社会人のTOEIC平均点は何点?目指すべきスコアは?

TOEICは、国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が実施している、英語コミュニケーション能力を測定する試験です。
多くの社会人がキャリアアップや転職を目的に受験しており、世界では1万4000、日本においても約3100の企業・団体・学校などで採用されています。
「社会人のTOEIC平均点ってどのくらい?」、「自分は何点目指したら良いの?」と、迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、社会人のTOEIC平均点をはじめ、職種や役職別のスコア傾向、目標スコアを定めるためのポイントや、効果的な対策法を詳しく解説します。
ぜひこの記事を参考に、TOEICの目標スコアを決めてください。

忙しい社会人が効率的にスコアアップを目指すためには、スキマ時間の活用が重要です。
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社会人のTOEIC平均点

社会人のTOEIC平均点に関する概要を解説します。
ここで取り上げるトピックは以下の3点です。

  • 社会人のTOEIC平均点は?
  • 職種別のTOEIC平均点
  • 社会人におけるTOEICスコアの重要性

それぞれ詳しく解説していきます。

社会人のTOEIC平均点は?

2022年度TOEICスコア平均

社会人平均
638点(L 346点/R292点)
学生平均
581点(L 317点/R 265点)
全体平均
608点(L331点/R277点)
参考:iibc

主催団体のIIBCが公開しているデータによると、2022年度における社会人のTOEICスコアの平均点は638点です。
また、日本人全体のTOEIC平均スコアは608点で、社会人の平均点の方が約30点高くなっています。
その理由は、社会人は一般的に英語を使用する機会があり、キャリアのために勉強している人が多いからだと考えられます。

職種別のTOEIC平均点

社会人のTOEICの平均スコアと言っても、職種や業界による差も大きく、営業職や管理職ではさらに高いスコアを求められる傾向があります。
外資系企業や国際業務に携わる人々のスコアも、平均よりも高いケースが多いです。
ここでは、具体的な職種別のスコア平均を紹介します。

順位職種平均点
1位海外731点
2位教育713点
3位法務692点
4位財務684点
5位経営679点
6位広報674点
7位企画666点
8位マーケティング661点
9位経理653点
10位人事647点

引用:iibc

職種によるTOEICスコアの平均を見てみると、海外や教育という、業務で英語を使用する職種の平均点が高い傾向にあることが分かります。
2位の教育職では、英語教育関係者が含まれているので、平均点が上がっているのでしょう。

TOEICスコアは、受験者が仕事で必要とされる英語力を反映しているといえるでしょう。

社会人におけるTOEICスコアの重要性

TOEICスコアは、採用や昇進・昇格の参考や条件にされています。
特に600点以上を求める企業が多く、700点を超えると「高い英語力を持つ人材」と評価される事例が多く見られます。
さらに、グローバル展開を行う企業では、TOEICスコアが給与や職種に直接影響するケースも少なくありません。

転職市場においても、TOEICスコアは実力を客観的に示す指標として活用されており、高いスコアがあると有利です。
このように、TOEICスコアは社会人のキャリア形成において欠かせない要素となっています。キャリアアップや転職を目指す上で、非常に重要なテストといえるでしょう。

TOEICスコアを履歴書に書く際のポイントについて、以下の記事で詳しく解説しています。

社会人が目指すべきTOEICスコア

社会人がキャリアアップや転職を視野に入れた際、どれくらいのスコアを目指すべきかを解説します。
ここでは以下の3つのトピックを取り上げます。

  • ビジネスパーソンに求められるTOEICスコア
  • 昇進・昇格に向けた目標スコア
  • 転職に有利なTOEICスコア

それぞれ詳しく説明していきます。

ビジネスパーソンに求められるTOEICスコア

多くの企業で求められる最低限のTOEICスコアは600点とされています。
そのため、初心者はまず600点を目指すのがおすすめです。
一方で、英語を頻繁に使用する企業や職種では、700点以上が標準的な目標となります。

TOEICスコア700点は、ビジネスシーンで英語を問題なく使用できるレベルとされており、このスコアを持っているとキャリアの幅が広がるでしょう。
また、外資系企業やグローバル展開を行う企業では、海外出張や英語での会議など、専門分野に関わらず英語力が必要になるため、800点以上が求められるケースがよくあります。

昇進・昇格に向けた目標スコア

国内企業では、昇進や昇格の条件として、一定のTOEICスコアが求められるケースもあります。
例えば、管理職への昇格の条件として、650~700点が必要な企業が増加しています。
伊藤忠商事やシャープ、キリンビールなどは、昇格・昇進の条件を700点以上としています。

さらに、スコアが高いほど、グローバルプロジェクトへの参加や海外赴任など、より多様なキャリアを歩める可能性が高まります。
すなわち、TOEICスコアを伸ばすことは、企業内での自分の価値を高め、将来のチャンスを増やす有効な手段といえるでしょう。

転職に有利なTOEICスコア

転職市場では、TOEICスコアが客観的な英語力の指標とされます。
600点台後半から700点以上が「英語力をアピールできるスコア」とされ、外資系企業では800点以上が高評価を受けます。
就職活動では600点以上で英語力がアピールできますが、即戦力を求めている転職市場ではあまり評価されません。
転職で英語力をアピールしたいのであれば、700点以上を目指すことをおすすめします。

社会人のTOEICスコア傾向

社会人のTOEICスコアの平均は職種や役職、業種によって違いが見られます。
ここでは、それぞれの傾向を紹介します。
取り上げるのは以下の3つのトピックです。

  • 職種によるスコア傾向
  • 役職によるスコア傾向
  • 業種によるスコア傾向

職種によるスコア傾向

職種によるTOEICスコアの傾向は、業務における英語の使用頻度や重要性に影響されます。先ほどの「職種別の平均点」の表をもう一度見てみましょう。

順位職種平均点
1位海外731点
2位教育713点
3位法務692点
4位財務684点
5位経営679点
6位広報674点
7位企画666点
8位マーケティング661点
9位経理653点
10位人事647点

このように、職種ごとにスコアの平均点にはかなり差があります。自分の業務に適した目標スコアを定めることが重要です。

役職によるスコア傾向

役職によってもTOEICスコアには差があります。

役職平均点
役員クラス563点
部長クラス560点
課長クラス533点
係長クラス522点
一般社員534点

引用:iibc

このように、役職が上がるにつれて、若干ですが平均スコアも上昇します。キャリアアップを狙うなら、英語アップも必要になるでしょう。

業種によるスコア傾向

業種によってTOEICスコアの重要性や必要水準も異なります。

業種平均点
総合商社598点
金融613点
建設465点
小売業515点
マスメディア642点

引用:iibc

このように、業種によって英語力の必要性が異なるため、志望業界や現在の業種に応じたスコアを目標にしましょう。

社会人におすすめのTOEIC対策

忙しい社会人がTOEIC平均点を超え、さらなるスコアアップを目指すには、効率的な対策を行うのが重要です。
ここでは、700点以上を目指すための学習方法や、おすすめ教材を紹介します。
以下の3つのトピックを取り上げます。

  • 700点突破のための勉強法
  • おすすめのTOEIC参考書
  • おすすめのTOEIC対策アプリ
    簡単ですぐ実践できる対策も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

700点突破のための勉強法

まずは英語の基礎力を固め、平均点突破を目指しましょう。
社会人にとっては、限られた時間の中で効率的に学習することがTOEICスコアアップの鍵です。
具体的なポイントを以下に紹介します。

1.リスニング力の向上

公式問題集を使い、リスニング問題を繰り返し解きましょう。
音声を何度も聞くことで、問題の形式や傾向、音声スピードに慣れていきます。
毎日15分でも良いので、リスニング練習を欠かさず行い、少しずつ聞き取れる単語を増やしていきましょう。

リスニング対策については、以下の記事で詳しく解説しています。

2.文法力の強化

もし平均点がない、英語に自信がないという場合には、中学英文法を復習する教材を活用し、基礎を徹底的に学習しましょう。
さらに、パート5・6に出てくる語法(単語の使い方)や時制、接続詞の使い方を重点的に学べば、スコアアップが期待できます。

文法対策については、以下の記事で詳しく解説しています。

3.頻出単語の習得

TOEIC頻出単語をまとめた単語集を使い、1日10単語ずつ記し、語彙力を増やしましょう。
ここで重要なのは、単語をただ覚えるだけでなく、どのように使われるかを実際の文脈で確認することです。

これらの対策を着実に行えば、600~700点の突破も可能です。

おすすめのTOEIC参考書

600~800点を目指す際に役立つ参考書を以下に紹介します。

TOEIC L&R テスト 文法問題 でる1000問

パート5で頻出の文法項目を効率よく学べる1冊です。
この参考書を使うことで、感覚で解答するのではなく、きちんと文法のルールを理解した上で答えられるようになります。

公式TOEIC Listening & Reading問題集

実践力を磨くために最適な参考書です。
本書の問題は、実際のTOEICも手がけるETSが作成しており、本番同様の問題を解くことができます。
現在、シリーズが1~11まで発売されているため、最初はどれから手をつけるべきか悩むかもしれません。
その場合は、まずは最新版である11から取り組むのがおすすめです。
最新の傾向に基づいた問題に触れておくことで、より効率的に対策を進められます。

TOEIC L&R TEST でる単特急 金のフレーズ

持ち運びにも便利な単語集で、TOEIC受験者に非常に人気があります。
頻出単語が厳選されており、特に600点以上を目指す方に適した内容です。
各単語に例文がついているため、使い方やニュアンスまで理解できます。

おすすめのTOEIC対策アプリ

社会人にとってTOEICスコアをアップさせるためには、限られた時間を最大限活用することが重要です。
参考書を使った本格的な対策はもちろん効果的ですが、通勤時間や休憩時間といったスキマ時間を生かすなら、スマートフォンを使った対策がおすすめです。
以下のアプリを活用してください。

Santaアルク

「Santaアルク」は、「キクタン」シリーズをはじめとした語学学習教材を長年開発してきた「アルク」が提供するTOEIC対策アプリです。
これまでの語学教材開発で培ったノウハウと高精度AIによるサポートで、「20時間で平均165点アップ」の実績があり、短期間でのスコアアップが目指せます。
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テンポよく学習を進められるため、短い時間で語彙力アップが期待できるのが大きな魅力です。
ゲーム感覚で楽しみながら学べるため、市販の単語集での学習が続かないと感じる方におすすめです。

まとめ

社会人にとって、TOEICスコアはキャリアを築く武器となります。
まだ受けたことのない人や英語力に自信のない人は、まずは社会人の平均スコアである638点以上を目指してみましょう。
本記事を参考に、自分に合った目標を立ててください。

スコアを上げることで、英語力が評価される機会が広がり、さらなるキャリアアップにつながるはずです。
働きながらの勉強は簡単ではありませんが、スキマ時間に工夫して勉強すれば、学習が継続できます。
今回紹介したアプリなど、自分に合った方法を見つけ、楽しみながら学習を続けていきましょう!

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

英語を学び、英語で学ぶための語学情報ウェブサイト「ENGLISH JOURNAL」が、英語学習の「その先」にあるものをお届けします。 単なる英語の運用能力にとどまらない、知識や思考力を求め、「まだ見ぬ世界」への一歩を踏み出しましょう!

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