
「つじつまが合う」という表現は、物事に矛盾がない状態や、話の筋道がよく通る状態を指します。この言葉のニュアンスは、どのような英語で表現すればよいでしょうか。例文を交えて紹介します。
目次
「つじつまが合う」は英語で?
「つじつまが合う」とは、事実や話の前後が一貫していて矛盾がないことを意味します。英語では、この概念を伝えるためにいくつかの表現があります。
add up
add upは「合計する」という意味ですが、比喩的には「筋が通る」「一貫性がある」という意味で使われます。
His story just doesn’t add up.
彼の話はつじつまが合わない。
consistent
consistentは「一貫性のある」「矛盾のない」という意味です。この言葉も、話や行動のつじつまが合うことを表現できます。
Her account was consistent with the evidence.
彼女の説明は証拠とつじつまが合っていた。
coherent
coherentは「首尾一貫した」「理路整然とした」という意味です。この言葉も、つじつまが合う話や理論を指すことができます。
His explanation was clear and coherent.
彼の説明は明確でつじつまが合っていた。
logical
logicalは「論理的な」という意味で、論理に基づいてつじつまが合うことを示します。
The conclusions drawn from the data are quite logical.
データから導かれたその結論はかなり論理的だ。
「つじつまが合う」の意味を持つ、その他の語句
つじつまが合うという概念に近い英語の表現には、以下のようなものがあります。
make sense
make senseは直訳すると「意味を成す」となりますが、「理解できる」「筋が通る」という意味でよく使われます。
His explanation for the sudden drop in sales doesn’t make sense to me.
売上の急激な落ち込みに関する彼の説明は、私には意味を成さないように思える。
hold water
hold waterは「(容器が)水を漏らさない」という意味ですが、比喩的に「筋が通る」「妥当性がある」などの意味で用いられます。
Her hypothesis doesn’t hold water under scientific examination.
科学的検証の下で、彼女の仮説は妥当性がない。
track
trackの基本的な意味は「(~を)追跡する」ですが、「話について行ける」「話の筋道が通っている」という意味もあります。
Her story seems to track with the known facts.
彼女の話は既知の事実とつじつまが合っているようだ。
まとめ
「つじつまが合う」という日本語表現を英語で伝える方法を紹介しました。物事が一致し、矛盾がないことを伝えたいときに、この記事で取り上げた表現をぜひ使ってみてください。
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