最適な1冊を選んでください。

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