「耳にタコができる」という表現は、何度も同じことを聞かされる、または経験することを意味します。この日本語の表現のニュアンスを英語で伝えるには、どうしたらよいでしょうか。いくつかの英語を例文と併せて紹介します。
目次
「耳にタコができる」は英語で?
「耳にタコができる」を英語に直訳すると、have calluses on one’s earsとなります。callusというのはペンだこのような「胼胝」のことです。でも、そんな英語を伝えたところで、意味は理解してもらえないでしょう。
「耳にタコができる」は、同じ情報やアドバイスを何度も何度も聞かされることを意味します。英語でこのニュアンスを伝えてみましょう。
heard it a million times
英語で「耳にタコができる」の直接的な翻訳は存在しませんが、heard it a million times(数えきれないくらい聞いた)という表現が非常に近い意味を持っています。
You may have heard it a million times before, but I’ll say it again: safety comes first.
以前にも耳にタコができるほど聞いていると思いますが、再度言います。安全第一です。
old news
old newsは文字通り「古いニュース」という意味で、「初耳ではないもの」を指します。何度も聞かされてうんざりしている情報に対して使われることがあります。
Your warnings are old news to us, and don’t surprise us anymore.
あなたの警告は耳にタコができるほど聞いるから、私たちは驚かない。
「耳にタコができる」に似た意味を持つその他の表現
他にも、「耳にタコができる」と似たニュアンスを持つ英語表現があります。
over and over again
over and over again(何度も何度も)は、同じことが繰り返される様子を表します。
I’ve been told the same story over and over again.
同じ話を何度も何度も聞かされて(耳にタコができて)いる。
ad nauseam
ラテン語由来のad nauseam(嫌になるほど)は、何かが繰り返されてうんざりすることを表します。
This topic has been discussed ad nauseam, let’s move on.
このトピックは嫌になるほど議論されてきました、次に進みましょう。
until one is blue in the face
until one blue in the faceは、直訳は「顔が青くなるまで」ですが、「同じことを何度も何度も言う、口を酸っぱくして」という意味です。「くたくたに疲れるまで」という意味もあります。
We tell him to study until we’re blue in the face, but the idea of failing his exams doesn’t seem to bother him.
私たちは彼に勉強するようにと口を酸っぱくして言ったが、彼は試験で落第することを気にしていないようだ。
like a broken record
like a broken record(壊れたレコードのように)は、同じことを繰り返し繰り返し言うことを表現する際に使われます。
He sounds like a broken record, always nagging about the same thing.
彼は同じことをいつもグチグチ言って、壊れたレコードのようだ。
まとめ
「耳にタコができる」という日本語の表現を英語で伝える方法を紹介しました。何度も同じことを聞かされてうんざりするという感覚を、英語では多くの異なる表現で表すことができます。これらのフレーズを使って、自分の感情や経験を効果的に伝えてみてください。
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