樋口武志

偏見や排除を感じさせない「公平な言葉遣い」の翻訳を考える【翻訳の不思議】
日本ではLGBT理解増進法やジェンダーニュートラルの考え方が話題になっています。一方、アメリカでは特定の本を排除する「禁書」運動が盛んになり、特権、階級、バイアス、排除を感じさせる言い方を避けていこうとする試みも進んでいるそうです。今回は、翻訳家の樋口武志さんに、「公平な言葉遣い」(equity language)についてお話しいただきます。
2023-08-14
laborという語が2つの異なる意味を持つ理由【翻訳の不思議】
『Ducks: Two Years in the Oil Sands』は、著者のケイト・ビートンが、石油生産現場で働いた経験を描いた自伝的なグラフィックノベルです。自分を持たざる者(have-not)だったと語るビートンに、樋口武志さんは翻訳家として駆け出しだった頃の自身を重ね合わせたそうです。
2023-06-26
「wholeness(全体性)」という言葉の訳しにくさと魅力【翻訳の不思議】
ビジネス界には訳しにくいキーワードが多く存在しますが、その中でも「wholeness(全体性)」は特に難解な言葉です。この記事では、「wholeness」の訳語の難しさと魅力について、翻訳家の樋口武志さんが考察します。
2023-05-30
ジェンダーを意識してmanとpersonを日本語に訳すには?【翻訳の不思議】
新連載「翻訳の不思議」。翻訳家の樋口武志さんと有好宏文さんがリレー形式で、気になる英語と文学作品を取り上げ、その翻訳について考察します。初回は樋口さんが、2022年に全米図書賞などを受賞した『The Rabbit Hutch』を題材に語ります。
2023-04-24
最後まで謎と驚きが盛りだくさん、ツイスト満載の文芸ミステリー【EJ Culture文学】
今月、翻訳家の樋口武志さんが取り上げるのは、ニューヨーク生まれの小説家・劇作家ジーン・ハンフ・コレリッツによるミステリー小説『The Plot』です。樋口さんいわく「爽快な読書体験になる」という一冊です。
2023-03-13
選択肢を奪われた厳しい境遇を生きる女性の物語【EJ Culture文学】
今回、樋口武志さんにご紹介いただくのは、警察のスキャンダルに着想を得たという作品『Nightcrawling』です。作家レイラ・モトリーが19 歳で発表し、2022年のブッカー賞候補にもなった作品です。
2023-02-16
眠ることで、悲しみから目をそらし続けることはできるのか【EJ Culture 文学】
2001年9月11日、アメリカで起きた同時多発テロ事件(9.11)。今回、翻訳家の樋口武志さんにご紹介いただくのは、この事件に関連する小説『My Year of Rest and Relaxation』(オテッサ・モシュフェグ 著)。感情を取り戻すため、「冬眠」と称して眠り続けることを選ぶ女性の物語です。
2023-01-17
殺人事件で大きく運命が変わった女性たちを描く一冊【EJ Culture文学】
今回、翻訳家の樋口武志さんが取り上げるのは、関係する女性たちの視点から、ある連続殺人犯の死刑執行までを描く小説『Notes on an Execution』です。
2022-12-12
Sleep is the cousin of death.(眠りは死のいとこだ)~助けた男は何者か【EJ Culture文学】
何が真実で何がフィクションか――。「EJ Culture 文学」で今回、樋口武志さんにご紹介いただくのは、そんな普遍的な問いを読者に投げ掛ける小説『Mouth to Mouth』です。
2022-11-07
60代、死を意識し始めたときに考えること【EJ Culture文学】
ランニング、サイクリング、山歩き……。取り組んできた運動を通して振り返られるコミック作家の人生とは?今回は翻訳家の樋口武志さんに、アメリカのコミック作家アリソン・ベクダルによるグラフィックノベルをご紹介いただきます。
2022-10-05
現代社会で増加する小説作品ジャンル「オートフィクション(autofiction)」とは?【EJ Culture 文学】
二人の翻訳家、有好宏文さんと樋口武志さんがリレー形式でお届けする「EJ Culture 文学」。今回は樋口さんにカナダの「実存小説」、シーラ・ヘティの『How Should a Person Be?』を紹介いただきます。
2022-08-05
2024 12
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