
「堅苦しい」という表現は、行動や言葉遣いがとても形式ばっていて、打ち解けない様子を指します。この言葉のニュアンスを英語ではどう表現したらよいでしょうか。いくつかの英語表現と例文を通して紹介します。
目次
「堅苦しい」は英語で?
「堅苦しい」という言葉は、人の態度やある場所の雰囲気などが堅かったり不自然だったりするときに使います。英語でこの感覚を伝える表現を見ていきましょう。
stiff
stiff(堅い、硬い)は、stiff shoulder(肩こり)のような物理的な硬さに使える他、人の行動などが堅苦しいときにも使えます。
His manner of speaking is so stiff that it’s hard to relax around him.
彼の話し方は非常に堅苦しいため、彼のそばにいるとリラックスしづらい。
formal
formal(正式の、公式の)は、人の行動が他人行儀な様子や、物事が規則的または型通りであることを表します。
The meeting was unnecessarily formal, making it a bit uncomfortable.
会議は不必要に堅苦しかったので、少し居心地が悪かった。
rigid
rigid(硬い、硬直した)は、何かをかたくなに順守しようとする姿勢や、柔軟性に欠ける様を表現します。
The company’s policies are quite rigid, which can make the workplace feel stifling.
その会社の方針はかなり堅苦しいので、職場が息苦しく感じられる。
「堅苦しい」に似た意味を持つその他の表現
他にも、「堅苦しい」と同じようなニュアンスを持つ英語表現があります。
stuffy
stuffy(息が詰まる)は、部屋などの空気がこもっている様子を表す他、非常に古風で、新しいアイデアなどに開かれていない態度を指すこともあります。
The lecture was stuffy and lacked any fresh perspectives.
その講義は堅苦しくて、新鮮な視点に欠けていた。
ceremonious
ceremonious(儀式的な)は、公式の行事の様子などを描写するほか、人の改まった態度も指します。
Their greeting was overly ceremonious, which felt out of place in such a casual setting.
彼らのあいさつは非常に堅苦しく、あのようなカジュアルな場には場違いだった。
uptight
uptight(神経質な、緊張した)は、リラックスできない様子や緊張した様子を表すのに使われます。
He’s always so uptight at social events. It’s like he can’t unwind.
彼は社交イベントではいつも堅苦しい。リラックスできないようだ。
buttoned-up
buttoned-upは文字通り「しっかりボタンを留めた」という意味で、比喩的に厳格または控えめな態度を示す人を指します。
His buttoned-up demeanor makes him seem unapproachable.
彼の堅苦しい態度は、彼を近寄りがたく見せる。
straight-laced
straight-lacedは「レースできつく締めた服を着た」が直訳ですが、「お堅い、道徳的な」のようにとても伝統的または保守的な態度なども指します。
The school’s straight-laced rules and regulations made it challenging for students to express themselves freely.
学校の堅苦しい規則のせいで、生徒たちは自由に自己表現をするのが難しかった。
まとめ
「堅苦しい」というニュアンスを伝えるさまざまな英語の表現を紹介しました。これらの表現を異なる状況やコンテクストに応じて使い分け、堅い、形式張っている、またはリラックスしていない態度や行動を、英語で効果的に伝えてみてください。
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