週末のひとときに、のんびり英語クイズに挑戦する「週末英単語」。略して「マッタン」。今回のお題は「やばい」です。さまざまな場面で使える、万能な日本語ですね。
いろいろに使える日本語「やばい」
もともとは「危険な」など、悪い意味で用いられていた「やばい」。今は、悪い意味ではもちろん、良い意味でも使われるようになっています。
「やばい」の定義を英語で考えてみました。
yabai
1) something bad might happen; in a dangerous situation
2) cool; way too good; amazing
どんなやばい使い方があるか、英語で考えてみましょう。
Oh, that was dangerous!
ああ、やばかった!(危なかった)
That was too close!
あれはやばかった!(間一髪的危なさ)
Man, that was hairy!
うわっ、やばっ!(身の毛もよだつ危なさ)
hairy は「毛むくじゃら」という意味もありますが、ここで意味しているのは、体毛がバーっと逆立つゾワゾワ感です(分かります?)。
He looks a bit dodgy. We should stay away.
彼はなんかやばい。近づかないほうがいい。
dodgy は主にイギリスで使われる形容詞ですが、まんま「やばい」という意味です。「怪しい」とか「信用できない」とか、そんな感じ。
戦略的に「やばい」状況もあります。例えば会社の身の振り方で、社長一派に付くべきか、常務一派に付くべきか、とか。
tricky は「油断ならない」とか「用心が必要な」というような意味です。trick に「手品」があるので、なんとなく想像できますね。
気分が悪くて「やばい」ときもあります。そんなときは、
I’m feeling awful...
気分がやばい・・・。
気分が悪いときは feel so bad、feel crappy、feel lousy など、いろいろな言い方があります。
大切な打ち合わせを忘れて「やばい!」
何かをうっかり忘れていたりして、「これはやばい!」ということもありますね。
Oh, god! / Oh, my!
やべっ!
Uh-oh!
やばい!
Oh dear, oh dear, oh dear!
やばい、やばい、やばい!
あえて和訳に「やばい」を当てていますが、「ああ」とか「しまった」とか、いろいろな日本語に訳すことができます。
現代っ子が多用する「やばい」
今はなんでも「やばい」。とにかくそれだけ言っていれば、コミュニケーションが成立してしまいそうな勢いです。
Wow, that skateboarder is way too cool!
うわ、あのスケートボード選手、超やばい!(かっこいい)
Hey, this tapioca milk tea is so delish!
ねえ、このタピオカミルクティー、超やばい!(おいしい)
That necklace she’s wearing is super gorgeous!
彼女が着けてるあのネックレス、まじやばい!(とても美しい)
That’s amazing/awesome/sensational!
あれ、ほんと、やばい!(素晴らしい)
Wow, don’t you look classy today!
わあ、今夜のかっこ、超やばいって!(おしゃれ)
That purple jacket looks so nerdy. (Hey, I like it!)
あの紫色のジャケット、まじやばい。(オタクっぽい)
ほかにも uncool(かっこ悪い)、dumb(非常識に見える)、geeky(趣味が悪い)なども、日本語にすると全部「やばい!」です。
ほんと、「やばい」は便利な日本語ですね。
では、今週も良い週末をお過ごしください!
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文:GOTCHA!編集部
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