ビジネス英語が話せない原因は、瞬時に適切な表現が出てこないからです。解決するには、シーン別の定型フレーズを丸ごと覚えて反射的に使えるようにする必要があります。この記事では、今日から使えるフレーズと、おすすめのビジネス英語学習本を紹介します。
ビジネス英語はフレーズで覚えるのが効率的な理由
ビジネス英語はフレーズで覚えるのが効率的です。理由は、以下のとおりです。
- レベルの高い単語を覚える必要はないから
- 迷わず言葉が出てくるから
- 不適切な表現を避けられるから
レベルの高い単語を覚える必要はないから
ビジネス英語は、難しい単語を覚える必要があると思っていませんか。実は、仕事で使う表現は、場面ごとに決まった定型パターンが多いため、難しい単語をたくさん覚える必要はありません。
まずはよく使われるフレーズをそのまま覚えるのが効率的です。
迷わず言葉が出てくるから
一から文章を組み立てようとすると時間がかかりますが、フレーズを丸ごと覚えておけば、場面に応じた表現がすぐに使えます。文法を頭で考える必要がなくなり、反射的に言えるようになるからです。
実際の業務でよく使う定型フレーズを集中的に覚えれば、会議や電話対応でも、即座に適切な表現が使えます。会話中に沈黙する時間が減るため、スムーズにコミュニケーションをとれるようになります。
不適切な表現を避けられるから
一般的な英語学習で学ぶ表現は、ビジネスの場では失礼に聞こえる場合があります。
たとえば「確認したい」と伝えたいとき「I want to confirm～.」は直接的すぎて高圧的な印象を与えてしまいます。ビジネスシーンでは「I would like to confirm～.」が適切です。
単語を知っていても正しい使い方を知らないと、相手に不快感を与えかねません。
ビジネス英語をフレーズで覚えておけば、場面に応じた丁寧な言い回しがそのまま使えます。メールや会議で稚拙な印象を与える心配もなく、相手との良好な関係を保てます。
今すぐ使える！ビジネス英語フレーズ
今すぐ使えるビジネス英語のフレーズを5つ紹介します。
意味や使用場面のほか、NG表現なども解説するので参考にしてください。
I'm not sure.
意味：「わかりません」「確信が持てません」
使用場面：質問に対して即答できないとき、確実な情報がないときに使用します。謙虚で丁寧な印象を与え、誠実さを示せます。
例文：I'm not sure about the exact deadline.Let me check and get back to you.
（正確な締切日はわかりかねます。確認してご連絡します。）
NG表現：I don't know.
「知らない」と突き放すような言い回しです。直接的すぎて無責任な印象を与えます。特に顧客や上司に対しては避けるべきです。
I'm sorry to bother you.
意味：「お忙しいところ恐れ入ります」
使用場面：相手の時間を取ることへの配慮を示すときに使用します。メールの書き出しや、忙しそうな相手に話しかけるときに効果的です。
例文：I'm sorry to bother you, but could you review this document when you have time?（お忙しいところ恐れ入りますが、お時間があるときにこの書類をご確認いただけますか）
May I have your name?
意味：「お名前を伺ってもよろしいでしょうか」
使用場面：電話応対や受付で相手の名前を尋ねるとき、初対面の挨拶で使用します。丁寧で礼儀正しい表現です。
例文：Thank you for calling. May I have your name, please?
（お電話ありがとうございます。お名前を伺ってもよろしいでしょうか）
NG表現： What's your name?
カジュアルすぎて失礼な印象を与えます。尋問のように聞こえることもあります。
Would you ... when you have a chance?
意味：「お時間があるときに〜していただけますか」
使用場面：急ぎではない依頼をするとき、相手の都合を尊重しながらお願いするときに使用します。
例文：Would you review this proposal when you have a chance?
（お時間があるときにこの提案書をご確認いただけますか）
I'm afraid so/not
意味：「残念ながらその通りです/そうではありません」
使用場面：悪い知らせや期待に沿えない返答をするときに使用します。遺憾の意を表しながら事実を伝える丁寧な表現です。
例文： Is the meeting cancelled? /I'm afraid so.
（会議は中止ですか？/残念ながらその通りです。）
NG表現： Yes/No.
短すぎて冷たい印象を与えます。特に相手にとって好ましくない情報を伝えるときは「I'm afraid」をつけることで共感と配慮を示すことが重要です。
ビジネス英語のおすすめ教材3選
ビジネス英語のおすすめ教材3選は、以下のとおりです。
- 英会話ペラペラビジネス100
- ビジネス英語フレーズ800
- ビジネス英語フレーズ3200
ビジネス英語が学べるおすすめ教材は、以下の記事でも詳しく紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
英会話ペラペラビジネス100
「 英会話ペラペラビジネス100 」は、超ロングセラー本で、累計90万部以上売れている大人気のビジネス英語本です。本書で紹介されているフレーズは、シンプルなのに丁寧で、応用がきく定番のビジネス英語フレーズばかりです。
Xユーザーのランドナーさん: 「英会話ペラペラビジネス100は10年前に買ってずっと使ってる神本。アフリカにも持ってきています。付属CDは全部暗唱できるレベルまで聴いたし、そのおかげで現実世界で「うわ！これペラペラビジネス100でやった会話そのまんまやん！」って何度もなりました。ビジネス英語ビギナーは買って損しないです。 」 元ポスト
実際に使った方からも「現場でそのまま使える」という声が多く寄せられています。改訂版では、著者自身による音声ガイドをスマホに無料でダウンロード可能です。また、赤シートで英語を隠し、日本語から英文を組み立てて声に出す練習ができるため、英会話の瞬発力が鍛えられます。
ビジネス英語フレーズ800
NHKラジオの人気番組をベースに作られたこの教材では、800のビジネス英語フレーズをミニドラマ形式で学べます。
交渉や会議、職場での日常会話、会食など、場面ごとにフレーズが整理されているため「取引先との打ち合わせで使いたい」「同僚との雑談で活用したい」といった目的に応じて効率よく学習できます。
ストーリーを読みながら学ぶ形式なので、実際の場面をイメージしやすく、記憶にも定着しやすいです。すぐに使えるビジネス英語フレーズを身につけたい方は、ぜひ手に取ってみてください。
場面別・職種別 ビジネス英語フレーズ3200
本書では、会議や電話対応といった一般的なビジネスシーンだけでなく、ITエンジニアや製造業、医療、金融など職種・業種別に必要なフレーズも網羅しています。
多数のネイティブ講師がチェックを行っているため、自然な英語表現を学べる点も魅力です。音声ファイルは無料でダウンロードでき、日本語→英語の順で収録されているので、通勤中などに聞き流しながら学習できます。
まとめ
ビジネス英語は、フレーズ単位で覚えるのが効率的です。実践で使える定型表現を身につけ、体に染み込ませることで、会議や商談で瞬時に適切な言葉が出てきます。また、フレーズで覚えれば、ビジネスシーンにふさわしくない表現を使ってしまうリスクも避けられます。本記事で紹介したフレーズを実際の業務で使いながら、さらに学習を深めたい方は、おすすめ教材も参考にしてみてください。
