「英検準1級を持っているけれど、TOEICなら何点くらい?」進学や就職、昇進の場面で片方の資格しか手元にないと、もう一方の試験での目安が気になりますよね。
英検とTOEICは測定する技能も採点方式も異なるため、単純に比較はできません。それでも、国際基準CEFRを物差しにすれば、おおよそのレベル対応をつかめます。
本記事では、英検各級をTOEICスコアに換算した目安を級別に整理し、TOEFL・IELTS・GTECとの対応表もあわせて紹介します。自分の英語力がほかの試験でどの位置にあるかを、一目で確認できます。
目次
【早見表】TOEICと英検の換算表
外国語の運用能力を測る国際基準「CEFR(セファール)」を利用し、TOEICスコアと英検級を換算して一覧にすると、以下の通りです。
| CEFR | TOEIC | 英検 |
|---|---|---|
| C2 | - | - |
| C1 | 945点〜 | 1級 |
| B2 | 785点〜 | 準1級 |
| B1 | 550点〜 | 2級 |
| A2 | 225点〜 | 準2級・準2級プラス |
| A1 | 120点〜 | 3級〜5級 |
参考:文部科学省「各試験団体のデータによるCEFRとの対照表」
日本英語検定協会「英検 新設級「準2級プラス」合格基準スコア・CEFR算出範囲についてのお知らせ」
準2級プラス(2025年度新設)は、準2級と2級の間に位置づけられる中間級です。合格レベルのCEFRは準2級と同じ「A2」ですが、準2級(合格基準1728)より高い英検CSEスコア(合格基準1829)が求められます。
【級別】英検はTOEICに換算すると何点?
実は、英検とTOEICを直接比較した公式データは存在せず、換算はすべて国際基準「CEFR」を仲介した目安にとどまります。
英検とTOEICは測定する技能が異なるため、同じCEFRレベルでも、実際に使える英語力の中身は人によって変わります。換算表は大まかな立ち位置を知る目安として活用しましょう。
以下から、英検の級とTOEICスコアの対応を、レベル別に確認していきましょう。
※本記事は、日本英語検定協会「各級の目安」とIIBC「PROFICIENCY SCALE」のスコアレベルを参考にしています。
英検1級はTOEIC945点以上レベル(CEFR C1)
英検1級は、TOEIC945点以上(CEFR C1)に対応する、国内の英語資格で最高峰のレベルです。海外のビジネスシーンでも通用する大学上級程度と位置づけられ、TOEIC945点前後もネイティブスピーカーに近い運用能力を示します。
ただし、同じC1でも英検1級のほうを難しいと感じる学習者は少なくありません。英検1級はTOEICと比べて求められる語彙が大幅に多く、専門的なテーマを扱ううえ、ライティングとスピーキングの対策も欠かせないためです。
英検準1級はTOEIC785点前後レベル(CEFR B2)
英検準1級は、TOEIC785点前後(CEFR B2)に対応する、大学中級程度のレベルです。社会的な話題を扱った複雑な文章でも展開や要点、詳細を読み取り、根拠を示しながら自分の意見を筋道立てて伝えられます。
TOEIC785点前後の学習者は、通常の会話をほぼ完全に理解し、応答も素早くこなせます。専門分野へ話題が及んでも対応でき、業務上も大きな支障は生じません。文法や構文に多少の誤りが残る場合もありますが、意思疎通を妨げるほどではありません。
英検2級はTOEIC550点前後レベル(CEFR B1)
英検2級は、TOEIC550点前後(CEFR B1)に対応する、高校卒業程度のレベルです。社会的な話題について文章や話の展開を追いながら概要や要点をつかみ、自分の考えを組み立てて伝えられます。
TOEIC550点前後になると、日常的な会話であれば要点を理解し、応答にも困りません。ただし、複雑な状況で的確にやり取りするとなると、人によって差が出ます。基本的な文法や構文は身についており、表現の幅は限られても、自分の意思を伝える語彙はひととおり備わっています。
英検準2級・準2級プラスはTOEIC225〜549点レベル(CEFR A1〜A2)
英検準2級・準2級プラスは、いずれもTOEIC225〜549点(CEFR A1〜A2)に対応します。準2級は高校中級程度、準2級プラスは高校上級程度です。
準2級と準2級プラスはCEFR上限がどちらもA2で、TOEIC換算の帯も重なります。違いは扱う話題と表現力です。準2級が日常的な話題を基本的な語句で伝えるのに対し、準2級プラスは身近な社会的な話題を多様な語句で詳しく伝えることができます。
TOEIC225〜549点の学習者は、ゆっくり話してもらったり言い換えてもらったりすれば、簡単な会話を理解できます。身近な話題であれば応答も可能です。語彙や文法、構文に不十分な部分は多く残るものの、相手が非ネイティブへ配慮してくれる場面なら、意思疎通をはかれます。
TOEICと英検の違い
TOEICと英検は同じく英語能力を測るテストですが、試験の目的や試験形式などさまざまな部分が異なります。
以下の項目に沿って、それぞれの違いについて解説していきます。
- 受験費用の違い
- 実施頻度の違い
- 有効期限の違い
- 目的の違い
- 試験形式の違い
受験費用の違い
TOEICの受験費用は7,810円(税込)です。
英検の場合は以下の通り、級や会場によって受験費用が異なります。

引用:検定料|日本英語検定協会
本会場は英検協会が全国に設ける公開会場で、受験者が個人で直接申し込みます。すべての級に対応しており、1級を受けられるのは本会場だけです。
準会場は、学校や塾などの団体が自分たちの施設に設ける会場で、団体を通してまとめて申し込みます。検定料が本会場より安く、通い慣れた環境で受けられる利点がある一方、受けられるのは2級から5級までで、面接(二次試験)は本会場での受験になります。
実施頻度の違い
TOEIC L&Rは毎月実施されており、午前・午後の2回実施の日や土曜日実施の日もあります。ただし、開催地ごとに実施回数にばらつきがあるため、お住まいの地域での開催日はあらかじめ確認しておきましょう。
英検は開催頻度で2つの方式に分かれます。従来型は年3回のみですが、英検S-CBT(準1級・2級・準2級プラス・準2級・3級が対象)は原則毎週実施されています。
有効期限の違い
TOEICスコアに有効期限はありません。ただし、企業によっては現状の英語力を確認するため、2年以内のスコアを求められることがあります。定期的に受験し、できるだけ最新の英語力を提示できるようにしておくといいでしょう。
英検も一度合格すれば、半永久的に有効です。ただし、提出される機関によっては取得期間を定めている場合があるため、注意しましょう。
TOEICスコアを履歴書に記載する際のポイントについて、以下の記事で詳しく解説しています。
目的の違い
TOEICは、ビジネスシーンを中心とした英語コミュニケーション能力の測定を目的としています。合格・不合格といった区分ではなくスコア判定されるため、現状の英語力を具体的な数字で把握できます。
英検は8つの級を設定し、個人の英語学習レベルにあわせてステップアップを図り、社会で通用する英語力を伸ばすのが目的の試験です。リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能の学習を通じて、日常生活におけるコミュニケーション能力を養えます。
試験形式の違い
| TOEIC | 英検 | |
|---|---|---|
| 試験時間 | 約2時間 | 1級:2時間15分 2級:1時間50分 3級:1時間30分 |
| 問題数 | 200問 | 1級:64問 2級:63問 3級:62問 |
| 解答方式 | マークシート | マークシート+記述 |
| 試験結果の判定 | スコア | 合格または不合格 |
TOEICは約2時間の試験時間で200問を解く試験です。用意された選択肢から適切な答えを選択するマークシート方式で、結果はスコアで確認できます。
一方、英検は1級から5級に分けて実施される試験です。受験する級によって試験時間や問題数が異なり、ライティング試験では記述式で解答します。試験の結果は、合格もしくは不合格で判定されます。
TOEICと英検どっちを受けるべき?
英語の試験は、受験する目的によってTOEICを受けるべきか、英検を受けるべきかが決まります。
以下の3つのケースごとに、どっちを受験すべきなのかを見ていきましょう。
- 高校生の大学受験
- 大学生の就活
- 社会人の転職・昇進
高校生の大学受験
大学受験にTOEICや英検などの英語資格を活用する場合、国内の大学に進学するか、海外の大学に進学するかで選択肢が異なります。
国内の大学進学では、TOEICと英検のどちらも活用できます。TOEICと英検どちらが認定されるのか、認定の目安となるTOEICスコアや英検の級はどの程度なのかは、大学ごとに基準があるので確認が必要です。英検の場合、準2級が大学受験で評価される最低レベルとして考えておきましょう。
海外への大学進学では、TOEFLやIELTSのスコアで判定されます。残念ながらTOEICは海外では知名度が低く、大学進学ではあまり活用できません。英検も海外では知名度が低いですが、英検を留学生の英語力判定の基準として受け入れる教育機関も増えています。
TOEFLとTOEICの違いについては、以下の記事で解説しています。
大学生の就活
IIBCの「英語実態調査」によると、約50%の企業が新卒採用でTOEICスコアを参考にしています。

引用:英語活用実態調査「企業・団体/ビジネスパーソン2019」
英語力を就活でアピールするなら、TOEICの方が有効といえるでしょう。とはいえ、英検がまったく考慮されないわけではありません。英検2級以上なら履歴書に記載して英語力をアピールできます。
以下の記事では、TOEICが就活で有利になるのかについて詳しく解説しているので、あわせて読んでみてください。
社会人の転職・昇進
転職や昇進でも、TOEICスコアが基準となる傾向にあります。IIBCの英語活用実態調査によると、53.8%の企業が「英語を使用する部署での中途採用」に、33.4%の企業が「昇進・昇格の基準」にTOEICスコアを参考にしています。


引用:英語活用実態調査「企業・団体/ビジネスパーソン2019」
英検のレベルをアピールすることも可能ですが、ビジネスで活用できる実践的な英語力を評価するために、TOEICスコアを参考にする企業が多いのでしょう。
転職で有利になるTOEICのスコアやTOEICのハイスコアが有利に働く職種については、以下の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。
TOEFL・IELTS・GTECとの換算は?他試験との対応も確認
英検・TOEICと同じく、TOEFL iBT・IELTS・GTECもCEFRを物差しにすれば横並びで比較できます。
| CEFR | TOEIC L&R | 英検 | TOEFL iBT | IELTS | GTEC CBT |
|---|---|---|---|---|---|
| C2 | - | - | - | 8.5〜9.0 | - |
| C1 | 945点〜 | 1級 | 95〜120 | 7.0〜8.0 | 1400 |
| B2 | 785点〜 | 準1級 | 72〜94 | 5.5〜6.5 | 1190〜1349 |
| B1 | 550点〜 | 2級 | 42〜71 | 4.0〜5.0 | 960〜1189 |
| A2 | 225点〜 | 準2級・準2級プラス | - | - | 690〜959 |
| A1 | 120点〜 | 3級〜5級 | - | - | 270〜689 |
参考:各試験団体のデータによるCEFRとの対照表|文部科学省
TOEICや英検でスコアアップするコツ
TOEICや英検では以下のコツを押さえて学習すると、スコアアップにつながりやすいでしょう。
- 現状の英語レベルを知る
- 中学英語で基礎を固める
- 過去問で問題形式に慣れる
現状の英語レベルを知る
英語学習を始める前に、まずは自分の現状の英語レベルを確認しておきましょう。英語レベルを知っておくことで、自分のレベルに必要な対策や、目標スコアまでの学習計画が立てやすくなります。結果的に効率的な英語学習ができるようになりますよ。
現状の英語レベルを知りたい方は、無料で現状のTOEICスコアがわかる「Santaアルク」を活用してみてください。わずか3分でAIによる精度95%のスコア診断が可能です。
中学英語で基礎を固める
中学英語の文法テキストで、英語の基礎力を身につけましょう。中学英語で学ぶ内容には、単語や文法など英語の基礎が詰まっています。
基礎部分の知識がないと、レベルの高い内容を新しく学んでも応用が効きにくいため、とくに初めて受験する人にはおすすめの方法です。
過去問や公式問題集で問題形式に慣れる
模試形式の問題集を解くことで、TOEICや英検独自の問題形式に慣れておくのがおすすめです。いくら単語やリスニングなどパートごとの対策はできていても、いきなり本番を迎えると思うように実力を発揮できないことがあります。時間配分まで掴んでおけば、着実にスコアアップにつながるでしょう。
TOEICには過去問がないため、公式問題集をはじめとする実践的な問題集を活用してみてください。
英検では、公式サイトで公開されている過去問を使って、演習をしましょう。
語彙力や内容の理解度、時間内に解き終えるかなどをチェックして対策しておくと、点数を取りやすくなりますよ。
公式問題集については、以下の記事も参考にしてみてください。
換算表は目安|目的から逆算して自分に合う試験を選ぼう
英検とTOEICの換算は、あくまでCEFRを仲介した目安です。
同じCEFRでも実際に使える英語力の中身は人によって変わります。換算表は、自分の現在地を知る出発点として活用してください。
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英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
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