TOEIC高得点なのに話せない人必見!英語を話せるようになるためのポイントを解説

TOEICで700点以上のスコアを持っていても、いざ英語を話そうとすると言葉が出てこない—そんな経験をしたことはありませんか?英語を話せない原因は、知識を反射的に使う訓練が不足しているからです。英語が話せるようになるためには、アウトプット中心の学習が必要です。
本記事では、英語を話せるようになる3つの学習法を解説します。英会話力を鍛えるのにおすすめの教材も紹介するので、参考にしてください。

知識はあるのに話せない3つの原因

知識はあるのに話せない3つの原因は、以下のとおりです。

  • 実践する機会が少ない
  • 単語・文法の理解度が足りない
  • モチベーション・目的意識が足りない

実践する機会が少ない

TOEICで高得点が取れるのに話せないのは、実際に英語を口に出して使う機会が圧倒的に少ないからです。ピアノの楽譜が読めても演奏できないのと同じで、知識と実践は別物です。

日本で生活していると、英語を使わなくても困らない環境が当たり前になっています。職場では日本語だけで業務が完結し、日常生活でも英語を使う機会はほとんどありません。また、身近に英語を話せる相手がいないため、学んだ表現を実際に使ってみるチャンスも少ないです。

英語を話せるようになるには、意識的に使う機会を自分で作り出す必要があります。たとえば、オンライン英会話で話す時間を確保したり、独り言を英語にしてみたりする習慣から始めましょう。実践を重ねることで、頭の中の知識が口からスムーズに出てくるようになります。

単語・文法の理解度が足りない

英語を話せるようになるには、単語や文法を深く理解している必要があります。

たとえば「see」と「watch」のような類似単語の微妙なニュアンスの違いや、「a」「the」といった日本語にない冠詞の自然な使い分けなどです。

話せるようになるには、例文の音読や短文作成を繰り返し、知識を体に染み込ませる必要があります。言語構造の違いを意識しながら、頭で考えなくても口から英語が自然に出る状態を目指して練習を重ねてください。

モチベーション・目的意識が足りない

英語が話せるようになるには、明確な目標設定が欠かせません。「なんとなく話せるようになりたい」では、学習を継続するのは難しいものです。

多くの方は英語を学んでも、実際にどんな場面で活用するのか具体的に思い描けていません。日常生活や仕事で英語を使う必要性を感じないため、「勉強しなければ」と頭では分かっていても本気になれず、モチベーションが続かないのです。

まずは、何のために英語を話せるようになりたいのか、目的を再確認してください。たとえば「半年後に英語で商談する」「来年の夏に海外旅行で現地の人と交流する」など、期限付きのゴールを決めるとモチベーションを維持しやすいです。

英会話に本当に必要な能力

英会話に本当に必要な能力は、以下の3つです。

  • 「型」を覚える
  • 自然な発音を身につける
  • 瞬発力を鍛える

「型」を覚える

英語をスムーズに話せるようになるための最短ルートは、ネイティブが日常に使う「型」を覚えることです。

英語が流暢な人は、限られたパターンを頭の中にストックしています。たとえば「You can+動詞の原形」(~してもいいよ)」という型を覚えておけば、以下のように応用できます。

  • You can have it.(それあげるよ)
  • You can try again.(もう一度ためしていいですよ)

このように、中学レベルの簡単な単語の組み合わせなのに、とっさの会話では意外と口から出てこないものです。単語を入れ替えるだけで表現の幅が広がり、スムーズに会話をスタートできるようになります。まずは必須フレーズを50~100個覚えることから始めましょう。

自然な発音を身につける

英語を話せるようになるには、正確で自然な発音を身につける必要があります。文法的に正しくても、発音が不正確だと相手に伝わらない場合があるからです。

たとえば、collect(集める)とcorrect(正しい)は、日本人には同じように聞こえがちですが、英語圏ではまったく違う音として区別されます。発音の違いは、誤解を生む原因になるため、軽視できません。

音声教材やネイティブの発音を真似る練習を繰り返し、正確な音の出し方を覚えましょう。

瞬発力を鍛える

英語を話せるようになるには、考える前に口から出てくる瞬発力が必要です。メールなら時間をかけて正確な英文を作れますが、会話ではそうはいきません。

瞬発力を鍛えるには、インプットした知識を瞬間英作文や英会話などでアウトプットするのが効果的です。瞬間英作文は、日本語を見て、すぐに英語で言ってみる練習ができます。繰り返すことで脳の処理速度が上がり、瞬発力が上がります。

英語を話せるようになるためのおすすめ教材5選

英語をせるようになるためのおすすめ教材は、以下の5つです。

  • 英会話は3週間だけ続けなさい
  • どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
  • トーキングマラソン
  • AI英会話 スピークバディ
  • アルクオンライン英会話

英会話は3週間だけ続けなさい

英会話は3週間だけ続けなさい」は、人気英会話講師・リノ氏が厳選した「しゃべり出しパターン46」を中心に構成されています。ネイティブが日常的に使うフレーズに絞っているため、覚えたその日から会話に活かせるのが特徴です。先述した「型」と瞬発力を身につける教材としておすすめです。
伝わりやすい発音のコツも丁寧に解説されているため、自信をもって会話ができるようになります。

また、1つの型を使い、単語だけを入れ替える「入れ替え練習」で、表現の幅が広がります。たとえば、「I don’t have to+動詞の原形」(~する必要はありません、~しなくていいです)」であれば、以下のような表現をまとめて習得可能です。

  • I don’t have to work overtime today.(今日は残業する必要はありません。)
  • You don’t have to worry.(あなたは心配する必要はありません。)
  • She doesn’t have to go to work.(彼女は出社する必要はありません。)

最後には穴埋め式の瞬間英作文もあるので、英会話に必須の瞬発力も鍛えられます。

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

英語を話せるようになるには、知識を実践力に変える訓練が欠かせません。本書は、中学レベルの文型を使い、簡単な英文を瞬時に大量に口に出す瞬間英作文の練習ができます。

文型ごとに中1・中2・中3のレベル別で構成されており、付属CDとともにトレーニングを進めます。「相手の英語は理解できるのに、自分からは話せない」という、TOEIC高得点者がぶつかる壁を打破するのに最適な一冊です。継続すれば、頭の中に英語回路が形成され、学校で習った知識が反射的に口から出るようになります。

トーキングマラソン

英会話に挑戦してみたいけど恥ずかしい人は、スマホで簡単に英会話トレーニングができるアプリ「トーキングマラソン」がおすすめです。

重要フレーズの「型」を応用する練習と、制限時間内に答える「6秒瞬間英作文」で、会話の瞬発力を鍛えられます。最大の魅力は、英会話スクールの約20倍となる75,000語の圧倒的な発話量。誰にも聞かれずに、スマホ1つで大量のアウトプットトレーニングが可能です。

AI英会話 スピークバディ

スピークバディは最新のAI技術を活用し、キャラクターと対話しながら学ぶ英会話アプリです。
AIが相手のため、緊張や間違いを気にせず何度でも練習でき、人との会話が苦手な方でも気軽に始められます。

初級から中上級まで、日常会話・ビジネス英会話を幅広くカバー。800以上のコンテンツから、AIが最適なカリキュラムを自動提案します。

アルクオンライン英会話

アルクが運営するオンライン英会話サービスで、厳しい審査とトレーニングをクリアしたネイティブ講師やバイリンガル講師が指導にあたります。

アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、日本など世界各国に滞在する講師から、本物の英語表現を学べる点が大きな魅力です。レッスンはTeamsを使用したマンツーマン形式で、24時間いつでも受講できます。

アルクオンライン英会話

英会話学習でよくある質問・悩み

英会話学習でよくある質問・悩みは、以下の3つです。

  • どれくらいの勉強時間で話せるようになる?
  • 1日どれくらい勉強すれば効果が出る?
  • 英会話レッスンはネイティブ講師じゃないとダメ?

どれくらいの勉強時間で話せるようになる?

英語が話せるようになるまでの学習時間は、現在のレベルと目標レベルによって異なります。
CEFR C2レベル(熟達レベル)を目指す場合、学校教育後に約1,900時間の追加学習が必要です。1日2〜3時間学習すれば、約2年で到達できる時間です。

徳島大学国際センター・文教大学教育学部の資料 によると、英語初心者がCEFR C2レベルに到達するには約3,000時間の学習が必要とされています。

日本の中学・高校・大学で経験する英語学習時間は約1,100時間とされており、この学習時間を最大限活かせると仮定すると、C2レベル達成に必要な残りの学習時間は1,900時間(3,000時間 - 1,100時間)となります。
よって、1日2〜3時間の学習を継続すれば、約2年でこの学習時間に到達できる計算です。

1日どれくらい勉強すれば効果が出る?

上述のとおり、学校教育を終えた人の場合、1日2〜3時間学習すれば、約2年でCEFR C2レベル(熟達レベル)に到達できる可能性が高いです。
ただし、1日2〜3時間という学習量は、忙しい学生や社会人の場合、一度に確保しようとすると挫折しやすくなります。大切なのは、目標時間に対して達成可能な学習時間を毎日の生活に落とし込むことです。

たとえば朝30分、通勤中30分、夜1時間というように、無理なく続けられる形で組み立てましょう。

英会話レッスンはネイティブ講師じゃないとダメ?

英語を話せるようになるには、必ずしもネイティブ講師から学ぶ必要はありません。その理由は2つあります。

まず、ネイティブのような英語でなくとも、意思疎通には問題ないからです。
世界で英語を話す人の約8割が非ネイティブスピーカーだと言われています。実際に海外に出れば、国や地域ごとに多様な訛りがあるのが当たり前です。
そのため、さまざまな国の非ネイティブ講師と会話を重ねることで、多様なアクセントに対応できる実践力が身につきます。

次に、非ネイティブ講師には、学習者の気持ちに寄り添える大きな強みがあります。
自分も英語習得で苦労した経験があるため、なぜ発音がうまくいかないのか、どう説明すればわかりやすいかを熟知しており、つまずきやすいポイントを的確に指導してもらえるでしょう。
重要なのは講師の国籍ではなく、あなたの学習段階や目的にマッチした、質の高い指導を受けられるかどうかです。

まとめ

英語を話せるようになる近道は、型を覚えること、自然な発音を身につけること、瞬発力を鍛えることの3つです。TOEIC700点以上の高得点を取れている人であれば、英会話に必要な単語や文法はある程度身についているはずです。あとはアウトプットを意識的に増やすだけで、英語を話せるようになる日がぐっと近づきます。今回紹介した教材も参考にしながら、さっそく実践してみてください。

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