日本語では「口ひげ」「顎ひげ」など、「ひげ」に言葉を追加して使い分けますが、英語ではそもそも別の単語を使ったりします。まとめて 整理しておきましょう!
目次
beard:顎から頬に広がるひげ
顎から頬に広がるひげには「beard」を使います。この英単語はおなじみですね。もっとも、日本ではあまり多くは見掛けないタイプのひげかもしれません
beard: A man’s beard is the hair that grows on his chin and cheeks.
「Collins English Dictionary」より
mustache:口ひげは
唇の上に生やす口ひげは「mustache」と言います。チャールズ・チャップリンのイメージですね(古い?)。次のように、つづりは2種類あります。
mustache / moustache: Someone’s moustache is the hair that grows on their upper lip. If a man has a long moustache, it is sometimes referred to as his moustaches.
「Collins English Dictionary」より
facial hair:ひげ全般
ひげ全般を指して「facial hair」と言うことができます。「顔の毛」なので、「顔ひげ」を指しますが、「産毛」の意味にもなります。
facial hair (in British): hair growing on the face
「Collins English Dictionary」より
stubble:無精ひげ
少しの間そっていない、いわゆる無精ひげは「stubble」という単語で表します。
stubble: The very short hairs on someone’s skin when they have not shaved recently, especially the hairs on a man’s face, are referred to as stubble.
「Collins English Dictionary」より
この単語には、次のような「刈り株」の意味もあります。細くて硬くてチクチクした感じが共通していますね。
stubble: the short stems left after a crop such as wheat has been cut
goatee:顎ひげ、ヤギひげ
下顎に生やすヤギひげ(顎ひげ)は「goatee」といいます。ヤギはgoatですからね。
goatee: A goatee is a very short pointed beard that covers a man’s chin but not his cheeks.
「Collins English Dictionary」より
sideburns:もみあげや、もみあげと頬ひげがつながったスタイル
もみあげや、もみあげと頬ひげがつながったスタイルには、「sideburns」という言い方があります。ある時期のエルヴィス・プレスリーのイメージですかね(古い?)。通常、複数形で使います。
sideburns: If a man has sideburns, he has a strip of hair growing down the side of each cheek.
「Collins English Dictionary」より
「sideburns」の定義は辞書によって結構バリエーションに富んでいるので、オンライン辞書などでぜひいろいろと調べてみてください。
ちなみに、この単語の由来は実在した人物だそうです。
Burnsides owe their existence to General Ambrose Burnside, a Civil War veteran, industrialist, innovator, and Rhode Island senator who died in 1881.
「Merriam-Webster」より
詳細は下記サイトに書いてありますので、興味があれば読んでみてください。
頬ひげや、猫などのひげは「whiskers」
猫やネズミのひげや、人間の頬ひげには「whiskers」が使えます。これも通常、複数形になります。
whisker:
1. The whiskers of an animal such as a cat or a mouse are the long stiff hairs that grow near its mouth.
2. You can refer to the hair on a man’s face, especially on the sides of his face, as his whiskers.
「Collins English Dictionary」より
同じ「ひげ」でもこんなにいろいろな単語があるなんて、きっと英語圏ではひげが大事だったのですね。さあ、あなたはどのひげが好き(または嫌い)ですか?
Photo by Brett Sayles from Pexels
語彙力&フレーズ力を磨く、おすすめの本
ネイティブと渡り合える、知的で洗練された英単語力。
本書は、アルクの『月刊ENGLISH JOURNAL』(1971年創刊~2023年休刊)に掲載されたネイティブスピーカーの生のインタビューやスピーチ、約300万語のビッグデータから、使用頻度の高い英単語300個を厳選し、一冊に編んだものです。
すべての英単語は日本語訳、英英定義、例文と共に掲載、無料ダウンロード音声付きで、読んでも聞いても学べる英単語帳です。また、難易度の高い単語をしっかり定着させるため、穴埋め問題やマッチング問題、さらに構文や使用の際に気を付けるべきポイント解説も充実しています。伝えたいことが明確に伝えられる、上級者の英単語力をこの一冊で身に付けましょう!
英語中級者と上級者の違いは、的確で、気の利いたフレーズ力!
50余年の歴史を持つ、アルクの『月刊ENGLISH JOURNAL』(1971年創刊~2023年休刊)に掲載されたインタビューやスピーチ約300万語というビッグデータの中から、頻出する英語フレーズ300個を厳選。日常会話やemail、SNSではよく使われているのに、日本人が言えそうで言えない、こなれたフレーズを例文と英英定義と共に収載しました(全音声付き)。
厳選した300種類の穴埋め問題&マッチング問題を通して、「見てわかる」のレベルから「自分でも使える」ようになるまで、しっかり定着させます。上級者への壁をこの一冊で打ち破りましょう!
難関大を目指す受験生が英単語を「極限まで覚える」ための単語集
大学入試などの語彙の問題は、「知っていれば解ける、知らなければ解けない」ものがほとんど。昨今の大学入試に登場する単語は難化していると言われており、文脈からの推測や消去法では太刀打ちできない「難単語の意味を問う問題」が多数出題されています。こうした問題をモノにして、周囲に差をつけるには、「難単語を知っていること」が何よりのアドバンテージです。