TOEICスコアが満点の人は、全受験者の中でも非常に少ない割合です。満点をもつ人と話ができる機会はほとんどないため「TOEICの満点は何点なんだろう?」や「TOEIC満点はどのくらいの英語力が必要なの?」と気になる方は多いでしょう。
そこで本記事では、TOEIC満点の英語力や他のテストとの比較などについて解説します。また、満点を取るための勉強法やおすすめ教材も紹介しているため、本格的に満点を目指す方にも参考になるでしょう。
TOEICで満点を取るためには、秀でた単語力・文法力・長文読解力や、音声を完璧に聞き取るリスニング力が必要です。TOEICに必要な能力を網羅的に学習するために、「Santa アルク」が有効な学習ツールになります。
Santa アルクでは、AIによる精度95%のスコア診断や苦手分野の分析、最適な学習ルートの提案が可能です。効率的に満点に到達したい方は、活用を検討してみてください。
目次
TOEICの満点は990点
TOEICはリスニングとリーディングで点数配分され、合計で990点満点のテストです。
- リスニング495点とリーディング495点で構成
- TOEICの平均点は600点前後
本章では、TOEICの点数構成や点数データなどについて解説します。
リスニング495点とリーディング495点で構成
TOEICはリスニング495点、リーディング495点を合計して990点が満点とされています。
TOEICでは200問が出題され、リスニングとリーディングの問題数は以下のとおりです。
セクション | 問題数 |
---|---|
リスニング | 100問 |
リーディング | 100問 |
TOEICでは、数問ミスしても満点になるケースがあります。学校のテストのように問題ごとに配点が決まっているわけではなく、TOEIC独自のスコア計算方式で点数が決まるためです。
公式から明確な点数配分は公表されていませんが、問題が試験ごとに変わっても、回ごとの点数差が小さくなるよう計算されています。
ただし、TOEICで満点を取るためには、どちらにせよほぼ全問正解が必要です。満点を狙いたい方は、どのような問題でも解けるように学習する必要があるでしょう。
TOEICの配点について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
TOEICの平均点は600点前後
TOEICの平均点は600点前後で推移しています。2022年全体の結果は、上記の表で示しているとおり608点でした。
608点が平均値である中で、990点を取れている人の英語力の高さがわかるでしょう。
TOEICの平均スコアが毎回600点前後になっている理由は、前述したとおり、TOEIC独自のスコア算出方式によるものです。統計処理や採点管理を行うことで、どの回でTOEICを受けても一定の評価基準が保たれています。
TOEIC満点のすごさとは?
TOEIC満点のすごさがイメージしやすい指標として、別試験に換算した結果と受験者全体の割合を解説します。
- TOEIC満点は英検1級レベル
- 満点は全受験者数の1%未満
本章の内容を見て、TOEIC満点の難易度の高さをイメージしてみてください。
TOEIC満点は英検1級レベル
TOEIC満点は、他の英語試験と比較しても難易度が高いです。
文部科学省の公開データによると、TOEICの満点は英検1級レベルに相当します。
また、TOEICの満点は各種試験に換算すると、以下のレベルになります。
試験名 | TOEIC900点から換算 |
---|---|
TOEFL iBT | 95〜120 |
IELTS | 8.0〜9.0 |
TEAP | 400 |
受験や就職活動で用いられる他のテストと比較しても、高得点に該当することから、TOEICで満点を獲得している人はさまざまな企業で評価される人材といえるでしょう。
満点は全受験者数の1%未満
TOEIC満点は、全受験者の1%未満の割合でしか取得できない点数とされています。
2022年のTOEIC受験者は全体で78万4,310人であるため、満点の人は年間8,000人もいない計算になります。日本の人口(約1億2千4百万人)に換算すると、1年間で日本人の約0.006%しか満点を取得していません。
ただし、TOEIC公式から満点の割合は公表されていないため、目安の数値であることを理解しておきましょう。
TOEIC満点に求められる英語力
TOEIC満点に求められる英語力は非常に高いです。
本章では、リスニング力とリーディング力が具体的にどのくらい必要なのか解説します。
リスニング力
TOEIC公式の定義によると、TOEICで満点を取得するために必要なリスニング力は、以下のとおりです。
- 簡単に予測できない会話でも文脈が理解できる
- 否定構文・複雑な構文・難しい語彙でも意味を理解できる
- 会話の中で離れた単語同士の関係性を把握できる
- 情報が言い換えられていても詳細を理解できる
参考:レベル別評価の一覧表
TOEIC満点は、流れてくる音声をほぼ完璧に理解できるリスニング力が必要です。
ハイスコアを取っている人たちは、普段から洋画や洋楽などで生の英語に触れている傾向があると、TOEIC公式から発表されています。
参考:英語活用実態調査2019
満点を取るリスニング力を鍛えるために、生の英語を聞くトレーニングを取り入れるのもおすすめです。
TOEICのリスニングセクションで満点を取るための方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
リーディング力
TOEIC公式によって、満点に必要なリーディング力は以下のように定義されています。
- 文章の趣旨や目的が推測できる
- 言い換えがあっても内容を理解できる
- 関連する2つの文章のつながりが理解できる
- 単語の例外的な意味が理解できる
- 似た意味の複数な単語を区別できる
- 複雑な文法構造が理解できる
参考:レベル別評価の一覧表
リーディングセクションでは約10,000個の単語が出題されると言われています。満点を取るなら出題される単語はほぼすべて把握する必要があるでしょう。
また、TOEICは時間が足りなくなるように設計されているため、時間内に膨大なテキストを素早く読むスキルも求められます。
公式で定義されているように、高いリーディング力が求められることを理解しておきましょう。
TOEICの満点は意味がないと言われる理由
TOEIC満点は非常に高い英語力を証明できる一方、「意味がない」と言われる場合があります。理由は主に以下の2点です。
- 満点でなくても英語力を証明できるから
- TOEICが英語力と直結していないと言われるから
本章では2つの理由について詳しく解説します。
満点でなくても英語力を証明できるから
TOEICは満点ではなくても英語力を証明できるため、意味がないと言われることがあります。たとえば、TOEIC公式によると895点以上は全体の4.2%と報告されているため、900点でも十分に英語力があると伝えられます。
TOEICを採用基準としている企業においては、高くても900点が基準です。たとえば、国内大手銀行の三菱UFJ銀行グローバル部門では、900点が条件とされています。
参考:三菱UFJ銀行 募集要項
ただし、満点がオーバースペックになる場合があっても、不利になるケースはありません。就職活動においてインパクトのある点数であるため、他者との差別化ポイントになるでしょう。
TOEICが英語力と直結していないと言われるから
TOEICスコアは業務で活かせる英語力を反映していないため、満点でも意味がないと言われることがあります。
大学や企業で一般的なTOEIC L&Rでは、スピーキングスキルとライティングスキルは測定されないためです。
実際、韓国の研究によると、TOEICスコアが実際の英語力に直結していないと報告されています。
就職や転職でTOEICを活かしたい場合は、入社後を見越してスピーキングやライティングスキルも身につけておきましょう。
TOEICで満点を取るための勉強法
TOEICで満点を取るためには、以下の3つの項目を意識した学習が効果的です。
- 単語・文法を徹底的に勉強する
- 参考書や過去問を何度も解く
- スキマ時間を有効活用する
満点は非常に難易度の高い目標です。上記の勉強法を継続して行い、上位1%未満に入りましょう。
単語・文法を徹底的に勉強する
リスニングとリーディングのどちらにおいても、単語と文法の理解は必須です。
とくに満点を取得する場合はミスがほとんど許されないため、出題されるすべての単語と文法を理解する必要があります。
そのため満点が目標の場合は、頻出単語はもちろん、ほとんど出題されない単語と文法を学習する必要があります。
単語力や文法力の鍛え方は、単語帳や問題集、アプリなどがおすすめです。
学習に必要な教材の多くは目標スコアや学習者のレベル別に分かれているため、満点を目標にする場合は上級者向けの商品を購入するとよいでしょう。
参考書や過去問を何度も解く
TOEICで満点を取得するには、参考書や過去問を何度も解きましょう。TOEICに特化した参考書や公式が発行している過去問は、英語能力だけでなく、TOEICの問題形式への対応力も鍛えられます。
満点を取得したい場合は、参考書や過去問をミスなく解けるレベルまで学習する必要があります。参考書や過去問で全問正解できなければ、本番で満点は期待できないでしょう。
次章ではTOEICで満点を取るための教材を紹介しているため、参考にしてみてください。
スキマ時間を有効活用する
TOEICで満点を取るために、スキマ時間を有効活用した学習を行いましょう。
TOEIC公式によると、TOEICでハイスコアを獲得している人は、通勤や通学中などのスキマ時間を有効活用しているケースが多いと報告されています。
データは800点以上が対象であるため、満点取得者はよりスキマ時間を有効活用できていると考えてもよいでしょう。
参考:英語活用実態調査2019
スキマ時間を効率的に活用するツールとしては、単語帳やアプリの活用がおすすめです。通勤や通学中のわずかな時間も学習に費やすことで、満点取得に近づけるでしょう。
TOEICで満点を取るためにおすすめの教材
TOEICで満点を取得するためのおすすめ教材は、以下の3つです。
- Santa アルク
- キクタンTOEIC L&Rテスト SCORE990
- TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
満点レベルの知識を得られる教材を厳選しているため、参考にしてみてください。
Santa アルク
AIの力で効率的に学習できるアプリ「Santa アルク」を紹介します。
Santa アルクは、約600万人のユーザーに利用されており、以下の特徴をもっています。
- AIによる精度95%のスコア診断ができる
- AIが効率的な学習ルートを提案してくれる
- 「Santa Tutor」で英語に関する質問ができる
- 無料でも学習できる
- 点数アップの実績が多数ある
Santa アルクはAIの力で学習効率を挙げられる点が強みです。満点を取得するための最短ルートを提供してくれるため、効率的な学習を行いたい方におすすめです。
また、AIによる精度95%のスコア診断で、現在のレベルを正確に把握しながら学習を進められます。
スマホアプリであるため、通勤・通学中のスキマ時間を有効活用できるメリットもあります。
TOEIC満点の目標達成へ向けて、活用を検討してみてください。
キクタンTOEIC L&Rテスト SCORE990
「キクタンTOEIC L&Rテスト SCORE990」はアルクが発行している「キクタンシリーズ」の中でも、満点を目指す受験者に向けて作成されています。
キクタンシリーズでは、視覚的に単語を覚えるだけでなく、聞いて覚えるキクタンメソッドと、書いて覚える方式を採用しています。視覚以外も学習に使うため、学習内容が頭に残りやすい点がメリットです。
満点を目指すために必要な1120単語を収録しており、マイナーな単語も学べるため、満点を狙いたい方におすすめの1冊です。
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
「金のフレーズ」は、TOEICに実際に出題された単語のみを収録している単語帳です。あまり出題されない単語まで収録されているため、満点を目標とする方にも適しています。
著者のTEX加藤氏は80回以上のTOEIC受験経験を活かし、出題された単語を収集した「TEXファイル」をもとに単語を厳選しています。
TOEIC600点から990点レベルまでの単語が1000語収録されているため、満点を狙う方にもおすすめです。
TOEIC満点に関するよくある質問
TOEIC満点に関するよくある質問を2つ用意しました。
- 満点を取るまでにどのくらいの時間がかかりますか?
- TOEICで満点を取るメリットはなんですか?
気になる質問をチェックして、回答を参考にしてみてください。
満点を取るまでにどのくらいの時間がかかりますか?
TOEICで満点を取得するまでの時間は、現在のスコアによって異なります。
オックスフォード大学出版の資料によると、現在のスコアから目標スコアまでにかかる勉強時間の平均は以下のとおりです。
※表内数字の単位は時間(h)
参考:A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success
たとえば、現在650点の人が満点を目指す場合、825時間以上はかかると予想されます。
満点取得には、膨大な時間がかかると理解しておきましょう。
TOEICで満点を取るメリットはなんですか?
TOEICで満点を取得していると、以下のようなメリットがあります。
- 就職・転職で有利になる
- 海外勤務・出張の希望が通りやすくなる
- 満点の実績を活かした職業(TOEIC講師やインフルエンサー)を選べる
800点や900点でも同様のメリットはある一方、満点にはインパクトがあります。
TOEICの最高峰に登り詰めた実績を活かしたい方は、満点を狙ってみてもよいでしょう。
TOEIC満点は就職・転職に有利!目指すなら効率的に勉強をしよう
TOEIC満点は全受験者の1%未満であり、秀でた英語力を証明できるスコアです。
TOEICスコアを採用に利用している企業であれば、就職や転職は間違いなく有利になるでしょう。
800点や900点でも十分という意見もあります。しかし、英語力が求められる企業への就職では、他の求職者もハイスコアである場合が多いでしょう。そういった場合は、TOEIC満点が差別化ポイントになり、就職に有利になる可能性があります。
TOEIC満点のインパクトで他者との差別化を図りたかったり、実績を活かした職業につきたいと考えていたりする方は、満点を目標にしてみましょう。
ただし、TOEIC満点取得には多くの時間がかかります。効率的な学習を行わなければ、目標達成が何年も先になってしまう可能性があります。
満点取得の近道をしたい方は、スマホアプリの「Santa アルク」を検討してみてください。通勤や通学中などのスキマ時間を活用したり、AIによる95%精度のスコア診断や最適な学習ルートの提示を受けられます。
もちろん、満点取得レベルの英語力を身につけられるため、TOEIC満点を目指している方におすすめです。
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