 
                「昇進や転職にTOEICのスコアが必要になった」「海外旅行で英語を話したい」そう思っても、何から勉強すればいいのかわからない方もいるでしょう。
実は30代以降の大人でも、ゼロから英語学習をスタートして目標を達成した方が多くいます。大人が効率よく英語力を身につけるなら、勉強の順番と挫折しない工夫が重要です。
大人が英語を勉強するのに遅すぎることはない!

「大人になってから英語を勉強し直しても、もう手遅れでは?」と不安に思っていませんか?結論から言うと、大人が英語学習を始めるのに遅すぎることはありません。実際、英語の勉強開始が遅くても、ネイティブレベルの英語力を身につけた大人は約5%以上存在するという研究結果があります。
むしろ、大人だからこそ有利な面もあるのです。発音は幼少期からの学習が有利とされますが、文法は、学習を始めた年齢が上達レベルに影響しないという研究結果があります。
大人は言語のパターンやルールを頭で理解しながら学ぶことが得意とされており、学習初期では子どもより達成度が高い場合もあります。
つまり、大人には大人ならではの学び方があり、正しい方法で続ければ英語力は確実に上達するということです。
大人になってから英語を勉強して英語を身につけた体験談

実際、30代以降に英語学習をスタートし、仕事や趣味で使えるレベルまで到達した人は多くいます。ここでは、30代半ばでTOEIC240点から800点へスコアアップした古川卓史さんの事例をご紹介します。
IT企業で契約社員として働いていた古川卓史さんは、正社員登用の条件としてTOEIC800点が必要になり、一念発起して学習を開始しました。週2回の英会話クラスと社内のTOEIC対策講座に参加し、教材の単語を片っ端からカードにして暗記。
500点台で伸び悩んだ際は英会話学校を辞め、文法を重点的に独学で勉強しました。終業後は終電まで自習室で学習、週末は図書館で朝から晩まで学習を継続。2012年の初受験で214点だったスコアを、2014年には800点まで伸ばし、正社員への昇格も果たしました。
約2年でTOEICのスコアを586点もアップさせた古川さんの体験談は、以下の記事で詳しく解説しています。
この順番が最速!大人が英語を勉強する5つのステップ

大人がこれから英語を勉強するなら、以下の5つのステップで順番に進めていくのが最速です。
- ステップ1:中学レベルの英文法を勉強しなおす
- ステップ2:中学レベルの英単語を覚えなおす
- ステップ3:学習目的に合った教材で学習する
- ステップ4:多読を行う
- ステップ5:アウトプットを取り入れる
限られた時間を無駄にしないために、各ステップで押さえるべきポイントを解説します。
ステップ1:中学レベルの英文法を勉強しなおす
大人が英語の勉強をゼロから始める場合、まずは中学レベルの英文法をマスターするのが最優先です。「単語を先に覚えた方がいいのでは?」と思うかもしれませんが、初心者こそ文法から始めるべきです。
単語学習には終わりがなく、何万語と覚え続けなければなりません。対して英文法は、「現在形」「過去形」「未来形」など学ぶべき項目と数が決まっています。つまり、文法には明確なゴールがあるのです。すべて学び終えれば「中学文法はマスターした」という達成感が得られ、次のステップに自信を持って進めます。ゴールが見えることでモチベーションを維持しやすく、忙しい社会人でも挫折しにくいのが大きなメリットです。
文法や単語の基礎固めは地味な作業が多く、モチベーションが下がりやすいです。そのため、2~3ヶ月程度の短期集中で一気に終わらせましょう。
ステップ2:中学レベルの英単語を覚えなおす
大人が英語の勉強をゼロから始める場合、まずは中学英単語1,800語を完璧にしましょう。基礎的な単語が抜けていると、その後の学習効率が大きく落ちてしまうからです。
TOEICのスコアアップや英検合格が目的でも、いきなり試験用の単語帳から始めないようにしましょう。基礎単語が抜け落ちていると、応用的な学習をしても点数に結びつかないからです。まずは中学英語の土台をしっかり固めてください。
効率的な単語の暗記法としては、英文法と並行して、スキマ時間に少しずつ進めるのがよいでしょう。年齢とともに記憶力はどうしても落ちるため、耳で聞いて声に出しながら覚えるなど、工夫しましょう。
単語は1回で完璧に覚えようとせず、何周も繰り返し復習してください。同じ単語に何度も出会うことで定着率が上がります。
ステップ3:学習目的・レベルに合った教材で学習する
中学レベルの英文法と基礎単語を身につけたら、自分の目的に特化した教材で学習を進めてください。
海外旅行やプライベートでの交流が目的なら、日常会話に特化した教材を選びましょう。仕事で英語を使う場合は、ビジネス英語の教材が最適です。TOEICやTOEFLを受験するなら、試験対策に特化した教材を選んでください。
教材を選ぶ前に、現在の実力を正確に把握しておくことが重要です。自分のレベルに合っていない教材を選ぶと、難しすぎて続かないか、簡単すぎて成長できません。
Santaアルクなら、わずか3分程度のテストでAIが95%の精度であなたのTOEICスコアを診断します。自分のレベルがわかるので、最適な教材を迷わず選べます。
ステップ4:多読を行う
目的別の教材で学習を進めつつ、多読を取り入れましょう。多読とは、自分のレベルや関心に合った洋書などを、辞書を使わずに大量に読む学習方法です。多読はリーディングだけでなく、リスニング、ライティング、スピーキングといった英語の4技能すべてを高める効果があります。
大阪公立大学の研究によると、3ヶ月間多読を行ったグループは、そうでないグループよりも英語力全体が大きく向上しました。リーディング、ボキャブラリー、文法の能力を測定するテストで、その効果が確認されています。
ふだんの学習と並行して多読を取り入れれば、より効率的に英語力を伸ばせるでしょう。
参考:多読は効果的である : 日本の大学英語教育におけるさらなる証拠|大阪公立大学
英語の多読におすすめのアプリは、以下の記事で詳しく解説しています。
ステップ5:アウトプットを取り入れる
学んだ知識を定着させるには、アウトプットが大事です。インプットした文法や単語を実際に使うことで、「知っている」から「使える」レベルへステップアップできるからです。
アウトプットの具体例としては、英語日記を書くことや独り言で話すスピーキング練習があります。スピーキング練習で大切なのは、自分が実際に使う場面を想定することです。自分が本当に使いそうなフレーズで練習すれば、感情がのって記憶にも残りやすくなります。たとえば会社で英語を使う人なら「明日の会議は何時からですか?」「この資料を確認していただけますか?」など、日常的に使う場面を想定して練習してみてください。
アウトプットとして、英検を受けてみるのもおすすめです。リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能を客観的に測れます。基礎が固まったら中学卒業レベルの3級に挑戦してみてください。試験日を設定すれば、そこから逆算して学習計画を立てられます。やるべき内容と期限が明確になるため、モチベーションを維持しながら学習を進められるでしょう。
【目的別】大人の英語学習におすすめのアプリ9選

スマホ一つでいつでもどこでも英語学習ができるアプリは、まとまった時間が取れない大人の強い味方です。
ここでは、基礎英文法・英単語から、TOEIC、英検、英会話など、目標に合わせて選べるおすすめアプリを厳選して9個紹介します。特徴や料金とともに解説するので、自分に合ったものを見つけてスキマ時間で効率的に学習を進めましょう。
booco|アルクの人気書籍が使い放題
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 無料体験 | あり(初回1週間無料) | 
| プラン別の月額料金 | - Freeプラン:無料 - Plusプラン:月額1,583円~ | 
| 運営元 | 株式会社アルク | 
| 内容 | 英文法、単語、リスニング、スピーキング、TOEIC、英会話など | 
※2025年10月時点
※税込価格
boocoは、アルクの参考書や問題集をスマートフォン一つで学習できるアプリです。Plusプランに登録すると、アルクの人気書籍700冊以上が使い放題です。基礎的な単語や文法から、TOEIC対策、英会話まで、このアプリひとつで完結します。
いくつものアプリを使い分ける手間がなく、スマホだけで英語学習を簡潔できるので、時間もお金も節約できます。
booco Plusプランには初回7日間の無料トライアルがあるので、まずは試してみてください。
早打ち英文法|中学・高校の英文法
※2025年10月時点
「早打ち英文法」では、中学・高校で習うほぼすべての英文法を無料で学習できます。「早打ち」という名前の通り、ゲーム感覚でサクサク問題に取り組めるため、英語が苦手な大人でも楽しく学習を続けられるでしょう。
mikan|英単語学習
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| プラン別の月額料金 | - 無料(アプリ内課金あり) - Lite:月額600円 - Premium:月額1,000円 | 
| 運営元 | 株式会社mikan | 
| 内容 | 単語、リスニング、リーディング、日常英会話 | 
| 公式StoreのURL | iOS Android | 
150冊以上の人気教材を収録しており、TOEICや英検など目的別の学習に対応しています。たとえばTOEIC対策なら金フレ・銀フレを含む特急シリーズ、英検対策なら出る順パス単シリーズなど、実績のある教材がそろっているため効率よく学べます。
Duolingo|基礎英語をゲーム感覚で学習
※2025年10月時点
Duolingoは、ゲーム感覚で楽しく英語を学べる無料アプリです。1レッスンは約5分で完結するため、通勤中や昼休みなどのスキマ時間に取り組めます。穴埋めや発音、並び替えなどバラエティ豊かな問題形式で学習を進められるため、飽きずに続けられます。
NHKゴガク 語学講座|1日15分、信頼の講座で英語学習
※2025年10月時点
「NHKゴガク 語学講座」は、NHK語学番組のポータルサイト「NHKゴガク」が公式に提供する無料アプリです。各講座は1回約15分と短く、通勤中や昼休みなどのスキマ時間に学習できます。番組内容と連動した穴埋め問題や単語クイズで復習できるため、しっかり知識が定着します。
Santaアルク|TOEIC対策に最適
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 無料体験 | あり(初回1週間無料) | 
| プラン別の月額料金 | - 3ヶ月プラン:8,980円(月額 約2,993円) - 6ヶ月プラン:12,980円(月額 約2,163円) - 1年プラン:22,980円(月額1,915円) | 
| 運営元 | 株式会社アルク | 
| 内容 | 英文法、単語、リスニング、スピーキング、TOEIC、英会話など | 
※2025年10月時点
※税込価格
TOEICのスコアアップを目指す方におすすめなのが、約600万人が利用するAI搭載の学習アプリ「Santaアルク」です。
12問の診断テストでスコアを予測し、目標スコアとの差やどの分野の実力が足りないのか可視化してくれるため、自分の弱点を一目で把握できます。AIがこの分析をもとに最短の学習ルートを自動でおすすめしてくれるため、ムダのない学習が可能です。
Santaアルクでは、課金する前に7日間のトライアルがあり、無料で有料版の機能を体験できます。トライアル中に解約することも可能なので、まずは有料版の機能を体験してみてください。
英検英単語|英検5級~2級の英単語に対応
※2025年10月時点
英検合格を目指す方におすすめなのが「英検 英単語」です。英検5級から2級までの頻出単語を級別に学べるため、自分のレベルに合わせて語彙力を高められます。
出題形式はシンプルな四択問題で、ゲーム感覚でサクサク進められるため、通勤中や昼休みなどのスキマ時間にも取り組みやすいです。すべての単語にネイティブの発音が収録されているため、意味だけでなく正しい発音も同時に身につけられます。
AI英会話スピークバディ|英会話に最適
※2025年10月時点
日常英会話やビジネス英会話を身につけたい人におすすめなのが「AI英会話スピークバディ」です。
AIが会話相手なので、緊張や気遣いなくストレスフリーに練習できます。予約不要でいつでもどこでも学習でき、1日5〜15分のスキマ時間で取り組めます。
TOEICで高得点を取得していても「スピーキングに自信がない」「発音が不安で話すのをためらってしまう」という社会人の方にも最適です。
1000時間ヒアリングマラソン|リスニングの強化に最適
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| プラン別の月額料金 | - 無料 - ヒアマラ Plus(3ヶ月):19,800円(月額6,600円) - ヒアマラ Plus(1年):49,800円(月額4,150円) | 
| 運営元 | 株式会社アルク | 
| 内容 | リスニング学習 | 
※2025年10月時点
リスニング力を集中的に高めたい大人には、「1000時間ヒアリングマラソン」が最適です。このアプリは、聞くことを中心に、シャドーイングやディクテーションなどの多様なアウトプット練習が豊富に用意されています。
英語のニュースや映画を字幕なしで楽しみたい方やビジネスシーンで困らない英語力を身につけたい方におすすめです。
大人の英語学習にはアプリと本を併用しよう!

大人の英語学習を効率的に進めるには、アプリと本の併用がおすすめです。自宅や職場など机がある環境では本でじっくり学習し、通勤中や昼休みなどのスキマ時間はアプリで手軽に復習するとよいでしょう。
次の章では、中学レベルの英文法と英単語を学べる基礎教材を厳選して紹介します。基礎が身についたあとは、目的に合わせた教材で専門的なスキルを伸ばしてください。
英文法|大人の英語勉強におすすめの本3選
大人が英文法を学びなおすのにおすすめの本は、以下の3つです。
- 世界一わかりやすい中学英語の授業
- 中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく
- キク英文法
それぞれの特長を解説します。
###世界一わかりやすい中学英語の授業
本書は、スタディサプリ講師の関正生先生による「世界一わかりやすいシリーズ」の一冊です。丸暗記を排除し「なぜIは常に大文字なのか」「3単現のsが必要な理由」など、学生時代に感じた疑問に明確に答えてくれます。
英語に苦手意識のある大人でも「そういうことだったんだ!」と本質を理解できる解説が魅力です。カラフルな図解入りでわかりやすく、基礎の英文法を学びたい方に最適な一冊です。
ただし、本書は中1から中2までの基礎文法が中心なので、現在完了や関係代名詞などの中3で習う文法項目は含まれていません。より高度な文法まで学びたい方は別の参考書との併用がおすすめです。
中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく
「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく」は、中学3年間で学ぶすべての文法項目が1冊にまとまっています。難しい用語を避けた解説とフルカラーのイラストで超基礎からやさしく学べます。
「中学時代の自分に見せてあげたい」という40代の読者の声もあるほど、大人の英語勉強に適した内容です。
キク英文法
中学レベルの基礎を固めた大人が、さらに英文法を深めたいなら「キク英文法」がおすすめです。本書は、大学入試に必須の英文法212項目を7週間でマスターできる、文法書と問題集を兼ねています。
1日の学習量は最短3分、最長でも9分に抑えられているため、忙しい大人でも継続しやすいです。
本書の特長は、専用アプリ「booco」の音声再生機能を活かして英文法を「耳」からもインプットできる点です。これにより、リスニングやスピーキングにも活かせる文法力を身につけられます。
英単語|大人の英語勉強におすすめの本3選
大人が英単語を学びなおすのにおすすめの本は、以下の3つです。
- 出る順パス単
- キクタン
- データベース3000
それぞれの特長を解説します。
出る順パス単
「でる順パス単」(5級~1級)は、1998年から販売されている英検に特化した単語帳です。英語に自信がない方は中学1年生レベルの5級からスタートしましょう。中学英語をある程度覚えている方なら3級から始めて、難しいと感じたら5級や4級に戻る方法もあります。
級ごとに1冊ずつ出ているため、3級から準2級、2級、準1級、1級へと徐々にレベルアップ可能です。
キクタン
「キクタン」シリーズは、累計550万部を突破したアルクが出版する単語帳です。最大の魅力は、音楽にのせて英単語を覚える「チャンツ学習法」で、通勤中や家事の合間でも耳だけで自然に記憶できます。
中学英語からやり直したい方は「キクタンEntry」、日常でよく使う単語を学びたい方は「キクタンBasic」からスタートしてみてください。英検やTOEIC対策なら、目的別のシリーズも用意されています。
データベース3300
「データベース3300」は、中学から高校レベルまでの基礎単語を1冊で網羅できる単語帳です。収録されている単語の9割以上が実用的な基礎語彙なので、効率よく土台を固められます。
大人が独学で英語の勉強を継続する方法

正しい勉強法を知っていても、継続できなければ英語は身につきません。仕事や家事で忙しい大人が、英語学習を継続するためには、以下の5つを押さえておく必要があります。
- 学習の目的・目標をはっきりさせる
- スケジュールを立てる
- 習慣化する仕組みを作る
- スキマ時間を活用する
- U字型発達曲線を理解しておく
それぞれ解説します。
学習の目的・目標をはっきりさせる
英語学習を継続するためには、まず、目的・目標をはっきりさせましょう。明確なゴールがないと、途中でモチベーションを維持するのが難しくなるからです。
目標を設定する際は、期限と数値を入れるとより効果的です。たとえば、「3ヶ月後のTOEICで800点を取って昇進条件を満たしたい」など、具体的なゴールを設定してください。
さらに、その目標を紙に書いて、デスクの前やスマホの待ち受けなど、日常的に目につく場所に貼りましょう。そうすることで、「なぜ勉強しているのか」を忘れずに済み、モチベーションを維持しやすくなります。
スケジュールを立てる
大人が英語学習を継続するには、具体的なスケジュールを立てることが欠かせません。曖昧な計画は挫折の原因になるからです。まず、選んだ教材を終えるのに必要な総学習時間を計算しましょう。単語帳なら2~3周することを考えて時間を割り出します。
次に、学習する時間帯・場所・教材・分量を具体的に決めておきましょう。たとえば「平日の朝6時半にダイニングで英文法の本を30分間」「通勤電車の中で英単語アプリを15分間」などです。
曖昧な計画ではなく、具体的に設定することで習慣化しやすくなります。
習慣化する仕組みを作る
大人が英語学習を継続するには、すでにある習慣とセットにするのが効果的です。「朝コーヒーを淹れたら英語を三行読む」「通勤電車に乗ったらリスニングアプリを開く」といったように、日々の行動を学習のきっかけにしてみてください。やる気に左右されず、自然と続けられるようになります。
スキマ時間を活用する
仕事や家事で忙しい大人が英語学習を継続するには、スキマ時間の活用が欠かせません。通勤電車やバスの移動中、仕事の休憩時間など、一日のうちに生まれるすこしの時間を有効に使いましょう。
スマホアプリを活用すると場所を選ばずに学習できます。また、手はふさがっていても耳が空いている時間はリスニングのチャンスです。たとえば、家事や軽い運動、お風呂に入っているあいだに英語を聞き流せば、無理なく英語に触れる時間を増やせます。
U字型発達曲線を理解しておく
大人が英語学習で挫折しないために、知っておきたいことがあります。それは、英語力の向上は「U字型発達曲線」を描くということです。最初は順調に上達していると感じても、途中で一時的にできなくなる停滞期が必ずやってきます。これは言語習得の自然なプロセスなので、心配しないでください。
「毎日勉強しているのに上達しない」「前はできていたのにできなくなった」と感じる時期は、U字型曲線の底にいる可能性が高いです。ここで諦めてしまう人が多いですが、実は成長の途中段階なので、焦る必要はありません。
この時期を乗り越えれば、再び上昇するタイミングがやってくるので、諦めずに継続しましょう。
参考:U-shaped development | Wikipedia(英語版)
大人の英語の勉強に関するよくある質問

大人の英語の勉強に関するよくある質問をまとめたので、参考にしてみてください。
英語がペラペラになるには何年かかりますか?
徳島大学国際センター・文教大学教育学部の資料によると、CEFRのC2レベル(熟達レベル)に到達するには、およそ3,000時間の学習が必要だとされています。
中学・高校・大学で約1,100時間の英語学習を経験している人が多いですが、内容を忘れてしまっていると仮定し、ゼロからのスタートとして計算します。
では、大人が3,000時間の英語勉強を達成するには、どのくらいの期間がかかるか、具体的なペースを見てみましょう。
- 1年でペラペラになるには: 毎日約8.2時間
- 2年でペラペラになるには: 毎日約4.1時間
- 3年でペラペラになるには: 毎日約2.7時間
大人が毎日8時間以上の勉強を続けるのは現実的ではありません。忙しい社会人が現実的に目指せるのは、1日3時間を2〜3年続けるペースです。
ただし、学習方法を無視して学習時間だけを議論することにはあまり意味がありません。効率的な方法で学習すれば、必要な学習時間を短縮し、より早く「ペラペラ」のレベルに近づけるでしょう。
参考:日本人の英語学習時間について|徳島大学国際センター・文教大学教育学部
英語でやってはいけない勉強法は?
大人の英語勉強で避けるべきなのは、基礎に時間をかけすぎることです。英文法や英単語などの基礎部分は、2~3ヶ月で集中的に学びましょう。そうでないと、いつまでたっても実践的なアウトプット(話す・書く)へ進めず、最初に覚えた内容を忘れて挫折しやすいです。
また、完璧主義になりすぎないことも大切です。1〜2日勉強できなくても「また今日から再開すればいい」と気楽に考える方が、結果的に長く続けられます。
さらに、多くの教材に手を出すのは効率が悪いです。本は一冊選び、それを何度も繰り返して完璧にしてください。
英語のリスニングの効果的な勉強法は?
リスニング力を伸ばすには、以下の3つの勉強法が効果的です。
| 勉強法 | やり方 | 
|---|---|
| ディクテーション | 聞いた音声を文字に書き起こす | 
| オーバーラッピング | スクリプトを見ながら音声と同時に発声する | 
| シャドーイング | 音声のすぐ後を影のように追いかけて発生する | 
まとめ

大人の英語学習は、基礎→目的別学習・多読→アウトプットの順番で進めましょう。今回ご紹介した習慣化のコツも意識すると、挫折しにくいです。








 
                  
                   
                  
                   
                  
                   
     
      