英検準1級とTOEICのレベル・難易度を徹底比較!

英検準1級とTOEICは、どちらも英語力を測るための試験ですが、試験内容や評価基準が大きく異なります。
自身のキャリアプランや学習目的に合った試験を選ぶことが重要です。
本記事では、英検準1級とTOEICのレベル、難易度、試験内容など比較しそれぞれの試験がどのような人に向いているのかを、わかりやすくご紹介します。ぜひご自身の仕事や学びの目標達成に役立ててくださいね。

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TOEICと英検準1級を徹底比較

TOEICと英検準1級、どちらも有名な試験ですが、試験形式や評価基準が異なるため、どちらを受験すべきか迷う方も多いでしょう。
ここでは、TOEICと英検準1級のレベル、難易度、試験内容を比較し、それぞれの試験が、どのようにキャリアアップに繋がるのかを詳しくご紹介します。

※本記事で言うTOEICとは、 TOEIC® Listening & Reading Test のスコアを指します。

英検準1級レベルのTOEICスコア

英検準1級に合格できるレベルは、TOEICのスコアで表すとどれくらいでしょうか?
文部科学省による「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」を参考にみていきましょう。

参照:各資格・検定試験とCEFRとの対照表

CEFRとは、「Common European Framework of Reference for Languages」(ヨーロッパ言語共通参照枠)の略称で、外国語の学習、教授、評価のための国際的な指標です。

この指標によると、英検準1級はCEFRのB2レベルに相当し、TOEIC L&Rでは700点台後半〜800点台前半が目安となります。

TOEICを運営するETSによると、TOEICで800点以上のスコアを取れる人は、2023年度のTotalスコアの分布では上位約15%に入ります。

参照:各テストの平均スコア・スコア分布・受験者数

このことからも、英検準1級に合格するためには高い英語を求められることがわかります。

ただし、英検とTOEICは試験内容や評価基準が異なるため、単純なスコア換算はあくまで目安として捉える必要があります。

試験の形式・内容

英検準1級とTOEICは、試験形式と内容において明確な違いがあります。

英検準1級は、一次試験でリーディング、ライティング、リスニング、二次試験でスピーキングの4つの技能を総合的に評価します。

リーディング

多岐にわたる分野からの長文が出題され、高度な語彙力と文脈理解力が試されます。

ライティング

与えられたテーマに対して意見を論理的に展開し、明確な構成力と説得力のある文章作成能力が評価されます。

リスニング

日常会話からニュース、プレゼンテーションまで多様な音声資料が出題され、情報整理能力や要点把握能力が問われます。

スピーキング

面接形式で意見を述べ、質疑応答を行い、発音、流暢さ、語彙の豊富さ、議論を深める能力が評価されます。

英検準1級は、アカデミックな内容や社会性の高いテーマが出題される傾向があり、総合的な英語力を測ることを目的としています。

TOEICと英検の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。

一方でTOEICは、リスニングとリーディングの2つの技能に特化した試験です。

リスニングセクション

ビジネス関連の会話、電話でのやり取り、プレゼンテーションなど、多様な音声資料が出題され、主にビジネスシーンでの理解力が評価されます。

リーディングセクション

リーディングセクションでは、ビジネス文書や記事などが主な題材となり、短時間で多くの情報を処理し、必要な情報を正確に把握する能力が求められます。
TOEICは日常会話やビジネスシーンに必要な英語コミュニケーション能力を測る試験であり、実用的な英語力の評価に重点を置いています。

有効期限

英検では一度取得した資格は生涯有効です。
ただし、いくつか注意点があります。

大学入試や留学で活用する場合には、有効期限が定められている場合があります。
多くの大学では、出願前2年以内に取得した資格を有効とする傾向があります。

TOEICのスコアは、公式認定証発行後2年間が一般的な有効期間とされるため、定期的な受験が必要となります。

大学入試や留学での活用を考えている方は、しっかり押さえておきましょう。

TOEICスコアを履歴書に書く際のポイントについて、以下の記事で詳しく解説しています。

TOEICと英検 どちらを受けるべき?

TOEICと英検、どちらを受けるべきかは、あなたのキャリアプランや目的によって異なります。
ここでは、

  • 大学受験
  • 就職・転職
  • 昇進・昇格
  • 留学

上記の目的別に適した試験を紹介します。

大学受験

大学受験の場合は、多くの大学では英検が採用されています。
英検準1級では、リーディングやライティングにおいて、高校英語よりも高度な内容を扱うため、大学受験向きです。
一部、TOEICのスコアを活用できる大学もありますので、ご自身の志望大学に合わせて受験する試験を選びましょう。

就職・転職

就職や転職で資格を活用するなら、TOEICがおすすめです。
TOEICは主にビジネスシーンでの実用的な英語力を測る試験であるため、就職や転職と非常に相性が良いです。
例えば、TOEICで700点以上のスコアを取得していると、就職に有利に働く場合もあります。
特にグローバルビジネスを展開する企業への就職を目指す場合には、TOEICでハイスコアを取得することは強力な武器になるでしょう。

昇進・昇格

昇進や昇格でも就職・転職と同様の理由で、TOEICがおすすめです。
昇進のためにはTOEICで〇〇〇点以上が必要という条件を課している企業もあります。
これは、管理職などの責任ある役職に就くと、海外の取引先とやり取りをする機会も増えてくるためです。

実際のビジネスシーンで使われる英語の知識を身に付けるためにも、受験するのがよいでしょう。

留学

留学については,、海外大学・大学院に進学することに特化した TOEFLやIELTSがありますので、留学に向けて対策をしたいという方はこれらの試験を受験した方が良いでしょう。
なお、一部の日本国内の大学や交換留学制度では英検が活用される場合があります。

試験を受ける前に、留学先に必要な試験を確認しましょう。

TOEICハイスコアを目指すためにおすすめの教材3選

英検でもTOEICでも、高い級や、ハイスコアを目指すには、効率的な学習と適切な教材選びが不可欠です。
しかし、数多くの教材が存在する中で、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

ここでは、TOEICハイスコア達成に特化したおすすめの教材を3つ厳選し、それぞれの特徴や強みを解説します。
教材選びの参考にしてください。

Santaアルク

「Santaアルク」は、アルクが提供する、AI(人工知能)を搭載したTOEIC L&Rテスト対策アプリです。
本アプリには、以下のような特長があります。

AIアプリによる個別最適化

独自開発のAIが、400万人以上の学習データと3億問分の解答データを分析し、ユーザーの英語力を測定します。
また、診断結果に基づき、パーソナライズした学習カリキュラムを生成し、スコアアップのための学習を支援します。

弱点の可視化

レベルテストや演習問題の解答に基づいて、ユーザーの苦手なパートを「見える化」します。
AIがあなたの弱点克服に最適な問題を選定し、提供します。

スコア予測

AIが学習データからユーザーのTOEICスコアを予測し、目標スコア達成までの道のりを明確にします。

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公式TOEIC Listening & Reading 問題集 11

「公式TOEIC Listening & Reading 問題集 11」は、TOEICテストを開発・運営しているETS(Educational Testing Service)の公式教材です。
そのため、問題の形式、レベル、出題傾向が実際のテストと全く同じです。
これにより、本番さながらの演習を行うことができます。
また、以下のような魅力もあります。

①本番と同じ音声でリスニング対策できる
リスニングセクションでは、実際のテストで使用されるものと同一の音声が収録されています。
さまざまな国のナレーターによる音声を聞くことで、本番のテストで様々な英語のアクセントに対応する力を養うことができます。

②詳細な解説
問題集には、各問題に対する詳しい解説が掲載されています。これにより、間違えた問題や理解が曖昧な部分をしっかりと復習し、弱点を克服することができます。

③最新傾向の把握
最新版の問題集を使用すれば、最新のTOEICテストの傾向を把握することができます。

TOEICの出題傾向はアップデートされるので、公式の問題集を購入する際にはできるだけ新しいものを選ぶようにしましょう。

世界一わかりやすい TOEICテストの授業(Part 7 読解)

TOEICで高得点を目指す方で、リーディングパートであるPart7でいつも時間切れになってしまうという方は多いはずです。
そこでおすすめしたいのが「世界一わかりやすい TOEICテストの授業(Part 7 読解)」です。

著者である関正生先生の、長年の指導経験に基づいたわかりやすい解説が特徴です。
TOEICテストの読解問題でつまずきやすいポイントを丁寧に解説し、読解力を向上させるための具体的な解法テクニックを学ぶことができます。

また、単に知識を詰め込むだけでなく、実際のテストで役立つ実践的なテクニックを習得できます。
時間配分、問題の解き方、重要なキーワードの見つけ方など、スコアアップに直結するノウハウが満載です。

英検準1級対策におすすめの教材3選

英検も多くの教材があり、どれが良いのか決めるのは難しいですよね。
ここでは、本当におすすめできる英検準1級対策の教材を厳選して3つご紹介します。

2025年度版 英検準1級 過去6回全問題集

「2025年度版 英検準1級 過去6回全問題集」は、過去6回分の試験問題が収録されているため、本番の試験と同じ形式、レベルの問題を繰り返し解くことができます。
これにより、試験の傾向を把握し、時間配分や解答のコツをつかむことができます。

別冊の解答には、各問題に対する丁寧な解説が掲載されています。
間違えた問題や理解が曖昧な部分をしっかりと復習することで、弱点を克服し、知識を定着させることができます。

過去問題集は、英検準1級受験者の必需品と言えるでしょう。

英検準1級 でる順パス単 5訂版

「英検準1級 でる順パス単 5訂版」は、英検準1級の語彙対策において、効率的かつ効果的な学習を可能にする教材です。

過去の英検データを徹底的に分析し、出題頻度の高い単語から順番に掲載されています。
そのため、限られた時間の中で、効率的に語彙力を強化することができます。

各単語には、実際の試験で役立つ豊富な例文が掲載されています。
また、よく使われる単語の組み合わせ(コロケーション)も紹介されており、実践的な語彙力を身につけることができます。

語彙力は、英語力の全ての土台になる能力なので、こちらも必ず取り組むようにしましょう。

14日でできる! 英検準1級 二次試験・面接 完全予想問題 改訂版

「14日でできる! 英検準1級 二次試験・面接 完全予想問題 改訂版」は、二次試験対策に必要な内容が凝縮された学習プログラムに沿って対策を進めることができる問題集です

また、短期集中で学習することで、モチベーションを維持しやすく、記憶の定着も期待できます。
実際の試験に近い形式の予想問題が多数収録されており、本番さながらの練習が可能です。

面接には苦手意識を持っている方も多いと思いますが、傾向をしっかり押さえて練習しておくと安心です。
2次試験の前に集中して取り組むと良いでしょう。
14日でできる! 英検準1級 二次試験・面接 完全予想問題 改訂版

まとめ

今回は英検準1級とTOEICの違いや、それぞれの試験別に受験すべき方などを解説してきましたが、いかがでしたか?
英検とTOEICでは求められるスキルが異なるため、それぞれの特徴を理解し、最適な試験を選択することが重要 です。効率良く学習し、ご自身のキャリアに役立ててください。

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

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