
日本語でよく使う「気が利く」という表現。褒め言葉としても日常的に使いますが、英語で一言で言おうとすると案外迷ってしまう人も多いはずです。直訳のsmartやcleverではニュアンスが少し違います。今回は「気が利く」をどう英語で表現するのか、文脈ごとに解説します。
目次
「気が利く」は英語で?
「気が利く」は、相手の立場や状況を思いやって行動できることを指します。文脈によって最も自然な英語表現は異なります。
considerate(思いやりがある)
最も一般的で自然な訳はconsiderateです。相手の気持ちや状況を考えて行動する人を指すときに使われます。
She is always considerate of others.
彼女はいつも他人に気が利く。
That was very considerate of you to bring some water.
水を持ってきてくれるなんて、とても気が利くね。
thoughtful(心配りができる)
thoughtfulもよく使われる表現です。「細やかな心配りができる」というニュアンスを含みます。
He’s such a thoughtful person.
彼はとても気が利く人だ。
Thank you for your thoughtful gift.
気の利いたプレゼントをありがとう。
attentive(よく気が付く)
状況をよく観察して「気づいて行動する」というニュアンスではattentiveがぴったりです。サービス業などでも使われます。
The staff at the hotel were very attentive.
ホテルのスタッフはとても気が利いていた。
smart / clever(知的な意味での「利口」)
一方で、smartやcleverは「頭の回転が速い」「利口」といった意味で、思いやりの「気が利く」とはズレがあります。日本語の「気が利く」の訳語としては避ける方が自然です。
まとめ
「気が利く」は英語で一言に収まらず、状況によってconsiderate、thoughtful、attentiveといった言葉を使い分ける必要があります。単なる「利口さ」を表すsmartやcleverではニュアンスが違うため、場面に応じて適切な表現を選ぶことが大切です。
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