連載「パワフル英語表現100」の第4回。シンプルでありながら、使うと英語の言葉選びのセンスを感じさせる、if I may、It’s fair to say、easy does itなどのフレーズを20個紹介します。
目次
許可や提案に関するフレーズ
相手に許可を求めつつ、意見や質問を提示したり、注意を引いたりするための表現を見ていきましょう。
if I may
if I mayは「もしよろしければ、できましたら」という意味です。相手に許可を求めつつ、何かを提案したり質問したりする際に使う、丁寧な表現です。
If I may, I’d like to interrupt you for a second.
もしよろしければ、お話しの途中ですが、ちょっとよろしいですか。
I’ll tell you,
I’ll tell youは「いいですか、聞いてください」などのように、会話や説明の際に相手に注意を引くために使う表現です。重要なポイントやアドバイスを伝えることができます。
I’ll tell you, if you want to finish this today, start now.
いいですか、もし今日中にこれを終わらせたいのなら、今すぐ始めてください。
providing (that) . . .
providing (that) . . .は「もし・・・ならば」という意味です。ある条件を指定して何かを提案したり説明したりすることができます。
I don’t mind waiting, providing that it’s not for more than an hour.
待つのは構いません、1時間を超えなければ。
肯定と比較を表すフレーズ
肯定表現と比較に関するフレーズを紹介します。これらの表現を使うことで、自信を持って何かを主張したり、対立する事柄を比較したりすることができます。
It’s fair to say (that) . . .
It’s fair to say . . . は「・・・と言っても間違いない、・・・と言えるだろう」という意味で、ある事実や意見が適切であると主張する表現です。
It’s fair to say that the outcome was completely beyond my expectations.
その結果は全く予想外だったと言っても過言ではない。
at the other end of the scale
at the other end of the scaleは「対極に、一方で」という意味で、二つの対立する事柄や状況を比較する際に使う表現です。
Her dancing’s OK, but her singing’s at the other end of the scale.
彼女のダンスはまあまあだが、歌は駄目だな。
人や物の特性を紹介するフレーズ
特定の人や事物のユニークさを示す表現を紹介します。
the one and only ~
the one and only ~は、特定の人や物事が唯一であることを強調する言い回しです
I would like to introduce the one and only Mr. Chris Bell!
唯一無二の人、クリス・ベルさんをご紹介します!
a chip off the old block
a chip off the old blockは「親にそっくりな子ども」を指す表現です。この表現を使って、誇りや喜びを表現することができます。
I’m always happy to hear people say my son’s a chip off the old block.
息子が私とうり二つだと言われるのは、いつだってうれしい。
行動のアドバイスに関するフレーズ
相手にアドバイスをする際に使えるフレーズを紹介します。
easy does it
easy does itは「注意してゆっくりやれ、落ち着いてやれば大丈夫」という意味です。慎重に行動するように勧めるときに使えます。
This cabinet is bulk so easy does it; we don’t want to scrape the walls.
このキャビネットは大きいから慎重に。壁をこすりたくないからね。
have a ball
have a ballは「大いに楽しむ」という意味です。誰かが楽しむことを期待したり、励ましたりすることができます。
All your friends will be there, and I’m sure you’ll have a ball.
君の友達はみんな参加するから、きっととても楽しめるよ。
環境の変化などに関するフレーズ
環境への適応や、変化への柔軟な対応を表現するフレーズを紹介します。
comfort zone
comfort zoneは「居心地のいい環境」を指します。新しい挑戦や経験に積極的に取り組むことの重要性を伝えることができます。
Try going out of your comfort zone to put your language skills to the test.
居心地のいい環境から出て、あなたの言語能力を試してみなさい。
fit in
fit inは「うまく溶け込む、適合する」という意味で、新しい環境や社交グループに適応し、なじむことを指す表現です。
We were happy to learn that Harry really fits in at his new school.
ハリーが新しい学校にすっかりなじんでいると知って、私たちはとてもうれしかった。
人の性格などを表現するフレーズ
他人の行動や性格を表すために役立つフレーズを紹介します。
~oriented
~orientedは「~思考の、~優先の」という意味で、ある特定の考え方やアプローチを持つことを示す形容詞です。
He never plays with is kids – he’s not a very family-oriented man.
彼は、自分の子どもと遊ぶことはない――それほど家族優先の男ではないから。
stand for ~
stand for ~は「~のために戦う」という意味です。特定の価値観や信念に従って行動することを表現するフレーズです。
Most politicians don’t actually stand for anything; they just want power.
ほとんどの政治家は、実のところ、何かのために闘ったりはしない。彼らは権力が欲しいだけだ。
時間と連続性を表すフレーズ
時間の経過などを表現する際に有用なフレーズを紹介します。
on the heels of ~
on the heels of ~は「~の直後に、~のすぐ後に続いて」という意味です。この表現を使って、出来事の連続性を強調できます。
Coming on the heels of the tax rise, our poor sales are no surprise.
増税の直後だったから、われわれの売上不振は驚くことではない。
not to mention ~
not to mention ~は「~は言うまでもなく、~はさておき」という意味です。この表現を使って、ある事柄の他にもさらに重要な事柄が存在することを示すことができます。例文では、部屋の飾り付けだけでなく、上階の2部屋の整理もまだ残っていることが伝えられています。
I’ve still got this room to decorate, not to mention the two upstairs.
まだ、この部屋の飾り付けが残っている。上階の2部屋は言うに及ばずだけど。
if you will
if you willは「言うなれば」という意味です。説明や比喩を加えたりする際に使われる表現で、言葉を柔らかく導入する役割があります。
She’s what you might call controversial if you will.
言うなれば、彼女は議論好きだ。
評価と未来予測のフレーズ
さまざまな状況における評価や予測を伝えるために使える便利なフレーズを取り上げます。これらの表現を使用することで、何が起こっているのか、または何が起こりうるのかを明確に伝えることができます。
have the upper hand
have the upper handは「優位に立っている、郵政である」という意味です。競争や対立で優勢な立場にあることを指す表現です。
We’re a partnership, so neither of us has the upper hand.
私たちは共同事業者なので、どちらが優位ということはない。
on the brink of ~
brinkは「瀬戸際」という意味の名詞で、on the brink of ~は「~の寸前で、~の危機にある」という意味です。ある事態や状況が重大な変化の寸前にあることを指す表現です。
The economy’s on the brink of a recession.
経済は、景気後退の危機にある。
and what have you
and what have youは、具体的な例を挙げずに、いろいろな要素や事柄を含める表現で、「などなど」といった意味です。
Her room is a mess of clothes, books, magazines and what have you.
彼女の部屋は、服や本や雑誌、その他いろいろなもので、散らかっている。
reach out to ~
reach out to ~は「~に援助の手を差し伸べる」という意味です。
Helen tried reaching out to Bill, but he ignored her calls and emails.
ヘレンはビルを助けようとしたが、彼は彼女の電話もEメールも無視した。
次回は、「使えると絶対便利なパワフル英語表現」をご紹介します。どうぞ、お楽しみに。
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