TOEICのパート3でスコアを伸ばすコツを解説!おすすめ教材も紹介

パート3は複数人の会話を聞いて、設問に答えるリスニングパートです。複数人の会話から内容を把握する必要があるため難易度が高く、もっとも苦手なパートだと感じている方は多いでしょう。
そこで本記事では、TOEICパート3の出題形式からスコアアップのコツ、リスニング力を伸ばす勉強法などを解説しています。おすすめの参考書やアプリも紹介しているため、参考にしてみてください。

本記事を読めばパート3に対する苦手意識を軽減できて、目標スコアに一歩近づくでしょう。

パート3でスコアアップするためには、できるだけ多くの音声を聞いて、英語に慣れる学習が効果的です。

アルクが運営する「Santa アルク」はTOEIC対策に特化したアプリで、スマホがあればいつでもリスニングのトレーニングを実施できます。TOEIC対策の教材を多数出版しているアルクのコンテンツが含まれているため、質の高いリスニングトレーニングを受けられます。

また、AIによる精度95%のスコア診断や最適な学習ルートの提示、苦手分野の分析などの機能が搭載されており、非常に効率的に学習を行える点もメリットです。

リスニング力を効率的に鍛えたい方は、Santa アルクの活用を検討してみてください。

TOEICのパート3の出題形式

TOEICのパート3は、複数人が会話している音声を聞いて設問に答える問題が出題されます。

問題数は39問で、時間は約17分間です。

TOEICのパート3で出題される出題形式は、以下の3つです。

  • 2人の会話に関する問題
  • 3人の会話に関する問題
  • 図表を見て答える問題

さらに本章では、パート3とパート4の違いについて解説します。まずはパート3の特徴をつかんでおきましょう。

なお、本章で解説している問題に関しては以下の記事より引用しています。

2人の会話に関する問題

もっとも多い出題形式が、2人の会話を聞いて設問に答える問題です。

たとえば、以下のような会話を聞きます。

※実際は音声のみが流れます。

【音声】

Woman: Hello, my name is Jessica Simms and your newspaper ran a story on my new art school yesterday. I really want to thank you for writing the article, but there were a few inaccuracies I wanted to correct.

Man: I’m sorry about that, Ms. Simms. You can give me the right information, and I'll see that a correction gets printed in today’s paper.

Woman: Oh, that’s very kind of you. First, my school is located at 385 Park Drive, not 835 Park Drive. Second, the article incorrectly stated that I offer evening classes for adults. I hope to do that in the future, but right now, I have morning adult classes and afternoon children’s classes.

【日本語

女性:こんにちは、ジェシカ・シムズと申します。御社が発行している新聞に昨日、わたしの新しい美術学校の記事が掲載されました。取り上げていただいたことにはとても感謝しているのですが、記事にいくつか間違いがありましたので、訂正させていただきたいのですが。

男性:それはたいへん失礼いたしました、シムズさん。正しい情報を頂ければ、今日の新聞に訂正が載るようにいたします。

女性:あら、ご親切にどうもありがとうございます。まず、学校の所在地ですが、パーク通り385番地で、パーク通り835番地ではありません。2つ目に、記事で間違って書かれていたのは、わたしが設けているのは大人向けの夜間クラスだという点です。ゆくゆくはそうしたいと思っていますが、現在は午前中の大人向けクラスと、午後の子ども向けクラスを設けているのです。

【設問】

上記の音声を聞いて、以下の質問から最適な回答を選択します。

※実際は1つの音声につき3問用意されています。

Who most likely is the man?(男性は誰だと思われますか?)

(A) A bus driver(バスの運転手)

(B) A newspaper reporter(新聞記者)

(C) An art teacher(美術教師

(D) The head of a school(学校の校長)

音声から、上記の設問の答えは(B)であるとわかります。

2人の会話に関する問題はシンプルで、難易度は比較的低めです。目標スコアを取るために、2人の会話でスコアを稼げるようになりましょう。

3人の会話に関する問題

3人が会話する音声も出題されます。2人の会話よりも処理する情報量が増えるため、難易度は高めです。

3人の会に関する問題では、以下のような会話を聞きます。

※実際は音声のみが流れます。

【音声】

Man1:Have you two taken a look at the progress they've made upstairs on the office expansion? It looks great!

Woman:I know! I can't believe it! And the offices up there have amazing views of the city.

Man1:I wonder which division will move up there when it's finished?

Woman:I heard it's the research department.

Man2:Ah, because they have the most people.

Woman:Probably. I'd love to have an office on that floor, though.

Man1:Yeah. Well, the company must be making good money if they're adding that space.

Man2:I think you're right there.

【日本語訳】

男性:上の階のオフィス拡張の進捗を見ましたか?素晴らしいですよ!

女性:本当ですね!信じられません!そして、そこのオフィスからは街の素晴らしい景色が見えます。

男性:完成したらどの部署が上に移るんでしょうね?

女性:研究部門だって聞きましたよ。

男性:ああ、人数が一番多いからか。

女性:たぶんそうですね。でも、あの階にオフィスをもちたいです。

男性:ええ、そうですね。会社がそのスペースを追加するってことは、よほど儲かっているんでしょう。

男性:その通りだと思いますよ。

【設問】

上記の音声を聞いて、以下の質問から最適な回答を選択します。

※実際は1つの音声につき3問用意されています。

What do the men imply about the company?(男性たちは会社について何を示唆していますか?)

(A) It was recently founded.(それは最近設立された。)

(B) It is planning to adjust salaries.(給与の調整を計画している。)

(C) It is in a good financial situation.(財政状況が良い。)

(D) It has offices in other countries.(他にオフィスがある。)

音声から、上記の設問の答えは(C)であるとわかります。

話者が3人に増えても、内容が複雑になるわけではありません。聞き取りさえできれば、3人の会話に関する問題でも高得点を狙えます。

図表を見て答える問題

会話に関する図表が追加された問題も出題されます。会話の内容以外にも図表の内容を理解する必要があるため、通常の会話問題よりも高難易度です。

図表問題では、以下のような音声が流れます。

※実際は音声のみが流れます。

【音声】

Woman:Larry, we have a new graphic designer starting next month and we'll need to set her up with a laptop and extra monitor. Can you place orders for those?

Man:Sure. You know our vendor has raised their prices, right?

Woman:Really?

Yes. I just looked at the catalog a few minutes ago and their current models are more expensive.

Woman:Right. Well, our budget per work area is $1 ,000 maximum. So let's order the system with the largest screen that falls within that price.

Man:OK. I'll take a look at the prices again and place the order.

【日本語訳】

女性:ラリー、来月新しいグラフィックデザイナーが始まるんですが、彼女にはノートパソコンと追加のモニターが必要になります。注文してもらえますか?

男性:もちろんです。でも、私たちのベンダーが値上げしたこと、知ってますよね?

女性:本当ですか?

男性:ええ。数分前にカタログを見たんですが、現在のモデルは以前より高価です。

女性:そうですか。私たちのひとつの作業エリア当たりの予算は最大$1,000です。その価格内で最大の画面をもつシステムを注文しましょう。

男性:わかりました。もう一度価格を確認して注文します。

【設問】

上記の音声を聞いて、以下の質問から最適な回答を選択します。

※実際は1つの音声につき3問用意されています。

出典:サンプル問題|TOEIC Listening & Reading Test|【公式】TOEIC Program

Look at the graphic. What size screen will the man order?(グラフィックを見てください。男性はどのサイズのスクリーンを注文しますか?)

(A) 11 inches(11インチ

(B) 13 inches(13インチ)

(C) 15 inches(15インチ)

(D) 17 inches(17インチ)

音声から、上記の設問の答えは(C)であるとわかります。

図表問題では、事前に図表の内容を確認しておくと解きやすくなります。

会話のみの問題と比べて難易度は高くなりますが、高得点を狙う方はしっかりと正解できるようになるまでリスニング力をアップさせましょう。

パート3とパート4の違い

パート3は、2人か3人の人物が行う会話を聞き、設問に答える問題です。一方パート4では、1人のナレーターによる短い話(説明文)を聞いて、設問に答えます。パート4の問題数は30問で、時間は約16分間です。

どちらも長い会話を聞き取る必要があり、集中力が少しでも途切れると会話の内容を見失ってしまいます。本番で集中力を切らさないためにも、日頃から長い英語の音声を聴く習慣をつけるとよいでしょう。

TOEICのパート3でスコアアップするコツ

TOEICのパート3では、リスニング力だけでなく、以下に示すコツを理解することでもスコアアップが期待できます。

  • 先読みして会話の流れを予測する
  • 会話の冒頭で流れを把握する
  • 聞き取れなかったら諦めて次に進む

覚えておくだけでスコアアップが期待できるため、参考にしてみてください。

先読みして会話の流れを予測する

ディレクション※の最中に設問を先に読んでおくと、会話の内容を予想した状態でリスニングができます。

※パートごとに流れる問題の説明音声

たとえば、以下のような設問が用意されていたとしましょう。

What is the man asking about?(男性は何について尋ねていますか?)

(A) A vacation resort(休暇を過ごすリゾート地)

(B) Business software(業務用ソフトウェア)

(C) Overtime payment(残業代)

(D) Vacation scheduling(休暇の日程調整)

上記の設問から、休暇のスケジューリングやソフトウェアの機能・導入の利点・使用方法、福利厚生(残業代や休暇)などに関する会話が行われると予想できます。

会話の内容を予想できていると英語を聞き取りやすくなるため、ディレクション中にできるだけ多くの設問を見ておきましょう。

会話の冒頭で流れを把握する

パート3では、最初の音声で大まかな状況をつかむように意識しましょう。最初の会話が聞き取れると、全体の流れを理解した状態でリスニングに取り組めます。

たとえば、音声の最初に「bank」という単語が出てくれば、銀行に関わる会話が展開されると予想できます。

はじめの音声が聞き取れるだけでも正答が上がるため、聞き逃さないようにしましょう。

聞き取れなかったら諦めて次に進む

会話を聞き取れずに回答に自信がもてない場合は、諦めて次の問題に進みましょう。

パート3をはじめとするリスニングセクションでは、音声が1度しか流れないため、聞き逃すと正確に回答することが困難になります。

そのため聞き逃してしまった場合は、次の問題の設問を確認して会話の内容を予測する作業に移った方が、スコアを伸ばしやすいのです。

勇気をもってわからない問題を捨てる選択も、スコアアップには必要だと覚えておきましょう。

以下の記事で、TOEIC全体に関するコツを解説しているため、参考にしてみてください。

TOEICのパート3で高得点を取るための勉強法

TOEICのパート3で高得点を取るためには、以下の勉強法がおすすめです。

  • 単語は発音も一緒に覚える
  • シャドーイングを行う
  • ディクテーションを行う
  • 映画や動画などで生の英語に触れる

リスニング力強化に有効とされる手段ばかりであるため、参考にして学習に取り組んでみてください。

単語は発音も一緒に覚える

単語を学習する際は、発音も一緒に覚えるようにすると効率的です。

リスニングでは、聞き取った音声の単語が理解できなければ、正確な内容を把握できません。

そのため、単語帳やアプリなどで単語を学習する際は、単語の和訳だけでなく発音も同時に覚えましょう。

リスニングを上げながら単語学習をしたい場合は、CDが付いていたり、サイトから音声をダウンロードできたりする単語帳を選びましょう。もしくはTOEIC対策アプリであれば、面倒なCD読み込みや音声ダウンロードが必要ないため、手軽に発音をチェックできます。

シャドーイングを行う

シャドーイングはリスニング力を鍛える有効な手段として知られています。

シャドーイングとは、流れる音声の後を追って復唱する学習方法です。

シャドーイングを行うと、正しい発音を理解できるようになります。自分が発音できる英語は聞き取りやすくなるため、リスニング力がアップするのです。

シャドーイングを行う際は、TOEIC対策ができる教材の他にも、自分が好きな動画や映画などの活用も有効です。

リスニング力強化のためにシャドーイングを実施して、正確なアクセントやリズムを身につけましょう。

ディクテーションを行う

ディクテーションを行うと、リスニング力を効率に上げられます。ディクテーションとは、聞き取った音声を文字起こしするトレーニングです。

ディクテーションを行うと、聞き取れない単語が明確になります。

また、英語は単語と単語を繋げて発音(リンキング)するため、日本人にとって聞き取りにくい言語です。

しかしディクテーションや前述したシャドーイングを行うことで、リンキングされた単語も正確に聞き取れるようになります。

ディクテーションを学習に取り入れて、パート3のスコアをアップさせましょう。TOEIC対策におけるディクテーションに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

映画や動画などで生の英語に触れる

映画や動画などの生の英語に触れることでも、リスニング力はアップします。

TOEIC公式の調査によると、ハイスコアを取得している人の多くが、生の英語に触れている傾向があったと報告されています。

参考:英語活用実態調査2019

映画や動画の他にも音楽を聞いたり、外国人の友人と会話したりすることも有効な手段です。

高い点数を目標にしている方は、調査結果を参考にして、生の英語を聞く学習も取り入れてみてください。

TOEICのパート3を学習するおすすめ教材

TOEICのパート3を学習するためのおすすめ教材を紹介します。

  • Santa アルク
  • TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ パート 3 & 4
  • TOEIC L&R TEST 5分間特急 超集中リスニング

効率的にスコアアップをさせたい方は、参考にしてみてください。

Santa アルク

AIの力で効率的に学習できるアプリ「Santa アルク」を紹介します。

Santa アルクは、約600万人のユーザーに利用されており、以下の特徴をもっています。

  • AIによる精度95%のスコア診断ができる
  • AIが効率的な学習ルートを提案してくれる
  • 「Santa Tutor」で英語に関する質問ができる
  • 無料でも学習できる
  • 点数アップの実績が多数ある

Santa アルクはリピート再生や倍速再生などの細かな調整も可能で、シャドーイングやディクテーションなどを実施しやすいアプリです。

また、本番の音声に慣れるために、アメリカ発音・イギリス発音・オーストラリア発音の3種類を収録しています。

さらに、Santa アルクはAIの力で学習効率を上げられる点が強みです。苦手な問題を分析したり、最適な学習ルートの提案などをAIが行います。また、AIによる精度95%のスコア診断で、現時点のレベルを正確に把握できるため、効率良く学習を進められます。

リスニング力強化のために有効なアプリであるため、ぜひ活用を検討してみてください。

TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ パート 3 & 4

出典:Amazon.co.jp

「TOEIC(R) L&Rテスト 究極のゼミ パート3 & 4」は、TOEICのパート3とパート4に特化した参考書です。

書籍では、豊富な練習問題と独自のトレーニング手法を用いて、パート3・4の攻略法を詳細に解説しています。

解説が対話形式であり、解説内容を理解しやすい工夫がされている点も特徴です。

また、自身の弱点を把握するためのミニ模試も用意されており、効果的に学習できます。パート3やパート4の長文リスニングに苦手意識をもっている方におすすめの1冊です。

TOEIC L&R TEST 5分間特急 超集中リスニング

出典:Amazon.co.jp

「TOEIC L&R TEST 5分間特急 超集中リスニング」は、TOEICのリスニング対策に特化した参考書です。

難易度の高い問題も取り扱っていますが、具体的にわかりやすく解説されているため、初心者の方でも安心して取り組めます。

さらに、毎日5分のトレーニングでリスニング力を向上させられる点も特徴です。仕事や学業で忙しい方でも、5分間継続して学習すればリスニング力アップが期待できます。

効率的にリスニング力を向上させたい方は、検討してみてください。

TOEICのパート3対策でスコアアップを目指そう!

TOEICのパート3は、長文英語を聞き取る能力が必要で、苦手意識をもっている方が多いパートです。

しかし、コツの理解や効果的な学習によって、初心者の方でもパート3のスコアアップは可能です。本記事で紹介したシャドーイングやディクテーションなどを実施して、リスニング力を高めてみてください。

さらに効率的な学習を行うために「Santa アルク」の活用が有効です。

AIを用いた精度95%のスコア診断や苦手分野の分析、目標達成までの最短学習ルートの提案などの機能が備わっています。リスニング対策に関するコンテンツも豊富で、パート3のスコアを伸ばしたい方に最適なスマホアプリです。

パート3のスコアを効率的にアップさせたい方は、Santa アルクの活用を検討してみてください。

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