「Uターンラッシュ」は英語でなんて言う?

連休の終わりの付きものといえば「Uターンラッシュ」。英語ではU-turn rushでいいのでしょうか。例文を交えて分かりやすく解説します。

Uターンラッシュを意味する正しい英語とは?

英語圏の人たちにも「U-turn rush」で通じるかもしれませんが、「Uターンラッシュ」という表現は日本生まれのため、使わない方が無難でしょう。

英語では次の表現を使うことがあるようです。

return rush

その他、「帰り」や「戻ってくる」というニュアンスはなくなりますが、次の表現でも説明できます。

traffic jams at the end of a long holiday
連休の終わりの渋滞

traffic jamsはcongestionという1語に置き換えることもできます。

「Uターンラッシュ」を使った例文

「Uターンラッシュ」を英語で表現した例文を幾つか紹介します。

We avoided the worst of the return rush by leaving a day early.
1日早く出発したことで、帰りのUターンラッシュを回避できた。

We were stuck in the post-holiday traffic congestion at the end of Golden Week for three hours.
私たちは、ゴールデンウィークの連休終わりの渋滞に3時間もはまった。

post-holiday traffic congestionと言った場合、正確には「連休明け」を意味しますが、文脈によって「連休最後」も意味します。

We need to leave early in the morning to avoid the long weekend traffic jams .
朝早く出発して、連休の渋滞を避けなければならない。

他にもいろいろ「Uターンラッシュ」関連表現

さらに、上に挙げたもの以外の言葉を使った「Uターンラッシュ」の関連表現を紹介します。いろいろな言い方がありますね。

I always dread the reverse exodus at the end of Golden Week.
ゴールデンウィークのUターンラッシュは、いつも憂鬱(ゆううつ)です。

exodusは、「大量の人々が一斉に移動すること」を指します。reverse exodusはその反対で、大量の人々が一斉に移動を終えて元の場所に戻ることを指します。

Inbound traffic is usually heavy at the end of Golden Week.
ゴールデンウィークの終わりは、大抵帰りの交通が渋滞する。

inboundは「(ある地域・場所へ)入ってくる」という意味があり、例えば都会に住んでいる人から見て、田舎への帰省から都会に戻ってくる交通や人の流れを指します。

まとめ

「Uターンラッシュ」の英語表現についてご紹介しました。今、実際に渋滞に実際にはまっている方も多いのではないでしょうか。今回の記事が、混雑でイライラしている気分を少しでも紛らわせるお手伝いができたらうれしいです。海外でも、休暇明けに交通渋滞が起こることはよくあります。そんなときには、「post-holiday traffic congestion」や「return rush」といった表現を使って、英語で伝えてみてください。

おすすめの本

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

「英語を学び、英語で学ぶ」学習情報誌『ENGLISH JOURNAL』が、英語学習の「その先」にあるものをお届けします。 単なる英語の運用能力にとどまらない、知識や思考力を求め、「まだ見ぬ世界」への一歩を踏み出しましょう!

英文校正:Margaret Stalker

本文写真:Denys Nevozhai from Unsplash

語彙力&フレーズ力を磨く、おすすめの本

ネイティブと渡り合える、知的で洗練された英単語力。

本書は、アルクの『月刊ENGLISH JOURNAL』(1971年創刊~2023年休刊)に掲載されたネイティブスピーカーの生のインタビューやスピーチ、約300万語のビッグデータから、使用頻度の高い英単語300個を厳選し、一冊に編んだものです。

すべての英単語は日本語訳、英英定義、例文と共に掲載、無料ダウンロード音声付きで、読んでも聞いても学べる英単語帳です。また、難易度の高い単語をしっかり定着させるため、穴埋め問題やマッチング問題、さらに構文や使用の際に気を付けるべきポイント解説も充実しています。伝えたいことが明確に伝えられる、上級者の英単語力をこの一冊で身に付けましょう!

英語中級者と上級者の違いは、的確で、気の利いたフレーズ力!

50余年の歴史を持つ、アルクの『月刊ENGLISH JOURNAL』(1971年創刊~2023年休刊)に掲載されたインタビューやスピーチ約300万語というビッグデータの中から、頻出する英語フレーズ300個を厳選。日常会話やemail、SNSではよく使われているのに、日本人が言えそうで言えない、こなれたフレーズを例文と英英定義と共に収載しました(全音声付き)。

厳選した300種類の穴埋め問題&マッチング問題を通して、「見てわかる」のレベルから「自分でも使える」ようになるまで、しっかり定着させます。上級者への壁をこの一冊で打ち破りましょう!

難関大を目指す受験生が英単語を「極限まで覚える」ための単語集

大学入試などの語彙の問題は、「知っていれば解ける、知らなければ解けない」ものがほとんど。昨今の大学入試に登場する単語は難化していると言われており、文脈からの推測や消去法では太刀打ちできない「難単語の意味を問う問題」が多数出題されています。こうした問題をモノにして、周囲に差をつけるには、「難単語を知っていること」が何よりのアドバンテージです。

SERIES連載

2024 11
NEW BOOK
おすすめ新刊
はじめて受ける VERSANT Speaking and Listening 全パート完全攻略
詳しく見る