TOEIC500点のレベルは?スコア達成に必要な勉強時間を解説

TOEICで500点を達成したい。そんな目標をもっている方の中には、具体的にどれくらいの勉強時間が必要なのか、どんな教材を選べばいいのか悩んでいる方も多いことでしょう。本記事では、TOEIC500点の意味するレベルから必要な学習時間、効率的な勉強法、おすすめ教材まで、500点突破に向けた道のりを徹底解説します。

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TOEICとは?

TOEICとは、英語によるコミュニケーション能力を評価する国際的な試験です。ビジネスや日常生活で必要とされる実践的な英語力を測定することを目的としており、主にListening(聞く)とReading(読む)の二部構成で990点満点のスコアで評価されます。

特徴として、アメリカの非営利教育団体ETSが開発・運営している点、世界150カ国以上で実施されている点、そして企業や学校での採用率が高く、就職・昇進・留学などの際の英語力証明として広く活用されている点などが挙げられます。
日本では特に人気が高く、就職活動や社内での昇進条件として一定のスコアが求められることも多いため、多くの学生や社会人が受験しています。初級者から上級者まで幅広いレベルの受験者を対象としており、自身の英語力の伸びを客観的に確認できる試験です。

TOEIC500点のスコア評価

TOEICの平均点は610点前後。したがって、TOEIC500点は平均点よりも少し低めの数値だと言えます。
例えば、 2023年度(第327回~第339回)のTOEIC Listening & Reading公開テスト の平均スコアは以下の通りです:

セクション点数
リスニング平均点327点
リーディング平均点276点
合計平均点603点

年度や回によって若干前後しますが、600~615点程度が直近の安定した平均スコアとされています。

TOEIC500点は、他のテストにおいてはどれくらいのレベルなのかを見てみましょう。

語学力のレベルを示すCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)において、TOEIC 500点はA2後半からB1前半に位置づけられます。これは初級から中級にさしかかるレベルです。

CEFRレベルと英検CSEスコアの対応表、TOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表を照らし合わせると、英検2級がTOEIC 550点以上のレベルであることが分かります。よって、TOEIC 500点は英検2級よりもやや低く、英検準2級に近いレベルと言えるでしょう。

参考:英検CSEスコア IIBC(TOEICとCEFRの対照表)

学校教育で言うと、高校2年生から3年生程度の英語力に相当します。中学英語の文法事項をほぼ理解し、高校基礎レベルの英語も部分的に習得している状態です。語彙については、約3,500〜4,000語の単語を知っている必要があり、これは高校卒業までに学ぶ基本的な英単語数に近い数字です。

TOEIC500点は受験や就職、転職に活用できるか

TOEIC500点は基礎的な英語力を示すレベルで、限定的ながら活用が可能です。
就職活動では、一般的に600点以上が推奨されますが、500点でも新卒の平均点に近いため、履歴書への記載する価値はあるでしょう。ただし、転職市場では600点未満のスコアは記載しない方が無難という見方もあるので注意が必要です。
大学では単位認定や留学選考の基準として活用できるケースも。
グローバル志向の企業や外資系企業では700~800点以上が求められる傾向にあり、昇進・昇格の基準として500点台が設定されている企業もあります。

TOEIC500点達成に必要な正解率

TOEIC500点達成には、リスニング・リーディング両セクションで「少なくとも50%以上の正答率」が必要です。具体的なパート別目標として、Part 2(応答問題)では15問以上、Part 5(短文穴埋め問題)では4問以上の正解が求められます。
長文読解のPart 7では、まずは問題数の少ない2問タイプと3問タイプに集中するのがおすすめです。

TOEIC500点に必要な勉強時間

オックスフォード大学出版局の資料 A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test: Preparing Your Students for Success(2007年) によれば「TOEIC500点到達の目安は約200時間」とされています。
一般的には、「100点アップするには約225時間」が目安。具体的には、現時点で400点の場合は約200時間(約2ヶ月)、200点の場合は約300時間以上(約5ヶ月)が必要と言われています。

なお、上記の勉強期間は「1日3時間勉強」を想定した場合です。
実際にかかる時間は学習効率や個人の英語力によって変動します。
元のスコアが低いほど上達は速いものの、基礎からの場合はより多くの時間が必要になるでしょう。

TOEIC500点達成のためのおすすめ勉強法

ここからは、TOEICで500点を達成するためのおすすめ勉強法を紹介していきます。

おすすめの勉強法は以下の通りです。

  • リスニング対策
  • TOEICの問題形式に慣れる
  • 基本的な文法をマスターする

リスニング対策

リスニング力向上に効果的な学習法としては、まず音と意味を結びつける基礎トレーニングから始めることが大切です。具体的には、問題文を声に出して読む「音読」から取り組み、徐々に英語音声に合わせて発話する練習へと進めていきます。
初級者には、本格的なシャドーイングよりも、まずは聞こえた英文をそのまま復唱する簡易版から取り組むと負担が少なく継続しやすいでしょう。また、音声を聞いて書き取るディクテーション練習も、自分の弱点把握に役立ちます。
問題形式に慣れるために、先読みをして内容を予測する「視点移動」も重要なスキルです。特にPart 2の疑問詞を含む問題や、Part 3・4の会話・説明文問題は集中的に対策しましょう。
語彙については、中高レベルの基本単語に加えTOEIC頻出単語を習得し、約4,000語レベルを目指すのがおすすめです。

TOEICの問題形式に慣れる

TOEIC試験で500点を目標とする場合、問題形式に慣れることが成功への近道です。
どんなに単語や文法を勉強しても、試験の形式に慣れていなければ本番で実力を発揮できません。
効果的な対策としては、まず公式問題集で現在の実力を測定することから始めるのがおすすめです。
本番と同じ2時間の制限時間で解き、自分の強みと弱みを分析していきましょう。

特に注目すべきは、初心者でも点数を取りやすいPart 1・2(リスニング基礎)とPart 5・6(文法・語彙)です。
これらは難易度が低く、集中的に対策すると効率的にスコアアップできます。
Part 7の長文読解では、2問・3問タイプの問題から取り組み、解きやすい問題を選んで解く戦略が有効です。
時間配分の練習も重要。リーディングではPart 5を1問20秒、Part 6を1問30秒で解く目安を意識し、本番を想定した模擬テストを繰り返すことで試験の流れに慣れていきましょう。
基礎を固め、易しい問題で確実に得点を重ねる意識を持って、焦らず着実に学習を続けましょう。

基本的な文法をマスターする

TOEIC 500点を目指すなら、基本文法の習得が必須。
この点数帯で求められるのは、高度な文法知識ではなく、中学・高校レベルの基礎的な文法力です。

特に品詞の区別、基本時制、受動態と能動態、代名詞の使い方、前置詞の基本用法などを重点的に学習しましょう。
まず中学英文法から体系的に復習することが大切です。次に、TOEIC専用の基礎文法問題集を活用し、特にPart 5の短文穴埋め問題対策に力を入れるとよいでしょう。初めのほうの問題は比較的易しいので、確実に得点できるようにしておくことが重要です。

公式問題集などで、特に500点レベルの基本問題を繰り返し解くことで、効率的に基礎力を身につけられます。
1冊の教材を何度も繰り返し学習し、完璧にすることがスコアアップの近道です。
文法学習を継続するためには、毎日決まった時間に学習する習慣をつけ、基礎的な問題を確実に解けるようになることを優先しましょう。単調になりがちな文法学習も、工夫して楽しみながら取り組むことで、継続的な学習が可能になりますよ。

TOEIC500点達成のためのおすすめ参考書・アプリ

ここからは、TOEIC500点に到達するためのおすすめ参考書やアプリを紹介していきます。
今回ご紹介する参考書やアプリは、以下の4つです。

  • Santaアルク
  • TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ
  • はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト全パート完全攻略

Santaアルク

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TOEIC対策において最も重要な基礎力となる単語力。
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「基礎の400語」「頻出の300語」「必須の200語」「発展の100語」と段階的にレベル分けされているため、TOEIC初級者でも無理なく学習を進められます。英単語の暗記に苦手意識がある方も安心してください。
この教材では多義語の複雑な説明を省き、TOEIC試験で必要な「核となる意味」に絞った解説がなされており、効率的に記憶に定着させることができます。

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まとめ

TOEIC500点は、決して特別な人だけが取れるスコアではありません。高校卒業レベルの英語力があれば十分に狙え、毎日の積み重ねでしっかり到達できます。目安は200時間。音読やリピーティングなど基本を大切にしながら、TOEICの形式に慣れていくことが大切です。

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

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